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長期で愛される訪問設計——失敗回避・FAQ・共創モデルの集大成(Day5)

長期運用・失敗回避・共創モデル|持ち込まない・置いてこないを継続する仕組み(Day5)

長期で愛される訪問設計——失敗回避・FAQ・共創モデルの集大成(Day5)

はじめに

最終回のDay5では、これまでの知見を長期運用の仕組みとして固定化します。目的は一つ—— 場を荒らさない。そのために、よくある失敗を先回りで回避し、講師チームの運用ルール最終版、 撤収時のエネルギー確認票、地域連携の提案書ひな形、そして監査と透明性の枠組みを用意します。 物理マナーに並んで、エネルギーハイジーン(持ち込まない・置いてこない)を日常運用に組み込みます。

よくある失敗トップ10(物理・社会・エネルギー)

物理・社会面の失敗

  • 長時間の場所占有/待ち列の放置。
  • 生配信や撮影でのプライバシー侵害。
  • 投げ入れ・撒きもの・採取による環境負荷。
  • 案内掲示や立入禁止を「体験優先」で無視。
  • 場内でのシェア会(声量・時間の過剰)。

エネルギー面の失敗

  • 未処理のネガティブを現地で深掘りしてしまう。
  • クローズ手順の省略で残留感が高まる。
  • 講師の焦りや高揚がグループに感染。
  • 供物の放置・持ち帰り忘れ。
  • 「すごい体験」語りが場の静けさを壊す。
原則:迷ったら短く静かに離れる。深掘りは現地外で。

運用ルール最終版(モデル規約)

以下はそのまま教室規約に転用可。状況に合わせて編集してください。

【目的】本規約は、場所と他者を尊重し、“荒らさない訪問”を継続するための行動基準を定める。
【対象】講師・スタッフ・参加者。

1)静穏と占有
- 滞在は10〜15分を基本、混雑時は短縮。待ち列が3分を超えた場合は撤退。
- 場内でのシェア・唱和・録音は行わない。

2)撮影とプライバシー
- 撮影は各自2枚・30秒以内。他者を写す場合は許可を得る。生配信はしない。

3)供物・採取
- 管理側の許可がない限り、供物は持ち帰る。採取(石・植物・砂)は行わない。

4)エネルギーハイジーン
- 到着前センタリング(呼吸3回)。現地で感情の深掘りはしない。
- 撤収時は「感謝→静止→(比喩的)コードカット→一礼」を実施。

5)安全と撤退
- 体調不良・混雑・苦情の兆候が見られた場合、即座に撤退する。
- 緊急連絡先と集合解除地点を事前に共有する。

6)記録と改善
- インシデント・残留指標(重さ/ざわつき/だるさ:1〜3)を移動後に記録。
- 改善は1要因ずつ小さくテストし、その結果を共有ノートに残す。
      

撤収時エネルギー確認票(ダウンロード案内)

撤収時の“置いてこない”を徹底するため、30秒で記入できる確認票を用意します。

【撤収時エネルギー確認票】
重さ:1/2/3  ざわつき:1/2/3  だるさ:1/2/3
コードカット:□実施 クローズ:□感謝 □静止 □一礼
供物持ち帰り:□確認 落とし物:□確認 採取:□なし
メモ(任意・30秒以内):
      

印刷用PDFは 無料相談(LINE) に「Day5確認票希望」と送ってください。ウェビナーやコミュニティ参加の勧誘は行いません。

地域連携の提案書ひな形

相手の手間を増やさない短文・具体・感謝。宣伝依頼は含めないのが原則です。

件名:小規模・短時間訪問のご相談(◯月◯日予定/3〜4名)

◯◯管理者様
突然のご連絡失礼いたします。スピリチュアル講座の一環として、
静かな観察と学びを目的に、以下の要領で短時間の訪問を希望しております。

【訪問概要】◯月◯日(◯)/人数3〜4名/滞在10〜15分
【配慮事項】撮影は各自2枚・30秒以内、声量は通常会話以下、供物は持ち帰り、採取は行いません。
【導線】入口→滞在点→出口の一方通行。混雑時は撤退します。
【お願い】特に留意すべき点があればご指示ください。遵守いたします。

短いお時間で結構ですので、ご懸念等があればお知らせください。
いつも場所を守ってくださり、ありがとうございます。

署名(連絡先)
      

監査と透明性:公開ノート/苦情対応/学びの共有

公開ノート(抜粋)

  • 方針:持ち込まない・置いてこない。
  • 運用:滞在10〜15分、撮影2枚・30秒。
  • 記録:残留指標平均、苦情件数、改善の一行要約。

苦情対応(3ステップ)

  1. 即時の謝意と撤回。
  2. 再発防止策を明文化(人数・時間帯・導線)。
  3. 次回報告で実行確認。

学びの共有

  • ABテストの結果(採用/却下の理由)。
  • 成功/失敗事例の要点3行。
  • 地域からの示唆を反映した更新履歴。
メモ:公開は簡潔でOK。個人特定情報や位置情報の過剰共有は避けます。

よくある質問

Q. 「エネルギーの残留」を感じた場合、現地で何かした方がいい?
A. いいえ。現地での深掘り・儀式は避け、移動後に「感謝→静止→(比喩的)コードカット」でクローズし、短い記録だけ残します。
Q. グループが盛り上がって声が大きくなります。対策は?
A. 事前のカード配布と合図(ハンドサイン)を導入。滞在時間は短く、シェアは現地外で。
Q. 地域との連携は毎回必要?
A. 常時ではありませんが、混雑が予想される日や新規訪問先では短文の連絡が有効です。
Q. 供物は一切NG?
A. 管理側の明示がない限りは原則持ち帰り。動植物・他来訪者への影響を避けます。

まとめ

Day5では、失敗の予防、運用ルール最終版、撤収時のエネルギー確認票、地域連携の提案書、監査と透明性の枠組みを統合しました。 持ち込まない・置いてこないは、講師の姿勢だけでなく、仕組み・文面・道具として定着させるほどに再現性が高まります。 これで5日間シリーズは完結です。必要に応じて、自教室向けに文面やチェックリストを調整してください。

自教室に合わせた最終調整やPDF一式の提供をご希望の方は、 無料相談(LINE) へご連絡ください。ウェビナーやコミュニティ参加の勧誘は行いません。

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