
クライアントに依存させるスピ系ビジネスが苦しくなる本当の理由|自立を前提にしたセッションへの第一歩【Day1】
「このクライアントさん、もう卒業してもいいはずなのに…。」「でも、手放したら売上が不安。」
そんな板挟みの感覚を、心のどこかで感じていませんか?
多くのスピ系女性講師が、「クライアントを依存させることでしかビジネスが回らない」という構造の中で、 無意識のうちに自分もクライアントも苦しくなる関係を続けてしまっています。
本シリーズでは、「クライアントに依存させようとして自立を促さないセッションしかできないスピ系講師は苦しい思いしかしない」というテーマを、 5日間かけて段階的にほどきながら、「自立を前提にしたセッション設計」と「相談され続ける信頼ビジネス」への移行を一緒に目指します。
Day1の今日は、まず「なぜ依存ビジネスが苦しくなるのか?」という構造を、感情論ではなく冷静に理解する回です。 あなたが悪いのでも、クライアントが悪いのでもなく、「仕組みの問題」として捉え直していきましょう。
目次
なぜスピ系講師は「依存ビジネス」にハマりやすいのか
まず押さえておきたいのは、スピ系講師が依存ビジネスにハマりやすいのは「やさしさ」と「不安」がセットになっているからという点です。
1-1. 「もっと助けてあげたい」が境界線を曖昧にする
スピリチュアルな感性を活かして活動している方ほど、
クライアントの痛みや不安に共感しやすく、「見捨てるようでつらい」という感覚を強く持ちます。
その結果、本来なら「自分で選び、自分で決めていくプロセス」を渡すべきタイミングでも、
つい
- 毎回、講師側が答えを提示してしまう
- セッション後もLINEで細かく指示を出し続けてしまう
- クライアントの感情が落ち込むたびに、緊急対応をしてしまう
…といったことが起こり、結果的に依存度の高い関係が出来上がっていきます。
1-2. 「リピートがないと不安」が依存を正当化してしまう
一方で、現実的な問題として、毎月の売上や生活への不安があります。
新規を集めるよりも、すでにいるクライアントに継続してもらう方が楽に感じるのは当然です。
ここで起こりやすいのが、
- 「この人が卒業したら、来月の売上が怖い…」
- 「だから、もう少し長く通ってもらった方がいいかも…」
といった無意識の計算です。
これが続くと、いつの間にか「自立してもらうこと」より「通い続けてもらうこと」が優先されてしまいます。
クライアント依存を生み出す3つのパターン
ここでは、実際に起こりやすい依存パターンを3つに分けて整理します。
2-1. 「答え提供型」セッション
毎回のセッションで、講師がスピ的なリーディングやチャネリングを行い、
クライアントに「こうすればうまくいきますよ」と答えを渡すスタイルです。
一見すると喜ばれますが、クライアント側には
- 「自分で考える前に、先生に聞けばいい」
- 「先生がOKと言えば安心、NOと言えば不安」
という依存の土台がつくられていきます。
2-2. 「感情なだめ役」セッション
クライアントが不安になるたびに、メッセージや通話で感情をなだめ続けるパターンです。
確かに一時的には落ち着きますが、「不安になったら先生にすがる」というパターンを強化してしまいます。
2-3. 「出口のない継続コース」
ゴールや期間を明確に定めず、「なんとなく続ける」形の継続セッションや講座です。
これも、クライアントからすると終わりが見えないため、
「やめる=裏切り」のような罪悪感を感じやすくなります。
ここまで読んで「全部やってしまっているかも…」と感じたとしても、
自分を責める必要はありません。
これは「あなたの性格」ではなく「設計の問題」だからです。
「自立を促さないセッション」が招く具体的なトラブル
依存を前提にした関係性は、時間が経つほどにさまざまなトラブルを招きます。
- クレーム・責任転嫁:「先生の言う通りにしたのに、うまくいかなかった」
- 境界線の侵食:夜中・休日にもメッセージが来る、即レスを求められる
- 燃え尽き・体調不良:感情支援のしすぎでエネルギー切れを起こす
- 人間関係のこじれ:距離を取ろうとした瞬間、恨まれたり悪口を言われる
どれも、「あなたが悪い」という話ではありません。
しかし、自立を前提にした設計に変えない限り、同じパターンは形を変えて繰り返されます。
だからこそ、クライアントの自立を先に決め、それに合った講座・スクール・セッション設計をする必要があるのです。
自立を前提にしたスピセッションとは何が違うのか
