
はじめに
Day2でブランドの土台(ペルソナ/意図マップ/Promise)を整えました。今日は、その土台を「売れる形」に変換します。具体的には、①メニュー階段(体験→本講座→継続)、②価格戦略の根拠づけ、③体験セッションの設計と申込導線、④レビュー・事例の安全な見せ方、⑤フォーム最適化と離脱対策をテンプレートで仕上げます。
メニュー階段:体験→本講座→継続
「地に足」の講師は、小さく試して納得→本講座で成果→継続で定着の階段を明確にします。
| 段階 | 目的 | 内容 | 所要時間 | 価格例 | 測定指標 |
|---|---|---|---|---|---|
| 体験(Trial) | 適合確認/期待調整 | ヒアリング+ミニワーク1つ+注意・禁忌の説明 | 30–45分 | ¥0–¥3,000 | 相談率/満足度/NG判定率 |
| 本講座(Core) | 成果創出 | 4週間プログラム(週1×60分+日次フォロー) | 4週間 | ¥38,000–¥80,000 | 目標達成率/継続率/レビュー獲得率 |
| 継続(Continuity) | 定着・自走化 | 月2回のメンテ+グループQ&A/コミュニティ | 月次 | ¥8,000–¥18,000/月 | 離脱率/紹介数/参加率 |
価格戦略:根拠と提示のしかた
価格は「世界観」ではなく工数×成果の期待値×比較対象で説明します。
価格根拠の分解
- 工数:面談(分)+準備(分)+資料作成(分)+フォロー(分)
- 成果の期待値:過去達成率/想定の個人差/測定指標
- 比較対象:自己実施に要する時間/他サービスの相場
提示の型(例)
「本講座は週1×60分×4回+日次フォロー(合計約8時間)により、
起床時の気分スコアと就寝前ルーティンの実行回数を改善します。
医療行為は行わず、効果には個人差があります。」
Good / Better / Best(段階別パッケージ)
| プラン | 内容 | 所要 | 価格例 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| Basic | 週1×60分×4回/日次チェックフォーム | 4週間 | ¥38,000 | まずは試しに成果の型を作りたい |
| Standard | Basic+ボイス相談(週2回)+資料テンプレ | 4週間 | ¥58,000 | 忙しくても並走サポートが欲しい |
| Premium | Standard+個別課題設計+振替2回+月次面談 | 6週間 | ¥88,000 | 確実に定着まで伴走してほしい |
体験セッション設計:満足度と相談率を両立
体験は「期待調整+適合判定+小さな成果」の3点セットで構成します。
| 時間 | 内容 | 目的 | メモ |
|---|---|---|---|
| 0–5分 | ガイドライン説明・非提供領域 | 安心と境界設定 | 禁忌/紹介先を明示 |
| 5–15分 | ヒアリング(現状/目標/制約) | 適合判定 | 測定指標を確認 |
| 15–30分 | ミニワーク(1つ) | 小さな成果 | 手順と注意点を体験 |
| 30–35分 | 振り返り(できたこと/課題) | 期待調整 | 次の一手を1つ |
| 35–45分 | 提案(合わない場合は提携先紹介) | 適切な案内 | 無理な勧誘NG |
ミニワーク例(5分)
- 呼吸+体感メモ:60秒で気分スコアを記録(0–10)
- 夜の準備リスト:今夜やる行動を2つだけ決め、チェック欄をつける
提案時のミクロコピー(そのまま使える例)
- 「今日の振り返りから、4週間で朝の不安スコアを2段階下げる計画が現実的です。」
- 「医療・投資などは対象外ですが、習慣づくりと感情整理の範囲なら私が伴走できます。」
- 「もし私ではない方が良さそうなら、信頼できる窓口をご紹介します。」
実績・レビュー:安全で信頼される提示
社会的証明は強力ですが、取得方法・日時・条件の開示が必須です。
レビュー掲載テンプレ
| 氏名表記 | イニシャル(年代/属性) |
|---|---|
| 取得方法 | アンケート(Googleフォーム/日付) |
| 条件 | 無償/割引の有無、自由記述か否か |
| 要約 | Before→After(測定指標付き) |
| 注意 | 個人差の注記、非提供領域の再掲 |
事例(ケーススタディ)構成
