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高いお金をいただくのが怖い…対価への恐れ・抵抗・罪悪感を和らげる4つのステップ

高いお金をいただくのが怖い…対価への恐れ・抵抗・罪悪感を和らげる4つのステップ

高いお金をいただくのが怖い…対価への恐れ・抵抗・罪悪感を和らげる4つのステップ

はじめに:お金の話になるとザワっとするのはなぜ?

Day1〜Day3では、 「占いやセッションだけで時間を取られて、単価も上がらずに大変」 という状態から抜け出すための、働き方やメニュー構成の話をしてきました。

その中で何度も出てきたのが、 「対価をもらうことへの恐れ・抵抗・罪悪感」というテーマです。

あなたは、

  • 料金表を見直そうとすると、胸がザワッとして手が止まる
  • 「この金額でお願いしたいです」と伝えるとき、声が小さくなる
  • 値上げを考えると、頭では必要だと分かっていても、とても怖い

そんな感覚はありませんか?

そしてもしかしたら、 「時間を使って、相手の話をたくさん聞いてあげるだけで、相手が満足してくれるならそれでいい」
そんなふうに、自分に言い聞かせているところはないでしょうか。

もし心当たりがあっても、大丈夫です。 その優しさや「人のために」という想いは、とても尊くて大切なもの。 今日はそれを否定するのではなく、 「優しさを守りながら、自分もきちんと受け取れるようになる」ための話をしていきます。

Day4の今日は、 対価への恐れ・抵抗・罪悪感を 4つのステップで少しずつ和らげていくメンタルワークを、一緒に進めていきましょう。

「スピでお金を取るのはよくない」という思い込みたち

そもそも、なぜこんなに 「お金」「対価」「単価アップ」という言葉にザワっとするのでしょうか。 そこには、多くの場合、いくつかの「思い込み」が隠れています。

子ども時代の価値観が今も影響していること

多くの人が、子どもの頃に 「お金に関するメッセージ」を受け取っています。

  • お金の話をするのは、がめつい人だ
  • 楽しいことを仕事にしてお金をもらうのは難しい
  • お金がないけれど、心さえあれば大丈夫

これらは一見きれいな言葉に聞こえますが、 その裏側で 「お金を受け取ることへの遠慮」を育てていることも少なくありません。

スピ系の仕事を選ぶ人は、 人の気持ちやエネルギーに敏感な方が多いので、 こうしたメッセージをより深く受け止めてしまう傾向もあります。

スピリチュアル業界特有の“空気感”

加えて、スピリチュアルの世界には、 こんな「空気」が流れていることがあります。

  • スピリチュアルなものにお金を絡めるのは良くない
  • 本当に奉仕の心があれば、無料や低料金でやるはずだ
  • お金よりも光・愛・エネルギーを重視すべきだ

もちろん、光や愛を大切にすることは素敵です。 ですが、その考えがいきすぎると、 「お金をいただくこと」=「純粋さを失うこと」 のように感じてしまうことがあります。

その結果、 「本当はもっと受け取っていいはずなのに、自分で自分の価値を下げてしまう」 という状態が生まれてしまうのです。

自分で自分にかけている見えない制限

さらに、 自分で自分にかけている見えない制限 もあります。

  • 私なんてまだまだだから、高い金額を取る資格はない
  • 失敗したらどうしよう、がっかりされたらどうしよう
  • お金をいただいたからには、100点満点を出さなきゃいけない

このような思いがあると、 「多少しんどくても、安いままでいいや」 と自分を説得してしまいがちです。

でも本当は、その優しさと真面目さがあるからこそ、 適切な対価をいただきながら、長く安心して活動できる土台 を整えていくことが大事になってきます。

対価への恐れ・抵抗・罪悪感を和らげる4つのステップ

ここからは、対価への恐れや罪悪感を 4つのステップで少しずつほどいていきます。 「完璧にクリアする」のではなく、 「前より少し軽くなる」イメージで読み進めてみてください。

ステップ1:自分の「お金のストーリー」を言葉にする

まずは、 自分がどんな「お金のストーリー」を抱えているのか を知ることからスタートです。

ノートを1枚用意して、こんな問いに答えてみてください。

  • 子どもの頃、家ではお金についてどんな会話がされていた?
  • 「お金持ち」に対して、どんなイメージを持っていた?
  • 過去に「お金」にまつわる印象的な出来事はあった?

