
今日は最適化の日。数字は冷たくありません。あなたの優しさを守りながら、相談率・成約率・単価・継続率を上げるためのKPI運用とABテスト、そして倫理的な希少性の設計を行います。KPIトラッカーの雛形も配布します。
KPIの全体像:4つの主要指標と計算式
まずは「どこで詰まっているか」を特定。下の式で毎週集計します。
| KPI | 定義 | 計算式 | 目安(初期) |
|---|---|---|---|
| 相談率(Consult Rate) | LP/投稿閲覧→無料相談に進んだ割合 | 無料相談数 ÷ LP訪問数 | 2〜5% |
| 成約率(Close Rate) | 無料相談→有料(体験/単発/継続) | 成約数 ÷ 無料相談数 | 25〜50% |
| 平均単価(AOV) | 1成約あたりの平均売上 | 売上合計 ÷ 成約数 | 20,000〜60,000円 |
| 継続率(Retention) | 単発→継続へ移行した割合 | 継続申込数 ÷ 単発成約数 | 20〜40% |
数値は目安。あなたの市場・価格帯で基準を上書きしてOKです。大切なのは比較可能性(同じ条件で測る)。
KPIトラッカー(雛形)と計測ルール
雛形の内容
- 週次サマリー:訪問数/相談数/成約数/売上/平均単価
- ファネル表:LP→相談→単発→継続の遷移
- ABテスト記録:仮説・変更点・期間・勝者・学び
計測ルール(ズレを防ぐ)
- 期間は月曜〜日曜など固定
- 重複相談は1件でカウント
- 売上は入金ベース(申込ベースと区別)
- 外部要因(連休、キャンペーン)はメモ
ABテストの設計:仮説→テスト→判断
ABテストは「同時期・同条件で1要素だけ替える」が基本。下のフレームで記録しましょう。
テスト設計フレーム
仮説:何を、なぜ、どう変えると、どのKPIがどれだけ良くなる?\n変更点:見出し / CTA文言 / 価格提示の順番 / レビュー位置 など\n指標:相談率 / 成約率 / CTR / AOV\n期間:最低1〜2週間(合計〇〇件のセッションまたは訪問〇〇)\n判断:有意差または実用差(+20%以上など)で勝者採用\n次の一手:勝者を基準に次の仮説へ
よく効く3テスト
| 要素 | A | B | 狙いKPI |
|---|---|---|---|
| ヒーロー見出し | 30日で有料化の第一歩 | 無料相談だけで終わらないLPへ | 相談率 |
| CTA文言 | LINEで相談する | 今すぐ診断を予約 | 相談率 |
| 価格提示の順 | 根拠→価格 | 価格→根拠(短く) | 成約率 |
1回につき1要素のみ変更。画像や色など同時変更は厳禁。
希少性の設計:倫理と在庫の整合性
希少性は事実に基づくと、安心と尊厳を守ります。以下の方法で“品位ある希少性”を実装しましょう。
正しい希少性の例(OK)
- 月の受け入れ枠は◯名(カレンダー在庫に紐づく)
- 無料相談は週◯件まで(品質維持のため)
- 募集は◯/◯(日) 23:59まで(準備期間の都合)
- 満席時はウェイトリスト(順番に案内)
避けるべき例(NG)
- 根拠のない「今だけ◯◯%OFF」乱発
- 実在しない残席表示やカウントダウン
- 不安を煽る表現(機会損失の恐怖で脅す)
告知テンプレ(希少性の明記)
【募集】10月スタート枠:残り3名(10/31 23:59締切)\n品質維持のため受け入れは月◯名まで。満席時はウェイトリストへご案内します。
改善事例:見出し・CTA・価格提示順を変えたら
Before
- 見出しが抽象的(やさしさ・癒しなど)
- CTAが「お問い合わせ」だけ
- 価格の前置きが長く、弁明調
After(2週間テスト)
- 見出しを30日で“有料化の第一歩”に変更
- CTAを「今すぐ診断を予約」に置換
- 価格は根拠→価格→沈黙に短縮
結果(例):相談率 +38%/成約率 +12%/AOV +9%(サンプル小。あなたの数値で検証を)
本日のアクション:数値入力&テスト開始
- KPIトラッカーに過去2週間の数値を入力。
- 今週のボトルネックKPIを1つ選ぶ(例:相談率)。
- 上位3テストから1つだけ実施(期間:1〜2週間)。
- 募集告知に事実ベースの希少性を明記。
- 進捗をLINEに送信(テンプレ使用)。
テンプレ:【Day4提出】今週のKPI:相談率◯.%/成約率◯.%/AOV◯円/継続率◯.%|テスト:CTA文言A→B(期間◯/◯-◯/◯)|希少性:月◯名・締切◯/◯
限定ウェビナーのご案内(権威・希少性)
「無料相談だけで終わる」を抜けるためのライブ添削ウェビナーを開催します。受け入れ上限:先着◯名(品質維持のため)。
- 内容:LPヒーロー見出し・CTA・価格提示のライブ改善
- 参加条件:Day1〜Day3のワーク提出済み
- 特典:価格台本の音声デモ/Q&A
まとめ:明日(Day5)へ
数字は「やさしさ」を守るための羅針盤。KPIでボトルネックを見つけ、ABテストで小さく検証し、事実に基づく希少性で意思決定を後押ししましょう。明日(Day5)は、よくある失敗の回避と、継続商品・コミュニティで安定させる長期戦略へ進みます。
FAQ
Q. サンプル数が少なくて差が出ません。
A. 期間を延長するか、指標を相談率など母数が大きい箇所に変更。週をまたぐ季節要因はメモして比較します。
Q. 値引きを求められることが多いです。
A. 価格は維持し、範囲を調整(回数・期間・資料)する代替案を提示。根拠→価格→沈黙を徹底。
Q. 締切を設けるのが苦手です。
A. 準備・フォローのための必要日数を根拠に設定しましょう。満席時のウェイトリストで柔軟に。