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クライアントの声で講座は育つ ─ スピ講座・スクールの改善と最適化【Day4】

クライアントの声で講座は育つ ─ スピ講座・スクールの改善と最適化【Day4】

はじめに:「一度作って終わり」の講座が苦しくなる理由

Day1〜Day3では、クライアントがすぐに変化を起こすわけではないという前提からスタートし、
講座・スクール設計やヒアリング、フィードバックの実践までを見てきました。

Day4のテーマは、「改善」と「最適化」です。
スピ系の現場では、こんな声をよく耳にします。

  • 「講座を一生懸命作ったけれど、これでいいのか分からない」
  • 「クライアントの変化が一定のところで止まってしまう気がする」
  • 「自分の感覚だけでやっていて、不安になることがある」

その不安の多くは、「講座を作ったら完成」だと思ってしまうことから生まれます。
実際には、講座やスクールはクライアントの声と変化をもとに、少しずつ「育てていくもの」です。

特に、クライアントの変化が0-100の早急なものではなく、
0-10・10-20…と段階的に進んでいくからこそ、 その過程を見ながら講座側も微調整していく視点が欠かせません。

Day4の視点
・講座・スクールを「育てる」という発想
・クライアントの声を、感覚だけでなく「簡単な指標」として捉える方法
・ムリのないミニABテストと改善プロトコル(ルール)の作り方

目次

Day4のゴール:安心して改善できる「土台」を持つ

Day4で目指したいのは、「いつも不安なまま講座を続ける」のではなく、
「このサイクルで見直していけば大丈夫」という自分なりの土台を持つことです。

具体的には、次の3つをゴールとします。

  1. クライアントの声を集めるシンプルな仕組みを1つ以上、決められる
  2. 講座の「変化」を確認するための簡易KPI(指標)を設定できる
  3. 毎月・もしくは講座終了ごとにやる「改善の手順」を言語化できる

改善・最適化というと、数字だらけのマーケティングのイメージがあるかもしれません。
ですが、ここでお伝えするのは「感覚派のスピ系講師でも続けられるレベル」のシンプルな方法です。

なぜスピ系講師にこそ「最適化」の視点が必要なのか

スピリチュアルな講座やスクールでは、感覚やエネルギーを大事にするあまり、
次のような誤解が起きやすくなります。

  • 「講座内容は“降りてきたもの”だから、変えないほうがいい」
  • 「クライアントが変わらないのは、本人の問題だから、私は関係ない」
  • 「数字や指標を見ると、スピっぽくない気がする」

もちろん、直感的なひらめきやエネルギーの動きを大切にすることは、とても重要です。
そのうえで、「講座の器」そのものを現実的に整えていく視点があると、 クライアントの変化はもっと起きやすくなります。

変化がすぐには起きないからこそ、
講座の流れ・ワークの順番・説明の仕方を少しずつ整えていくことが、クライアントの「現実の変化」を後押ししてくれます。

クライアントの声をムリなく集める3つのタイミング

改善の出発点は、クライアントの声です。
とはいえ、長いアンケートを毎回お願いするのは、お互いに負担になります。

ここでは、ムリなく続けられる3つのタイミングをご紹介します。

タイミング 目的 質問例
① 各回の終了時 その回の分かりやすさ・ワークの難易度を確認 「今日の内容で、一番心に残ったことは何ですか?」
「分かりにくかったところはありましたか?」
② 講座の中間 流れがクライアントに合っているか確認 「講座のペースは早すぎますか?遅すぎますか?」
「もっと知りたいことや、取り上げてほしいテーマはありますか?」
③ 講座終了後 全体の満足度と、変化の実感を確認 「受講前と比べて、どんな変化がありましたか?」
「もし講座を1つだけ改善するとしたら、どこを変えたいですか?」

1問だけでもOKな「ミニ質問」テンプレ

忙しいクライアント用には、1問だけのフィードバックでも十分です。

  • 「今日の内容を一言でまとめると?」
  • 「今日のセッションを10点満点でつけるとしたら何点ですか?その理由は?」

※オンライン講座なら、ZoomチャットやLINEでの一言感想としてもらうだけでもOKです。

変化を勘違いしないための簡易KPI設計

Day2で、「自己理解」「自己受容」などのスコアシートをご紹介しました。
Day4では、それを講座全体の簡易KPI(目安となる指標)として扱っていくイメージです。

ここでいうKPIとは、難しい数字ではなく、次のような「変化の目安」です。

カテゴリ 指標例 確認タイミング
内側の変化 自己理解・自己受容・安心感・ビジョン(0〜10点) 初回/中間/最終回
行動の変化 決めた「次の一歩」を実行できた割合 各回の冒頭で確認
継続意欲 「この講座を人に勧めたい度合い」(0〜10点) 最終回の終了前
ポイント
・高い点数を取ることが目的ではなく、「変化の方向性」を見るための目安として扱う
・点数だけで判断せず、クライアントの言葉や表情も合わせて感じ取る
・「すぐに現実が変わらない=変化していない」ではないことを忘れない

スピ講座でもできるミニABテストの例

「ABテスト」と聞くと、広告やLP(ランディングページ)をイメージするかもしれませんが、
スピ講座の現場でも、小さな試行錯誤として取り入れることができます。

例えば、次のような形です。

対象 Aパターン Bパターン 比較するポイント
講座タイトル 「悩みを解放するスピ講座」 「悩みを“現実レベルで”変えていくスピ講座」 申込率/クライアントの期待値のズレの有無
第1回の構成 スピ的な概念説明を多めにする ヒアリングとワークを多めにする クライアントの安心感/後半の参加継続率
ワークの順番 気づきのワーク → 行動のワーク 行動のワーク → 振り返りの気づき 宿題の実行率/感想での反応

