
はじめに
Day1で、「お金にザワつく瞬間」と「一番こわい結末」を言葉にしました。 今日からは、そのザワつきを減らすために、外側の仕組みを整えていきます。
価格提示がつらいとき、あなたの心が弱いわけではありません。 多くの場合、メニューがあいまいだったり、値付けの根っこが不安定だったりして、 “提示の瞬間”に心が揺れやすくなっています。
今日は、難しいマーケ用語は使いません。 「これなら言える」「これなら堂々と出せる」と思える形に整えていきましょう。
ポイント:ラクに提示できる形 ポイント:相手に伝わる言い方 ポイント:罪悪感を増やさない値付け
目次
「値段を言うのが怖い」の正体は、価格じゃなく“あいまいさ”
「この金額でいいのかな…」とザワつくとき、実は 価格そのものより、次のどれかがあいまいなことが多いです。
- 何を提供するのか(何をする/何をしない)
- どこまで関わるのか(回数/期間/サポート範囲)
- 相手はどこに近づくのか(理想の状態のイメージ)
ここがあいまいだと、価格を言う瞬間に心がこう反応します。
逆に言うと、メニューが整ってくると、 価格提示は“お願い”ではなく案内になります。
メニュー設計の基本:相手に渡すものを3つに分ける
スピ系のセッションや講座は、相手に渡すものが「目に見えにくい」ことがあります。 だからこそ、見える形に分けると、あなたも相手も安心します。
① 体験(その場で起きること)
例:セッションでの対話、リーディング、ヒーリング、ワーク、気づき。 これは「その場の時間」に起きる価値です。
② 変化(近づく状態)
例:自分の本音がわかる、選べるようになる、モヤモヤがほどける、決断しやすくなる。 スピ系講師の提供価値は、ここに強く出やすいです。
③ 支え(続けられるための仕組み)
例:期間中のフォロー、質問対応、振り返り、記録シート、次の一歩の提案。 “支え”があると、相手は安心して取り組めます。
この3つが揃うと…
- あなた:何をしているのか言語化できて、自信が出る
- 相手:何にお金を払うのか理解できて、納得しやすい
価格に自信が持てないときは、まずこの3つのうち、 どれかが言葉になっていないことが多いです。
値付けの考え方:時間で決めない。安心で決める
スピ系講師さんが苦しくなりやすいのが、「時給」で値付けしようとするときです。 もちろん目安としては使えますが、スピ系の価値は時間の長さだけでは測れません。
値付けを安定させる“3つの軸”
| 軸 | 見るポイント | 例 |
|---|---|---|
| 負担 | あなたのエネルギー/準備/消耗 | セッション後に疲れやすい、準備に時間がかかる など |
| 責任 | 関わる深さ/期間/相手への伴走度 | 単発より継続、フォロー付き、人生の大事なテーマ など |
| 安心 | 相手が迷わず進める仕組みがあるか | 回数・期限が明確、質問可、振り返りあり など |
特に大事なのが安心です。 相手にとっても、あなたにとっても、 「どこまでやるか」が明確だと、変に罪悪感が増えません。
よくある“つらい値付け”の例
- メニューが「なんでも相談」になっている
- 相手の状況に合わせすぎて、毎回内容が変わる
- 終わりが決まっていない(いつまで関わるか不明)
これだと、あなたの中で「どこまでが料金に入っているか」が揺れて、 価格提示のたびに心が不安になります。
価格提示がラクになる「一言の型」
価格提示が苦しい人ほど、説明を長くしてしまいがちです。 長くなるほど「言い訳っぽさ」が出て、自分の心も揺れやすくなります。
おすすめの“短い型”
型:「(メニュー名)では、(期間/回数)で(支え)をつけながら、(近づく状態)を一緒に作っていきます。料金は(価格)です。」
※あなたの言葉に直してOK。丁寧に言い切るのがコツです。
例(単発セッション)
「単発セッションでは、60分で今のモヤモヤを整理して、 いちばん大事な本音が見えるところまで一緒に進めます。 料金は12,000円です。」
例(継続メニュー)
「3ヶ月コースでは、月2回のセッションと、期間中の質問サポートをつけながら、 自分で選べる感覚を育てていきます。料金は180,000円です。」
そして「案内できる形」に整えるのが、今日のメインです。
今日のワーク:あなたのメニューを“言える形”に整える
今日は、あなたのメニューを「見える形」にします。 ここが整うと、対価をもらうときの罪悪感がかなり減ります。
ステップ1:あなたのメニューを1つ選ぶ
まずは、今いちばん出したいメニューを1つだけ選びます。
- 単発セッション
- 継続セッション
- 講座
- グループプログラム
ステップ2:「体験・変化・支え」を1行ずつ書く
書く枠(コピーして使ってOK)
- 体験:(セッション中に何をする?)
