
スピリチュアルなお仕事をしていると、どうしても 「もっと届けたい」「もっと受け取ってほしい」という想いが強くなりますよね。 同時に、現実的なお金のことや、安定した売上への不安も、30代以降の女性講師にとっては無視できないテーマです。
その中で、気づかないうちに 「売りたい気満々」に見えてしまう講座 を作ってしまうことがあります。 本人はまじめで誠実なのに、なぜか受講生からは 「なんだか押し売りっぽい」「高額すぎて怖い」 と感じられてしまうケースです。
このDay1では、スピ系講師さんが陥りやすい 「売りたい気満々の講座」の特徴と、その裏側にある構造を整理していきます。 まずは自分を責めるのではなく、 現状を正しく理解すること から始めていきましょう。
この5日間シリーズは、スピ系30代女性講師の方が 「売りたい気満々」から卒業し、 クライアントの変化にフォーカスした誠実な高額講座を設計できるようになることを目的としています。 Day1では、その土台となる「問題の正体」を一緒に見ていきます。
目次
はじめに:なぜ「売りたい気満々」が問題になるのか
そもそも、ビジネスとして講座やセッションを提供する以上、 「売りたい」という気持ち自体はまったく悪いものではありません。 あなたが提供する価値に自信があって、届けたい人がいて、対価としてお金をいただく。 これは健全な循環です。
問題になるのは、そのバランスが崩れ、 「売りたい」エネルギーだけが前に出てしまうときです。 特に、スピ系の高額講座やスクールの場合、 まだ出会って間もない相手に数十万円のオファーをすることも少なくありません。
ここで、 お金にブロックのある講師ほど「売りたい気満々」に見えやすい という逆説が起こります。 お金への怖さや不足感が強いほど、 「この講座で一気に取り戻したい」「ちゃんと稼げている自分になりたい」 という気持ちが無意識に講座へ乗りやすくなるからです。
その結果、クライアントの変化よりも、 講師自身の安心や満足を優先した独りよがりな講座設計 になってしまうことがあります。 まずは、どんな状態が「売りたい気満々の講座」と言えるのかを整理してみましょう。
「売りたい気満々の講座」とはどんな状態?
「売りたい気満々の講座」と聞くと、 どこか悪意のあるイメージを持たれるかもしれません。 ですが、実際にそうした講座を提供しているスピ系講師さんの多くは、 まじめで誠実で、クライアント想いです。
それでも、外からは 「売上のために作られた講座だな」「私のことより講師本人の都合が強いな」 と受け取られてしまう。 その状態を、ここでは「売りたい気満々の講座」と呼びます。
スピ系だからこそ起こりやすい3つのパターン
「宇宙」「使命」を理由に、価格や内容の根拠が曖昧
「宇宙から降りてきた価格です」「使命に沿った講座です」といった表現自体は悪くありません。
ただし、受講生が知りたいのは
「いくら払って、どんな変化が期待できるのか」「なぜその価格設定なのか」という具体的な根拠です。
ここが説明されないまま高額であればあるほど、「売りたい気」だけが目立って見えてしまいます。
講師の自己実現が中心に置かれている
たとえば、「100万円講座を売れる自分になりたい」「高額を受け取れる私になりたい」といった、
講師側のテーマが強い場合です。
この状態で講座を作ると、内容や構成が
「受講生の変化のため」ではなく「高額を売れたという実績作りのため」になりやすくなります。
短期間での売上目標だけから逆算されている
「今月中に○○万円必要だから、高額講座を3人に売ろう」といった形で設計された講座は、
どうしても売上優先のエネルギーが強くなります。
内容よりも「いくらでいくつ売るか」だけが先に決まっていると、
受講生からは「売りたいだけ」に見えやすくなります。
これらは、どれか一つでも当てはまればNGというわけではありません。 ただ、 クライアントの現実的な変化やリスクへの配慮よりも、講師側の事情が前に出ている とき、「売りたい気満々の講座」に近づいてしまうことを覚えておいてください。
受講生の目線から見た「危険な講座」のチェックポイント
次に、受講生の目線で見たときに 「これは少し危ないな」と感じる講座の特徴を整理してみましょう。 ここでは、あなた自身の講座に当てはめながら読んでみてください。
1. メッセージ編
- 「今すぐ」「これだけ」「あなただけ」といった煽りが強すぎる
- 不安や不足感を過度に刺激する表現が多い(「この講座を逃すと一生変われません」など)
- 具体的な変化よりも、ふわっとした願望だけが並んでいる
2. 価格・オファー編
- 価格の根拠が説明されず、「この価値がわからない人は来なくていい」と切り捨てる
- リスクや注意点よりも、メリットだけを強調している
- 分割や返金ポリシーなど、現実的な選択肢に触れていない
3. 講師の在り方編
- 「私の講座を受けない人は、まだ目覚めていない」といった優劣のニュアンスがある
- 質問しづらい雰囲気や、違和感を伝えにくい空気感がある
- クライアントの状況よりも、講師自身のビジョンの話が多い
もし、ここまで読んで 「あ…ちょっと当てはまるかも」と感じたとしても、 それは悪い講師という意味ではありません。
大切なのは、 「講座が売れないのは、私に魅力がないから」ではない と理解することです。 多くの場合、 お金にブロックのある講師が、売りたい気満々で独りよがりな商品・サービスを提供しようとしても、構造上どうしても売れにくい のです。
だからこそ、構造を整えれば、 誠実なあなたの講座は、もっと届きやすくなります。
「売りたい気」と「使命感」のちがい
スピ系のお仕事をしていると、 「これは使命だから」「魂の望みだから」という言葉を使う場面が多くなります。 使命感から講座を作ることは、とても尊いことです。