- 背景(制約・期間)
- 目標と指標(例:睡眠日誌/歩数)
- 介入(手順・頻度)
- 結果(グラフ・数値/個人差の注記)
- 学び(再現条件と限界)
CTAとフォーム最適化:3クリック以内の相談導線
理想は「記事 → 相談説明 → 入力」の3クリック以内。各所に同一文言のCTAを配置し、整合性を保ちます。
CTA文面テンプレ
- 主CTA:「4週間プログラムの適合を確認する(無料15分)」
- 副CTA:「まずはLINEで相談する(質問だけでもOK)」
- 補足:「医療・投資のご相談は対象外です/効果には個人差があります」
申し込みフォーム項目(例)
| 区分 | 項目 | 目的 | 必須 |
|---|---|---|---|
| 基本 | お名前(ニックネーム可) | 呼称 | 必須 |
| 連絡 | メール or LINE | 連絡手段の確定 | 必須 |
| 現状 | 目標(複数選択) | 適合判定 | 必須 |
| 測定 | 直近7日の自己記録有無 | 再現条件の確認 | 任意 |
| 配慮 | 禁忌・健康上の注意 | 安全配慮 | 必須 |
| 希望 | 日程候補(第1–3希望) | 調整効率化 | 必須 |
ミニフォームHTMLスニペット(埋め込み用)
<form aria-label="相談申し込み" method="post" action="/contact">
<label>お名前(ニックネーム可)<input name="name" required></label>
<label>メールまたはLINE ID<input name="contact" required></label>
<label>目的(複数選択可)<select name="goal" multiple required>
<option>朝の不安の軽減</option><option>生活リズムの安定</option><option>習慣化</option>
</select></label>
<label>禁忌・注意事項に同意<input type="checkbox" required></label>
<button type="submit">相談を申し込む</button>
</form>
離脱対策:FAQ・再訪導線・リマインド
- [ ] スクロール60%で「よくある質問」ボックスを自動表示
- [ ] 退出意図(×や戻る)検知で「体験の空き枠」案内
- [ ] 未完了フォームの再開リンクをメールで送付
- [ ] 記事末に「比較表」「価格根拠」「禁忌」を再掲
- [ ] 再訪者には「前回の続き」導線を表示
実装チェックリスト(提出用)
完成度を自己採点(各0/1)。合計7点以上で公開準備OKです。
- [ ] 体験→本講座→継続の3段階が明記されている(ページ上)
- [ ] 価格に工数・指標・比較対象の根拠がある
- [ ] 体験セッションの台本が用意されている
- [ ] レビューの取得方法・日付・条件を併記している
- [ ] CTAが同一文言で3箇所以上にある
- [ ] フォームが6項目以内で送信後の手順が明記されている
- [ ] 離脱対策(FAQ表示・再開リンク)が設定されている
次回予告:Day4のゴール
Day4では、今日の実装をKPIとABテストで最適化します。見出し、サムネ、CTA文言、価格提示の検証プロトコルを作り、成果を持続的に伸ばします。
まとめ
まじめで信頼される講師が選ばれるには、可視性の設計と同じくらい実装の丁寧さが重要です。メニュー階段で期待を調整し、価格は根拠で語り、体験セッションで適合を見極め、レビューは透明性で信頼を積み上げる。最後に、3クリック以内の相談導線と離脱対策で、迷いをそっと減らしましょう。
FAQ
Q. 体験を無料にすべき?
A. 無料でも有料でも可。目的が適合判定であることを明示し、時間を短く・台本を固定すると満足度と移行率が安定します。
Q. レビューが少ないときは?
A. モニターを募集し、取得方法・条件を開示して掲載。Before/Afterの指標を必ず添えます。
Q. 価格に自信が持てません。
A. 工数と成果の期待値を分解し、比較対象を示すことで納得感が上がります。割引よりも範囲と手順の明確化が先です。
Q. 強い希少性訴求は必要?
A. 原則は不要。実際の枠数や締切がある場合のみ、事実ベースで明記します。