
はじめに
Day2で、メニューを「体験・変化・支え」に分けて、価格を“安心の枠”として整えました。 今日(Day3)は、その枠の中であなたがブレずに提供できる進め方を作ります。
対価をもらうことへの抵抗が強い人ほど、セッション中に頑張りすぎたり、 相手の反応に合わせて内容を足し続けてしまうことがあります。 その結果、終わった後に「もっとできたかも…」と反省会が始まり、 罪悪感が残りやすくなります。
だから今日は、あなたを縛る台本ではなく、あなたを守るガイドを作ります。 これがあると、価格提示だけでなく、提供そのものがラクになります。
ポイント:相手に合わせすぎない ポイント:あなたのエネルギーを守る ポイント:価値を“形”にする
目次
頑張りすぎるほど、対価の罪悪感が増える理由
まじめで優しい講師さんほど、「相手に満足してほしい」と思って、 その場でできることを全部出そうとしてしまいます。
でも実は、頑張りすぎると、対価の罪悪感が増えやすくなります。 理由はシンプルです。
- 提供の終わりが見えなくなる(どこまでやれば十分か分からない)
- 自分の基準が上がり続ける(毎回、前回以上を求めてしまう)
- 相手の反応が“採点”になる(表情や返信で自信が上下する)
こうなると、価格は変わっていないのに、 心の中では「もっとやらないと釣り合わない」という感覚が育ちます。
あなたが安定して提供できる“枠”があること自体が価値です。
進行テンプレは、この“枠”を守るための道しるべです。 相手に冷たくするためではなく、あなたが続けるために作ります。
進行テンプレの全体像:5つのパート
進行テンプレは、どんなメニューでも使えるように、 5つのパートに分けると作りやすいです。
| パート | 目的 | あなたの安心ポイント |
|---|---|---|
| ① 入口(安心) | 今日のゴールと範囲を決める | 「どこまでやるか」が最初に明確になる |
| ② 現状整理(言語化) | モヤモヤを言葉にして整理する | 相手の話を“地図”にできる |
| ③ 核心(気づき) | 本題に触れて、ズレを整える | あなたの得意が活きる |
| ④ 次の一歩(行動) | 現実でやることを決める | 「やりっぱなし」を防げる |
| ⑤ 締め(確認) | 要点をまとめ、安心して終える | 終わりがきれいに決まる |
スピ系の講師さんは③の“核心”に力があることが多いです。 でも①と⑤が弱いと、相手もあなたも「終わった感じ」が出にくく、 罪悪感が残りやすくなります。
これだけで「対価をもらっていい感」が増えます。
単発セッション用テンプレ(そのまま使える)
ここからは、実際に使えるテンプレを出します。 あなたの言葉に直して、メモにして手元に置いてOKです。
単発60分テンプレ(例)
① 入口(5分)
「今日は60分で、最後に“次の一歩”が1つ決まる形にしたいです。
まず、今日いちばん話したいことは何ですか?
もし途中で話が広がったら、いったん戻して“今日のテーマ”を大事にしますね。」
② 現状整理(15分)
「今の状況を、できるだけ簡単に整理しますね。
①いま困っていること ②本当はどうなりたいか ③止めている気持ち
この3つを順番に聞かせてください。」
③ 核心(25分)
「いまの話を聞いて、ここがポイントだと感じました。
(核心の一言)
ここに触れるために、(ワーク/リーディング/問いかけ)をやっていきますね。」
④ 次の一歩(10分)
「今日の内容を、現実で動かすために“次の一歩”を1つ決めましょう。
①今日からできる小さな行動 ②やめること ③困ったときの戻り方
どれがいちばん合いそうですか?」
⑤ 締め(5分)
「今日のまとめです。
・気づいたこと:◯◯
・次の一歩:◯◯
・戻り方:◯◯
この形で進めてみてください。必要なら次回、ここから続きができます。」
このテンプレの良いところは、「話が広がっても戻れる」ことです。
戻れると、あなたの心が落ち着いて、相手の満足度も安定しやすくなります。
継続コース用テンプレ(毎回の流れ)
継続コースは、単発よりも「頑張りすぎ」が出やすいです。 なぜなら「まだ時間がある」と思うほど、毎回たくさん渡したくなるからです。
ここでは、毎回のセッションを同じ型で進められるようにします。 型があると、相手も安心します。
継続コース(1回60分)テンプレ
① 入口:前回からの変化(10分)
「前回から今日までで、変わったことは何ですか?
