
占いやセッションだけでヘトヘトになっていない?スピ系講師が単価を上げられない3つの根本原因
はじめに:その「優しさ」が、あなたの時間をすり減らしていないか
毎日のように占いやセッションが入り、気づけばカレンダーはびっしり。 クライアントさんは「聞いてもらえてスッキリしました」「話を分かってもらえて嬉しかったです」と笑顔で帰っていく。 それを見て、あなたもホッとするし、やりがいも感じる。
でも、ふと売上を振り返ると…
「こんなに時間を使っているのに、数字はそこまで増えていない」
「今月も、結局ギリギリだったな…」
そんなため息が出てしまうことはありませんか?
あなたはきっと、時間を使って、相手の話をじっくり聞いてあげることを、とても大切にしている人だと思います。 だからこそ、「高い金額をいただくなんて申し訳ない」「もっと話を聞いてあげたい」と感じてしまい、 対価をもらうことに恐れや抵抗、罪悪感が出てくるのも、とても自然なことです。
この5日間シリーズでは、そうした優しさを否定するのではなく、 その優しさを守りながら、時間と収入のバランスを整えていく方法を一緒に考えていきます。 Day1である今日は、まず「今の働き方がしんどくなってしまう根本原因」を丁寧に見ていきましょう。
今の働き方がしんどくなる「3つの根本原因」とは?
原因1:時間をかけて話を聞くこと=価値だと思い込んでいる
まず1つ目の原因は、「時間をたくさん使うこと」=「相手への愛情・価値提供」だという思い込みです。
もちろん、じっくり話を聞くこと自体に大きな価値があります。 ですが、「長く話を聞くほど良いセッション」だと無意識に決めてしまうと、 次のようなことが起きやすくなります。
- 60分枠なのに、90分・120分と延長してしまう
- 「もう少しだけ…」と、なかなか切り上げられない
- 終わったころには、自分のエネルギーがすっかり空っぽになっている
つまり、時間をかければかけるほど自分が消耗し、働ける枠にも限界が来るのです。 その結果、どれだけ予約が入っても、売上の上限が低いままになってしまいます。
原因2:「お金より相手の笑顔」を優先しすぎている
2つ目の原因は、「お金より、相手の笑顔が大事」と考えすぎてしまうことです。
もちろん、クライアントさんの笑顔を何より大切に思う気持ちは、とても尊いものです。 ですが、その気持ちが行き過ぎると、こんなふうになりやすくなります。
- 本当は値上げしたいのに、「高いと思われたくない」と言えない
- キャンセルや値引きのお願いをされると、断り切れずに飲み込んでしまう
- 「この人は今大変そうだから」と、自分の収入を後回しにしてしまう
すると、クライアントさんは満足してくれているように見える一方で、
あなた自身は「本当はもう少し受け取ってもいいはずなのに…」という、小さなモヤモヤを抱え続けることになります。
この小さなモヤモヤが積み重なると、お金に対する罪悪感や抵抗感がさらに強くなり、 結果として「単価を上げる」「メニューを組み直す」ことが怖くなってしまうのです。
原因3:単発セッションがゴールになってしまっている
3つ目の原因は、単発の占いやセッションが、いつの間にか「ゴール」になっていることです。
本来、単発セッションは、 クライアントさんがより深い変化へと進むための「入り口」にすることができます。 例えば、高単価の商品や長期の講座、サブスク形式の継続サポートなどです。
ですが、
- 「売り込みしているように感じられたら嫌だ」
- 「高い商品を案内したら、がっかりされるかもしれない」
といった不安から、次のステップの提案ができないまま終わってしまうことが多くなりがちです。
その結果、単発セッションだけが積み上がり続ける状態になり、 あなたの時間もエネルギーも、そこにほとんど使われてしまいます。 これが、「いつまでも忙しいのに、収入が伸びない」状態をつくり出しているのです。
「話を聞いてあげるだけで満足」に潜む3つの落とし穴
1. 相手は満足、自分はぐったり…という構図
優しいスピ系講師ほど、 「とにかく話を聞いてあげること」で相手を満たそうとします。 それ自体はとても尊い姿勢ですが、続けていると次のような構図が出来上がりやすくなります。
クライアント:安心してたくさん話せる → スッキリして満足
あなた:エネルギーも時間もたくさん使う → 終わったらぐったり
つまり、満足度と消耗度のバランスが崩れている状態です。
本当は、
「あなた自身もエネルギーを保ちながら、クライアントさんの変化も最大化する」
という形を目指すことができます。
そのためには、「話を聞いてあげるだけ」にとどまらず、
こちらから提案・ガイド・プランニングを行うスタイルへのシフトが欠かせません。
2. なぜ対価を受け取ることに恐れや罪悪感が出てくるのか
「もっと高い金額をいただいてもいいのかもしれない…」
そう頭では分かっていても、いざ値上げや高単価商品の案内となると、
急に恐れや罪悪感が出てくることはありませんか?