ただ、その中でいつの間にか 「売りたい気」だけが前に出てしまう瞬間 があります。 ここでは、「売りたい気」と「使命感」の違いを、少し冷静に見てみましょう。
お金のブロックが生む「独りよがり」の構造
お金のブロックが強いと、 「こんな高額、受け取っていいのかな」という怖さと、 「でも、もうそろそろ受け取れないと不安」という焦りが同時に存在します。
この状態で講座を作ると、
- 価格設定が「自分の怖さ」と「不足感」の妥協点で決まる
- 内容が「これだけ盛れば、この価格でもいいはず」という自己防衛から膨らむ
- クライアント一人ひとりの状況よりも、「売れたかどうか」に意識が向きやすい
つまり、 講座の中心が「クライアントの変化」ではなく、「自分の怖さや不足感」になってしまう のです。 これが、「独りよがりな商品・サービス」の正体です。
使命感から講座を作るとき、 中心にあるのは 「この人の人生がこう生きやすくなる」という具体的なイメージです。 一方、「売りたい気満々」のとき、中心にあるのは 「この講座が売れた状態の自分」です。
どちらが良い悪いではなく、 今、どちらのモードが強いのかに気づくこと が、Day1の大きなゴールです。
誠実なスピ系講師が最初に押さえたい3つの前提
ここまで読んでくださったあなたは、 きっと誠実にクライアントと向き合いたいスピ系講師さんだと思います。 そのうえで、「売りたい気満々」から卒業するために、 まず押さえておきたい前提を3つお伝えします。
売りたい気がある=悪ではない
売上や収入を望むこと自体は、健全なことです。
それを否定すると、ますますお金のブロックが強くなります。
大事なのは、「売りたい気」を認めつつ、講座の中心をクライアントの変化に戻していくことです。
講座が売れないのは、あなたの価値が低いからではない
スピ系講師さんの中には、「売れない=私に価値がない」と感じてしまう方が少なくありません。
しかし実際には、
商品の設計や伝え方が「独りよがり」になっているだけ
というケースがとても多いです。
構造を整えれば、価値は伝わりやすくなります。
構造は学べば身につくスキル
スピリチュアルな感性やチャネリングとは違い、
講座設計やセールス導線は「スキル」です。
感覚だけでやろうとせず、学びながら整えていくことで、
誠実さを保ったまま高額講座を届けることができます。
この3つの前提を受け入れられると、 「売りたい気満々の講座」を責める視点から、 「もっとよくできる部分はどこだろう?」と建設的に見直す視点 に切り替わっていきます。
今日できる小さな一歩(セルフチェックリスト)
最後に、今日からすぐにできる セルフチェック をご用意しました。 すべてに「はい/いいえ」で答えてみてください。
- 今の講座の説明文には、「私が」「私の講座が」という主語が多くないか
- 受講後の変化が、受講生の言葉で具体的にイメージできるか
- 価格の根拠を、感覚以外の言葉でも説明できるか
- 不安を煽るよりも、「安心して選べる情報」を出せているか
- もし今月売れなくても、その講座を続けたいと思えるか
3つ以上「いいえ」がついた場合は、 「売りたい気」が少し前に出てしまっているサイン かもしれません。 ですが、それは気づけたという意味で大きな一歩です。
Day2以降で、 お金のブロックと独りよがりな講座設計の関係 を、さらに具体的に整理していきます。
よくある質問
Q. 自分では誠実にやっているつもりなのですが、「売り込みっぽい」と言われてショックでした。
A. 誠実にやっているからこそ、その言葉はとてもつらかったと思います。 ただ、「売り込みっぽい」というフィードバックは、 あなたの人柄ではなく、見せ方や構造の問題であることがほとんど です。 今回のセルフチェックをきっかけに、どこを整えれば伝わり方が変わるのかを一緒に見ていければ大丈夫です。
Q. 高額講座を作ること自体が悪いのではないかと不安になります。
A. 高額講座そのものが悪いわけではありません。 サポート期間が長かったり、関わりが深かったり、提供する価値が大きい場合、 それに見合う投資として高額になるのは自然なことです。 問題は、 内容・サポート・価格のバランスと、受講生への説明責任 です。 ここを丁寧に整えていけば、安心して高額を受け取る準備ができます。
Q. すでに作ってしまった講座が「売りたい気満々」寄りかもしれません。作り直すべきでしょうか?
A. すぐに全部をやめる必要はありません。 むしろ、 今ある講座を少しずつ「変化ベース」にリライトしていく ことをおすすめします。 Day3では具体的な講座設計テンプレートをご紹介しますので、 それを使って今の講座を書き換えていくイメージで進めていきましょう。
まとめ:次回予告と無料チェックのご案内
今回は、 スピ系講師の方が気づかないうちに 「売りたい気満々の講座」を作ってしまう背景と、 その特徴を整理してきました。
- 売りたい気自体は悪ではなく、中心がどこにあるかが大切
- お金のブロックが強いほど、独りよがりな商品設計になりやすい
- 講座が売れないのは、あなたの価値ではなく構造の問題であることが多い
こうしたポイントに気づけただけでも、 すでに「売りたい気満々」から一歩抜け出しています。 次回のDay2では、 お金のブロックが「独りよがりの商品設計」を生む心理構造 を、さらに具体的に解説していきます。
\ 今の講座は大丈夫?かんたん無料チェック /
「自分の講座が“売りたい気満々”に見えていないか不安…」という方のために、
「売りたい気満々度」を確認するミニチェックリストをお渡ししています。
LINEでご登録いただいた方には、
あなたの講座の状況に合わせて
1つだけ、今すぐ整えるべきポイント
をメッセージでお返しします。
※「Day1無料チェック希望」とメッセージいただけるとスムーズです。