
スピ系の能力や霊能力は誰でも身につけられる:講師が整えるべき「教え方の設計」(Day2)
Day1では、「スピ系の能力は生まれつきだけではなく、後付けでも伸びる」こと、 そして伸びない最大の理由が「自分にはできない」という思い込みであることを整理しました。
Day2は、講師のあなたがやることがはっきりします。 それは、受講生の心のブレーキを弱めながら、再現できる教え方に整えることです。
「感覚がある人は伸びる」「ない人は無理」ではなく、 どんな受講生でも迷いにくいように、順番と言い方と確認のしかたを設計します。 むずかしい言葉は使いません。今日の内容は、そのまま講座やセッションに持ち込めます。
まず決める:受講生の「安心の枠」
スピ系の能力を伸ばすとき、いちばん大事なのは「すごい体験」ではありません。 安心して練習できる枠です。枠がないと、受講生は不安で固まりやすくなります。
安心の枠は、3つで作れます
| 枠 | 講師が言うこと(例) | 狙い |
|---|---|---|
| ペース | 「怖くないペースで進めます。途中で止めても大丈夫です」 | 焦りを減らし、受け取りやすくする |
| 確認 | 「当てるより、近いか確認して調整します」 | 外れへの恐怖を下げる |
| 自己否定しない | 「うまくいかない日は普通にあります。責めなくて大丈夫」 | 緊張を下げ、継続を助ける |
ポイント:安心の枠は、最初に言葉で宣言すると効果が出ます。 「あなたは安全です」を言葉にするだけで、受講生の呼吸が変わることが多いです。
受講生がつまずくポイントを先に言語化する
受講生がつまずくのは、能力がないからではなく、どこで迷えばいいか分からないからです。 だから、あなたが先に「よくある迷い」を言葉にしておくと、学びが進みます。
よくある「迷い」を先に出しておく
- 「何も感じないんだけど、私だけ?」
- 「これって想像?それとも本当?」
- 「変なものを引き寄せたら怖い」
- 「間違えたら恥ずかしい」
- 「うまくできない=向いてないのでは」
講師が出す答えは、短くてOK
長い説明より、短い言葉の方が安心します。おすすめは、この3点セットです。
- 普通です(安心させる)
- 確認できます(逃げ道を作る)
- 順番があります(再現性を渡す)
例:「何も感じない」→「普通です。最初は静かなサインが多いです。感じたことを言って、近いか確認しましょう」
教え方を「手順」に落とす:3ステップ型
受講生が安心するのは、「才能があるからできる」ではなく、 やれば進む道が見えるときです。
スピ系の能力も、講師の言葉で「手順」に落とせます。おすすめは次の3ステップです。
3ステップ:受け取る → 整理する → 伝える
| ステップ | 受講生にやってもらうこと | 講師の言葉(例) |
|---|---|---|
| 1. 受け取る | 今の体の感覚・気分・頭に浮かぶ言葉を、そのまま見る | 「良い悪いの判断はしません。出てきたものを1つだけ教えてください」 |
| 2. 整理する | それが「体」「気分」「言葉」のどれかを分ける | 「それは体の感覚?気分?言葉?どれが近い?」 |
| 3. 伝える | 相手に確認しながら、やさしい言葉で言う | 「こう感じたけど近い?違ったら教えてね」 |
「想像か本当か」の悩みには、こう答える
受講生がいちばん混乱するのがここです。結論はシンプルで、 最初はどっちでもいいです。
なぜなら、必要なのは「当てること」ではなく、 役に立つ形に整えることだからです。 受け取ったものを確認し、相手が楽になる方向に使えるなら、それで十分です。
講師の一言例:「想像でも大丈夫。大事なのは“当てる”じゃなくて“確認して整える”こと。今のサインを一緒に見よう」
講師の言い方:当てさせない・責めない・焦らせない
Day2の肝は、言い方です。受講生は、あなたの言葉の雰囲気で「できる/できない」が決まります。 ここでは、講師が持つべき3つのルールを紹介します。
ルール①:当てさせない(確認の場にする)
- ×「当てて」
- ○「感じたことを言って、近いか確認しよう」
- ○「違ったら修正できるから大丈夫」
ルール②:責めない(結果より過程を見る)
- ×「なんで分からないの?」
- ○「今は分からなくて普通。今日のサインは小さいだけかも」
- ○「出てきたものを1つ見つけられたら十分」
ルール③:焦らせない(体を落ち着かせる)
- ×「早く答えて」
- ○「一呼吸してからで大丈夫」
- ○「時間をかけるほど、受け取りやすいよ」
