
セッション&講座の構造を組み替える実践ステップ|依存から自立へと導く具体的な形づくり【Day3】
「依存ではなく自立をサポートしたい」という思いがあっても、
実際のセッションの進め方や講座の構造が変わらないままだと、現実はほとんど変化しません。
クライアントを依存させてビジネスのリピートにしか考えていない講師は、
無意識のうちに、何度も通い続けてもらうための構造を選んでいます。
その結果、クライアントの自立が進まず、トラブルしか生まれない状況に自分を追い込んでしまいます。
Day3の今日は、Day1・Day2で整理してきた
「依存ビジネスの構造」と「ペルソナ&自立ゴール」を前提に、
実際のセッション1回分の流れ・講座/スクールのカリキュラム・伝え方のテンプレへと落とし込んでいきます。
「抽象的な理想」から、「今日、この一歩を変える」という
具体的な実践レベルへ、いっしょに進んでいきましょう。
目次
セッション構造を変えるだけで「依存パターン」は大きく変わる
多くのスピ系講師が、依存ビジネスから抜けにくい理由のひとつは、
セッションや講座の構造そのものが「答えをもらう前提」で設計されているからです。
例えば、
- クライアントの話を聞く → リーディング/チャネリングで答えを伝える → 次回予約
という流れのセッションは、一見スムーズに感じますが、
クライアント側では
- 「自分で考える前に、先生の答えが知りたい」
- 「次に進むためには、またセッションを受けなきゃ」
という依存パターンが強化されていきます。
ここから抜けるためには、
単に「自立が大事」と意識するだけでなく、
セッションの流れ・講座の構造・説明文・フォロー範囲といった「形」そのものを、
自立前提に組み替えていく必要があります。
これは、あなたのやさしさを否定することではありません。
むしろ、そのやさしさを長く安定して届けるための、土台づくりだと捉えてみてください。
依存を生みにくい1回のセッション構成テンプレ(60〜90分)
まずは、1回の個人セッション(60〜90分)を「自立前提」に組み替えるテンプレートを紹介します。
2-1. 1回のセッション構成テンプレ
| パート | 時間の目安 | 目的 | ポイント |
|---|---|---|---|
| ① オープニング | 10〜15分 | 今日のテーマとゴールを一緒に確認する | 前回からの変化・今日の優先テーマ・終わりにどうなっていたいかを質問する |
| ② 現状と感情の整理 | 15〜20分 | 事実・感情・思考を切り分けて、今の位置を一緒に見る | ジャッジせずに聴き、要約しながら「今どんな状態か」を共有 |
| ③ 気づきと選択肢の提示 | 20〜30分 | テーマの背景にあるパターンや思い込みを見つける | リーディング情報は「答え」ではなく「視点」として扱う |
| ④ クライアント自身の選択 | 10〜15分 | 次の一歩をクライアント自身に決めてもらう | 「どうしたいですか?」「どれを選びますか?」と選択を返す |
| ⑤ 宿題・実践ワークの設定 | 10〜15分 | 次回までに試すこと・意識することを具体化する | 行動を「小さく・具体的に」区切る(例:1日5分の内省など) |
2-2. 使える質問テンプレ(そのまま使えるセリフ集)
オープニングで使える質問
- 「前回から今日までで、一番印象に残っている変化は何ですか?」
- 「今日は、どんなテーマで話せたら一番ほっとしますか?」
- 「セッションの終わりに、どんな状態になっていたら『受けてよかった』と思えそうですか?」
選択を返すための質問
- 「今お話しした中で、特に『あ、これかも』と感じたところはどこでしたか?」
- 「いくつか選択肢があるとしたら、今のあなたはどれを選びますか?」
- 「それを選んだとき、あなたの中でどんな感覚がありますか?」
ポイントは、講師が「正解」を渡す時間を減らし、「問い」と「選択の場」を増やすことです。
これだけでも、クライアントの意識は少しずつ「依存」から「自分で選ぶ」側にシフトしていきます。
自立を前提にした講座・スクールのカリキュラム設計(3ヶ月例)
次に、3ヶ月のオンライン講座/スクールを想定した、
自立を前提にしたカリキュラム構成の一例を紹介します。
3-1. 3ヶ月カリキュラム例(全6回+オンラインフォロー)