その背景には、よく次のような思い込みが潜んでいます。
- お金をたくさん受け取ることは、どこか「欲深い」ことだ
- スピリチュアルな仕事で高単価を取るのは、きれいじゃない気がする
- 相手が大変なときに、お金のことを伝えるのは冷たい気がする
こうした思い込みがあると、本来受け取れるはずの対価を、自分で抑え込んでしまうことになります。 結果として、「頑張っているのに報われない」という感覚が強まり、 さらに自信を失ってしまう、という悪循環に入りやすくなります。
大事なのは、お金を受け取ること=相手から奪うことではなく、 「お互いにとって心地よいエネルギー交換」だと理解し直すことです。 このテーマについては、Day4でじっくり扱っていきますので、楽しみにしていてくださいね。
3. 「頑張っても収入が増えないループ」が続く理由
「話を聞いてあげるだけで満足してもらう」スタイルのまま単価が低いと、
どうしても次のようなループにはまりがちです。
- 単価が低いので、たくさんの枠を入れないと売上が足りない
- 枠を増やすほど、時間もエネルギーも消耗する
- 疲れているので、新しい商品設計や発信に手が回らない
- 結果として、これまでのやり方(単発セッション)を続けるしかなくなる
こうして、「頑張っているのに収入が増えない」状態が固定化してしまうのです。
このループから抜け出すためには、「もっと頑張る」ではなく「仕組みを変える」必要があります。 その鍵になるのが、Day2以降で扱う高単価商品・バックエンド商品・サブスク形式・講師への講師といった選択肢です。
あなたのセッション依存度チェックリスト
ここまで読んで、「もしかして私も当てはまっているかも…」と感じた方のために、 まずは現在地を知るためのチェックリストを用意しました。 心の中で「はい」「いいえ」で答えてみてください。
- セッションが終わると、ぐったりしてその後何もする気が起きない日が多い
- 60分の予定が、ほぼ毎回10〜30分は延長してしまう
- 単価を上げることを考えると、胸がキュッとして不安になる
- 「この人は今大変だから」と思うと、自分の収入を後回しにしてしまう
- 単発セッションのリピーターはいるが、継続メニューや講座にはほとんどつながっていない
- 「話を聞いてもらえるだけでありがたい」と言われると、とても満たされる
- 売上を増やす方法として、枠数を増やすことばかり考えてしまう
- 高単価商品やバックエンド商品という言葉を聞くと、「私にはまだ早い」と感じる
いくつ当てはまりましたか?
