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売れるメニューと導線──価格・体験設計・実績提示のチェックリスト

売れるメニューと導線──価格・体験設計・実績提示のチェックリスト【Day3/5】

はじめに

Day2でブランドの土台(ペルソナ/意図マップ/Promise)を整えました。今日は、その土台を「売れる形」に変換します。具体的には、①メニュー階段(体験→本講座→継続)、②価格戦略の根拠づけ、③体験セッションの設計と申込導線、④レビュー・事例の安全な見せ方、⑤フォーム最適化と離脱対策をテンプレートで仕上げます。

メニュー階段:体験→本講座→継続

「地に足」の講師は、小さく試して納得本講座で成果継続で定着の階段を明確にします。

段階目的内容所要時間価格例測定指標
体験(Trial) 適合確認/期待調整 ヒアリング+ミニワーク1つ+注意・禁忌の説明 30–45分 ¥0–¥3,000 相談率/満足度/NG判定率
本講座(Core) 成果創出 4週間プログラム(週1×60分+日次フォロー) 4週間 ¥38,000–¥80,000 目標達成率/継続率/レビュー獲得率
継続(Continuity) 定着・自走化 月2回のメンテ+グループQ&A/コミュニティ 月次 ¥8,000–¥18,000/月 離脱率/紹介数/参加率
ポイント:段階ごとにできること/できないことを明記し、次の段階に進む条件を数値で示す(例:セルフワーク記録7日分提出など)。

価格戦略:根拠と提示のしかた

価格は「世界観」ではなく工数×成果の期待値×比較対象で説明します。

価格根拠の分解

  • 工数:面談(分)+準備(分)+資料作成(分)+フォロー(分)
  • 成果の期待値:過去達成率/想定の個人差/測定指標
  • 比較対象:自己実施に要する時間/他サービスの相場

提示の型(例)

「本講座は週1×60分×4回+日次フォロー(合計約8時間)により、
起床時の気分スコアと就寝前ルーティンの実行回数を改善します。
医療行為は行わず、効果には個人差があります。」

Good / Better / Best(段階別パッケージ)

プラン内容所要価格例向いている人
Basic 週1×60分×4回/日次チェックフォーム 4週間 ¥38,000 まずは試しに成果の型を作りたい
Standard Basic+ボイス相談(週2回)+資料テンプレ 4週間 ¥58,000 忙しくても並走サポートが欲しい
Premium Standard+個別課題設計+振替2回+月次面談 6週間 ¥88,000 確実に定着まで伴走してほしい
倫理的注意:「限定」「割引」は事実・条件・期限を明記。希少性だけで煽らない。

体験セッション設計:満足度と相談率を両立

体験は「期待調整+適合判定+小さな成果」の3点セットで構成します。

時間内容目的メモ
0–5分ガイドライン説明・非提供領域安心と境界設定禁忌/紹介先を明示
5–15分ヒアリング(現状/目標/制約)適合判定測定指標を確認
15–30分ミニワーク(1つ)小さな成果手順と注意点を体験
30–35分振り返り(できたこと/課題)期待調整次の一手を1つ
35–45分提案(合わない場合は提携先紹介)適切な案内無理な勧誘NG

ミニワーク例(5分)

  • 呼吸+体感メモ:60秒で気分スコアを記録(0–10)
  • 夜の準備リスト:今夜やる行動を2つだけ決め、チェック欄をつける

提案時のミクロコピー(そのまま使える例)

  • 「今日の振り返りから、4週間で朝の不安スコアを2段階下げる計画が現実的です。」
  • 「医療・投資などは対象外ですが、習慣づくりと感情整理の範囲なら私が伴走できます。」
  • 「もし私ではない方が良さそうなら、信頼できる窓口をご紹介します。」

実績・レビュー:安全で信頼される提示

社会的証明は強力ですが、取得方法・日時・条件の開示が必須です。

レビュー掲載テンプレ

氏名表記イニシャル(年代/属性)
取得方法アンケート(Googleフォーム/日付)
条件無償/割引の有無、自由記述か否か
要約Before→After(測定指標付き)
注意個人差の注記、非提供領域の再掲

