
セッションに追われない働き方へ。スピ系講師が長期で安定収入をつくる仕組みと次の一歩
はじめに:5日間、ここまで一緒に歩いてきたあなたへ
ここまで4日間、占いやセッションだけで時間を取られてしまう働き方から卒業するための、 さまざまな角度の話をしてきました。
忙しい日々の中で、こうして文章を読み進めてくださったということは、
あなたの中にすでに
「このままの働き方を続けたくはない」という静かな決意があるのだと思います。
今日は、そんなあなたと一緒に、 これまで学んだことをすべてつなげて 「長期で安定収入をつくるための仕組み」を描いていく日です。
突然すべてを変える必要はありません。
ただ、この5日間で浮かんできた気づきや違和感を拾い集めながら、
「1年後、どんな働き方でいたいか」を、一度ゆっくり見つめてみましょう。
Day1〜Day4の振り返りと、今いる「現在地」
まずは、ここまでの4日間で扱ってきた内容を、 ぎゅっと凝縮して振り返ってみます。
Day1:セッション依存と3つの根本原因
Day1では、 「占いやセッションだけで時間を取られて、単価も上がらずに大変」 な状態をつくる3つの根本原因を見てきました。
- 時間をかけて話を聞くこと=価値だと思い込みすぎていること
- 「お金より相手の笑顔」が行き過ぎて、自分の対価を下げてしまうこと
- 単発セッションがゴールになり、バックエンド商品につながっていないこと
そして、「話を聞いてあげるだけで満足してもらう」スタイルが、 あなたのエネルギーと時間をすり減らしているかもしれない、という気づきを共有しました。
Day2:フロント・バックエンド・サブスクの全体像
Day2では、 フロント商品・バックエンド商品(高単価商品)・サブスク形式 という3つの役割を整理し、 占いやセッションを「入口」として位置づけ直す考え方を扱いました。
ポイントは、
- フロント商品=「お試し・入口」
- バックエンド商品=「本命の変化を一緒に目指す器」
- サブスク形式=「その変化を定着させる継続の場」
という流れを意識することでした。
Day3:「講師への講師」という新しいポジション
Day3では、 「講師への講師」という選択肢についてお話ししました。
過去の自分が悩んでいたことや、 同業からよく相談されるテーマは、 実は 「少し後ろを歩く誰か」にとって大きな価値になる ということ。
クライアント向けだけでなく、 講師向けのメニューを持つことで、 時給思考から抜け出しやすくなることもお伝えしました。
Day4:対価への恐れ・抵抗・罪悪感との向き合い方
Day4では、 高単価商品やバックエンド商品を考えるときに出てくる 「対価を受け取ることへの恐れ・抵抗・罪悪感」を、 4つのステップで優しくほどきました。
お金のストーリー、提供している変化の大きさ、相場とのバランス、 小さな値上げと慣らし期間…。
それらを通して、 「高単価=搾取」ではなく、「本気の人と本気で向き合うための器」 という捉え方を共有しました。
ここまでの内容を読んでみて、 あなたは今、どんな気持ちでしょうか?
- 「怖さもあるけれど、働き方を変えていきたい」という前向きな気持ち
- 「何から手をつければいいのか分からない」という戸惑い
- 「一人では、途中で折れてしまいそう」という不安
どんな気持ちであっても、大丈夫です。 今日はその気持ちも全部含めて、 「これから1年をどう使っていくか」を一緒に考えていきます。
セッションに追われないための「年間設計図」を描く
ここからは、少し視点を引き上げて、 1年というスパンで働き方を眺めてみる時間です。
1年後、どんな働き方でいたい?未来の自分を言語化する
まず、数字ではなく、 「感覚」や「日常の景色」から考えてみましょう。
ノートに、次の質問の答えを書いてみてください。
- 1週間のうち、セッションに使いたい時間はどれくらい?
- 自分のための学びや休みに、どれくらい時間をとっていたい?
- 1日の終わりに、どんな気持ちで布団に入りたい?
- どんなクライアントさん・どんな講師さんと一緒に仕事をしていたい?
