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スピ系でも高単価は怖くない。バックエンド商品とサブスクで「軸メニュー」をつくる考え方

スピ系でも高単価は怖くない。バックエンド商品とサブスクで「軸メニュー」をつくる考え方

スピ系でも高単価は怖くない。バックエンド商品とサブスクで「軸メニュー」をつくる考え方

はじめに:単発セッションの次にある「本命メニュー」という考え方

Day1では、「占いやセッションだけで時間を取られて、単価も上がらずに大変だと感じている」状態の裏側にある 3つの根本原因を見てきました。

特に、時間を使って相手の話を聞いてあげるだけで満足してもらえる一方で、
あなた自身はヘトヘトになってしまう構図や、
対価をもらうことへの恐れや抵抗、罪悪感があるがゆえに単価を上げられない現状は、
多くのスピ系講師が抱えている共通のテーマでもあります。

では、そこから抜け出すために、具体的に何を変えていけばいいのでしょうか。 その鍵となるのが、今日お話しする 「高単価商品」「バックエンド商品」「サブスク形式」 という3つの言葉です。

難しそうに聞こえるかもしれませんが、イメージとしては、 「あなたのビジネスの地図を描くための3つのピース」だと思ってください。 占いやセッションをただの「単発メニュー」で終わらせるのではなく、 本命の変化につながる道のりの一部として位置づけ直していきます。

Day2の今日は、まずそれぞれの役割を分かりやすく整理しながら、 あなたの世界観に合う「軸メニュー」の考え方を一緒に見ていきましょう。

高単価商品・バックエンド商品・サブスク形式の違いを整理する

まずは、「言葉の整理」から始めていきます。
ビジネスの本などでよく聞く フロント商品・バックエンド商品・サブスク形式という3つの言葉を、 スピ系講師の現場に合わせて、やさしく置き換えてみましょう。

フロント商品とは?「お試し」と「入口」の役割

フロント商品とは、クライアントさんがあなたを知るための 「お試し」や「入口」となるメニューです。

例えば、こんなイメージです。

  • 初回限定のタロット占い60分
  • 星読み+ミニセッションの体験版
  • ショートセッション(30分)のお試しメニュー

フロント商品は、比較的手に取りやすい価格で設定されることが多く、 クライアントさんにとっては 「この人にもっとお願いしてみたいかどうかを確かめる時間」 になります。

大事なのは、フロント商品を 「そこで完結するゴール」ではなく「本命メニューにつながる入口」 として設計することです。

バックエンド商品とは?本命の高単価商品

バックエンド商品は、ビジネスの中で 「本命」「コア」「一番届けたい変化」を形にしたメニューです。 一般的には高単価商品になることが多く、 クライアントさんと一定期間じっくり関わることで、大きな変化を目指します。

スピ系講師の場合、例えばこんなバックエンド商品が考えられます。

  • 3ヶ月の自己基盤整え講座(個別セッション+ワーク付き)
  • 6ヶ月のライフデザイン講座(グループ+個別サポート)
  • スピ系講師のための高単価メニュー設計講座(講師への講師)

単発の占いやセッションでは触れきれない部分を、 時間と期間をかけて丁寧に扱うための器、それがバックエンド商品です。

ここでのポイントは、「時間の長さ」ではなく「変化の深さ」で考えること。 ただ時間を長くするのではなく、 どんなゴールに向かって、どんなプロセスで伴走するのかを設計していきます。

サブスク形式とは?継続サポートとコミュニティ

サブスク形式(サブスクリプション)とは、 月額や定額で継続的なサポートやコミュニティを提供する形です。

スピ系の世界では、例えばこんなサブスクが考えられます。

  • 月額制のオンラインサロン(オンラインお話会+毎月のテーマ講座)
  • 継続フォローグループ(チャットサポート+月1グループセッション)
  • 講師向けの継続サポートコミュニティ(講師への講師用の場)

サブスク形式の魅力は、 売上を「一回いくら」ではなく「毎月いくら」で考えられるようになることです。 これにより、収入の見通しが立てやすくなり、心理的な安心感も生まれてきます。

占い・セッションを「入口」にするメニュー構造の作り方

用語のイメージがついてきたところで、ここからは 占い・セッションをどうやって「入口」に変えていくかを見ていきましょう。

ステップ1:ゴール(望む変化)から逆算して考える

多くの人は、「今できること」からメニューを考えてしまいます。 ですが、本当に届けたいのは、 その先にある「変化後のクライアントさんの姿」ではないでしょうか。

まずは、こんな質問を自分に投げかけてみてください。

  • このクライアントさんに、3ヶ月〜半年後どうなっていてほしいだろう?
  • お金や時間、人間関係、自分への信頼感など、どんな変化を一緒に目指したいだろう?
  • 「ここまで行けたら最高だな」と思えるゴールはどんな状態?