うまくいったことを1つ、うまくいかなかったことを1つ、教えてください。」
② 現状整理:テーマを1つに絞る(10分)
「今日は、いくつか話題が出そうですが、まず“今日のテーマ”を1つ決めますね。
いちばん大事なのはどれですか?」
③ 核心:整える(25分)
「テーマが決まったので、ここを整えます。
(ワーク/問い/リーディング)を使って、ズレを戻していきましょう。」
④ 次の一歩:今週の行動を1つ(10分)
「今週の行動を1つだけ決めましょう。
“大きい行動”じゃなくて、続けられる小ささでOKです。」
⑤ 締め:確認+支え(5分)
「今日のまとめです。今週は◯◯をやってみましょう。
もし迷ったら、(戻り方)に戻ってください。必要ならメッセージで一言送ってOKです。」
この型は、あなたの罪悪感を減らし、相手の継続を助けます。
“想定外”が起きたときの戻し方(3つの合図)
実際のセッションでは、予定通りにいかないこともあります。 でもそれは失敗ではありません。戻し方を知っていれば大丈夫です。
合図1:話が広がりすぎたとき
言い方例
「大事な話がたくさん出ていますね。
今日は時間の中で、いちばん大事な1つを深めたいです。どれにしますか?」
合図2:相手が不安でぐるぐるしているとき
言い方例
「不安が強いときは、まず体を落ち着かせるのが先です。
30秒だけ呼吸を整えてから、もう一度“今日のテーマ”に戻りましょう。」
合図3:あなたが「頑張らなきゃ」と焦り始めたとき
自分への合図(心の中でOK)
「私は今、足している。いったん戻ろう。」
→ ①入口のゴール確認 ④次の一歩に移動
戻し方があるだけで、セッションは安定します。
安定すると、あなたは「この対価でいい」と思いやすくなります。
今日のワーク:あなた専用テンプレを完成させる
ここまで読んだら、あなたのメニューに合わせてテンプレを作ります。 10分でOK。完璧じゃなくて大丈夫です。
ワーク①:Day2の「体験・変化・支え」を手元に置く
- 体験:(あなたがセッションでやること)
- 変化:(相手が近づく状態)
- 支え:(回数/期間/フォロー)
- やらないこと:(あなたを守る枠)
ワーク②:5パートに当てはめる
あなた専用テンプレ(コピーして埋めてOK)
- 入口:今日のゴールは「____」。範囲は「____」。
- 現状整理:困っていること「____」/本当はどうなりたい「____」。
- 核心:今日のポイントは「____」。ここを(ワーク/問い)で整える。
- 次の一歩:今週やることは「____」。やめることは「____」。
- 締め:まとめ「____」。迷ったら(戻り方)「____」。
ワーク③:最後に“言い切る一文”を足す
セッションが終わるときに、この一文があると罪悪感が減ります。
これを言えるようになると、あなたの中に「終わりの基準」ができます。 すると「もっとやらなきゃ…」が減り、対価を受け取りやすくなります。
明日(Day4)の予告:値上げ・継続提案・改善の進め方
Day4では、値上げや継続提案が怖い人のために、 “関係が壊れない形”で進める考え方を扱います。
また、メニューを良くしていくときに、 何を見て改善すればいいか(迷わないポイント)も整理します。
提供が安定しているほど、対価への抵抗は減っていきます。
LINEで相談したい方へ(あなたのテンプレを一緒に整えます)
「テンプレを作ろうとしても、言葉が出ない」 「相手に合わせすぎて、型が崩れる」 そんなときは、あなたがダメなのではなく、 “入口のゴール”がまだ曖昧なだけのことが多いです。
よかったらLINEで、あなたのメニュー名と、困っていることを一言送ってください。
それを元に、あなたがラクに提供できる“型”に整えます。
※例:「単発60分が毎回長引く」「継続コースで毎回内容が変わって疲れる」
よくある質問
Q1. テンプレ通りに進めると、機械的になりませんか?
機械的になるためのテンプレではありません。 “入口と締め”を整えて、あなたが安心して自由に動けるようにするためのガイドです。 核心(③)は、あなたの感覚が一番活きる場所なので大丈夫です。
Q2. 相手が話を止められないタイプで、時間がオーバーします
合図1の「いちばん大事な1つを選ぶ」を使ってください。 入口で「今日はここまで」を先に共有しておくと、戻しやすくなります。
Q3. セッション後に「もっと言えばよかった」と反省します
“言い切る一文”を締めに入れるのがおすすめです。 終わりの基準があるだけで、反省会はかなり減ります。
Q4. うまくできているか不安で、自信が持てません
Day4で、改善の見方(何を見ればいいか)を扱います。 今日はまず「毎回同じ型で終われる」ことを目標にしてみてください。
まとめ
対価をもらう罪悪感が強い人ほど、セッション中に頑張りすぎてしまい、 その結果「まだ足りない」と感じやすくなります。
今日は、①入口→②現状整理→③核心→④次の一歩→⑤締め、の5パートで 進行テンプレを作り、“戻し方”も用意しました。 これがあると提供が安定し、あなたの心のブレが減ります。
明日は、値上げや継続提案、そして改善の進め方を扱います。 「安心して対価を受け取る」感覚を、さらに強くしていきましょう。