
「地に足」のブランド設計──ペルソナ/検索意図/見出しテンプレで“選ばれる”準備を整える
はじめに
Day1で「キラキラ/ふわふわ」が“受ける”心理を整理しました。
今日は、まじめで信頼される講師が埋もれないための設計を行います。
具体的には、
①主要ペルソナ
②検索意図(DO/KNOW/CARE)マップ
③約束価値(Promise)の言語化
④見出しテンプレ
⑤内部リンク設計
の5点を整え、相談導線までの一貫性を作ります。
主要ペルソナの定義(カード付き)
※実在個人を想起させない配慮を行い、属性は一般化して扱います。
| 項目 | ペルソナA:整えたい人 | ペルソナB:学び直したい講師 |
|---|---|---|
| 年齢層/状況 | 30–45歳・会社員/育児両立。睡眠・食・心の波を整えたい。 | 35–55歳・個人事業のスピ系講師。発信歴あり、相談率が伸び悩む。 |
| 課題の言語 | 朝の不安/疲労感/情報過多で何を信じるか不明。 | レビューはあるが「ふわふわ」に見られがち。価格の根拠と言語化が弱い。 |
| 望む変化 | 生活の安定と安心。自分で続けられる方法。 | 信頼獲得と相談導線の改善。長期クライアント化。 |
| 障壁 | 抽象的表現への不信、時間不足。 | 可視化・証拠化のノウハウ不足、手が回らない。 |
| 判断基準 | プロセスの明確さ/禁忌の明示/料金根拠。 | テンプレ・チェックリストの有無/再現性/倫理。 |
| キーワード傾向 | 「整える」「睡眠」「不安」「習慣」「やさしい」 | 「スピ系 講師」「地に足」「実績の見せ方」「価格 設計」 |
検索意図マップ:DO/KNOW/CARE
意図は行動(DO)/学習(KNOW)/比較・検討(CARE)の3群で整理し、記事と導線の役割を明確にします。
| 意図 | 代表クエリ例 | 記事の役割 | 推奨CTA |
|---|---|---|---|
| DO(すぐ行動) | 「スピ 講師 相談」「体験 セッション 申込」「LINE 相談」 | 申込ページ/体験案内。手順・価格・日程・禁忌の明示。 | 日程候補の提示/LINEで相談 |
| KNOW(学び) | 「ふわふわ系 なぜ 受ける」「地に足 とは」「実績 見せ方」 | 教育記事(本シリーズ)。プロセスと注意点を解説。 | テンプレDL→小ワーク提出 |
| CARE(比較・検討) | 「口コミ 信頼」「スピ 倫理」「返金条件」 | レビュー方針/倫理ガイド/境界の明記。 | 事例の提示→あなたの場合を相談 |
約束価値(Promise)の言語化とリスク逆転
「何を、どの範囲で、どのくらいの期間で」実現するのかを一文で言い切り、できないことも同時に明記します。倫理と境界が信頼の土台です。
- 対象:感受性が高く生活リズムを整えたい30–50代女性
- ゴール:4週間で朝の不安スコアを2段階改善し、3つの習慣を自走化
- 提供範囲:習慣設計/感情整理ワーク/軽運動ガイド(医療行為は行わない)
- 測定:起床時感情スコア/就寝前ルーティン実行回数/歩数
- 禁忌・紹介先:医療・投資等の助言は対象外。必要時は専門機関へ紹介
- リスク逆転:初回7日以内のキャンセル条件/振替ポリシーを明記
見出しテンプレ(H1/H2/H3)とコピーの骨組み
主張→証拠→手順→注意→CTAの順に構成すると誤解が減ります。以下は記事・LPで使える骨組みです。
H1テンプレ(記事)
- 【目的】を【期間】で実感するための【方法】:抽象語を使わず名詞で
- ふわふわに見えない【領域】の伝え方:プロセスと境界の設計
H2テンプレ(章)
- H2:ビフォー→アフター(測定軸を明示)
- H2:手順(ステップ×所要時間)
- H2:注意・禁忌(非提供領域を明記)
- H2:よくあるつまずき(回避策)
H3テンプレ(節)
- H3:例:朝の不安が強い日の対処(5分)
- H3:計測:日誌テンプレと記入例
- H3:相談の目安:セルフチェック3項目
LP(体験・相談)ファーストビューの要素
- [ ] Promise一文+測定軸
- [ ] 受講までの3ステップ(所要時間)
- [ ] 禁忌・非提供領域
- [ ] 価格の根拠(何に時間を使うか)
- [ ] レビュー方針(取得方法・日時)
- [ ] 体験枠:日程候補とLINE導線
内部リンク設計:ピラー/ハブ/子記事
| 役割 | ページ例 | アンカーテキスト例 | リンク先 |
|---|---|---|---|
| ピラー | シリーズ一覧(本シリーズTOP) | 「スピ系講師はキラキラ系がなぜ受けるのか?全体像」 | /series/spi-kirakira/ |
| ハブ | Day1〜Day5各記事 | 「地に足のブランド設計(Day2)」など | /series/spi-kirakira/day2 |
| 子記事 | 用語・倫理・レビュー取得法などの詳細記事 | 「レビューの取得方法と表記ガイドライン」 | /blog/review-policy |
※アンカーテキストは読者の意図と一致させ、同一ページへの過剰な重複を避けます。
小さなワーク(提出用)とサンプル一式
一貫性の原則を働かせるため、小さな約束として次のワークを提出してください(所要15分)。
ワーク1:Promise一文(140字以内)
「対象」「期間」「測定軸」「非提供領域」を必ず含めてください。
ワーク2:検索意図マップ(各2件)
- DO:____/____
- KNOW:____/____
- CARE:____/____
提出方法(テンプレ)
| お名前 | (ニックネーム可) |
|---|---|
| Promise | (140字以内) |
| 意図マップ | DO:__/__/ KNOW:__/__/ CARE:__/__ |
| 質問 | (任意) |
次回予告:Day3のゴール
Day3では、今日の設計をもとにメニュー構成・価格・導線を実装し、レビューと証拠の見せ方をテンプレ化します。
まとめ
地に足のついたブランドは、誰に・何を・どの範囲で届けるかの明確化から始まります。
ペルソナと意図マップ、Promise、見出しテンプレ、内部リンクを揃えることで、ふわふわに埋もれず、誤解の少ない期待設定と相談導線が整います。
小さなワークを提出し、改善の一歩を一緒に進めましょう。
FAQ
Q. ペルソナは1人に絞るべき?
A. ピラーでは1~2人に集中し、子記事で派生ニーズを拾うのがおすすめです。
Q. Promiseに数値を入れるのが難しいです。
A. まずは「行動回数」「記録日数」などコントロール可能な指標から始めましょう。
Q. 倫理や禁忌を入れると弱く見えませんか?
A. むしろ信頼のシグナルです。非提供領域の明示は誤解防止と満足度向上につながります。