ポイント:受講生の反応が鈍いときは、能力不足ではなく「緊張」か「怖さ」が原因のことが多いです。 その場合、技術を足すより、まず言い方を柔らかくする方が効果が出ます。
セッション/講座に使えるテンプレ(そのまま使える)
ここからは、そのまま読み上げても使えるテンプレです。 スピ系講師の現場で、受講生が安心しやすい言い方にしています。
テンプレA:最初の一言(安心の枠を作る)
今日は「当てる」より「確認して整える」をやります。
怖くないペースで進めます。途中で止めても大丈夫。
感じたことがズレても、確認して修正できるので安心してね。
テンプレB:「何も感じない」人への声かけ
何も感じないのは普通です。最初はサインが小さいことが多いです。
今の体の感じ、気分、頭に浮かぶ言葉のどれかを1つだけ探してみよう。
出てきたら、それで十分。近いか一緒に確認しようね。
テンプレC:「怖い」人への声かけ
怖さがあるのも自然です。無理に進めません。
今は安心の方を優先します。落ち着く呼吸をして、
“今ここ”に戻る練習だけでもOKです。
テンプレD:受け取った感覚を相手に渡す言い方
今、こんな感じがしました。(短く言う)
近いですか?違ったら教えてください。
合ってる・間違いより、あなたが楽になる方向に整えたいです。
テンプレE:終わりのまとめ(自己否定を止める)
今日できたことは「1つでもサインを見つけられたこと」。
これは十分に前進です。うまくいかない日があっても普通。
“確認しながら進める”を続けると、受け取りは安定していきます。
今日の小さなワーク:あなたの講座を1枚にする
ここまでを、あなたの講座に合わせて「1枚」にします。 目的は、あなた自身が迷わないこと。そして受講生が迷わないことです。
ワーク(10分)
- 受講生の不安を3つ書く(例:「感じない」「怖い」「間違えたくない」)
- それぞれに対して、あなたの短い返事を1行で書く(「普通」「確認できる」「順番がある」)
- 講座の流れを、3ステップにする:受け取る → 整理する → 伝える
- 最後に、あなたの講座の合言葉を決める:
「当てるより、確認して整える」
この1枚ができると、募集文も、講座の説明も、セッション中の言葉もブレにくくなります。 そして、受講生の「私にはできない」が、少しずつほどけていきます。
講座設計の相談(講師向け)
「テンプレはあるけど、自分の講座に合う形に落としたい」 「受講生の不安が強くて進まない」 「説明が長くなってしまい、反応が落ちる」など、 講師側の設計を一緒に整える相談もできます。
まとめ+要約
Day2では、スピ系の能力を「才能」ではなく「再現できる教え方」に落とす設計を作りました。 受講生が伸びるためには、最初に安心の枠(ペース・確認・自己否定しない)を宣言し、 つまずきポイントを先に言語化して、3ステップ(受け取る→整理する→伝える)で進めることが効果的です。 講師の言い方は「当てさせない・責めない・焦らせない」。これだけで受講生の反応は変わります。
- まず「安心の枠」を言葉で作る(ペース・確認・自己否定しない)
- つまずきは能力不足ではなく「迷い」なので、先に言語化する
- 教え方は3ステップに落とす:受け取る→整理する→伝える
- 言い方のルールは3つ:当てさせない・責めない・焦らせない
- テンプレを用意すると、講師も受講生も迷わない
よくある質問
受講生が「当てたい」と強く言う場合はどうしますか?
まず否定せず、「当てたい気持ちは自然」と受け止めます。その上で、 「当てることを目標にすると緊張で受け取りにくくなる」ことを短く伝え、 「確認して整える」に置き換えます。 例:「当てたいよね。じゃあ当てるより“近いか確認して整える”でいこう。ズレても学びになるから」
「何も感じない」人が続出して講座が止まります
多くの場合、課題は能力ではなく「安心の枠」と「探し方」が不足しています。 最初に「普通」「確認できる」「順番がある」を宣言し、 探す対象を「体の感覚・気分・言葉」の3つに絞って、1つだけ拾うルールにすると進みやすいです。
怖さが強い人にはどこまで扱っていいですか?
無理に進めないのが基本です。まずは落ち着く練習や生活の安定など、 安心の枠づくりを優先します。恐怖や不調が強い場合は、適切な専門家のサポートも検討してください。
講師として「私もできるようになった」と言うのは効果がありますか?
効果はあります。ただし「最初からできた」印象になると逆効果です。 「最初は小さかった」「怖かった」「確認しながら整えた」など、 手順と過程が伝わる形で話すと、受講生が安心しやすくなります。