
スピ系講師が「プロ」になる実装編:相談→提案→申込みを自然につなぐテンプレ(Day3)
はじめに
Day1で「プロの土台(自信・コミュ力・目標設定)」を整え、Day2で「伝わる設計(誰に・何を・どう届けるか)」を作りました。
Day3は、いよいよ実装です。
ここで言う実装は、難しいことではありません。あなたの仕事を“型”にすることです。
型がないと、毎回その場のノリで動いて疲れます。
型があると、落ち着いて対応でき、ブレが減り、信頼が積み上がります。
今日のゴールは、相談(入口)から提案(本編)までを、自然に・やさしく・迷いなく進められるテンプレを持つことです。
まずは全体の流れ:相談→整理→提案→次の一歩
相談対応で迷う最大の理由は、「どこで何をするか」が曖昧だからです。
まずは流れを決めます。これだけで落ち着きます。
| 段階 | あなたがやること | 相手が得るもの |
|---|---|---|
| ①入口(相談) | 状況を聞く/整理する/合うか確認 | 頭が整う、安心する |
| ②診断(整理) | 原因をやさしく言語化/ズレを発見 | 「そういうことか」が起きる |
| ③提案(本編) | 必要なステップと期間を提示 | 次の道が見える |
| ④次の一歩 | 申込み or 一旦保留の選択肢を出す | 押されない安心、でも動ける |
ポイントは、①の入口で「全部やってあげよう」としないことです。
入口の目的は、相性確認と次の一歩の提案です。
過剰ではなく自信を持つ:線引きテンプレ
プロっぽさは「強い言い切り」より、線引きで出ます。
ここが曖昧だと、相手も不安になりますし、あなたが疲れます。
線引きの3点セット(これだけ決めればOK)
- 範囲:どこまでやるか(例:心の整理、行動の一歩、選択肢の整理)
- 除外:どこからはやらないか(例:医療判断、法律判断、相手をコントロールすること)
- 連絡:連絡頻度と時間(例:返信は24〜48時間以内、深夜対応はしない)
線引きテンプレ(文章:コピペOK)
線引きは冷たいものではありません。
お互いを守るための、いちばん優しい設計です。
やりがちなNG
- 「何でもできます」と言って背負う
- 相手の人生の責任を持つような言い方をする
- 曖昧なままDMが長文往復になって消耗する
コミュ力は型:相談で使える会話テンプレ
コミュ力は「盛り上げること」ではありません。
相談では、聞く→まとめる→確かめるができれば十分プロです。
相談の基本台本(15〜30分の入口向け)
| 順番 | あなたの言葉(例) | 狙い |
|---|---|---|
| 1 | 「今日は、今の状況を整理して、次の一歩が見えるようにする時間にしましょう。」 | 安心と目的共有 |
| 2 | 「まず、いま一番困っていることを一つだけ教えてください。」 | 話を絞る |
| 3 | 「それが起きている場面は、いつ・どこで・誰と、が多いですか?」 | 具体化 |
| 4 | 「そのとき、気持ちはどんな感じですか?(焦り/怒り/悲しさ/不安など)」 | 感情の言語化 |
| 5 | 「本当はどうなったら楽になりそうですか?」 | 望みを出す |
| 6 | 「いま伺った内容をまとめると、○○で、△△が引っかかっていて、□□が望み。合ってますか?」 | 整理と確認 |
| 7 | 「私から見て、今はここが一番のポイントになりそうです。」 | やさしい診断 |
| 8 | 「次の一歩としては、AとBの2つが考えられます。あなたにはどちらが合いそうですか?」 | 押さずに選ばせる |
「診断」の言い方(強く言わない、でもぼやけない)
- 「才能がないというより、順番が逆になっている感じがします」
- 「一番の問題は“努力不足”ではなく、線引きが曖昧なことかもしれません」
- 「ここを整えると、同じ頑張りでも楽になりそうです」
沈黙が怖いときの一言
- 「急がなくて大丈夫です。少し待ちますね」
- 「言葉が出てこないのも自然です。今の感覚でOKですよ」
- 「もし難しければ、選択肢を私から出しますね」
提案テンプレ:本編につなげる文章(コピペOK)
提案で怖いのは、「売り込みっぽくなること」ですよね。
でも提案は売り込みではありません。相手が迷子にならないための道案内です。
提案の型は「整理→結論→理由→流れ→選択肢」
この順番にすると、自然で押し付け感が減ります。
提案テンプレ(短文:DM向け)
提案テンプレ(丁寧版:LINE/メール向け)
提案で必ず入れる「安心ワード」
- 「いきなり決めなくて大丈夫です」
- 「申込みじゃなくて、相談の段階でも歓迎です」
- 「合うかどうかだけ先に確認しましょう」
よくある迷いへの返し方(押さない、でも逃さない)
迷いが出るのは自然です。
ここで大事なのは、押さないこと。でも、相手が迷子のまま帰らないようにすることです。
1)「お金が…」と言われたとき