ミニABテストの進め方(シンプル版)

  1. 1回に変えるのは「1つだけ」にする(タイトル or 第1回の構成など)
  2. 少人数で試してみて、「しっくり度」「反応」「続きやすさ」を感じてみる
  3. 良さそうなら、本格的にそのパターンを採用する

※すべてを一気に変えないことがコツです。
どこを変えたことで良くなったのか分からなくなってしまうからです。

毎月・毎期の改善プロトコル(手順)

「プロトコル」とは、難しく言えば「毎回同じように行う手順」のことです。
感覚派のスピ系講師こそ、このプロトコルを1つ持っておくと、迷いが減ります。

講座終了ごとの改善プロトコル(例)

  1. クライアントの終了アンケートとスコアシートをまとめて眺める
  2. 「良かった点」「分かりにくかった点」「もっと知りたかった点」を3つずつメモ
  3. 講師自身の振り返り(エネルギー的に重かった回・軽かった回)を書く
  4. 次期に向けて「1つだけ改善すること」を決める(例:説明スライドの順番、ワークの時間配分など)
  5. 次の募集ページや案内文に、改善点を反映させる

改善プロトコルのチェックポイント

  • 「全部変える」ではなく、「1つだけ変える」を徹底できているか
  • クライアントの声だけでなく、自分の感覚もちゃんと振り返っているか
  • 変化がすぐに数字に表れなくても、最低3期は同じ方向性で試してみているか

事例2つ:改善がうまくいったケース/危うかったケース

最後に、スピ系女性講師によくある2つのイメージ事例をご紹介します。 実在の誰かではなく、よくあるパターンを組み合わせた「モデルケース」です。

事例1:少しずつ改善して「続けやすい講座」になったケース

Aさんは、恋愛の悩みを扱う全5回のスピ講座を運営していました。
ところが、毎回2〜3名は途中でフェードアウトしてしまうことに悩んでいました。

  • 終了アンケートで「最初の2回が少し難しかった」との声が複数あった
  • Day2の5ステップに合わせて、1〜2回目の内容を「現状把握」「パターン理解」に絞った
  • ワーク時間を長めにとり、説明はシンプルにした

その結果、次の期からは途中離脱がほとんどなくなり、「自分のペースで進めて安心した」という声が増えました。
0-100の劇的な変化よりも、「最後まで続けられる講座」に最適化したことが、クライアントの現実の変化につながったケースです。

事例2:クライアントの声を気にしすぎて、軸がブレかけたケース

Bさんは、自己肯定感をテーマにしたスピ講座を開催していました。
改善意欲が高く、毎回のアンケートをとても大事にしていましたが…

  • 毎回の「もっとこうしてほしい」という声に、すべて応えようとしていた
  • 気づけば、講座の方向性がバラバラになり、説明も増えすぎて重くなってしまった

このときBさんは、「講座の軸」と「改善する点」を分けて考えることにしました。

  • 軸:自己肯定感を高め、「自分で自分を信じる力」を育てる
  • 改善:説明の例え話・ワークの順番・資料の見やすさなど

これにより、クライアントの声に耳を傾けつつも、講座の本質はブレないまま改善していけるようになりました。

まとめ:講座を「守る」のではなく「育てる」講師へ

Day4では、スピ講座・スクールの改善と最適化についてお話ししました。

クライアントがすぐに変化を起こすわけではないからこそ、
講座の側もまた、クライアントの声と変化を受け取りながら、少しずつ育てていく必要があります。

・ムリのないタイミングでクライアントの声を集めること
・内側と行動、両方の変化を確認できる簡易KPIを持つこと
・「1つだけ変える」を前提にした改善プロトコルを持つこと
これらがそろうと、講師であるあなた自身も、不安に振り回されずに講座を続けやすくなります。

そして、講座を改善し続ける姿勢そのものが、
クライアントにとっては「この人に任せて大丈夫」という信頼(権威性)につながっていきます。

もし今、
「自分の講座をどこから見直せばいいか分からない」
「クライアントの声をどう受け止めていいか迷う」
と感じているなら、個別に講座設計や改善の相談をしていただくのがおすすめです。

現在、講座・スクールの改善相談は、少人数(先着数名)限定で受付中です。
必要に感じているタイミングであれば、この機会にぜひ一度ご相談ください。

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よくある質問

Q. 数字やKPIを見るのが苦手です。それでも改善はできますか?

はい、問題ありません。Day4で扱ったKPIは、売上やアクセス数ではなく、
「自己理解」「自己受容」などの感覚に近い項目を0〜10で感じてもらうだけの、とてもシンプルなものです。
数字というより、「今どのあたりにいるのか」を一緒に確認するための目安だと考えてみてください。

Q. クライアントの厳しい声を聞くのが怖くて、アンケートを取れません。

怖さを感じるのは、とても自然なことです。
そのうえで、最初は「良かった点を3つだけ教えてください」など、ポジティブな質問から始めるのも一つの方法です。
慣れてきたら、少しずつ「もっと良くするなら?」という質問を足していくと、負担が少なくなります。

Q. 改善を繰り返しているうちに、自分の講座の軸が分からなくなりそうです。

その場合は、事例2のBさんのように、
「講座の軸(変えない部分)」と「改善する部分(変えてもいい部分)」を紙に書き出しておくことをおすすめします。
軸は「何のための講座か」「どんな変化をサポートしたいか」といった、本質的な部分です。
そこを明確にしておくと、改善を重ねても根本がぶれにくくなります。

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