ここで描いた 「1年後の理想の1週間」が、 あなたの年間設計図のベースになります。
売上だけでなく「時間」と「エネルギー」も含めて設計する
次に、 数字の面も少しだけ見ていきます。 とはいえ、難しい計算をする必要はありません。
ざっくりで構わないので、
- 「1年間でこれくらいの売上があったら安心できる」と感じる金額
- 「月あたりこれくらいあると、心に余裕が持てそう」という金額
を書き出してみてください。
そして、 その売上を、どのメニューでどのくらいカバーするか をざっくりイメージしてみましょう。
| メニュー | 役割 | イメージ人数・回数 |
|---|---|---|
| フロント商品 | 新規の方と出会う入口 | 月◯名程度 |
| バックエンド商品(高単価) | 本命の変化を一緒に目指す | 年間◯〜◯名 |
| サブスク・コミュニティ | 継続フォローと安定収入 | 常時◯名程度 |
| 講師への講師メニュー | 経験を教える側としての軸 | 年間◯名/◯期開催 など |
ここでは、「ピッタリ合わせる」必要はありません。 大事なのは、 「単発セッションだけで埋める」のではなく、 いくつかの柱で支えるイメージを持つことです。
スピ系講師のための3つの安定モデル
具体的にイメージしやすくするために、 ここではスピ系講師の方が取りやすい 3つの安定モデルをご紹介します。 自分はどのタイプが近いか、照らし合わせながら読んでみてください。
モデル1:少人数・高単価集中型
「たくさんの人と広く関わるより、少人数と深く関わりたい」 というタイプの方に向いているモデルです。
- 年間のバックエンド商品(3〜6ヶ月の高単価プログラム)を少人数に提供
- 単発セッションは「入口」として必要な数だけ
- サブスクは、プログラム卒業生向けの少人数フォローに絞る
人数は多くなくても、 1人ひとりと深く関わることが得意な方ほど、 このモデルとの相性が良い傾向があります。
モデル2:サブスク・コミュニティ型
「人が集まる場をつくるのが好き」「一体感を大切にしたい」 という方には、サブスク・コミュニティを中心としたモデルが向いています。
- 月額制のオンラインサロンや継続グループを軸にする
- フロント商品は、コミュニティへのお試し導線として機能させる
- バックエンド商品は、コミュニティメンバー向けの上位プランとして用意
ポイントは、 「コンテンツを大量に作り続けること」ではなく、 「安心していられる場を提供すること」 に価値があると理解することです。
モデル3:講師への講師を組み込んだハイブリッド型
「クライアントさんのサポートも、講師への講師も両方やりたい」 という方には、このハイブリッド型がおすすめです。
- クライアント向けのバックエンド商品を1つ
- 講師向け(講師への講師)のバックエンド商品を1つ
- 両者の卒業生をゆるくつなぐサブスク・コミュニティ
クライアント向けの実践で得た学びを、 講師向けに還元することができるため、 経験が循環しやすいモデルです。
もちろん、ここに挙げた3つ以外の組み合わせもOKです。 大事なのは、 「自分の性格・価値観・エネルギーの使い方」に合ったモデル を選ぶこと。
無理に誰かの型に自分を押し込める必要はありません。 あなたのペースと世界観にフィットする形を、一緒に見つけていきましょう。
長期戦略でやりがちな「3つの落とし穴」
長期視点で働き方を整えようとするとき、 多くのスピ系講師が同じような場所でつまずきます。 先に知っておくことで、避けやすくなります。
落とし穴1:一気にいろいろ作りすぎて疲れてしまう
高単価商品、サブスク、講師への講師…。 可能性を知ると、 「全部いっぺんに形にしなきゃ」 と焦ってしまうことがあります。
その結果、
- メニューが増えすぎて、クライアントさんが選びにくくなる
- 作る側のあなたが疲れ切ってしまう
まずは、 「軸になる1つ」 からで大丈夫です。 他は、軸が安定してから少しずつ増やしていきましょう。
落とし穴2:短期の反応だけを見て諦めてしまう
高単価商品や講座は、 単発セッションに比べて 募集〜成約までに時間がかかる こともよくあります。
1回の告知で満席にならなかったからといって、 「やっぱり私には無理なんだ」 と決めつけてしまうのは、もったいないこと。
むしろ、 何度か試しながら整えていく前提 でいるくらいがちょうど良いのです。
落とし穴3:自分のケアを後回しにしてしまう
働き方を整えようとするほど、 新しいことを学んだり考えたりする機会が増えます。
そんなときほど、 「自分のケア」 を後回しにしやすくなります。
ですが、 セッションも講座も、 「あなた」という器を通して届けられるもの。 器が疲れ切ってしまえば、 どれだけ仕組みが整っていても機能しません。
長期戦略の中には、 「休む時間」「何もしない時間」 も、しっかり組み込んであげてくださいね。
90日アクションプラン:今日から3ヶ月の具体的ステップ
最後に、 今日から実践していける 90日(約3ヶ月)のアクションプラン をお渡しします。
完璧にこなす必要はありません。 目安として、 「できそうなところからやってみる」くらいの気持ちで眺めてみてください。
1〜30日目:棚卸しと「軸メニュー」の仮決め
