
スピ講座・スクールに本当に必要なヒアリング設計とは|感覚まかせから卒業する3つの柱
はじめに:ヒアリングは「その場の会話」ではなく「設計」から始まる
Day1では、ヒアリングができていないスピ系講師が、どんな悲しい末路に向かいやすいのかを見てきました。
多くの方が、セルフチェックを通して「思った以上に当てはまっていて、少しドキッとしました」と感じられたのではないでしょうか。
では、そこからどう変えていけばよいのか。
その答えのひとつが、今回のテーマである「ヒアリング設計」です。
ヒアリング設計とは、「どのタイミングで」「誰に対して」「何を聴くのか」を意図的に決めておくこと。
これがないと、
- その場のノリと感覚で質問が変わってしまう
- 受講生によって当たり外れが大きくなる
- 「なぜうまくいったのか/いかなかったのか」が分析できない
といった状態から抜け出せません。
反対に、簡単でもよいのでヒアリングの設計図があると、
受講生は「自分のことをちゃんと分かってもらえている」と感じやすくなり、
講師側も「何を聴き逃しているのか」に気づきやすくなります。
この記事では、スピ講座・スクールに必要なヒアリング設計を、
「3つの柱」と「受講前〜受講中〜受講後」の流れから、具体的に整理していきます。
目次
1. 「ヒアリング=たくさん質問すること」ではない理由
まず確認しておきたいのは、ヒアリング=とにかく質問をたくさんすることではない、という点です。
質問の数が多いほど、相手のことを分かっているわけではありません。
大切なのは、
- 何のために、その質問をするのか
- その回答から、どんな情報を受け取ろうとしているのか
- 次の一歩(提案・ワーク・フォロー)にどうつなげるのか
という「設計意図」です。
1-1. 場当たり的なヒアリングが生む3つの問題
その場の感覚だけで質問していると、次のような問題が起きやすくなります。
- セッションのたびに質問の内容がバラバラで、質が安定しない
- 受講生によっては「何を聞かれたのかよく覚えていない」という感覚になる
- 悩みやゴールの全体像がつかめず、講師側も「もやっとしたまま」進めてしまう
これでは、どれだけ高いエネルギーワークやリーディングを提供しても、
受講生の人生に落とし込まれる前に、メッセージが宙に浮いてしまいます。
1-2. 設計されたヒアリングは「地図」と「羅針盤」になる
一方で、「どのタイミングで何を聴くか」が決まっていると、
それは講師と受講生の双方にとって「地図」と「羅針盤」になります。
- 今、受講生がどの地点にいるのか
- どの方向に進もうとしているのか
- どこでつまずきやすいのか
といった情報を、意識的に集めていけるからです。
そして、その情報こそが、
「この講座は、ちゃんと自分のことを分かってくれている」
という信頼感につながっていきます。
2. スピ講座・スクールのヒアリング設計「3つの柱」
では、ヒアリング設計は何から始めれば良いのでしょうか。
ここでは、スピ講座・スクールならではの視点も踏まえて、
3つの柱に分けて整理してみましょう。
2-1. 柱1:受講生の「今の地点」(ペルソナと現状)
1つ目の柱は、「この講座に来る人は、どんな現状・背景を持っているのか」を言語化することです。
たとえば、あなたの講座の受講生は、
- スピリチュアルは初めてなのか、ある程度経験があるのか
- 今、一番つらいと感じているのは人間関係なのか、お金なのか、自分自身の生き方なのか
- どれくらいの期間、その悩みを抱えてきたのか
といった点が、それぞれ違います。
これらを「なんとなく」ではなく、具体的なペルソナとして言葉にしておくことが大切です。
2-2. 柱2:講座が目指す「ゴール」と「変化のイメージ」
2つ目の柱は、「この講座を受講し終わったとき、どんな状態になっていてほしいのか」というゴールです。
スピ系の学びでは、とかく「意識の変化」「波動の変化」に目が向きがちですが、
そこに加えて、次のような具体的な変化も言葉にしておきましょう。
- 日常生活の中で、どんな行動が変わっていると嬉しいか
- どんな考え方・捉え方が身についていると良いか
- どんな人間関係を築けるようになっていると理想的か
ゴールが言語化されていれば、
ヒアリングの場で「今、どれくらいそこに近づいているのか」を確認しやすくなります。
2-3. 柱3:ゴールまでの「道のり」を分解する
3つ目の柱は、ゴールまでの道のりをいくつかのステップに分けることです。
たとえば、
- ステップ1:自分の本音や感情に気づけるようになる
- ステップ2:他人軸ではなく、自分の軸から選択できるようになる
- ステップ3:現実面の行動(仕事・お金・人間関係)に、学びを落とし込めるようになる
といったステップが考えられるかもしれません。
そして、それぞれのステップごとに、
- 今、受講生がどのステップにいるのか
- どこでつまずいているのか
をヒアリングで確認していくイメージです。
これができると、セッションや講座の内容が、受講生ごとの「今の地点」に合うように微調整しやすくなります。
3. 受講前〜受講中〜受講後のヒアリングの流れをデザインする
3つの柱が見えてきたら、次は「いつ、何を聴くか」を流れとして組み立てていきます。
ここでは、受講前・受講中・受講後の3つのタイミングで考えてみましょう。
3-1. 受講前に聴いておきたいこと
受講前のヒアリング(お申し込みフォームや事前アンケート、体験セッションなど)では、
次のような項目を押さえておくと、その後の関わりがぐっと楽になります。
- 今、一番つらい・困っていると感じること
- これまでに試してきたこと(他の講座・セッション・自己流の取り組みなど)
- この講座を通して「最低限、ここまでは変わっていたい」と思うライン
- 逆に「こういう進め方は苦手」「こう扱われると不安」というポイント
特に4つ目は、受講生が安心して学び続けられるかどうかに直結します。
「スパルタな指導は苦手」「人前で話すワークが不安」など、事前に知っておくだけで、対応が変えられます。
3-2. 受講中にこまめに聴いていくこと
講座・スクールが始まってからは、「理解度」と「感情」の両方をこまめにヒアリングしていきます。
たとえば、各回ごとに次のような質問を入れてみるイメージです。
- 今日の内容で「一番しっくりきたこと」と「まだピンと来ていないこと」は何ですか?