ここで出てきた言葉が、 あなたの中に根付いている 「お金のストーリー」です。

それを良い・悪いとジャッジする必要はありません。 ただ、 「ああ、私はこんなストーリーを大事にしてきたんだな」 と気づいてあげることが、最初の一歩です。

ステップ2:提供している「変化」と「影響範囲」を書き出す

次に、 あなたが実際に提供している「変化」 を書き出してみましょう。

  • クライアントさんのどんな悩み・状態が、どのように変化している?
  • その変化は、仕事・人間関係・家族・収入などにどんな影響を与えている?
  • その変化が半年・1年続いたら、その人の人生はどう変わっていきそう?

ここで大切なのは、 「その場のスッキリ感」だけでなく「長期的な影響」 までイメージしてみることです。

例えば、 「自己否定が強かった人が、自分を責める回数が減り、行動できるようになった」 という変化は、 その人の仕事や収入、人間関係にも長く影響していきます。

そう考えると、 あなたのセッションや講座が生み出している価値は、少なく見積もっていた以上に大きいことに気づけるはずです。

ステップ3:相場と比較しながら現実的に価格を調整する

スピ系の方がやってしまいがちなことの1つが、 「自分の感覚だけ」で価格を決めてしまう ことです。

感覚を大切にしつつも、 現実的な相場を一度確認してみましょう。 同じような内容・時間・期間の講座やセッションが、 おおよそどれくらいの価格帯で提供されているのかを知るだけでも、 自分の価格設定を客観的に見られるようになります。

ここで大事なのは、 「相場に合わせて高くする」のではなく、 「相場と比べて極端に安すぎないかを確認する」 というスタンスです。

相場より大きく下回っている場合、 それは単に 「優しいから」ではなく、「自分の価値をまだ信じきれていないから」 かもしれません。

ステップ4:小さな値上げと「慣らし期間」で身体をならす

最後のステップは、 「いきなり大きく変えない」ことです。

例えば、

  • 単発セッション:5,000円 → 6,000円にしてみる
  • 3ヶ月講座:80,000円 → 次の募集から88,000円にしてみる
  • 一部のオプションだけ、先に値上げしてみる

のように、 「心理的にギリギリ受け取れそうなライン」 を少しだけ超える設定にしてみるのがおすすめです。

最初はドキドキしますが、 実際にその価格でお申し込みをいただけると、 「あ、受け取ってもいいんだ」 と身体が少しずつ慣れていきます。

この 「小さく値上げ → 受け取る → 慣れる」 というサイクルを繰り返すことで、 対価への恐れや罪悪感は少しずつ薄まっていきます。

「高単価=搾取」ではなく「本気度のフィルター」という考え方

高単価商品やバックエンド商品を考えるときに、 多くのスピ系講師がつまずくポイントがあります。 それが、 「高い金額をいただくなんて、相手から搾り取ってしまうのでは…」 という恐れです。

ここで、視点を少し変えてみましょう。

実は、 ある程度の金額を設定することは、 「本気で変わりたい人だけが来てくれるフィルター」 にもなります。

金額が高いからこそ、

  • クライアントさんも「本気で変わる」と覚悟を決めやすい
  • あなたも「本気の人に全力で向き合おう」と決意できる
  • お互いに「時間とエネルギーを大事に使おう」という雰囲気が生まれる

結果として、 より深い変化・より大きな結果 を一緒に目指しやすくなります。

もちろん、 「誰にでも高額を売る」必要はありません。 フロント商品や低価格のメニューは、 必要な人にしっかり届けたら良いのです。

ただ、その中で 「もっと深く変わりたい」「本気で自分の人生を変えたい」 と感じている方に対して、 あなたが全力で伴走できる器として、 高単価商品・バックエンド商品が存在している、と考えてみてください。

断る・境界線を引くことは冷たさではなく誠実さ

対価の話とセットで出やすいテーマが、 「断ることへの罪悪感」です。

例えば、

  • 「今月厳しいので、もっと安くしてもらえませんか?」と言われたとき
  • 「どうしても相談したくて…」と、営業時間外に連絡が来たとき
  • 「もう少しだけ話してもいいですか?」と延長をお願いされたとき

優しい人ほど、 「断ったら冷たい人だと思われるのでは…」 と不安になり、 自分の時間やエネルギーを削ってしまいがちです。

でも本当は、 無理をしてOKを出すことのほうが、 自分にも相手にも不誠実なこともあります。

あなたが疲れ切った状態でセッションをしても、 ベストな状態で関われているとは言いづらいですよね。 適切な料金や時間の枠を守ることは、 「相手に対して、ちゃんとした自分でいたい」 という誠実さの表れでもあるのです。

