
はじめに
1日目では、USPとは「選ばれる理由」のことだとお伝えしました。
でも実際には、ここで手が止まってしまう人が少なくありません。
「強みが大事なのはわかったけれど、私の強みって何?」
「すごい実績も資格もないのに、本当に見つかるの?」
そう感じるのは自然なことです。
特にスピ系講師は、目に見える実績よりも、感性や体験、人との向き合い方が大切になる仕事です。 そのため、自分の良さを自分で言葉にするのが難しくなりやすいのです。
けれど、強みは「最初から完成されたもの」ではありません。
これまでの経験、よく相談されること、自然にできること、受講者に喜ばれること。 そうしたものを順番に見ていくと、あなたらしい強みは少しずつ見えてきます。
2日目の今日は、スピ系講師としての自分の強みを見つけるために、 どこを見ればよいのかを整理していきます。
難しい言葉は使わず、すぐに書き出せる形で進めていくので、安心して読み進めてください。
目次
- 強みは「すごいこと」ではなく「自然にできること」
- 強みを見つける3つの入り口
- 過去の悩みは大きな価値になる
- 受講者が感じる強みと自分が思う強みは少し違う
- 強みを言葉にするための整理シート
- 2日目のワーク:あなたの強みの種を見つける
強みは「すごいこと」ではなく「自然にできること」
強みという言葉を聞くと、多くの人は次のようなものを想像します。
- 特別な資格がある
- 有名な実績がある
- 長年の経験がある
- 他の人には真似できない能力がある
もちろん、そうしたものも強みになります。 けれど、それだけが強みではありません。
本当は、あなたにとって当たり前にできることの中に、強みの種があることが多いのです。
たとえば、
- 相手の話を落ち着いて聞ける
- 難しい内容をやさしく伝えられる
- 不安な人を安心させる言葉がけができる
- 目の前の人の小さな変化に気づける
こうしたことは、本人にとっては普通すぎて、強みだと気づきにくいものです。
でも、受講者からすると、それこそが「この先生にお願いしたい」と思う理由になります。
特にスピ系講師の仕事は、知識だけでなく、安心感、受け取りやすさ、寄り添い方が大きな価値になります。
だからまず大切なのは、
強みは特別な才能だけではなく、自然にできることの中にもある
と考え直すことです。
強みを見つける3つの入り口
自分の強みを見つけるときは、いきなり「私のUSPはこれです」と決めなくて大丈夫です。 まずは、強みが見つかりやすい入り口を3つ見ていきましょう。
1. 経験の入り口
あなたがこれまでに体験してきたことです。
- どんな悩みを抱えていたか
- どうやって乗り越えたか
- 何を学んできたか
- どんな変化を実感したか
スピ系講師の場合、自分自身が苦しんだ経験や迷った経験が、そのまま伝える力になります。
たとえば、自己否定が強かった人が自分を受け入れられるようになった経験は、 同じ悩みを持つ受講者にとってとても大きな希望になります。
2. 周りから見た印象の入り口
自分では気づかない強みでも、人から見ればはっきり伝わっていることがあります。
- 話すと安心すると言われる
- 説明がわかりやすいと言われる
- やさしいけれど芯があると言われる
- 言葉がまっすぐ入ってくると言われる
このような言葉は、あなたの魅力をそのまま表していることがあります。
3. 喜ばれたことの入り口
受講者や友人、知人から喜ばれたことも強みのヒントです。
- 相談すると頭が整理される
- 前向きになれたと言われる
- 安心して話せたと言われる
- 一歩踏み出せたと言われる
相手がどんな変化を感じたのかを見ると、あなたが提供している価値が見えてきます。
つまり、強みを見つけるときは、
- 自分が経験してきたこと
- 人から見た自分
- 相手に喜ばれたこと
この3つを一緒に見ていくと整理しやすくなります。
過去の悩みは大きな価値になる
スピ系講師を目指す人の中には、 「こんな過去は見せないほうがいいのでは」と思っている人もいます。
でも実際には、過去に悩んだことこそ、大きな価値になる場合があります。
なぜなら、人は「完璧な人」よりも、 「自分と同じように悩んで、そこから変わってきた人」に安心しやすいからです。
たとえば、
- 人間関係にいつも疲れていた
- 自分に自信が持てなかった
- 感情に振り回されやすかった
- 周りに合わせすぎて苦しかった
こうした経験は、同じような悩みを持つ人に深く届きます。
もちろん、無理に重い話を全部出す必要はありません。
けれど、
「どんな悩みを通ってきたか」
「その経験から何を学んだか」
を整理することで、講師として伝えられることがはっきりしてきます。
過去の悩みは、あなたの弱さではありません。 それは、これから届けたい相手との接点になることがあります。
受講者が感じる強みと自分が思う強みは少し違う
ここで知っておきたいのは、 自分が思っている強みと、受講者が感じる強みは、少しずれることがあるということです。
たとえば、本人は 「私はまだ勉強中だから、自信を持てない」 と思っていても、 受講者からは 「説明がていねいで安心できる先生」 と見られていることがあります。
逆に、本人が 「私はたくさん学んできたから、知識量が強み」 と思っていても、 受講者は 「知識よりも、この先生のやさしさに救われた」 と感じているかもしれません。
つまり、強みは自分の頭の中だけで決めるのではなく、 相手がどう受け取っているかを見ることが大切です。
強みを整理するときは、次の2つを分けて考えるとわかりやすくなります。
| 自分が思う強み | 相手が感じる強み |
|---|---|
| 学び続けている | 信頼して相談できる |
| 知識が多い | 説明がわかりやすい |
| 自分も悩んできた | 気持ちをわかってもらえる |
| ていねいに準備する | 安心して受けられる |
この視点を持つと、ただ自分を語るのではなく、 相手に伝わる形で強みを言葉にしやすくなります。
強みを言葉にするための整理シート
ここからは、実際に強みを言葉にするための整理方法を紹介します。
次の4つを順番に書き出してみてください。
1. これまで悩んできたこと
どんなことで苦しかったのか、迷っていたのかを書きます。
2. 乗り越えるきっかけになったこと
何を学び、どう変わってきたのかを書きます。
3. 人からよく言われること
相談相手、受講者、友人などからよく言われる言葉を書きます。
4. どんな人の役に立ちたいか
自分が一番力になりたい相手を考えます。
これをひとつにまとめると、次のように整理できます。
| 項目 | 記入例 |
|---|---|
| 悩んできたこと | 自分に自信がなく、人の顔色ばかり見ていた |
| 変化のきっかけ | スピリチュアルを学び、自分の感覚を信じられるようになった |
| よく言われること | 話すと安心する、否定されないから本音を話せる |
| 役に立ちたい相手 | 自分を後回しにして苦しくなっている女性 |
ここまで書けると、強みの文章は次のように作れます。
「自分に自信が持てず、人の顔色を見て苦しくなってしまう女性に向けて、 安心して本音を話せる場を作りながら、自分の感覚を信じられるようになるサポートができる」
これはまだ完成形でなくて大丈夫です。 でも、ただ「スピ講師です」と言うより、ぐっと伝わりやすくなります。
強みやUSPがない講師のあなたはどうやって自分を選んでもらいますか?
