
目標がブレる本当の理由:30代スピ系講師のための「整える」目標設定(Day2)
Day1では、「書く」だけで止まらないために、書いて見る/声で言う/心情や状況までイメージするという土台を作りました。 ここまでできた方は、すでに前に進んでいます。
でも、次に出てくる悩みがよくあります。 「やる気はあるのに、目標がブレる」 「今日書いたのと、来週の気分が違う」 「いろいろ学ぶほど、何を優先していいか分からない」
先にお伝えします。これは意志が弱いからではありません。 多くの場合、目標の“形”がまだ整っていないだけです。 Day2では、難しい言葉は使わずに、ブレない目標にするための「整え方」を一緒にやっていきます。
目次
目標がブレるのは「あなたのせい」ではない
目標がブレるとき、人はつい自分を責めます。 「私は続けられない」「本気じゃないのかな」と。 でも、目標がブレるのは自然なことでもあります。
なぜなら、私たちは日々いろいろな情報を受け取って、気持ちも体調も変わるからです。 とくに30代以降は、仕事・家庭・体力・人間関係など、現実の優先が増えます。
ここで大事なのは、目標を「気分」に合わせて変えるのではなく、 目標の中心(芯)を決めて、周りを調整できる形にすることです。
Day2の約束
今日のゴールは、あなたを縛る“立派な目標”を作ることではありません。 あなたの毎日に合っていて、自然に行動が出る目標に整えることです。
ブレる目標に共通する3つの特徴
特徴1:誰のためかがぼんやりしている
「講座を作る」「発信する」「セッションを増やす」。 これらは良い目標ですが、誰に届けたいのかがぼんやりしていると迷いが増えます。
人に届ける仕事は、とくにここが大事です。 誰のためかが決まると、言葉も内容も、やることも選びやすくなります。
特徴2:何を変えるのかが言えない
目標は、行動そのものではなく、何かを変えるためにあります。 たとえば「体験セッションを増やす」は、 「必要な人に出会う」「自分の仕事を安定させる」「自信を取り戻す」など、裏に目的があります。
この「変えたいもの」が言葉になると、ブレにくくなります。 逆に言うと、変えたいものが言葉になっていないと、 その日の気分や外からの情報で、目標が簡単に揺れます。
特徴3:今の自分の現実に合っていない
目標が“今の現実”とかけ離れていると、人は無意識に止まります。 それは甘えではなく、心と身体が「危ないよ」と教えてくれていることもあります。
とくにスピ系の学びが深い方ほど、「大きく出なきゃ」「器を広げなきゃ」と、目標が急に大きくなりがちです。 でも現実は、小さな一歩の積み重ねで確実に変わります。
ここまでのまとめ
目標がブレるときは、意志の問題よりも、①誰のため ②何を変える ③現実に合っているかが曖昧なことが多いです。 次のセクションで、これを整える質問を紹介します。
ブレない目標を作る3つの質問
ここからがDay2の中心です。次の3つの質問に答えると、目標が「芯」を持ちます。 難しい文章にしなくて大丈夫。短い言葉でOKです。
質問1:これは「誰のため」?(一人でいい)
まずは、たった一人を思い浮かべます。 “たくさんの人”ではなく、一人です。
たとえばこんな感じです。
- いつも我慢してしまう30代の女性
- がんばりすぎて疲れている人
- 自分の感覚を信じたいのに、周りが気になる人
一人にすると、あなたの言葉がやさしくなり、伝わりやすくなります。 そして、何を発信すればいいかが決めやすくなります。
質問2:これで「何を変えたい」?(生活でも心でもOK)
次は「変えたいもの」を言葉にします。 売上だけではなく、心や生活でもOKです。
| よくある表現 | 変えたいもの(例) |
|---|---|
| セッションを増やしたい | 必要な人に出会い、自信を持ちたい |
| 発信を続けたい | 言いたいことを我慢せず、安心して表現したい |
| 講座を作りたい | 体系立てて伝えて、受け取る人の変化を支えたい |
| 売上を上げたい | 不安を減らし、生活と気持ちに余裕を作りたい |
変えたいものが言えると、目標は「やること」から「意味」に変わります。 意味が見えると、揺れにくくなります。
質問3:今の私に合う「ちょうどいい大きさ」は?