返し方(例)
- 「大事なことなので、すぐ決めなくて大丈夫です。」
- 「もしよければ、予算感を聞いてもいいですか?その範囲でできる選択肢を考えます。」
- 「今回の優先度が高いなら“回数を減らして試す”という形もできます。」
2)「私にできるか不安」と言われたとき
返し方(例)
- 「不安があるのは普通です。できるかどうかは、行動を小さくすれば大丈夫です。」
- 「最初の1週間は、これだけやればOKにします。負担が少ない形で進めましょう。」
- 「一人で抱えないように、途中で調整しながら進めます。」
3)「家族に反対されそう」と言われたとき
返し方(例)
- 「大切な人がいるほど、簡単には決められないですよね。」
- 「反対されないために、“何が変わるか”を短く説明できるように整理しましょう。」
- 「今日の内容を、家族に伝える用の一文を一緒に作ってもいいですか?」
4)「考えます」と言われたとき
返し方(例)
- 「もちろんです。考える時間は大事です。」
- 「もしよければ、何が一番引っかかっていますか?そこだけ一緒に整理できます。」
- 「期限はいつ頃までに決めたいですか?その日までに必要な材料を揃えましょう。」
目標設定の運用:1週間で回すミニ管理
Day1で目標設定の大切さを話しました。Day3では、実際に回す方法を決めます。
大きな計画は不要です。プロは、まず1週間単位で回します。
1週間の型(これだけ)
- 決める:今週の行動を1つ(例:相談導線を整える/投稿を2回/体験案内を固定投稿にする)
- やる:曜日を決めて実行(例:火曜に投稿、金曜に導線見直し)
- 見る:週末に3分だけ振り返り(できた?次どうする?)
振り返りの質問(自分を責めない)
- 今週、できたことは何?(小さくてOK)
- つまずいたのはどこ?(環境/時間/気持ち)
- 来週、1つだけ変えるなら何?
目標設定は「自分を追い込む道具」ではなく、迷子を減らす地図です。
今日のチェックリスト:プロの最低ライン
今日の内容を、最低ラインとして持てているか確認しましょう。 ここが揃うと、あなたの対応は安定します。
- 入口(相談)の目的を「整理と次の一歩」に決めている
- 線引き(範囲・除外・連絡)を文章にできる
- 相談の台本(聞く→まとめる→確かめる)がある
- 提案テンプレ(整理→結論→理由→流れ→選択肢)がある
- 迷いへの返し方を3パターン以上持っている
- 1週間の行動を1つに絞って回している
今日のワーク:あなた専用の「相談→提案」台本を作る
ここがDay3の本番です。コピペして、あなたの言葉に直してください。
まずは“完成度60点”でOK。持っているだけで、相談が怖くなくなります。
ワーク1:線引きをあなた仕様にする(3行)
ワーク2:入口(相談)の冒頭の一言を決める
ワーク3:提案テンプレにあなたの本編を入れる
ワーク4:迷いへの返しを1つだけ書いておく
ここまでできたら、あなたの「プロの型」は完成です。
次回Day4では、この型を回しながら改善していく方法(ぶれたときの直し方、疲れない運用)に進みます。
まとめ
Day3は「実装=型を作る日」でした。入口(相談)の目的を決め、 線引き(範囲・除外・連絡)を文章にし、相談の台本と提案テンプレを持つことで、 相談→提案→次の一歩が自然につながります。 迷いへの返し方も用意しておけば、押さずに安心を作りながら、相手が迷子にならずに帰れます。 そして目標設定は1週間単位で小さく回す。これが“プロとして続ける”現実的なやり方です。
要約
- 相談対応は「入口→整理→提案→次の一歩」の流れを決めると安定する。
- 過剰な言い切りより、線引き(範囲・除外・連絡)で信頼が増える。
- コミュ力は「聞く→まとめる→確かめる」の型で十分。
- 提案は「整理→結論→理由→流れ→選択肢」で押し付け感が減る。
- 目標設定は1週間単位で回すと続く。
相談したい方へ
「自分の線引きの言葉が作れない」「提案テンプレを私のメニューに合わせて整えたい」 「相談で押し売りっぽくなるのが怖い」など、ここは個別に直すと一気に楽になります。 迷っている段階の相談でも大丈夫です。
よくある質問
テンプレ通りに話すと、不自然になりませんか?
最初はテンプレでOKです。慣れると自然にあなたの言葉になります。 テンプレは「安心して進める土台」で、縛るものではありません。
相談だけで終わる人が多いのが不安です。
入口の役割は相性確認と次の一歩の提案です。提案テンプレの「選択肢」と「期限」の一言を入れると、 相手が迷子になりにくくなります。
線引きを言うと、冷たく見えませんか?
線引きは冷たさではなく安心です。できること・できないことが明確だと、相手はむしろ信頼しやすくなります。
目標を立てても続きません。
大きすぎることが多いです。1週間で1つの行動だけにし、週末に3分振り返る形にすると続きやすいです。