ここで描いたゴールが、 バックエンド商品(本命の高単価商品)のテーマになっていきます。

ステップ2:フロント→バックエンド→サブスクの流れを描く

ゴールが見えてきたら、 そこに向かうための道のり(ステップ)をざっくりと描いていきます。

例えば、こんな流れです。

  1. フロント商品:
    現在地を知るための占いやセッション(60分)で、今抱えているテーマや状態を整理する。
  2. バックエンド商品(高単価商品):
    3ヶ月〜6ヶ月の伴走プログラムで、土台から整えつつ、望む未来に向けて具体的な行動を一緒に進める。
  3. サブスク形式:
    プログラム修了後も、月額コミュニティやグループセッションで継続的にフォローする。

こうして見ると、占いやセッションは 「とりあえず埋める単発メニュー」ではなく、「道のりの最初の一歩」だと分かります。 ここを意識できるだけでも、 「単価を上げてもいいのか」「高単価商品を提案していいのか」という迷いが少し軽くなっていきます。

ステップ3:あなたの世界観に合う「軸メニュー」を決める

ここまできたら、ビジネス全体の中心となる 「軸メニュー」を1つ決めてみましょう。

軸メニューは、たいていバックエンド商品(高単価商品)になります。 なぜなら、あなたの想い・経験・世界観がもっとも濃く反映されるメニューだからです。

例えば、こんな軸メニューが考えられます。

  • 「自己否定をやめて、自分を信じて生きる」ための3ヶ月個別プログラム
  • 「スピ系講師がセッション依存から抜け出す」ための6ヶ月講座
  • 「講師への講師」になるためのメニュー設計・発信サポートプログラム

軸メニューが決まると、

  • フロント商品:この軸メニューへとつながる入口
  • サブスク形式:軸メニューで得た変化を定着させる場

というように、他のメニューの役割もはっきりしてきます。 その結果、「とりあえずメニューを増やす」状態から、「流れを意図したメニュー構成」へと変わっていきます。

価格ではなく「変化のストーリー」で考える

高単価商品やバックエンド商品と聞くと、 真っ先に「そんな金額をいただいてもいいのかな…」という不安や罪悪感が出てくる方も多いです。

ここで視点を変えてみましょう。
価格だけを見るのではなく、 「クライアントさんがどんなストーリーを歩むのか」をイメージしてみてください。

例えば、

  • 今の苦しい現実を整理する(フロント商品)
  • 土台を整えながら、新しい現実を創っていく(バックエンド商品)
  • その状態を維持・成長させていく(サブスク形式)

この一連の流れを通して、 クライアントさんの人生にどんな変化が起きるでしょうか?

そう考えると、高単価商品は 「高い金額を取るためのもの」ではなく、
「本気で変わりたい人に、本気で伴走するための器」
だと感じられてくるはずです。

もちろん、対価を受け取ることへの恐れや抵抗、罪悪感はすぐには消えません。 そのテーマはDay4でじっくり扱いますので、 今は「価格ではなく、変化のストーリーで見てみる」という観点だけ、 頭の片隅に置いてみてください。

ワーク:今あるメニューを3つの役割に仕分けてみよう

ここからは、実際に手を動かす時間です。
今あなたが持っているメニューを、次の3つに仕分けしてみましょう。

分類 役割 あなたのメニュー
フロント商品 お試し・入口として、現在地を知るためのメニュー 例:初回タロット60分、星読み体験セッション など
バックエンド商品(高単価商品) 本命の変化を目指す、期間付きのプログラム 例:3ヶ月自己基盤整え講座、講師への講師プログラム など
サブスク形式 変化の定着と成長を支える継続フォロー・コミュニティ 例:月額サロン、継続フォローグループ など

もし「バックエンド商品(高単価商品)がまだ1つもない」と気づいたなら、
それはこれからつくっていける余白がたっぷりあるということです。

また、「サブスク形式は難しそう…」と感じた場合も、 最初から大掛かりなものを作る必要はありません。 月1回のオンラインお話会+簡単な音声配信のような、シンプルな形から始めてOKです。