- 今あるメニュー・価格・時間の使い方を棚卸しする
- 「1年後の理想の1週間」をノートに書き出す
- フロント商品/バックエンド商品/サブスク/講師への講師の4つに仮分類する
- 「これを軸にしたい」と思うバックエンド商品案を1つ決める
31〜60日目:軸メニューの形を整え、テスト告知してみる
- バックエンド商品の内容・期間・価格を仮決めする
- 必要であれば、シンプルな説明資料(PDFや簡易ページ)を作る
- 既存のクライアントさん・読者さんに向けて、少人数でのテスト募集をしてみる
- 反応や質問をメモしながら、「伝え方」を少しずつ修正する
61〜90日目:改善と継続のための土台づくり
- テスト募集の結果・感想・自分の感覚を振り返る
- 価格・期間・内容を、必要に応じて微調整する
- 卒業生フォローや、サブスク・コミュニティの「たたき台」を考える
- 次回募集の時期を決め、「いつ・誰に・どのように」伝えるかを簡単に計画する
この流れを一度経験すると、 2回目・3回目は 「前回より少し良くする」 感覚で続けていけるようになります。
もし「一人では途中で止まってしまいそう」と感じたら、 無理をせず、早めに伴走を頼ってみてください。
まとめ:一人で抱え込まなくていい。伴走者とつくる長期戦略
5日間のシリーズを通して、 あなたはきっと何度も自分の働き方や価値観と向き合ってこられたと思います。
改めて、シリーズ全体でお伝えしたかったことをまとめると、
- 「時間をたくさん使うこと」だけが価値ではないこと
- 占いやセッションを「入口」にし、その先の変化を扱う高単価商品・バックエンド商品があること
- 経験を「講師への講師」として分かち合う選択肢があること
- 対価を受け取ることへの恐れ・抵抗・罪悪感は、少しずつほどいていけること
- そして、セッションに追われない働き方は、「仕組み」と「長期視点」でつくっていけること
あなたがここまで続けて読んでくださったこと自体が、 すでに大きな一歩です。
これから先、 うまくいくこともあれば、 思ったように進まないこともきっと出てきます。
それでも大切なのは、 「一人で全部抱え込まない」 という選択を持ち続けること。
あなたが自分を犠牲にせず、
心地よいペースで、
それでいてビジネスとしてもちゃんと成り立つ形を整えていくために。
必要であれば、いつでも
「相談してもいい場所」
を思い出していただけたらうれしいです。
よくある質問
Q1. 5日間の内容を実践できるか不安です…どこから始めればいいですか?
すべてを一度にやろうとする必要はありません。 まずは、 Day1のチェックリスト をもう一度見直し、 「一番変えたい」と感じるポイントを1つだけ選んでみてください。 そこから関連するDay2〜Day4の部分を読み返し、 小さなアクションを1つ決めてみるのがおすすめです。
Q2. 高単価商品もサブスクも講師への講師も、全部気になって決めきれません
興味が広がるのは、とても自然なことです。 その場合は、 「1年後、どんな1週間でいたいか」 を基準に考えてみてください。 自分のエネルギーの使い方や好きな関わり方から逆算すると、 どのモデルが自分に合いそうかが見えやすくなります。
Q3. 家族や周りに理解されなくて、長期戦略を話しづらいです
身近な人ほど、あなたを心配する気持ちから 「安定した仕事にしたら?」と言ってくることもあるかもしれません。 そのときは、 「理解してもらうこと」と「否定されること」 を分けて考えてみてください。 全員に理解してもらう必要はなく、必要な人にだけ丁寧に伝えていけば大丈夫です。 不安なときは、同じ立場の人やプロに話を聞いてもらう場をつくりましょう。
Q4. この5日間の内容を、何度も読み返してもいいですか?
もちろんです。 むしろ、 タイミングや状態が変わるたびに、同じ文章から受け取るものも変わっていきます。 迷ったとき・疲れたとき・新しい一歩を踏み出す前など、 いつでも「戻ってこられる場所」として使ってください。
【行動ステップ】「私の設計図」を一緒に描いてほしい方へ
5日間のシリーズを読み終えた今、 あなたはどんな一歩を踏み出したくなりましたか?
- セッションに追われる日々から、少しずつ抜け出したい
- 高単価商品やバックエンド商品を形にしたい
- サブスクやコミュニティをつくるか迷っている
- 講師への講師という働き方の可能性を、具体的に相談したい
もしどれか1つでも当てはまるなら、 一度「あなた専用の設計図」を一緒に描いてみませんか?
LINEでのご相談では、
- 現在のメニュー・価格・時間の使い方
- 感じている不安や、対価への罪悪感・抵抗
- 1年後、どんな働き方でいたいかという理想のイメージ
などをお伺いしながら、 今のあなたにとって現実的で、でも少しワクワクする一歩 を一緒に決めていきます。
下のボタンから、 「働き方の設計図について相談したいです」 と一言だけ送ってみてください。 そこから、あなたのペースに合わせてお話を進めていきましょう。
あなたの優しさと感性が、
ちゃんと報われる働き方へ。
セッションだけに時間を取られず、
心と時間と経済のバランスが取れた形で、
あなたのギフトが届いていきますように。