
はじめに
Day2は、Day1で確認した「物理マナー+エネルギーハイジーン(持ち込まない・置いてこない)」を 仕組みとしてクラス設計に落とす回です。人数・時間帯・導線・周知・同意の5点を整えるだけで、 場の負担とネガティブの残留は大きく減らせます。ここでは、すぐ使えるテンプレとワークを提示します。
ペルソナと感受性レベルの設計
参加者の体験は、感受性(敏感さ)と目的の組み合わせで変わります。以下の3タイプを仮置きし、説明やケアを変えます。
静かな観察を好み、写真・記録中心。感受性は中。短時間の滞在で満足しやすい。
感覚の変化に敏感。丁寧なセンタリングが有効。滞在中の会話は最小限。
感情の解放を求めがち。現地での深掘りは避け、後日の場で扱う方針を事前に共有。
検索意図/参加動機のマッピング
参加者の「期待」を満たしつつ、場を守る。表のように事前文面を調整します。
| 意図/動機 | 説明の焦点 | 禁止・制限例 | 当日の誘導 |
|---|---|---|---|
| 写真・記録 | 撮影可否とプライバシー、短時間交代 | 他者の映り込み、生配信 | 静止→一礼→2枚以内の撮影→交代 |
| 体感・瞑想 | センタリングと短時間の滞在 | 長時間の占有、声の唱和 | 呼吸3回→静止1分→退場 |
| 感情の解放 | 現地で深掘りしない方針 | 大声・嗚咽・抱擁の連鎖 | 落ち着かせ→場所移動→後日セッション |
キャパシティ設計:定員・時間帯・導線
定員の目安
- 講師1名につき3〜6名。
- 混雑時は2グループ化し、片方は周辺学習に回す。
- 滞在は15分以内を基本。長くても30分。
時間帯と導線
- 混雑ピークを避け、短い滞在枠を複数用意。
- 入口→滞在点→出口の一方通行を徹底。
- 話し合い・シェアは現地外で行う。
周知テンプレ(コピペ可)
配布チャネル:メール/LINE。ウェビナー・コミュニティ誘導の文面は含めません。
【集合前のお願い】
・本訪問は「静かな観察と学び」が目的です。長時間の場所占有・生配信は行いません。
・写真は掲示に従い、2枚以内・短時間で。人物が写る場合は必ず許可を得てください。
・当日、感情の深掘りは行いません。強い感情が出た場合は安全な場所へ移動し、後日の場で扱います。
【エネルギーハイジーン】
・到着前に3分の呼吸とセンタリング(各自)。未消化の感情は現地で処理しないと宣言します。
・撤収時は「感謝→静止→コードカット(比喩的)→一礼」。供物は原則持ち帰り、石や植物の採取は行いません。
【所要・定員・導線】
・滞在は15分程度、講師1名につき3〜6名。入口→滞在点→出口の一方通行で移動します。
【緊急時】
・体調不良や混雑による負担を感じたら、速やかに退避してください。連絡先:◯◯-◯◯◯◯-◯◯◯◯
同意文言テンプレ(エネルギーハイジーン込み)
申込フォームや当日の紙同意で使用できます。
私は、本訪問が「静かな観察と学び」を目的とし、現地での感情の深掘りを行わない方針に同意します。
私は、到着前のセンタリングと撤収時のクローズ手順(感謝→静止→コードカット→一礼)を実施します。
私は、撮影・供物・採取・音量に関するガイドと掲示に従い、場所と他の来訪者を尊重します。
私は、体調・感情の変化が強い場合、現地で処理せず安全な場所へ移動し、必要であれば後日に扱います。
小さなワーク:設計票の提出
一貫性を育てるため、次の3点を記入し、LINEの無料相談に送ってください(テンプレはこのまま使用可)。
【ワーク提出|Day2】
1)訪問の目的(観察/体感/学び など1つ):
2)定員と時間帯(講師:参加者=1:◯、滞在◯分):
3)事前周知の要点(撮影/感情の扱い/導線/ハイジーン):
提出先: 無料相談(LINE) ——「Day2ワーク提出」と本文冒頭に記載してください。ウェビナーやコミュニティの案内は行いません。
よくある質問
- Q. 参加者が感情的になったら、その場で少しだけケアしても良い?
- A. 短い呼吸と水分補給までは可。ただし深掘りはNG。現地の静けさを守るため、移動→解散→後日の場で扱います。
- Q. 供物は一切禁止?
- A. 管理側の許可がない限りは原則持ち帰り。自然や動物への影響、他の来訪者の負担を避けます。
- Q. 事前に「泣くかもしれない」と言う受講生への案内は?
- A. 「現地では静かに観察、感情の扱いは後日」と明示。別日に安心できる室内で扱うことを約束します。
- Q. 撮影は1人何枚まで?
- A. 目安は2枚・30秒以内。混雑時はさらに短縮。人物が写る場合は本人の許可が必須です。
まとめ
Day2では、ペルソナと意図に合わせて、定員・時間帯・導線・周知・同意を一本化しました。 エネルギーハイジーン(持ち込まない・置いてこない)を文面と手順に織り込むことで、 現地での判断負担が減り、場も参加者も守られます。次回Day3は、当日の運営手順と声かけ、撤収時のクローズ手順を台本化します。
設計票の添削やテンプレの微調整は 無料相談(LINE) へ。「Day2ワーク提出」と記して送ってください。(ウェビナー/コミュニティ誘導はありません)