
「プロ」として仕事をするのか、なんちゃってのままで仕事をするのか?スピ系講師が最初に整える3つの土台(Day1)
はじめに
「プロとしてやりたい気持ちはある。でも、今のままでも仕事はできているし…」
そんな揺れの中にいる人は少なくありません。
ここで言う“プロ”は、肩書きや資格の話だけではありません。お客様に対して、安定して価値を届け続ける姿勢のことです。 逆に“なんちゃって”は、才能や優しさがあっても、土台が弱いせいで結果がブレやすい状態です。
この5日シリーズは「言い方がきつい自己否定」ではなく、仕事として続けるための整え方を、やさしく・現実的にまとめます。Day1はまず、全体像と“プロの境界線”を整理します。
「プロ」と「なんちゃって」の違い
いちばんの違いは、能力の高さではありません。仕事の扱い方です。
プロは「再現できる形」で価値を届ける
プロは、調子がいい日だけ当てるのではなく、多少コンディションが揺れても、 一定の品質で提供しようとします。だから、流れや感覚だけでなく、 「手順」「説明」「合意」「振り返り」など、形を持っています。
なんちゃっては「その場の熱量」で押し切りやすい
熱量は大切です。でも、熱量だけで進むと、提供内容が日によって変わったり、 料金や時間の線引きが曖昧になったりします。 その結果、お客様も自分も疲れる形になりがちです。
ここで大事なのは、あなたを責めることではありません。
「今までのやり方」で回っていたとしても、これからも続けるなら土台が必要、というだけです。
どこからがプロ?境界線は3つで見える
「私はプロです」と宣言するタイミングは人それぞれです。ですが、仕事としてのプロ度は、 だいたい次の3つで見えてきます。
1)責任:できる/できないを、誠実に扱っている
プロは「何でも叶えます」「絶対に変われます」と言い切りません。 代わりに、できること・できないこと・想定できる変化を、わかりやすく伝えます。 これはスピ系に限らず、信頼の基本です。
2)設計:セッションが“良い時間”で終わらず、次につながる
「癒やされた」で終わると、次の日に元へ戻ることもあります。 プロは、今の状態を言葉にし、次の一歩を一緒に決めます。 小さくても行動が残れば、人生は動きます。
3)継続:無理をしない仕組みがある
どれだけ才能があっても、燃え尽きたら続きません。 価格、時間、連絡頻度、メニューの範囲など、自分を守る線引きがある人ほど、長く届けられます。
スピ系講師がつまずきやすい誤解
誤解1:自信がないのは“謙虚”だから
謙虚は美徳ですが、仕事では別問題です。自信がないまま提供すると、 料金の根拠が曖昧になり、提案が弱くなり、相手に不安を渡してしまいます。 自信は「私すごい」ではなく、私はここまでなら責任を持てるという落ち着きです。
誤解2:コミュ力=おしゃべりの上手さ
実は逆で、プロに必要なのは聞く力です。相手の言葉を整理し、 今の状態と望みを一緒に言語化できること。沈黙があっても構いません。
誤解3:目標設定はスピに合わない
目標設定は「ガチガチの管理」ではありません。 スピ系講師こそ、ふわっとした願いを、現実の一歩に落とす役割があります。 目標はあなたを縛るものではなく、迷子を減らす“地図”です。
プロとして避けて通れない3つの土台
土台1:過剰ではなく、自信をもつこと
自信は、盛るものではなく、積み上げるものです。おすすめは次の3点です。
- 提供範囲を決める:「何をする/何はしない」を紙に書く
- 根拠を持つ:経験・学び・実績・お客様の声など、言える形で整理する
- 約束を小さく守る:返信期限、資料送付、次回提案など“守れる約束”だけする
自信がある人は、強く見せる必要がありません。
できる範囲を丁寧に扱うだけで、信頼は増えます。
土台2:コミュ力(聞く・まとめる・確かめる)
コミュ力はセンスではなく型です。特に次の3つが効きます。
- 聞く:相手の言葉を途中で結論にしない(「つまり◯◯?」は最後に)
- まとめる:「今はAで困っていて、Bが望み、Cが引っかかっている」で整理
- 確かめる:「この理解で合ってますか?」を必ず入れる
土台3:目標設定(ふわっと→一歩にする)
目標は、数字が苦手でも作れます。ポイントは「小さく、今日から」です。
- 期限:まずは1週間〜1か月
- 行動:気分ではなく行動で書く(例:毎週1回発信、毎月2件相談導線を見直す)
- 確認:週1回だけ振り返る(できた/できないではなく“次どうする?”)
今日のワーク:今の自分を“言語化”する
Day1のゴールは、「プロになりたい気持ち」を、行動に変えられる形にすることです。 5分でいいので、下のチェックをやってみてください。
セルフチェック(◯が多いほど土台が強い)
- 提供できる内容を、3行で説明できる
- 料金と時間の理由を、相手が納得する言葉で言える
- 「何はしない」を決めている(例:深夜対応しない、医療判断はしない など)
- 相手の話をまとめて「合ってますか?」と確認している
- 1週間〜1か月の目標(行動)が1つ決まっている
書き出し(この3つだけでOK)
- 私は誰に、どんな変化を手伝える?(1文)
- 私が責任を持てる範囲/持てない範囲は?(箇条書き)
- 次の1か月でやる行動を1つだけ決める(例:相談導線を整える)
もし書いてみて詰まったら、それが弱点ではなく「伸びしろ」です。 Day2では、この言語化を使って、お客様に伝わる構成へ落としていきます。
まとめ
“プロ”は、才能や肩書きではなく、価値を安定して届ける姿勢で決まります。 境界線は「責任」「設計」「継続」の3つで見えてきます。 そしてスピ系講師が避けて通れない土台は、「過剰ではない自信」「聞く・まとめるコミュ力」「ふわっとを一歩にする目標設定」。 今日のワークで言語化できたら、あなたはもう“プロ側”へ一歩進んでいます。
要約
- プロとなんちゃっての違いは「仕事の扱い方」。プロは価値を再現できる形で届ける。
- どこからがプロかは「責任・設計・継続」の3つで見える。
- スピ系講師は「自信=謙虚」「コミュ力=おしゃべり」「目標設定は合わない」の誤解に注意。
- 最低限の土台は「過剰ではない自信」「聞く・まとめる・確かめる」「ふわっとを一歩へ」。
相談したい方へ
「私の場合はどこを整えたらいい?」「プロとしての線引きと価格設定を一緒に決めたい」など、 状況に合わせて整理すると早いです。必要ならLINEで相談してください。
よくある質問
資格がないと“プロ”とは言えませんか?
資格の有無だけで決まりません。大切なのは、提供範囲を明確にして、責任を持てる形で価値を届けているかです。
自信がなくても、まず始めた方がいいですか?
始めること自体は悪くありません。ただし「できる範囲」「約束できること」を小さく決めてから始めると、信頼を崩しにくいです。
コミュ力に自信がありません。向いてないですか?
向き不向きより、型を覚えるかどうかです。聞く・まとめる・確かめるの3点だけでも、十分にプロの会話になります。
目標設定が苦手で、行動が続きません。
目標を大きくしすぎていることが多いです。まずは1週間〜1か月で、行動を1つだけにすると続きやすいです。