では、「自立を促さないセッション」と「自立を前提にしたセッション」は具体的に何が違うのでしょうか。
4-1. 目的が「癒し」ではなく「自分で選べる状態」
自立を前提にしたセッションでは、
一時的な癒しだけでなく、クライアントが自分で選び、決め、行動できる状態をゴールとします。
そのために、
- 気づきを促す質問を増やす
- 「どうしたいですか?」と選択を返す
- 宿題・ワークを通じて「自分の力で進む」経験をしてもらう
といった工夫が入ってきます。
4-2. 講座・スクールに「卒業」が設計されている
自立を前提にするということは、「卒業の姿」を明確に描くということです。
期間・ゴール・チェックポイントなどをあらかじめ共有することで、
クライアントは「自分の成長を感じながら、自信を持って卒業できる」ようになります。
4-3. 卒業後も「対等な相談関係」としてつながれる
依存関係ではなく、自立を促した関係の先には、
卒業後も時々相談を受けるような、長期的でフラットな信頼関係が育ちます。
その結果、
- 紹介や口コミが自然と増える
- 単発のスポット相談や上位講座へのステップアップにつながる
といった、「依存ではないリピート」が生まれていきます。
今日からできる小さな一歩:依存度セルフチェックリスト
最後に、あなた自身のセッションや講座・スクールが、どれくらい「依存寄り」になっているかを確認するための簡易チェックを用意しました。
あなたのビジネスの「依存度」セルフチェック(Yes/No)
- クライアントが卒業するタイミングを、明確に言語化できない
- 「やめます」と言われると、自分が否定されたように感じて落ち込む
- 急な相談メッセージが来ると、断れずにすぐ対応してしまう
- 「この人がいなくなったら売上が怖い」という人が数名いる
- セッション中、気づきの問いかけよりも、こちらの答えを伝える時間が長い
- 講座のゴールが「なんとなくふわっとした良い状態」になっている
3つ以上「Yes」があった場合、依存度が高まりやすい設計になっている可能性があります。
Day2以降で、どのように設計を組み替えていけばよいか、具体的に見ていきます。
希望される方には、上記チェックリストを含めた
「クライアント依存度セルフ診断シート(PDF)」のテンプレートもご用意しています。
詳細はこのページ下部からダウンロードください。
まとめ|依存は「収入の安心」ではなく「トラブルの種」
クライアントを依存させてビジネスのリピートを作ることは、短期的には安心をくれます。
しかし長期的には、
クレーム・境界線の崩壊・燃え尽き・関係性のこじれなど、さまざまな「苦しさ」を生み出します。
だからこそ、スピ系講師であるあなたにこそ、
「自立を前提としたセッション」「卒業を前提とした講座・スクール」という視点を持ってほしいのです。
Day2では、この前提をふまえて、
「どんなクライアントの、どんな悩みを、どのレベルの自立まで導くのか」という設計(ペルソナ・ゴール・講座構造)について、より具体的に整理していきます。
もっと具体的に見てほしい方へ|個別のケースを一緒に整理します
「頭ではわかるけれど、今いるクライアントさんとの関係をどう整えたらいいか分からない…」
そんな方は、一人で抱え込む必要はありません。
あなたの講座・スクール・セッションの現状をヒアリングしながら、
依存をほどき、自立を促す設計への安全な移行プランを一緒に描いていきます。
下のボタンから、「依存から自立へのセッション設計について相談希望」とメッセージをください。
よくある質問
- Q. すでに依存度が高いクライアントがいて、関係を変えるのが怖いです。
- A. いきなり関係を切り替えるのではなく、まずは「今後のゴールや期間を一緒に話し合う」ところから始めるのがおすすめです。 Day3・Day4で、移行時の伝え方やトラブルを減らすコミュニケーションについても扱っていきます。
- Q. 自立を促したら、誰もリピートしてくれなくなりそうで不安です。
- A. 自立を前提にしても、「より深いテーマ」や「次のステージ」での相談は続きます。 むしろ、対等な関係になることで、紹介や口コミが増えるケースも少なくありません。
- Q. スピリチュアルな要素を入れながらでも、自立を促すことはできますか?
- A. もちろん可能です。スピ的な視点やヒーリングは、クライアントが自分の軸に戻るためのサポートツールとして活かせます。 大切なのは「先生が正解を持っている」のではなく、「クライアントの中にある答えを引き出す」スタンスにシフトすることです。