だからこそ、 境界線を引くこと=冷たいこと ではありません。 むしろ、 長く安定して関わり続けるための優しさ だと考えてみてください。

ワーク:罪悪感が出やすい場面を書き出してみる

最後に、 あなた自身の中にある 「罪悪感ポイント」 を見つけるためのワークをしてみましょう。

  1. 最近、お金や時間に関してモヤッとした出来事を3つ書く
    例:
    ・延長料金をもらわずに長時間話を聞いてしまった
    ・値引きのお願いを断れず、予定より安く引き受けてしまった
    ・料金表を見た瞬間、申し訳なさでいっぱいになった など
  2. そのとき、心の中でどんな言葉が流れていたかを書き出す
    例:
    ・「お金のことを言うなんて、がめついかな…」
    ・「この人は今大変なんだから、私が我慢すればいい」
    ・「こんな私がこんな金額をいただいていいわけがない」 など
  3. その言葉を、優しい友達の視点で言い換えてみる
    例:
    ・「お金の話をすることは、お互いのために大事なことだよ」
    ・「あなたばかりが我慢する必要はないよ」
    ・「ここまで努力してきたあなたが、その対価を受け取るのは当然だよ」

この「言い換え」が、 少しずつ 自分の中の当たり前の言葉 を書き換えていく種になります。

まとめ:自分を犠牲にしないからこそ、長く届けられる

Day4では、 高単価商品やバックエンド商品を考えるときに避けて通れない 「対価への恐れ・抵抗・罪悪感」 について、お話ししてきました。

  • 子ども時代の価値観やスピリチュアル業界の空気が、お金への抵抗を作っていること
  • あなたが提供しているのは「その場のスッキリ」だけでなく、長期的な変化であること
  • 相場と比較しながら、少しずつ価格を調整する現実的なステップ
  • 高単価は「搾取」ではなく「本気度のフィルター」でもあること

そして何より大事なのは、 あなたが自分を犠牲にしないことです。

自分を削ってまで安く・長く提供し続けて、 最終的に燃え尽きてしまったら、 あなたの優しさも才能も、 受け取れる人がいなくなってしまいます。

適切な対価を受け取りながら、 心と身体の余白を保ちながら働けるからこそ、 長く、安定して、必要な人に届け続けることができるのです。

明日のDay5では、 ここまでの内容を統合して、 セッションに追われない働き方をつくるための「仕組み」と「長期的な戦略」 をまとめていきます。 あなたの働き方を、1年・3年・5年というスパンで見つめ直す時間にしていきましょう。

よくある質問

Q1. 罪悪感が強すぎて、価格を見直すことを考えるだけでもしんどいです…

その場合は、 いきなり価格を変えようとしなくて大丈夫 です。 まずは、今日お伝えした 「お金のストーリー」や「罪悪感が出る場面」を書き出すところから始めてみてください。 実際に手を動かして言葉にすることで、 少しずつ心のスペースが生まれてきます。

Q2. 高単価商品を作る前に、まずは単発の価格を上げたほうがいいですか?

どちらが先でも構いませんが、 「本命の変化」を扱うバックエンド商品を先に考えておく と、 単発セッションの立ち位置も決めやすくなります。 単発を値上げするかどうかも、 「入口」としての役割から逆算して判断していきましょう。

Q3. 家族やパートナーから「そんなに高い金額を取るの?」と言われたら不安になりそうです

身近な人の言葉は、どうしても強く響きますよね。 その場合は、 「金額」だけでなく「どんな変化をサポートしているのか」 を丁寧に説明してみてください。 それでも理解されない場合は、 あなたの活動を全員に分かってもらう必要はない、という考え方も大切です。 不安なときは、一人で抱え込まずにプロに相談してみてくださいね。

【行動ステップ】価格や罪悪感について、一度プロと一緒に整理してみませんか?

もし今、

  • 価格表を見るたびに、ザワっとしてしまう
  • 値上げを考えてはいるけれど、なかなか一歩が踏み出せない
  • 自分の感覚と現実的な価格のバランスを、一緒に見てほしい

と感じているなら、 一人で抱え込む必要はありません

LINEでのご相談では、

  • 今のメニューと価格の状況
  • 対価を受け取るときに出てくる具体的な不安や罪悪感
  • 本当はどんな働き方・収入の状態を目指したいのか

などを一緒に整理しながら、 「今のあなたにとって無理のない次の一歩」 を見つけていきます。

下のボタンから、 「価格や罪悪感について相談したいです」 と一言だけ送ってみてください。 短いメッセージで大丈夫です。

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明日のDay5では、これまでの学びをすべて統合して、 「セッションに追われない働き方」を長期的な視点でデザインする 方法をお届けします。 あなたの優しさと感性を守りながら、ビジネスとしても安定させていく全体像を一緒に描いていきましょう。

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