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続く仕組み:見直しループと失敗回避チェック|Day5 統合

続く仕組み:見直しループと失敗回避チェック|Day5 統合

続く仕組み:見直しループと失敗回避チェック

Day1〜4で、年末の山を“日常の粒”に分解し、回る仕組みを整えました。最終回は続く仕組みの完成。四半期見直しのループ化、よくある失敗の先回り、そして長期で効く判断軸を揃えます。KGIはこれまで通り、LINEでの相談開始のみ。迷いが出たら、その場でメモ→送信が合図です。

この記事は一般的な情報提供であり、個別の税務・会計助言ではありません。制度や適用は状況により異なります。迷ったら早めに専門家へご相談ください。

Day1〜4の要点ふりかえり(20秒)

  • 給与=年末調整、事業=確定申告。レーン分けで迷いを削減。
  • “4レーン設計”と「1分・15分・月1」で溜めない
  • 最小の最適化=青色/按分/計上/KPI。数字で把握できる安心を。

四半期“見直しループ”の作り方

ループの目的は、小さく早く整えること。完璧にしようとしないで、季節の区切りで淡々と回します。

Q1(1-3月)

  • 前年の学びを1行で振り返る
  • 税積立の比率を暫定設定
  • 固定費の棚卸し(サブスク見直し)

Q2(4-6月)

  • 未収・前受の一覧精度を高める
  • 按分の根拠メモを更新
  • 請求→入金の流れを1つだけ改善

Q3(7-9月)

  • 単価・原価のABテストを1件だけ実行
  • 粗利率の目標幅を仮決め
  • 年末に向けて明細の欠損ゼロ化

Q4(10-12月)

  • 未収の解消アクションを集中
  • 来期の税積立比率を仮決定
  • 1年の学びを3行に要約
各四半期の所要時間は30〜60分でOK。Googleカレンダー等で繰り返し予定を作成しておくと、忘れません。

よくある失敗10選と回避チェック

失敗パターン症状今すぐの回避策
証憑が散らばるレシート袋/メールが未整理写真命名規則+月別フォルダで入口統一
口座が混在家計と事業の出入りが混ざる事業口座を分離、カードも専用化
未収の放置入金遅延に気づけない未収一覧を作り週1でチェック
前受の混同受け取った時点で売上計上提供前は前受メモ→提供後に売上へ
税積立なし納税時に資金ショック入金時の自動振替を設定
按分の根拠なし割合が思いつき時間/面積等の基準とメモを用意
仕訳完璧主義手が止まり溜まる8割パターンで暫定→疑問はメモ
請求が遅い入金がずれ資金難予約時請求や前受の比率を検討
固定費の野放しサブスクが増殖四半期ごとに棚卸し・停止
独りで抱える不安が拡大メモ→LINEに送るを儀式化

長期戦略:単価・ミックス・キャッシュの3軸

単価(Value→Price)

  • 提供価値の言語化(成果/期間/サポート範囲)
  • 価格表現のABテスト(総額 vs 月額×回数)
  • 割引は期限・条件を明確に

ミックス(Offer Mix)

  • 少数精鋭のメニュー(主力1〜2、補助1)
  • 前受/定期の比率を高め、キャッシュを安定
  • 原価の高い施策を見直し

キャッシュ(Cash Cycle)

  • 請求タイミングの前倒し
  • 平均入金日数・回収遅延率を監視(Day4のKPI参照)
  • 税積立は四半期で比率調整

“月次15分”の儀式化:リマインド運用

続けるコツは環境が背中を押すこと。以下の3点で自動化します。

  1. カレンダー繰り返し:毎月 第1営業日の10:00 に「15分締め」を登録。
  2. チェックリスト固定:Day3の「月次15分チェック」をカレンダー説明欄に貼る。
  3. 疑問の窓口:迷いが出たら即、LINEにメモを送る。
人は迷いで止まります。止まったら送るまでが儀式です。

配布:四半期見直しシート&失敗回避チェック

今日から使えるテンプレを配布します。あなたの運用に合わせて自由に調整してください。

四半期見直しシート(PDF)と失敗回避チェック(PDF)を文末よりダウンロード

DL後はLINEで「月次15分リマインド設定」と送ってください。あなたの生活リズムに合わせて、最小の運用提案を返します。

まとめ:儀式が“山”を消す

経理は“才能”ではなく儀式です。証憑を散らばらせない入口(1分)、迷わない出口(8割パターン)、そして毎月の15分と四半期の短い見直し。これだけで、年末は確認で終わります。働き方が違っても、やることは同じ型。疑問が出たら止めずにLINEへメモを送る。その反復が、来年の余裕を生みます。

FAQ

Q. 年末調整と副業の確定申告、どちらも必要?
A. 給与は年末調整の対象、事業や給与以外の所得は確定申告が原則です。状況により異なるため、早めの確認を推奨します。
Q. 「20万円ルール」は本当に申告不要?
A. 目安として知られますが、要件や例外が多く、住民税の申告が必要となる場合もあります。迷ったら早めに相談してください。
Q. 開業届はいつ出すべき?
A. 本格的に事業として継続する意思が固まった時点が目安です。帳簿体制が回り始めると、青色申告の検討もしやすくなります。
Q. 納税資金のショックが怖いです。
A. 入金の一定割合を税積立口座へ自動振替する仕組みが有効です。四半期で比率を見直しましょう。
Q. 家事按分はどこまで細かく?
A. 完璧さよりも合理的な基準とメモが大切。時間・面積・利用割合などの根拠を1行で残しましょう。

“今”の迷いを送ってください

四半期シートや失敗回避チェックで詰まった箇所を、メモで構いません。数行のやり取りで、次の1手が定まります。

LINEで相談する

本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の読者に対する税務・会計・法的助言ではありません。最新の制度や具体的な適用については、必ず公的機関や専門家にご確認ください。

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