もし4つ以上「はい」があれば、あなたはかなりセッション依存の働き方になっている可能性があります。
でも、ここで自分を責める必要はまったくありません。
むしろ、「気づけた」ことが大きな一歩です。
ここから一緒に、「時間ばかり取られて大変…」という状態から抜け出す道筋を描いていきましょう。
これからの5日間で目指す働き方のイメージ
この5日間シリーズでは、「占いやセッションだけで時間を取られて、単価も上がらず大変」という状況から卒業し、 あなたの世界観を大切にしながら時間と収入の両方にゆとりを生み出すことを目指します。
そのために、今後の記事では次のようなテーマを扱っていきます。
- Day2:高単価商品・バックエンド商品・サブスク形式の役割と設計の考え方
- Day3:「講師への講師」という新しいポジションで、時給思考から抜け出す方法
- Day4:対価をもらうことへの恐れや抵抗、罪悪感を和らげるマインドセット
- Day5:セッションに追われない働き方をつくるための、長期的な仕組みと行動プラン
特に、あなたが
「高単価商品って、実はどんなもの?」
「バックエンド商品やサブスク形式って、スピ系でもアリなの?」
「講師への講師なんて、自分にはまだ早い気がする…」
と感じているなら、Day2〜Day3の内容はきっと大きなヒントになるはずです。
そして、対価をもらうことへの恐れや抵抗、罪悪感については、 Day4でじっくりお話しします。 そこで、「お金を受け取ることへの見方」が少しでも変わると、 働き方の選択肢が一気に広がっていきます。
まとめ:自分を責めるのではなく「仕組み」を変える第一歩
Day1では、「占いやセッションだけで時間を取られて、単価も上がらず大変だと感じている」状態の裏側にある 3つの根本原因を見てきました。
- 時間をかけて話を聞くこと=価値だと思い込んでしまうこと
- 「お金より相手の笑顔」を優先しすぎて、自分の対価を下げてしまうこと
- 単発セッションがゴールになり、高単価商品やバックエンド商品につながっていないこと
これらはすべて、あなたが「優しい人」「相手想いの人」だからこそ起こりやすいことです。 決して、あなたに能力がないわけでも、努力が足りないわけでもありません。
だからこそ、今必要なのは自分を責めることではなく、働き方の「仕組み」を見直すことです。 セッションを削るのではなく、セッションの位置づけを変えていくイメージに近いかもしれません。
次回のDay2では、高単価商品・バックエンド商品・サブスク形式という3つのキーワードを使って、 あなたのビジネス全体の設計図を描き始めます。 「今の私でもできそう」と感じられるよう、できるだけ具体的にお伝えしていきますので、楽しみにしていてくださいね。
よくある質問
Q1. まだ単発セッションしかしていないのですが、読んでも大丈夫ですか?
はい、大丈夫です。むしろ、単発セッションしかしていない今だからこそ、 これからの働き方を考えるタイミングとしてぴったりです。 高単価商品やバックエンド商品、サブスク形式などは、最初から完璧な形で作る必要はありません。 このシリーズを読み進めながら、少しずつ「たたき台」を作っていきましょう。
Q2. 実績が少ないのに、高単価商品を考えてもいいのでしょうか?
「実績が少ないから高単価はダメ」という決まりはありません。 大事なのは、どんな変化を一緒に目指すのか、そのためにどんなサポートができるのかです。 実績が少ない段階でも、適切な価格設定やサポート内容の組み立て方がありますので、 その部分はDay2〜Day4で少しずつ整理していきます。
Q3. いきなり働き方をガラッと変えるのは不安です…
このシリーズでお伝えしたいのは、いきなり全部を変えることではありません。 まずは、今あるメニューの中に「1つだけ高単価商品を用意してみる」など、 小さな一歩から始めて大丈夫です。 不安な方は、最後にご案内するLINE相談を使って、今の状況に合ったステップを一緒に考えていきましょう。
【行動ステップ】今の働き方について、プロに一度相談してみませんか?
もし今、この記事を読みながら
- 「まさに今の私のことだ…」と感じている
- 「でも、どう変えていけばいいのか分からない」と不安になっている
- 「一人で考えるより、誰かと一緒に整理したい」と思っている
そんなときは、一度、今の状況を言葉にして整理することから始めてみましょう。 LINEでのご相談では、
- 現在のセッションの状況(単価・枠数・理想の働き方)
- 感じている不安や、対価を受け取ることへの抵抗・罪悪感
- 「本当はこうなれたらいいのに」と思う未来のイメージ
などをお伺いしながら、あなたに合った次の一歩を一緒に見つけていきます。
下のボタンから、「セッションの働き方について相談したいです」と一言だけ送ってください。 シンプルな内容で大丈夫です。
次回のDay2では、今日整理した「今の状態」をふまえて、 どのように高単価商品やバックエンド商品、サブスク形式を組み立てていくのかを具体的に見ていきます。 あなたの優しさを大切にしながら、時間と収入のバランスを整えていきましょう。