よくあるつまずきと避けたい落とし穴

高単価商品やバックエンド商品、サブスク形式を学び始めると、 多くの方が同じようなところでつまずきます。 先に知っておくことで、スムーズに進みやすくなります。

落とし穴1:フロント商品ばかり増やしてしまう

あれもこれもと「お試しメニュー」を増やしてしまうと、 クライアントさんもあなた自身も 「結局どれを選べばいいのか分からない」状態になりがちです。 フロント商品は1〜2種類程度に絞り、バックエンド商品へつながる導線を意識しましょう。

落とし穴2:いきなり難しいサブスクを作ろうとして疲れる

毎月のコンテンツをたくさん用意しなきゃ…と気合を入れすぎると、 作る側が先に燃え尽きてしまいます。 最初は「無理なく続けられるボリューム」から始めるのがコツです。

落とし穴3:高単価だからといって、詰め込みすぎてしまう

「高いお金をいただくなら、あれもこれも入れないと申し訳ない」と感じて、 コンテンツを盛り込みすぎてしまうパターンもよくあります。

大事なのは量ではなく、ゴールに向かうために必要なステップが過不足なく入っているかどうか。 「本当に必要なものだけを残す」意識を持つと、 あなたの負担もクライアントさんの負担も軽くなります。

まとめ:いきなり高額を売るのではなく「流れ」を整える

Day2では、 高単価商品・バックエンド商品・サブスク形式という3つの言葉を、 スピ系講師の働き方に当てはめながら見てきました。

  • フロント商品は、「お試し・入口」としての役割
  • バックエンド商品(高単価商品)は、「本命の変化」を一緒に目指す器
  • サブスク形式は、その変化を定着・成長させる継続の場

そして、占いやセッションを 「単発で完結するメニュー」から「本命メニューにつながる入口」へと位置づけ直すことで、 「時間を使って話を聞いてあげるだけで満足してもらって終わり」という状態から、 「変化のストーリー全体を一緒に歩む」働き方にシフトしていけることをお伝えしました。

いきなり高額な商品をガンガン売る必要はありません。
まずは、あなたの中で 「どんな軸メニューを中心に据えたいか」を言葉にしてみること。 そこから少しずつ、フロント商品やサブスク形式を整えていけば大丈夫です。

次回のDay3では、あなたがこれまで積み重ねてきた経験を活かして、 「講師への講師」という新しいポジションに立つ可能性についてお話しします。 セッションの相手が「クライアントさん」だけでなく、「同業の講師」へと広がることで、 時間と収入のバランスをどう変えられるのか、一緒に見ていきましょう。

よくある質問

Q1. 高単価商品の価格はどれくらいからを考えればいいですか?

業界や提供内容によって異なりますが、 目安としては、今の単発セッションの数回分〜10回分程度から考えてみるとイメージしやすいです。 ただし、金額ありきではなく、 「どんな期間で、どんな変化を目指すのか」「どこまで伴走するのか」といった内容から逆算することをおすすめします。

Q2. バックエンド商品で提供する内容が思いつきません…

その場合は、過去のセッションで 「何度も同じように話していること」や、 「クライアントさんからよく質問されるテーマ」を思い出してみてください。 それらをまとめて体系化していくと、 自然とバックエンド商品の軸が見えてきます。 一人で整理するのが難しいと感じたら、LINE相談を活用して一緒に棚卸ししていきましょう。

Q3. サブスク形式は、コンテンツを作り続ける自信がありません

サブスク形式=毎月大量の新コンテンツが必要、というわけではありません。 むしろ、「場」や「つながり」自体に価値があることも多いです。 月1回のオンライン会+簡単なシェアの場から始めるなど、 自分が無理なく続けられる形を一緒に考えていきましょう。

【行動ステップ】あなたのメニュー構成、一度一緒に整理してみませんか?

もし今、

  • 「高単価商品やバックエンド商品の必要性は分かったけれど、形にするのが難しい」
  • 「サブスク形式に興味はあるけれど、何を提供すればいいか分からない」
  • 「そもそも、今あるメニューをどう仕分ければいいのか知りたい」

と感じているなら、一人で抱え込む必要はありません。 LINEでのご相談では、あなたの現在のメニューや理想の働き方を伺いながら、 フロント商品・バックエンド商品・サブスク形式のどこから整えていくと良いか、 一緒に整理していきます。

下のボタンから、「メニュー構成について相談したいです」と一言送ってみてください。 長い文章でなくて大丈夫です。

LINEで相談する

次回のDay3では、あなたの経験を「講師への講師」として活かす方法について、 具体的なイメージをお届けします。 セッションに追われるだけでなく、同じように悩むスピ系講師をサポートする側に回ることで、 働き方の可能性がどれくらい広がるのか、一緒に見ていきましょう。

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