| 回 | テーマ | 目的 | 自立を促すポイント |
|---|---|---|---|
| 第1回 | 「今の自分」を知る(現状と価値観の棚おろし) | 現在地と大切にしたい価値観を言語化する | ワークを通じて、自分で言葉を見つけてもらう時間をしっかり取る |
| 第2回 | 心のパターンを知る(思い込み・クセの理解) | つまずきやすい思考・感情のパターンに気づく | 「先生の分析」ではなく、自分で気づけるような質問とシェアを多めにする |
| 第3回 | 小さな行動のデザイン | 理想に近づくための具体的な一歩を決める | 一人一人、自分で「やってみたい行動」を決める時間をとる |
| 第4回 | 行動と感情の振り返り | やってみた結果を振り返り、修正点を見つける | うまくいかなかったことも「学び」として扱い、責めない空気をつくる |
| 第5回 | 自分なりの「整え方」をつくる | 感情が揺れたときのセルフケア方法を確立する | 講師から方法を与えるだけでなく、一人一人の「自分に合う方法」を探してもらう |
| 第6回 | 卒業とこれからの歩き方 | これからも自分で歩むための指針を持って卒業する | 「卒業後に困ったときの選択肢」を一緒に整理し、安心して自立できるよう支える |
重要なのは、最初から「第6回で一度の卒業を迎える」ことを受講前に共有しておくことです。
そのうえで、必要な人には単発相談や上位講座などの選択肢を用意しておくと、
依存ではなく「必要なタイミングで選べる関係」を維持しやすくなります。
依存を強める説明文から、自立を促す説明文への書き換え例
同じ講座内容でも、紹介文・説明文の書き方によって、集まる人のタイプは大きく変わります。
4-1. 依存を強める説明文の例
例:
「この講座では、あなたの悩みや問題をすべて解決します。
私のリーディングで、あなたの人生の正しい選択をお伝えします。
迷ったときはいつでもご相談ください。あなたを必ず幸せな未来へ導きます。」
一見、頼もしそうに見えますが、
「すべて解決」「正しい選択」「必ず導く」という表現は、
クライアントの主体性を奪い、依存を強めるメッセージです。
4-2. 自立を促す説明文への書き換え例
書き換え例:
「この講座は、あなたの悩みや問題を一緒に整理し、
自分で選び、決めていける力を育てていくための場です。
私はスピリチュアルな視点も使いながら、
あなたの内側にすでにある答えを一緒に見つけていきます。
迷ったときは、その都度一緒に『どうしたいか』を確認しながら進みましょう。」
ポイントは、
- 「講師が正解を持っている」印象を減らす
- 「内側にある答えを見つける」「一緒に整理する」といった表現にする
- 「自分で選び、決めていける力」を育てる場だと明言する
こうした説明文に変えるだけでも、
「全部どうにかしてほしい人」ではなく、「自分でも変わりたい人」が集まりやすくなります。
実例:依存前提セッション→自立前提セッションへのビフォーアフター
ここでは、よくあるセッションの流れを例に、
具体的なビフォーアフターを見てみましょう。
5-1. ビフォー:依存前提のセッション例
- クライアントが現状を話す
- 講師がすぐにリーディング結果を伝える
- 「こうした方がいいですよ」と、行動指示を具体的に伝える
- クライアントはメモを取り、「分かりました」と受け取る
- 次回予約をして終了
この流れだと、クライアントは
- 自分で考える前に、先生の言葉を「正解」として受け取る
- うまくいかなかったとき、「先生の言う通りにしたのに」と感じる
という依存状態になりやすくなります。
5-2. アフター:自立前提のセッション例
- クライアントに、今日のテーマとゴールをまず言葉にしてもらう
- 現状と感情を整理しながら、「本当に困っているポイント」を一緒に確認する
- 必要に応じてリーディングを行い、「ひとつの視点」として共有する
- 「この話を聞いて、今どんな選択肢が見えてきましたか?」と問いを返す
- クライアント自身に「次の一歩」を決めてもらい、講師は必要に応じて調整をサポートする
- 宿題・次回までのフォロー範囲を明確にして終了
この流れでは、クライアントが
- 自分の言葉でテーマを定義する
- 自分で選び、自分で決める経験を積む
