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整った状態を「当日」に作る:スピ系講師のセッション前・中・後の実践ルーティン

整った状態を「当日」に作る:スピ系講師のセッション前・中・後の実践ルーティン

整った状態を「当日」に作る:スピ系講師のセッション前・中・後の実践ルーティン

Day1では「他人を整える前に自分は整っているか」を確認し、 Day2では「基準」と「境界線」を文章にして、ぶれにくい設計図を作りました。

Day3のテーマは、当日に整った状態を作り、最後まで守り切る実践です。 設計図があっても、当日に崩れてしまえば意味がありません。 逆に言うと、当日のルーティンができると、活動の安定感は一気に上がります。

今日は、セッションやヒーリング、講座など「人に関わる仕事」をする日に、 開始前・最中・終了後で何をすればいいかを、具体的な手順に落とし込みます。 難しい言葉や特別な儀式ではなく、現実に回る形にします。

目次

Day3で作るもの:当日ルーティンが「質」と「安心」を決める

相談者が安心できるかどうかは、講師の“雰囲気”ではなく、 実は安定した進め方で決まります。 その安定を作るのが当日のルーティンです。

ルーティンがあると、次が起きにくくなります。

  • 焦りのまま始めて、言葉が強くなる
  • 相手に寄りすぎて、背負いすぎる
  • 時間が押して、最後が雑になる
  • 終わった後に消耗し、次の日まで引きずる

今日のゴールは、「これさえやれば戻れる」という自分専用の手順を持つことです。 まずは形からで大丈夫。慣れたら、あなたのやり方に合わせて微調整すればOKです。

セッション前:整える(10〜20分でできる)

ここでは、当日の状態を整えます。 目安は10〜20分。長くやる必要はありません。 「短くても確実に戻る」を優先します。

ステップ0:まず“開始条件”を確認する(30秒)

Day2で作った「提供前チェック」を見てください。 もし未作成なら、次の3つだけ確認します。

  • 体:眠気・痛み・空腹が強くないか
  • 心:焦り・怒り・不安に飲まれていないか
  • 境界線:相手の人生を背負う気持ちになっていないか

引っかかるなら、短縮・延期・内容変更を視野に入れてOKです。 「無理して提供する」より、「整えて提供する」ほうが誠実です。

ステップ1:体を戻す(3分)

  • 水を飲む(コップ1杯)
  • 深呼吸を3回(吐く息を長く)
  • 肩・首・あごの力を抜く

ポイントは「吐く息を長く」です。 体が落ち着くと、言葉も落ち着きます。

ステップ2:頭の中の“ざわざわ”を紙に出す(5分)

相談者の前に、頭の中を片付けておくとブレにくくなります。 たった5分でOKです。

  • 今日気になっていること:__________
  • 今日不安なこと:__________
  • 今日やるべきこと:__________(3つまで)

「言語化」すると、感情が整理されます。 書いた紙は、セッション中は見えない場所へ置いてください。 頭に残っているより、紙に移したほうが安全です。

ステップ3:境界線を入れる“合言葉”を1つ(10秒)

セッション前に、必ず一言だけ自分に言います。 例:

  • 「私は相手の人生を背負わない」
  • 「私は道を照らすだけ」
  • 「相手が選ぶ力を信じる」

たったこれだけで、寄りすぎを防ぎやすくなります。

ステップ4:今日の“目的”を1行で決める(30秒)

セッションの目的を一行にします。難しくしないことがコツです。

例:
・「相談者が今の悩みを言葉にできるようにする」
・「今日できる一つの行動を決める」
・「頭の中を整理して、優先順位を決める」

目的があると、話が広がりすぎて消耗するのを防げます。

セッション中:守る(境界線・言葉・判断)

当日に一番崩れやすいのは「最中」です。 相手の感情が強いと、講師は引っ張られやすいからです。 ここでは、守るための具体的なやり方を3つ紹介します。

守り方1:最初に「進め方」を共有する

相談者は、進め方がわかると安心します。 そして安心すると、話が落ち着き、講師も引っ張られにくくなります。

例として、冒頭でこう言えます。

「今日はまず、今の状況を整理してから、最後に“今日できる一つ”を決めましょう。
時間は〇〇分なので、途中で私からまとめや質問を入れますね。」

守り方2:「答え」より「整理」を優先する

相談者が求めているのは、正解ではなく安心であることが多いです。 だからこそ、断定を急ぐより、整理を優先したほうが結果が出やすいです。

使いやすい質問例:

  • 「それが一番つらいのは、どの場面ですか?」
  • 「何が一番不安ですか?」
  • 「本当はどうしたい気持ちがありますか?」
  • 「今できる小さな一歩は何だと思いますか?」

こうした質問は、相手の力を引き出します。 講師が背負うのではなく、相手が自分の足で立つ方向へ進みます。

守り方3:境界線が揺れたら「一旦止める」

相談者の感情が強く、こちらが飲まれそうになるときがあります。 そのときは“頑張って続ける”より、短く止めるほうが安全です。

例:

