
自分を許すということ Day4:最適化編(自責が戻る日でも崩れない“改善の型”)
Day3で、あなたは「自分を許す=整える」ための具体的な手順を手にしました。
でも現実は、いつも順調とは限りません。
体調や家庭のこと、季節、対人関係、数字の波。
何かが重なると、また自責が戻ってきます。
それは失敗ではなく、普通の揺れです。
Day4は、揺れても崩れないための「改善の型」を作ります。
自責を“反省”に戻し、さらに“改善”に変えて、講師として続ける土台を強くします。
自責が戻るのは当たり前:大事なのは“戻り方”
自分を許す取り組みを始めると、最初に起きやすい勘違いがあります。
それは、「もう自責が出なくなるはず」という期待です。
でも、長年の自責は“クセ”になっています。
クセはゼロになるより、出ても戻れるようになるほうが先です。
自責が出たときに、こう考えてください。
- 自責が出た=私はまたダメ、ではない
- 自責が出た=戻る練習のタイミング
つまり、Day4のテーマは「自責をなくす」ではなく、自責からの復帰を早くするです。
復帰が早いほど、講師としての発信も、セッションも、日常も安定していきます。
自責を改善に変える「3段階の型」
自責は、放っておくと“自分攻撃”になります。
でも、正しく扱うと“改善の材料”になります。
そこで、次の3段階の型を使います。
どんな出来事にも使えます。
第1段階:止血(自分への攻撃を止める)
まずはDay3のテンプレで、頭の中の評価を止めます。
- 事実:何が起きた?
- 理由:なぜそうなった?(責めずに説明)
- 味方:今の自分に一言
第2段階:整理(改善点を“1つだけ”取り出す)
自責が強い人ほど、改善点を10個出してしまいます。
それは改善ではなく、また自分を追い込む行為です。
ルールはこれです。
改善点は1つだけ。
1つに絞る質問を使います。
- 「次回、ここだけ変えたら前に進む点はどこ?」
- 「いちばん影響が大きい“1点”は?」
第3段階:実験(小さく試して、記録する)
改善点が決まったら、実験にします。
実験にすると、失敗が“データ”になります。
実験の基本形
- やること:小さく(10分でできる単位)
- 期間:短く(1週間 or 3回やる)
- 記録:一言でOK(良かった/微妙/次どうする)
例:発信が止まった場合
- 止血:今日は投稿できなかった/疲れていた/今週は整える週にしよう
- 整理:投稿のハードルが高すぎた
- 実験:1週間「3行投稿」だけにする。投稿したらカレンダーに○
これだけで、自責は“責める材料”ではなく“改善の材料”に変わります。
数字の波に飲まれない:結果と価値を分ける練習
講師業は、数字が見えやすいです。
申し込み数、売上、閲覧数、フォロワー、反応…。
数字が下がると、自責が出やすくなります。
ここで大事なのは、数字を無視することではありません。
数字は“現実”として見ます。
ただし、数字を自分の価値と混ぜないようにします。
数字を見ても崩れない「2つに分ける」
(A)結果(数字):今月の申し込みは2件
(B)価値(提供):丁寧なヒアリング、わかりやすい説明、安心感を作れた
結果が悪いときでも、価値がゼロになるわけではありません。
価値があるから、改善して伸ばせます。
数字を“改善”に変える質問
- 「数字が落ちた原因は、どこにありそう?」(仮でOK)
- 「今月できた行動は何?」(数字ではなく行動)
- 「来月は、行動を1つだけ増やすなら何?」
数字は“判決”ではなく、“地図”です。
地図を見て方向を変えるだけ。人格を否定しないことが重要です。
発信が止まるときの最適化:続く仕組みに直す
自責が戻る大きな原因の1つが、発信が止まることです。
止まると「講師として失格かも」と思いやすい。
でも、発信が止まるのは能力より、仕組みが合っていないことが多いです。
止まる理由はだいたい3つ
- 重い:1投稿に時間をかけすぎる
- 完璧:毎回100点を狙う
- 孤独:一人で抱えてしまう
最適化1:投稿の“型”を決める(迷わない)
迷う時間が長いほど、投稿は止まります。
そこで、型を3つだけ決めます。
- 気づき(今日の学びを一言)
- よくある悩み(読者のつまずき)
- 小さな一歩(今日できる行動)
これだけで、投稿の材料が増えます。
最適化2:“3行投稿”でつなぐ(軽くする)
発信が止まるときは、文章力ではなくエネルギー不足です。
そこで、3行だけにします。
- 今日の事実
- そこからの気づき
- 読者への一言
例
今日は、自分を責めそうになりました。
でも「事実」に戻すと、疲れが原因だと気づけました。
もし同じ日なら、まず水を飲んで深呼吸してみてください。
最適化3:発信の時間を固定する(生活に入れる)
「いつでもできる」は「いつまでもやらない」に変わりやすいです。
だから、10分だけ固定します。
- 朝のコーヒーのあと10分
- 昼食後10分
- 夜の入浴前10分
これは才能ではなく、生活の設計です。
潜在意識(無意識)を整える=普段の生活をコントロールすること、の具体例でもあります。