最後に、「ちょうどいい大きさ」を決めます。 ここが決まると、焦りが減ります。
目安はこれです。
- 頑張ればできる(ただし毎日は無理)
- 少し緊張するけど、想像できる
- 時間にすると、週に合計1〜3時間くらいから始められる
もし今の生活が忙しいなら、目標は小さくしていいです。 小さくしても、方向が合っていれば前に進みます。
Day2の結論
ブレない目標は、気合いで作るのではなく、 「誰のため/何を変える/ちょうどいい大きさ」で整えると自然に作れます。
ワーク:今日の目標を「整える」シート
ここからは、Day1で書いた目標を、今日の3つの質問で整えます。 10〜15分でできます。できるところまででOKです。
【1】今日の目標(Day1で書いたもの)
例:3か月以内に体験セッションを5名に届ける
【2】誰のため?(一人でOK)
例:自分の気持ちを後回しにして疲れている30代女性
【3】これで何を変えたい?
例:その人が「自分を大切にしていい」と思える時間を増やす
例:私自身も、自信を取り戻し、仕事を安定させたい
【4】今の私に合う、ちょうどいい大きさは?
例:週に1回、体験セッションの案内を発信する
例:週に2時間だけ、講座の素材をまとめる
【5】今日の“最初の一歩”(15分でできること)
例:体験セッションの案内文を下書きする
例:過去のクライアントの声をメモする
【6】声に出す一文(短く)
例:私は、必要な人に安心を届ける準備を進めています。
できたらOKの基準
- (2)〜(3)が書けたら合格
- (4)は“少し小さすぎるかな?”くらいでOK
- (5)は15分で終わるものだけ選ぶ
スピ系講師が迷いやすいポイントと対処
迷い1:「本当にこれでいいの?」が止まらない
学びを深めている人ほど、「もっと良い答えがあるかも」と探し続けてしまうことがあります。 でも、目標は“正解”探しではなく、検証です。
今日決めた目標は、仮でいいです。 まずは1週間〜2週間だけやってみて、合うかどうか見直します。 Day4で「見直し方」を扱うので、そこで安心して整え直せます。
迷い2:「愛があるなら無料でやるべき?」と揺れる
これはとても多い揺れです。 でも、愛があることと、対価を受け取ることは、別の話です。
大切なのは、あなたが続けられる形で届けること。 続けられない形は、結果的に相手のためにもなりません。 だから、目標の中に「続けられる条件(時間・体力・お金)」を入れていいのです。
迷い3:「大きなビジョン」が先に来て、今日の一歩が消える
大きなビジョンは宝物です。 ただし、ビジョンは“空”で、日々の一歩は“地面”です。 空だけ見ていると足元がふらつきます。
対処は簡単です。ビジョンを否定せずに、今日の15分に落とします。 15分に落とせない目標は、まだ形になっていない合図です。
今日の一言
迷うのは、あなたが真剣だからです。 だからこそ、迷いを責めるのではなく、形を整える方向に使いましょう。
明日(Day3)の予告
Day2で、目標に「芯」が入りました。 明日(Day3)は、いよいよ動ける形にします。
具体的には、あなたの目標を「やることリスト」に変えて、 迷わず進めるチェックリストを作ります。 そして、スピ系講師の方がつまずきやすい「発信」「募集」「言葉の作り方」も、 むずかしい話なしで整理します。
あなたの目標を「ブレない形」に整えたい方へ
今日のシート(誰のため/何を変える/ちょうどいい大きさ)を一緒に整理します。 送っていただければ、あなたの状況に合わせて「最初の一歩」まで具体化します。
よくある質問
Q. 「誰のため?」が決められません。たくさんの人を助けたいです。
とても自然です。まずは“一人”で大丈夫です。 一人に決めることは、他の人を切り捨てることではありません。 一人に向けた言葉は、結果的に他の人にも届きやすくなります。
Q. 「何を変える?」が分かりません。ふわっとしています。
ふわっとしていてOKです。まずは「困っていること」「減らしたいこと」「増やしたいこと」から始めてください。 例:不安を減らす/安心を増やす/我慢を減らす/自分の時間を増やす。 それだけでも目標は整います。
Q. 目標を小さくすると、夢が小さくなる気がします。
夢は大きいままで大丈夫です。 小さくするのは「今日の一歩」です。 夢が大きい人ほど、今日の一歩は小さいほうが続きます。
Q. 家族の都合で予定が崩れます。それでも目標は立てていいですか?
もちろんです。むしろ、予定が崩れやすい人ほど「ちょうどいい大きさ」が必要です。 週に1回できればOK、15分だけでもOK、という形にすると、続けやすくなります。
まとめ
目標がブレるのは、意志の弱さではなく、目標の形がまだ整っていないだけかもしれません。 Day2では、誰のため/何を変える/ちょうどいい大きさの3つで、 目標に「芯」を入れました。
もし今日、(2)と(3)だけでも書けたなら十分です。 明日(Day3)では、その芯をもとに、迷わず動けるチェックリストに変えていきます。