「少し深呼吸しましょう。今の話、とても大事なので、落ち着いて一緒に整理したいです。」
「今の言葉の中で、特に大きいポイントを一つだけ選ぶとしたら、どれですか?」

一旦止めると、場が整い直します。 相談者も「大事に扱われている」と感じやすくなります。

判断のルール:困ったら“範囲外”を思い出す

医療・法律・投資など、専門領域が混ざる場合があります。 そのときは、無理に答えず、範囲を守るほうが信頼されます。

例:

「そこは専門家の判断が必要な部分なので、私は断定はしませんね。
ただ、今の気持ちを整理して、次にどう動くかは一緒に考えられます。」

これは逃げではなく、誠実さです。

セッション後:戻す(疲れを残さない)

セッション後に疲れが残るのは、実は「終わり方」が原因のことが多いです。 ここを整えると、次の日が楽になります。

ステップ1:終わりの“枠”を作る(1分)

終了5分前になったら、必ずこう言います。

「あと5分なので、今日のまとめに入りますね。今日の一番大事なポイントは何でしたか?」

これで、だらだら続くのを防げます。 終わりが整うと、気持ちも切り替わります。

ステップ2:自分の体を戻す(3分)

  • 立ち上がって伸びをする
  • 肩・背中を軽く動かす
  • 水を飲む

たった3分でも、体が戻ると頭も戻ります。

ステップ3:短いメモで“持ち帰り”を防ぐ(2分)

相談者の悩みを家まで持ち帰らないために、短くメモします。 長文にしないのがポイントです。

  • 今日のテーマ(1行):__________
  • 相談者が決めた一歩(1行):__________
  • 次回の焦点(1行):__________

メモに落ちると、「頭の中で抱える」必要がなくなります。

ステップ4:自分に一言(10秒)

セッション後は、必ず自分に言います。 例:

  • 「今日も誠実にやれた」
  • 「私は背負わなかった」
  • 「私は役割を終えた」

この一言があると、切り替えが早くなります。

よくあるつまずきと、立て直し方

つまずき1:直前に予定が詰まって焦る

焦りは、言葉の雑さにつながります。 直前に詰めすぎた日は、開始前ルーティンを“短縮版”にします。

短縮版(3分):
1)水を飲む
2)深呼吸3回(吐く息長め)
3)合言葉を言う(境界線)

これだけでも、崩れ方が変わります。

つまずき2:相談者の感情が強くて飲まれそう

飲まれそうなときは、止めて、整理に戻ります。 「深呼吸」「ポイントを一つに絞る」「今日の目的に戻る」が基本です。

つまずき3:終わった後にどっと疲れる

疲れの正体は、背負いすぎか、切り替え不足のことが多いです。 終了後のメモと体を戻す3分を、まずは必ず入れてください。

つまずき4:自分のルールを破ってしまう

ルールは破ってしまう日もあります。 大事なのは「反省」より「調整」です。

例:
・夜は返さないつもりが返してしまった → 次の日は返信を減らす/次回は通知を切る
・短縮できず長引いた → 次回は終了5分前の声かけを早めに入れる

完璧を目指すより、戻れる仕組みを強くするほうが続きます。

まとめ

Day3は、当日に整った状態を作り、守り、終わった後に戻すためのルーティンを作りました。 セッションの質は、才能よりも「当日の運用」で安定します。

  • 開始前は、体・頭・境界線・目的を整える
  • 最中は、進め方共有・整理の質問・一旦止めるで守る
  • 終了後は、枠を作り、体を戻し、短いメモで持ち帰りを防ぐ
  • 崩れてもOK。反省より調整で戻す

要約

スピ系講師が他人を整える前に自分を整えるには、当日のルーティンが鍵になります。 セッション前に体を戻し、頭の中を紙に出し、境界線の合言葉と今日の目的を決めます。 セッション中は進め方を共有し、答えより整理を優先し、飲まれそうなら一旦止めて落ち着かせます。 セッション後は終了の枠を作り、体を戻し、短いメモで悩みを持ち帰らない仕組みを作ると、安定して活動を続けられます。

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FAQ

Q1. ルーティンをやる時間が取れない日があります。

その日は短縮版(3分)だけでも十分です。 水・呼吸・合言葉の3点は、最小で効果が出やすい組み合わせです。

Q2. 相談者が「答えをください」と強く求めてきます。

いきなり断定するのではなく、「一緒に整理してから決めましょう」と進め方を戻すのがおすすめです。 相手の力を尊重しつつ、講師が背負いすぎるのを防げます。

Q3. 飲まれそうなとき、うまく止められません。

セリフを決めておくと止めやすいです。 例:「少し深呼吸しましょう」「大事な話なので、一つずつ整理しますね」など、 自分が言いやすい言葉で用意しておくのがおすすめです。

Q4. 終わった後の疲れが強いのですが、改善できますか?

終了5分前のまとめと、終了後の体を戻す3分、短いメモの2分を入れるだけでも変わりやすいです。 疲れの多くは「切り替え不足」や「背負いすぎ」から来るため、終わり方の改善が効果的です。

Q5. 相談内容が重く、どうしても引きずってしまいます。

引きずりやすい日は、終了後の「自分に一言」を丁寧に入れてください。 「私は役割を終えた」と言葉にするだけでも切り替えが早くなります。 それでも続く場合は、提供頻度やメニュー設計の見直しも含めて整える必要があります。

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