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自分を整える設計図:スピ系講師が「提供前」に決めておくべき基準と境界線

自分を整える設計図:スピ系講師が「提供前」に決めておくべき基準と境界線

自分を整える設計図:スピ系講師が「提供前」に決めておくべき基準と境界線

Day1では「他人を整える前に、自分は整っているか?」という土台を確認しました。 今日は一歩進めて、整った状態を“再現できる”ようにする設計を作ります。

なぜ設計が必要かというと、気合いや根性で整えるやり方は、長く続かないからです。 相談者が増えるほど、予定が詰まるほど、責任感が強いほど、講師側は乱れやすくなります。 だからこそ「提供してよい条件」「ここまではやる、ここからはやらない」という基準を先に決めておく。 これが、結果的に相談者の安心につながります。

今日のゴールはシンプルです。あなたの“提供前チェック”と“境界線ルール”を文章にすること。 書けた瞬間から、ぶれにくくなります。

目次

なぜ「整える仕組み」が必要なのか

「整っているかどうか」は、気分で決めると危険です。 その日その日の感情や、相手の強い困りごとに引っ張られて、 本当は休むべきなのに受けてしまったり、本当は境界線を引くべきなのに背負ってしまったりします。

特にスピ系講師は、相手の話を深く聞くことが多く、共感力も高い。 その分、境界線が薄くなりやすい土壌があります。

だから必要なのは「気分」ではなく「ルール」です。 ルールは冷たいものではありません。 あなたと相談者の両方を守るものです。

仕組みがあると、次のような変化が起きます。

  • 無理な提供が減り、体調や心が安定しやすくなる
  • 相談者への対応が一貫し、安心感が増える
  • 「受ける/断る」の判断が早くなり、罪悪感が減る
  • 長く活動を続けやすくなる

提供前に決める3つの基準(最低ライン)

ここでは「これが満たされていないなら、提供しない」という最低ラインを決めます。 まずは厳しくしすぎず、現実的に運用できるラインにしてください。

基準1:体の最低ライン

例として、次のような基準を作れます。

  • 睡眠が極端に少ない日は、長時間のセッションはしない
  • 頭痛・胃痛・めまいがある日は、延期または短縮
  • 食事が取れていない日は、まず食べてから判断

ポイントは「根性でやらない」ことです。 体の状態が悪いと、言葉も判断も雑になりやすく、相談者にとっても不安材料になります。

基準2:心の最低ライン

心の基準は、難しく考えなくて大丈夫です。 たとえば以下のように、シンプルでOKです。

  • 焦りが強いときは、新しい提案や大きな約束をしない
  • 怒りがある日は、相手の話を「評価」しない
  • 不安が強いときは、まず自分を落ち着かせてから対応する

「怒りや不安がある=ダメ」ではありません。 その感情に飲まれたまま提供しない、という意味です。

基準3:境界線の最低ライン

ここが一番重要です。 境界線が曖昧だと、相談者の課題を講師が背負い、消耗が加速します。

  • 相手の人生の決断を「代わりに決めない」
  • 連絡対応の時間帯・頻度を決める(例:夜は返さない等)
  • 緊急対応の範囲を決める(例:医療や法律は専門家へ)

境界線は、相手を突き放すためではなく、 相手が自分で立つ力を守るために引く線です。

境界線の設計:やること/やらないことを分ける

次は、あなたの提供内容を「やること」「やらないこと」に分けて整理します。 これを作ると、迷いが減り、相談者も安心しやすくなります。

やること(提供する範囲)例

  • 話を整理するための質問をする
  • 本人が気づいていない思い込みを一緒に見つける
  • 今日からできる小さな行動を一緒に決める
  • 振り返り方(メモの取り方等)を伝える

やらないこと(境界線)例

  • 本人の代わりに決断する
  • 24時間いつでも連絡に応じる
  • 医療・法律・投資などの専門領域を断定する
  • 相手の感情を全部受け取って背負う

ここを分けると、「私は何のためにここにいるのか」が明確になります。 その結果、相手に寄りすぎることが減ります。

提供条件を文章化するテンプレ(そのまま使える)