- 変化:(相手はどんな状態に近づく?)
- 支え:(期間/回数/フォローは?)
ステップ3:「やらないこと」を1つ決める
ここが決まると、あなたの心が落ち着きます。 “無限に頑張ってしまう”人ほど重要です。
例
- 深夜の返信はしない
- 医療行為の代わりはしない
- 相手の人生の決断を代わりに決めない
- 期間外のサポートは別メニューにする
ステップ4:価格を「安心の枠」として決める
ここでは「相場」より、あなたが提示できる安定感を優先します。 次の順番で考えると迷いが減ります。
- このメニューで、あなたはどれくらいの負担がある?(準備・消耗)
- どれくらいの責任を引き受ける?(期間・深さ)
- どれくらいの安心を提供する?(枠の明確さ)
いきなり正解を出さなくてOK。まずは“ブレない仮決め”で十分です。
ステップ5:価格提示の一言を作る(完成)
最後に、さっきの“短い型”に当てはめます。
完成テンプレ(コピーして使ってOK)
「◯◯(メニュー名)では、◯◯(回数/期間)で、◯◯(支え)をつけながら、
◯◯(近づく状態)を一緒に作っていきます。料金は◯◯円です。」
ここまでできたら、あなたの中で「何にお金をもらうのか」が明確になります。 すると価格提示は、だんだん怖くなくなっていきます。
明日(Day3)の予告:セッション中にブレない進め方(テンプレ)
Day3では、実際のセッションや講座の中で、 あなたがブレずに進められる進行テンプレを作ります。
「その場の雰囲気で頑張りすぎてしまう」「終わった後に反省会が止まらない」 という方ほど、テンプレがあると一気にラクになります。
LINEで相談したい方へ(メニューの言語化を一緒に)
今日のワークで、「体験・変化・支え」を書こうとして手が止まったなら、 それはあなたのメニューに価値がないのではなく、 言葉にする順番がまだ整っていないだけです。
LINEで、今あるメニューをそのまま送ってください。
「どこを見える形にすると、価格提示がラクになるか」を一緒に整理します。
※一言だけでもOKです(例:「継続コースの値付けが怖い」「単発の説明が長くなる」)
よくある質問
Q1. 相場を調べた方がいいですか?
参考にはなります。ただ、相場だけで決めると、 あなたが「案内できる安定感」とズレることがあります。 まずは“提示できる形”を作ってから、必要なら微調整するのがおすすめです。
Q2. 価格を言い切るのが怖くて、つい補足してしまいます
その気持ちは自然です。だからこそ「短い型」を作って、 それを“読むように”言うのが助けになります。 慣れるまでは、台本として手元に置いてOKです。
Q3. メニューが「なんでも相談」になってしまいます
優しさが強い人ほどそうなります。 「やらないこと」を1つ決めるだけで、ぐっと整います。 それは冷たさではなく、あなたと相手を守るための枠です。
Q4. 値上げしたいけど、既存のお客様が気になります
Day4で、既存のお客様への伝え方や、無理なく上げる考え方を扱います。 今日はまず「今のメニューを言える形」にするのが先です。
まとめ
価格提示が怖いとき、問題は「あなたの価値」ではなく、 メニューの中のあいまいさであることが多いです。
今日は、相手に渡すものを「体験・変化・支え」に分け、 さらに「やらないこと」を決めて、安心して案内できる枠を作りました。 この枠ができるほど、対価をもらうときの罪悪感は減っていきます。
明日は、セッション中にブレないための進め方テンプレを作ります。 “頑張りすぎ”が減って、あなたの活動がもっと続けやすくなります。