セッションの最適化:背負いすぎない“境界線”の作り方
スピ系講師は共感力が高いぶん、相手の感情を自分の中に入れやすいです。
それ自体は長所ですが、境界線が薄いと疲れます。
疲れると自責が増えます。
境界線を作るための3つの言葉
境界線は、冷たさではありません。
続けるための優しさです。
次の3つの言葉を、自分に許可してあげてください。
- 「ここまで」:今日はここまでで十分
- 「次回」:これは次回扱うテーマ
- 「相手の課題」:私は伴走。主役は相手
セッション後の“持ち帰り”を減らす手順
- メモを閉じる(終わりの合図)
- 深呼吸を3回(体を切り替える)
- 「今日の私の役割は果たした」と一言
- 振り返りシートを5項目だけ(Day3の型)
これだけで、相手の感情を引きずりにくくなります。
ケース:お客様が変化しないとき
お客様が変化しないと、「私の力不足だ」と自責が出やすいです。
でも変化は、講師の関わりだけでは決まりません。
- お客様の準備が整っていない
- 環境が忙しくて行動できない
- タイミングがまだ
その場合の改善は、あなたが自分を責めることではありません。
「次の一歩を小さくする」ことです。
例:1週間に1回の行動が無理なら、3日に1回の1分行動にする。
小さくすると、動ける人が増えます。
動けると、結果も出やすくなります。
週1チェック:整える習慣を続ける“見直し会議”
自分を許す習慣は、続けるほど強くなります。
そのためにおすすめなのが、週1回の「見直し会議」です。
難しいことはしません。15分で終わります。
週の終わりか、週の始まりに固定すると続きます。
見直し会議(15分)
- よかったこと(3つ):小さくてOK
- 自責が出た場面(1つ):パターンは?
- 改善点(1つ):一番影響が大きい点
- 来週の実験(1つ):小さく、短く
- 生活の調整(1つ):疲労を減らすために減らすこと
この会議は、あなたを縛るためではありません。
逆です。あなたが続けられるように、余計な自責を減らすためのものです。
よくある失敗:頑張りすぎて逆に崩れるパターン
ここまで読んで「よし、全部やろう」と思った方ほど、注意です。
まじめな人は、改善のつもりで自分を追い込みやすいからです。
失敗パターン1:整える行動を増やしすぎる
ルーティン、ワーク、発信、学び…。
増やすほど、できない日に自責が出ます。
だからDay4は「1つに絞る」が合言葉です。
失敗パターン2:毎日100点を狙う
100点が続く人はいません。
60点で続けるほうが、結果は大きくなります。
失敗パターン3:数字を見ないか、数字に飲まれるかの二択
数字を見ないのも不安になります。
数字に飲まれるのも苦しくなります。
だから「結果と価値を分ける」第三の道を使ってください。
自分を許すは、甘やかしでも根性でもありません。
続けられる仕組みを作ることです。
まとめ+要約
まとめ
Day4では、自責が戻る日でも崩れないために「改善の型」を作りました。
自責が出るのは失敗ではなく、戻り方を練習するタイミングです。
自責を改善に変えるには、(1)止血(事実/理由/味方)→ (2)整理(改善点1つ)→ (3)実験(小さく試して記録)という3段階が役に立ちます。
数字は無視せず、結果と価値を分けて見ます。
発信やセッションは、能力より仕組みを整えることが大切です。
そして、潜在意識(無意識)を整える=普段の生活をコントロールすること。
生活に入る形で、続く仕組みに直していきましょう。
要約
- 自責が戻るのは普通。大事なのは“戻り方”
- 自責→改善に変える型は「止血→整理(1つ)→実験」
- 数字は“判決”ではなく“地図”。結果と価値を分ける
- 発信は「型」「3行投稿」「10分固定」で続く仕組みに
- セッションは境界線(ここまで/次回/相手の課題)で背負いすぎない
- 週1の見直し会議(15分)で習慣を安定させる
よくある質問(FAQ)
- Q1. 改善点を1つに絞れません。どうしたらいい?
-
「一番影響が大きい点」を基準にしてください。
迷うなら、「疲労を減らす」か「投稿を軽くする」など、土台に近いものが優先です。
1つを整えると、他も自然に整いやすくなります。 - Q2. 数字を見ると落ち込みます。見ないほうがいい?
-
見ないより、「見る回数と方法」を変えるのがおすすめです。
例:週1回だけ見る。見るときは「結果(数字)」と「価値(提供)」を分けてメモする。
数字を“人格評価”にしない工夫が大切です。 - Q3. お客様に引っ張られて疲れます。
-
境界線の言葉「ここまで/次回/相手の課題」を自分に許可してください。
セッション後の切り替え手順(深呼吸・メモを閉じる・振り返りシート)も有効です。
続けるための優しさとして境界線を作りましょう。 - Q4. 週1の見直し会議が続きません。
-
時間を短くしてください。最初は5分でOKです。
「よかったこと1つ」「自責が出た場面1つ」「来週の実験1つ」だけでも十分です。
続けること自体が、許す力を育てます。