
講師自身が「何か」にとらわれすぎていないか?まず見直したい思い込みの正体
はじめに
講師として活動を続けていると、自分なりの信念や大切にしている考えが育っていきます。 それ自体は悪いことではありません。むしろ、経験を重ねてきたからこそ持てる軸でもあります。
ただ、その軸がいつの間にか強くなりすぎると、相手を見る前に「こういう人にはこう伝えるべき」「これが正しい」「このやり方でないと届かない」と決めてしまうことがあります。 すると、本当は目の前のクライアントに合わせて柔らかく伝えられるはずなのに、自分の思い込みの枠の中で相手を見てしまいやすくなります。
とくにスピ系の講師は、言葉・世界観・価値観を扱う仕事だからこそ、自分の内面の状態がそのまま発信やセッションに出やすいものです。 だからこそ最初に必要なのは、スキルを増やすことではなく、自分が何にとらわれているのかに気づくことです。
Day1では、「とらわれ」とは何か、それがどんな形で表れやすいのか、そしてクライアントに伝えるときに講師自身のとらわれで相手を変にくくっていないかを見直す視点を、わかりやすく整理していきます。
目次
- とらわれすぎる状態とは何か
- スピ系講師が陥りやすい3つの思い込み
- クライアントを自分の枠で見てしまう危うさ
- まず見直したいセルフチェック
- Day1のまとめ
とらわれすぎる状態とは何か
ここでいう「とらわれ」とは、何かを大切にしている状態そのものではありません。 ひと言でいえば、自分の中では正しいけれど、それ以外の見方が入りにくくなっている状態です。
たとえば、
- 私はこの考えで救われたのだから、他の人にも同じ形で必要なはず
- この表現は波動が低いから使うべきではない
- 悩んでいる人は、まだ気づいていないだけ
こうした考えが必ずしも間違いとは限りません。ですが、それが強くなりすぎると、相手の現実や気持ちよりも、自分の解釈を優先してしまいます。
講師業では、「何を教えるか」だけでなく「どう受け取られるか」がとても大切です。 自分の言葉に力がある人ほど、思い込みをそのまま届けると、相手に安心ではなく圧を与えてしまうことがあります。
スピ系講師が陥りやすい3つの思い込み
1. 自分の体験が、そのまま相手にも当てはまると思ってしまう
自分が苦しみを乗り越えた方法は、たしかに大事な財産です。 けれど、相手は別の性格、別の環境、別の痛みを持っています。 自分に効いた言葉が、そのまま相手に響くとは限りません。
2. 相手を早い段階で分類してしまう
「この人はブロックが強い」「受け取れないタイプ」「現実思考が強い」など、最初からラベルを貼ってしまうと、その人の本当の声を聞けなくなります。 便利な言葉ほど、相手を理解した気になりやすいので注意が必要です。
3. 正しさを伝えることが、相手の助けになると思いすぎる
本当に必要なのは、正しい説明よりも、安心して受け取れる言葉であることも多いです。 伝える内容が良くても、相手の心が閉じてしまえば届きません。 講師として大切なのは、正しさを押すことではなく、相手が受け取れる形に整えることです。
クライアントを自分の枠で見てしまう危うさ
とらわれが強くなると、クライアントに伝えるときにも、講師自身の枠がにじみ出ます。 たとえば、本当は悩み方も目的も違うのに、「このタイプの人はこう」「こういう女性はこの課題を持っている」とひとくくりにしてしまうことがあります。
すると、相手は表面上うなずいていても、心の中では「私のことをちゃんと見てくれていない」と感じることがあります。 これは信頼関係に大きく関わる部分です。
とくに相談や講座の場では、相手は答えだけを求めているのではなく、「私として理解されること」を求めています。 だからこそ、講師自身のとらわれで相手を変にくくっていないか、いつも見直す必要があります。
次のような言い方が増えていたら、一度立ち止まってみてください。
- あなたはたぶんこういうタイプですよね
- この悩みは結局ここが原因です
- その状態なら、まずこれをやるべきです
もちろん、方向を示すこと自体は必要です。 ただ、その前に「本当にその人に合っているか」を確認する姿勢がなければ、伝え方は独りよがりになりやすくなります。
まず見直したいセルフチェック
自分のとらわれに気づくために、まずは次の3つを確認してみてください。
自分の中で「正しい」と強く思っているものは何か
言葉、世界観、進め方、集客方法、セッションの流れなど、絶対に外したくないものを書き出してみましょう。 大切にしていることと、縛られていることは、似ているようで違います。
相手の話を聞く前に結論を出していないか
途中で答えが浮かぶことはあっても、その場で決めつけていないかを見ます。 聞く力が落ちると、伝える力も落ちます。
自分の安心のために教えていないか
講師側が「この流れに持っていくと安心」という理由で話を進めていないかも大事な視点です。 相手のための導きと、自分が不安を避けるための誘導は、似ていて大きく違います。
| 見直しポイント | よくある状態 | 整えたい視点 |
|---|---|---|
| 自分の体験 | 誰にでも当てはまると思う | 相手には相手の道があると考える |
| 相手の理解 | 早く分類してしまう | 決める前に丁寧に聞く |
| 伝え方 | 正しさを急いで渡す | 安心して受け取れる形にする |
Day1のまとめ
講師として軸を持つことは大切です。ですが、その軸が固くなりすぎると、相手を見る前に自分の答えを当てはめてしまうことがあります。 それが「とらわれ」の始まりです。
とくにスピ系講師は、自分の経験や信念が強みになる一方で、それが強すぎるとクライアントを自分の枠で見てしまいやすくなります。 そして、講師自身のとらわれによって相手を変にくくって伝えてしまうと、届くはずの言葉も届きにくくなります。
まず必要なのは、自分を責めることではなく、自分の見方に気づくことです。 気づけるようになると、伝え方はもっとやわらかく、深く、相手に合ったものへ変わっていきます。 Day2では、こうしたとらわれが実際に「伝え方」や「講師としての見せ方」にどう出るのかを、さらに具体的に見ていきます。
相談をご希望の方へ
自分では気づきにくい思い込みや、伝え方の癖を整理したい方は、LINEからご相談ください。 講師としての軸を大切にしながら、相手に届く伝え方を一緒に整えていけます。
FAQ
講師として信念を持つこと自体は悪いことですか?
いいえ、悪いことではありません。信念は講師としての軸になります。 ただし、その信念が強すぎて相手を見る前に結論を決めてしまうと、伝わり方に偏りが出やすくなります。
自分がとらわれているかどうかは、どう見分ければいいですか?
他の見方を受け入れにくくなっていないか、相手の話を最後まで聞く前に答えを出していないかを振り返ると見つけやすくなります。
クライアントを分類して伝えるのはダメですか?
整理のために傾向を見ることはありますが、最初から決めつけるのは危険です。 目の前の人を理解する前にラベルを貼ると、本来必要な言葉がずれてしまうことがあります。
講師自身の癖は、発信にも出ますか?
はい、出やすいです。ブログ、SNS、セッション、講座の話し方など、どの場面にもにじみます。 だからこそ、伝え方を整える前に、自分の見方を見直すことが大切です。