この問いは、とても大切です。
まだ自分の強みがはっきりしていないとき、 多くの人は次のような方法で選ばれようとします。
- 価格を安くする
- 他の講師と同じ言い方をする
- なんでもできますと広く見せる
- SNSでがんばって発信量を増やす
けれど、これだけでは長く選ばれ続けるのは難しくなります。
なぜなら、安さや広さだけでは、 「この人でなければ」と思ってもらいにくいからです。
では、強みやUSPがまだ完成していない講師は、どうすればよいのでしょうか。
答えは、
今ある経験の中から、ひとつの相手に向けて、ひとつの価値を言葉にすること
です。
最初から完璧なUSPはなくて大丈夫です。
たとえば、
- 不安が強い人に安心して話せる時間を届ける
- 自分を責めやすい人にやさしく自分を見つめるきっかけを届ける
- 感覚に自信が持てない人に、自分の感覚を信じる練習を届ける
このように、 「誰に」「どんな変化を」届けるかが少し見えてくるだけでも、選ばれ方は変わります。
選ばれる理由は、最初から大きくなくて構いません。
小さくても、
自分の言葉で伝えられる価値
があることが大切です。
2日目のワーク:あなたの強みの種を見つける
ここまで読んだら、次のワークをやってみてください。
ワーク1
これまでの人生で、つらかったことや苦しかったことを3つ書く
ワーク2
その経験から学んだこと、変わったことを書く
ワーク3
人からよく言われる言葉を5つ書く
ワーク4
どんな女性の役に立ちたいかを一文で書く
書き出したあとに、共通する言葉がないかを見てみてください。
たとえば、
- 安心
- やさしさ
- 本音
- 自信
- 自分らしさ
このような言葉が何度も出てくるなら、それがあなたの強みの方向性かもしれません。
明日の3日目では、この強みの種をもとに、 実際に伝わる言葉に整えていく方法をお伝えします。
まとめ
自分の強みを見つけるときに大切なのは、 「何がすごいか」を探すことではありません。
むしろ、
- どんな経験をしてきたか
- 人からどう見られているか
- どんなことで喜ばれてきたか
を整理することが大切です。
スピ系講師の強みは、資格や実績だけではなく、 寄り添い方、安心感、伝え方、そして過去の経験から生まれることも多くあります。
まだUSPがはっきりしていなくても大丈夫です。
今の自分の中にある小さな種を見つけて、 それを相手に伝わる言葉にしていくことで、少しずつ「選ばれる理由」は育っていきます。
まずは、自分の中にすでにあるものを見つめることから始めてみてください。
要約
- 強みは特別な実績ではなく、自然にできることの中にもある
- 強みは「経験」「人から見た印象」「喜ばれたこと」から見つけやすい
- 過去の悩みは、同じ悩みを持つ人への価値になりやすい
- 自分が思う強みと、相手が感じる強みは少し違うことがある
- まだUSPが完成していなくても、誰にどんな価値を届けるかを言葉にすると選ばれやすくなる
よくある質問
強みがたくさんあっても、ひとつに絞ったほうがいいですか?
最初は、全部を伝えようとしないほうがわかりやすくなります。 まずは一番届けたい相手に合う強みをひとつ選んで伝えると、相手に印象が残りやすくなります。
人から言われたことが思い出せないときはどうしたらいいですか?
過去のメッセージや感想、相談後にもらった言葉を見返してみてください。 そこにあなたの魅力がそのまま書かれていることがあります。
まだ受講者が少なくても強みは見つかりますか?
はい、見つかります。 受講者の数が少なくても、友人との会話やこれまでの経験の中に、強みのヒントはあります。 まずは小さな反応を大切にしてください。
ご相談はこちら
自分の強みがうまく言葉にできない。
何を選ばれる理由として伝えればいいのかわからない。
そんなときは、一人で悩まずにご相談ください。
あなたの経験や言葉の中にある「強みの種」を一緒に整理していきます。