ため、少しずつ自立の筋力がついていきます。
自分のメニューに落とし込むチェックリスト
最後に、今日の内容をもとに、あなたの講座・セッションを見直すためのチェックリストを用意しました。
セッション構造チェック(Yes/No)
- 1回のセッションの流れ(オープニング〜クロージング)が、言語化されている
- 「講師が正解を伝える時間」より、「クライアントが気づき・選択する時間」が長くなっている
- 毎回のセッションの終わりに、クライアント自身の言葉で「次の一歩」を決めてもらっている
講座・スクール設計チェック(Yes/No)
- 講座の開始前に、「卒業のタイミング」と「自立のゴール」が明確になっている
- 各回ごとに、「何を学び・何をできるようになるか」が整理されている
- 卒業後も、必要なタイミングで相談できる枠(単発・上位講座など)を用意している
説明文・メッセージチェック(Yes/No)
- 「すべて解決」「必ず良くなる」といった表現を避けている
- 「一緒に整理する」「内側の答えを見つける」といった、自立を促す表現を使っている
- 「依存ではなく自立を大切にしている」というスタンスを、発信のどこかで明言している
3つ以上「No」がある場合は、依存構造が残っている可能性があります。
できそうなところから一つずつ、書き換えてみてください。
ご希望の方には、
今日のテンプレとチェックリストを1枚にまとめた
「自立前提セッション&講座設計テンプレート(PDF)」をお渡ししています。
詳しくは、このページ下部からダウンロードしてください。
まとめ|「形」が変わると、関係性も変わる
クライアントに依存させようとして自立を促さないセッションしかできないスピ系講師は、
どれだけ自分を整え、エネルギーを浄化しても、ビジネスの構造そのものが変わらない限り、同じ苦しさを繰り返してしまいます。
今日は、
- 1回のセッション構造を「自立前提」に組み替えるテンプレ
- 3ヶ月講座・スクールのカリキュラム例
- 説明文の書き換え例(依存を強める表現 → 自立を促す表現)
- 依存前提セッションから自立前提セッションへのビフォーアフター
- 自分のメニューを見直すチェックリスト
を見てきました。
「やり方を変える」というのは、時に勇気のいることです。
ですが、クライアントの自立と、あなた自身の安心の両方を守るための、大切な一歩でもあります。
Day4では、こうして構造を整えたうえで、
実際の現場で起こりやすいトラブルを減らす境界線の引き方とコミュニケーションについて、
具体的な言い回しやメッセージ文例とともに扱っていきます。
あなたのセッション/講座構造を一緒に見直したい方へ
「頭では分かったけれど、自分のメニューにどう落とし込めばいいか分からない…」
「今いるクライアントさんとの関係を崩さずに、構造を変えたい…」
そんなときは、一人で抱え込まなくて大丈夫です。
あなたの現状のメニュー・価格・クライアント層をヒアリングしながら、
依存を前提にしない、自立支援型のセッション&講座構造を一緒に設計していきます。
下部から、
Day3特典として、「自立前提セッション&講座設計テンプレート(PDF)」をプレゼントしています。
よくある質問
- Q. 依存前提の構造から切り替えると、売上が一時的に下がりそうで怖いです。
-
A. 短期的には、そう感じる場面があるかもしれません。
ただし、中長期で見ると、トラブルと消耗が減り、紹介や口コミが増えるケースが多くあります。
一気にすべてを変えようとせず、まずは「新規のメニューから自立前提にする」など、段階的な移行も可能です。 - Q. リーディングやチャネリングを減らすべきでしょうか?
-
A. 完全になくす必要はありません。
大切なのは、リーディング結果を「正解」として渡すのではなく、
「こんな視点もある」というヒントとして扱い、最終的な選択はクライアントに返すという使い方にシフトすることです。 - Q. すでに依存度の高いクライアントがいる場合、構造を変えても大丈夫ですか?
-
A. はい、大丈夫です。ただし、
いきなりルールを変えるのではなく、
「これからは自立をより大切にしていきたい」といった意図を丁寧に共有し、
一緒に新しいやり方を試していくというスタンスをとるのがおすすめです。
Day4では、その具体的な伝え方や境界線の引き方も扱っていきます。