- 日常生活の中で、どんな場面で今日の内容を使えそうだと感じましたか?
- 今、講座全体のペースは「ちょうどいい/早い/ゆっくりめ」どれに近いですか?
このような質問を、グループ全体に向けて投げかけるのも良いですし、
時には個別にフォローしながら聴いていくのも効果的です。
3-3. 受講後に振り返ってもらうこと
受講後のフィードバックについては、Day4で詳しく扱いますが、
ヒアリング設計の段階で、すでに次のような項目を決めておくとスムーズです。
- 受講前と比べて、どんな変化を感じていますか?(意識・感情・現実面)
- 講座の中で、特に印象に残っている回やワークは何ですか?
- 「もう少しこうしてほしかった」と感じる点があれば教えてください。
- 今後、どんなサポートがあればさらに前に進みやすいと感じますか?
これらの質問は、次の講座設計やヒアリング設計のブラッシュアップに直結する宝の情報になります。
4. あなたの講座のためのヒアリング設計ワーク
ここまで読んで、「なるほど」と思っていただけたなら、
ぜひこのタイミングで、あなたの講座・スクール専用のヒアリング設計を作ってみましょう。
【ヒアリング設計ワークシート(書き出し用)】
紙のノートでも、デジタルでもOKです。次の項目をそのまま書き写して、答えを書き込んでみてください。
-
この講座・スクールの「典型的な受講生像」は?
(年齢・性別・今の悩み・スピ経験の有無・どんな未来を求めているか…) -
受講前のスタート地点は?
(感情面・思考パターン・行動習慣・人間関係・お金・仕事など) -
受講後、最低限ここまでは変わっていてほしい「ゴール」は?
(意識の変化+現実的な変化の両方で書いてみてください) -
ゴールまでのステップを3〜4つに分けるとしたら?
(ステップ1〜4として、ざっくりでよいので書き出してみましょう) -
受講前に必ず聴いておきたい質問は?
(3〜5個程度) -
各ステップで、受講生に確認したい「理解度」と「感情」の質問は?
(1ステップにつき2〜3個) -
受講後の振り返りで、必ず聴きたいことは?
(変化・印象に残った点・改善点など)
すべて完璧に埋める必要はありません。
大切なのは、「こういう視点で見てみると、ヒアリングの組み立て方が変わるんだな」と体感することです。
むしろ、その状態だからこそ、第三者の視点が生きてきます。
5. 迷ったときは第三者視点を入れる(LINE無料相談のご案内)
自分の講座のことは、自分が一番よく分かっている。
それはその通りなのですが、「よく知りすぎているからこそ、客観的に見えなくなる部分」も出てきます。
たとえば、
- 受講前に聴いておきたいことが多すぎて、フォームが長くなってしまう
- 質問の言葉がスピ用語だらけで、初めての人には分かりにくい
- 自分では大事だと思っているところが、受講生から見ると「ピンと来ない」箇所になっている
こうした「ズレ」は、他の視点が入ることで、一気に整理されることが多いです。
もし今、ヒアリング設計ワークに取り組んでみて、
- これで良いのか自信が持てない
- 質問を削るべきか、増やすべきか迷っている
- どのステップで何を聴けばよいのか、頭がこんがらがってきた
と感じているようであれば、
書き出したメモやワークシートの写真を、そのままLINEで送ってください。
あなたの講座の特徴を踏まえたうえで、
「ここを少し変えると、受講生の本音がもっと浮かび上がりそう」というポイントを、無料でフィードバックいたします。
よくある質問(FAQ)
Q. 講座が複数ある場合、ヒアリング設計はそれぞれ作ったほうがいいですか?
A. できれば、それぞれに作ることをおすすめします。
同じスピ系の講座でも、対象となる受講生の状態や、講座のゴールが違えば、聴くべきポイントも変わってきます。
まずはメインの講座から1つ作り、その型を応用しながら他の講座にも広げていくとスムーズです。
Q. 受講前のヒアリングで深く聞きすぎると、重く感じられませんか?
A. 「どこまで聴くか」はバランスが大切です。
受講前は、あくまで「講座との相性を確認するため」「安全な場をつくるため」という目的で、必要最低限のポイントを押さえておくと良いでしょう。
不安であれば、実際の質問文をLINEで送っていただければ、重さや伝わり方のチェックを無料で行うことも可能です。
Q. オンライン講座でも、ヒアリング設計は必要ですか?
A. むしろオンラインだからこそ、ヒアリング設計が重要になります。
画面越しだと、ちょっとした表情や空気感の変化が伝わりにくくなるため、
意識的に「ここで確認しておきたい」というポイントを設けておくことで、すれ違いを減らすことができます。
Q. 自分の講座が、どんなステップに分けられるのか分かりません。
A. その場合は、これまでの受講生の変化を振り返るところから一緒に整理していきましょう。
ざっくりとした講座の流れや、受講生のビフォー・アフターをLINEで送っていただければ、
「このあたりがステップの切れ目になりそう」という仮説を無料でお返しいたします。
ワークシートを書いてみて詰まったところや、
ヒアリング設計の案を誰かに見てほしいと感じたときは、気軽に送ってください。