ここが今日のメインです。 下のテンプレを埋めるだけで、あなたの「提供前チェック」と「境界線ルール」が完成します。

テンプレ1:提供前チェック(自分用)

セッション前に、私は次の3つを確認する。
1)体:________________________
2)心:________________________
3)境界線:________________________

もし一つでも引っかかったら、私は次の対応を取る。
・短縮する/延期する/別メニューにする/休む(自分で選ぶ)
・まずは__________(水を飲む、歩く、書き出す等)をして戻す

テンプレ2:提供範囲(お客様向けの説明にも使える)

私のセッションで行うことは、主に次の内容です。
・________________________
・________________________
・________________________

一方で、次のことは行いません(専門家の領域や、本人の責任を守るためです)。
・________________________
・________________________
・________________________

テンプレ3:連絡・フォローの境界線

連絡対応について、私は次のルールにします。
・対応時間:__________(例:平日10〜18時)
・返信目安:__________(例:24〜48時間以内)
・緊急時:__________(例:医療は専門機関へ)

テンプレは“あなたを縛る”ためではありません。 ぶれたときに戻るための「手すり」です。 まずは60点で作り、使いながら調整していけば十分です。

相談依頼につながる「安心の見せ方」

相談を受ける仕事では、技術だけでなく「安心して頼めるか」が大きいです。 そして安心は、ふわっとした雰囲気よりも、具体的な説明で生まれます。

安心が伝わる3つのポイント

  • 範囲が明確:何をしてくれて、何をしないかがわかる
  • ルールがある:連絡や進め方が決まっていて不安が減る
  • 本人の力を尊重:依存ではなく自立を支える姿勢がある

つまり、今日作った「提供範囲」と「境界線」は、 あなたの誠実さの証明になります。

もしあなたが「ちゃんと整った状態で提供したい」と思っているなら、 その姿勢は必ず伝わります。 そして、伝わった人が「この人に相談したい」と思います。

まずは、今日のテンプレを埋めたものを“自分だけのルール”として持ってください。 次のステップでは、それを実際のセッション運用に落とし込み、 ぶれたときの戻し方まで固めていきます。

まとめ

Day2は「自分を整える設計図」を作る日でした。 気分ではなく、基準と境界線を先に決めることで、 あなたも相談者も安心して進められるようになります。

  • 整えるためには「仕組み(ルール)」が必要
  • 提供前の最低ラインは「体・心・境界線」で決める
  • やること/やらないことを分けると迷いが減る
  • テンプレで文章化すると、ぶれにくくなる
  • 明確さは、相談依頼につながる安心になる

要約

スピ系講師が安定して活動を続けるには、整った状態を気合いではなく仕組みで作ることが大切です。 提供前の最低ラインとして「体・心・境界線」の基準を決め、やること/やらないことを分けます。 さらに提供前チェック、提供範囲、連絡ルールを文章化すると判断がぶれにくくなり、 相談者にとっても安心材料となり、相談依頼につながります。

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FAQ

Q1. ルールを作ると、優しさが減る気がします。

ルールは冷たさではなく、安定のためのものです。 その場の気分で対応が変わるよりも、一定の基準があるほうが相談者は安心します。

Q2. 境界線を引くと、相手に嫌われませんか?

誠実に説明すれば、むしろ信頼されやすいです。 境界線がない状態は、依存や疲弊を生みやすく、長期的には関係が崩れやすくなります。

Q3. 提供前チェックで引っかかったら、必ず延期すべきですか?

必ず延期ではありません。 「短縮する」「内容を軽くする」「別日にする」など、選択肢を用意しておくのがコツです。 どれを選ぶかは、あなたの基準で決めてOKです。

Q4. 連絡ルールを決めるのが苦手です。

まずは「自分が回復できる時間を確保する」ことを優先してください。 例として、夜間は返さない、休日は返さない、返信目安を伝える、など 小さなルールから始めると運用しやすいです。

Q5. 提供範囲を説明すると、逆に申し込みが減りませんか?

合わない人は減るかもしれませんが、合う人の安心感は増えます。 結果として、トラブルが減り、継続しやすいお客様が増えやすくなります。

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