事例(ケーススタディ)構成

  1. 背景(制約・期間)
  2. 目標と指標(例:睡眠日誌/歩数)
  3. 介入(手順・頻度)
  4. 結果(グラフ・数値/個人差の注記)
  5. 学び(再現条件と限界)
禁止:ねつ造/誇大表現/医療的断定。必須:個人差の注記と取得方法の明記。

CTAとフォーム最適化:3クリック以内の相談導線

理想は「記事 → 相談説明 → 入力」の3クリック以内。各所に同一文言のCTAを配置し、整合性を保ちます。

CTA文面テンプレ

  • 主CTA:「4週間プログラムの適合を確認する(無料15分)」
  • 副CTA:「まずはLINEで相談する(質問だけでもOK)」
  • 補足:「医療・投資のご相談は対象外です/効果には個人差があります」

LINEで相談する

申し込みフォーム項目(例)

区分項目目的必須
基本お名前(ニックネーム可)呼称必須
連絡メール or LINE連絡手段の確定必須
現状目標(複数選択)適合判定必須
測定直近7日の自己記録有無再現条件の確認任意
配慮禁忌・健康上の注意安全配慮必須
希望日程候補(第1–3希望)調整効率化必須

ミニフォームHTMLスニペット(埋め込み用)

<form aria-label="相談申し込み" method="post" action="/contact">
  <label>お名前(ニックネーム可)<input name="name" required></label>
  <label>メールまたはLINE ID<input name="contact" required></label>
  <label>目的(複数選択可)<select name="goal" multiple required>
    <option>朝の不安の軽減</option><option>生活リズムの安定</option><option>習慣化</option>
  </select></label>
  <label>禁忌・注意事項に同意<input type="checkbox" required></label>
  <button type="submit">相談を申し込む</button>
</form>
可用性ヒント:入力は6項目以内、選択式を活用、送信後に確認メール(方針と次の手順)を自動送付。

離脱対策:FAQ・再訪導線・リマインド

  • [ ] スクロール60%で「よくある質問」ボックスを自動表示
  • [ ] 退出意図(×や戻る)検知で「体験の空き枠」案内
  • [ ] 未完了フォームの再開リンクをメールで送付
  • [ ] 記事末に「比較表」「価格根拠」「禁忌」を再掲
  • [ ] 再訪者には「前回の続き」導線を表示

実装チェックリスト(提出用)

完成度を自己採点(各0/1)。合計7点以上で公開準備OKです。

  1. [ ] 体験→本講座→継続の3段階が明記されている(ページ上)
  2. [ ] 価格に工数・指標・比較対象の根拠がある
  3. [ ] 体験セッションの台本が用意されている
  4. [ ] レビューの取得方法・日付・条件を併記している
  5. [ ] CTAが同一文言で3箇所以上にある
  6. [ ] フォームが6項目以内で送信後の手順が明記されている
  7. [ ] 離脱対策(FAQ表示・再開リンク)が設定されている

LINEでチェックリストを送る

次回予告:Day4のゴール

Day4では、今日の実装をKPIとABテストで最適化します。見出し、サムネ、CTA文言、価格提示の検証プロトコルを作り、成果を持続的に伸ばします。

まとめ

まじめで信頼される講師が選ばれるには、可視性の設計と同じくらい実装の丁寧さが重要です。メニュー階段で期待を調整し、価格は根拠で語り、体験セッションで適合を見極め、レビューは透明性で信頼を積み上げる。最後に、3クリック以内の相談導線と離脱対策で、迷いをそっと減らしましょう。

FAQ

Q. 体験を無料にすべき?

A. 無料でも有料でも可。目的が適合判定であることを明示し、時間を短く・台本を固定すると満足度と移行率が安定します。

Q. レビューが少ないときは?

A. モニターを募集し、取得方法・条件を開示して掲載。Before/Afterの指標を必ず添えます。

Q. 価格に自信が持てません。

A. 工数と成果の期待値を分解し、比較対象を示すことで納得感が上がります。割引よりも範囲と手順の明確化が先です。

Q. 強い希少性訴求は必要?

A. 原則は不要。実際の枠数や締切がある場合のみ、事実ベースで明記します。

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