ブログ

現場オペレーション完全手順——導線・声かけ・エネルギーハイジーン(Day3)

現場オペレーション完全手順|到着から解散までの導線・声かけ・クリアリング(Day3)

現場オペレーション完全手順——導線・声かけ・エネルギーハイジーン(Day3)

はじめに

Day3は、Day1・Day2で固めた方針を現場で再現できる手順に落とし込みます。 ねらいは3つ。(1)導線と役割を先に決め、迷いをなくす。(2)声かけの台本を共有し、音量と滞在時間を最小化する。(3) エネルギーハイジーン(持ち込まない・置いてこない)をルーチン化して、残留を予防することです。

当日の役割と配置(講師・サブ・タイムキーパー)

講師(Lead)

  • 最終判断・現場の静けさの維持。
  • 到着・クローズの合図、撤収決定。
  • 地域・他来訪者への声かけ代表。

サブ(Support)

  • 導線と位置取りの誘導(入口→滞在点→出口)。
  • 写真の順番管理(2枚・30秒)。
  • 体調や感情の変化の気づき役。

タイムキーパー

  • 静かに時間を合図(ハンドサイン)。
  • 滞在15分を上限、混雑時は短縮。
  • 撤収前にチェック項目を確認。

タイムライン:到着・滞在・クローズ・撤収

フェーズ目安要点
到着 2〜3分 呼吸3回→静止10秒→案内掲示確認→目的を再共有
滞在 10〜15分 静穏・短時間・占有しない。写真は各2枚・30秒。
クローズ 1〜2分 感謝→静止→(比喩的)コードカット→一礼→場から離れる
撤収 2〜5分 落とし物・供物の持ち帰り確認、出口へ一方通行で退場
ポイント:クローズ後のシェアは現地外で。場に感情や話題を「置いてこない」ための重要な分岐です。

声かけ台本:到着/混雑/感情反応/写真交代

到着の声かけ

Lead:この場所に在らせていただきます。静かに観察し、短時間で移動します。
Timer:開始します(ジェスチャー)。

混雑時の声かけ

Lead:お待ちの方がいらっしゃいます。各自2枚以内・30秒で交代しましょう。
Support:順番はこちらです(小声)。

感情反応が出たとき

Lead:安全のため、いったん場所を変えましょう。呼吸を3回して歩幅を整えます。
Support:水分をどうぞ。落ち着いたら解散し、後日の場で扱いましょう。

写真交代の声かけ

Timer:残り10秒(ジェスチャー)。
Lead:ありがとうございます、次の方どうぞ(小声)。

エネルギーハイジーン手順(Before/During/After)

Before(持ち込まない)

  • 到着前センタリング:呼吸3回・体軸確認。
  • スマホ通知を切り、会話は最小限に。
  • 「現地で深掘りしない」合意を再確認。

During(澄ませる)

  • 静止10秒→周囲の音→姿勢調整。
  • 内側の動きはメモに留め、場では語らない。
  • 供物は原則持ち帰り、採取は行わない。

After(置いてこない)

  • 感謝→(比喩的)コードカット→一礼。
  • 残留チェック(重さ/ざわつき/だるさ:1〜3)。
  • 話し合い・解放は現地外で短時間に。
Before・During・Afterの3段で構成されたエネルギーハイジーンの流れ図
エネルギーハイジーンの流れ(生成用プロンプトは data-prompt に記載)

インシデント対応プロトコル

事象兆候初期対応NG行為
体調不良 めまい・冷汗・動悸 日陰へ退避・水分・同伴者1名・状況により撤退 現地での長いケア・囲み・騒ぎ
混雑・占有 待機列・視線集中 時間短縮・交代・別ポイントへ分散 居座り・列無視・大声での説明
撮影トラブル 映り込み・生配信 小声で注意・プライバシー配慮・撮影停止 公開叱責・SNSでの晒し
環境への影響 投げ入れ・撒きもの 即時中止・回収可能な範囲で回収・管理者へ報告 放置・言い訳
注意:どの事象も「場を荒らさない」ことが最優先。静かに短く、移動して対応するのが原則です。

当日チェックリスト(講師用・参加者用)

講師用

  • 役割分担(Lead/Support/Timer)共有済み
  • 入口・滞在点・出口の確認/混雑時の迂回案あり
  • 撮影ルール(2枚・30秒・映り込み配慮)共有
  • クローズ手順(感謝→静止→コードカット→一礼)周知
  • 緊急連絡先と集合解除地点を全員が把握

参加者用

  • 到着前センタリング(呼吸3回)
  • 会話最小限・通知オフ・歩幅を合わせる
  • 撮影は2枚・30秒、交代を優先
  • 感情の深掘りは後日、ここでは観察のみ
  • 撤収時は供物を含め持ち帰り、採取はしない

記録テンプレ(インシデントログ/残留指標)

事実ベースで短く。感想と判断は分けます。

【インシデント記録|Day3】
日時:
場所:
事象:(例)混雑で列が発生
対応:(例)滞在短縮→交代→別ポイントへ分散
時間:開始__:__  終了__:__
関係者:Lead/Support/Timer
メモ:事実のみ(判断・感想は別欄)
改善案:次回は朝の枠へ/撮影ポイントの事前指定
【残留指標チェック|Day3】
重さ:1/2/3
ざわつき:1/2/3
だるさ:1/2/3
備考:____________________

よくある質問

Q. 参加者が涙ぐんだ場合、どの程度まで場でケアする?
A. 呼吸・水分・移動の最小限のみ。深掘りは現地外・後日。場に感情を置いてこない方針を徹底します。
Q. 写真は本当に2枚・30秒で足りる?
A. 混雑抑制の標準。人が少ない場合でも短時間を守ると他者と場所への敬意が伝わります。
Q. 供物を置きたい参加者には?
A. 管理側のルールがなければ原則持ち帰り。自然・動物・他者への影響を最小化します。
Q. ハイジーンの「コードカット」は何を意味する?
A. 比喩的な区切りの意図です。大げさな所作や道具は不要で、静かな内的宣言で十分です。

まとめ

Day3では、当日の運営を台本化し、導線・声かけ・エネルギーハイジーンを習慣として実装しました。 「持ち込まない・置いてこない」を守るには、滞在時間の短縮、現地外でのシェア、クローズ手順の徹底が要点です。 次回Day4は、記録と改善ループの設計——KPI、ABテスト、地域との信頼構築へ進みます。

自教室向けに台本・チェックリストを調整したい方は、 無料相談(LINE) をご利用ください。ウェビナーやコミュニティの案内は行いません。

-ブログ