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売りたい気満々から卒業する「変化ベース」のスピリチュアル講座設計テンプレート

売りたい気満々から卒業する「変化ベース」のスピリチュアル講座設計テンプレート

Day1とDay2では、 「売りたい気満々の講座」が生まれてしまう背景と、 お金のブロックが講座設計にどのような影響を与えるかを見てきました。

ここからは、いよいよ 実践編 です。 Day3では、 クライアントの変化を中心に据えた「変化ベース講座設計」のやり方 を、テンプレートとチェックリスト付きでお届けします。

「今ある講座をどう直せばいいのかわからない…」
そんなスピ系講師さんでも、そのまま書き換えに使えるように構成していますので、 ノートやメモアプリを開きながら読み進めてみてください。

繰り返しになりますが、 お金にブロックのある講師が売る気満々で独りよがりの商品・サービスの提供をしようとしても、売れないのは当たり前 です。 それはあなたがダメだからではなく、 構造が「売れにくい形」になっているだけ です。 今日は、その構造を「売れやすく・誠実な形」に組み替える作業を一緒にしていきましょう。

目次

はじめに:商品ベースから「変化ベース」へのシフト

多くのスピ系講師さんは、講座を作るときに 「どんな内容を盛り込むか?」から考え始めます。

  • 瞑想ワーク
  • チャネリングの基礎
  • エネルギーワーク
  • 自己探求のワーク など

もちろん、これらは大切な要素です。 ですが、 内容から考え始めると、どうしても講師視点が強くなる のが難しいところです。

そこで今日からは、 「何を教えるか」ではなく「受講生がどう変化するか」から考える というスタイルに切り替えてみましょう。 これが、「変化ベース講座設計」です。

変化ベース講座設計とは?ゴールから逆算する考え方

変化ベース講座設計とは、一言で言えば 「受講生のビフォー/アフターを先に決め、その間を橋でつなぐように講座を設計すること」 です。

イメージとしては、

  • 左岸:今の受講生(ビフォー)
  • 右岸:講座後の受講生(アフター)
  • 橋:ビフォーからアフターへ渡るためのステップやサポート

という構造を、 できるだけ具体的に描いていくイメージです。

商品ベース設計との違い

商品ベース設計は、 「動画○本+セッション○回+チャットサポート○ヶ月」といった 「何をどれだけ提供するか」 から決めていきます。

一方、変化ベース設計では、

  1. どんな受講生が
  2. どんな状態からスタートし
  3. 講座後にどこまで変化していて
  4. その変化のために、本当に必要なステップだけを残す

という順番で決めていきます。

こうすると、 講師側の安心のためだけに盛ったコンテンツ を手放しやすくなり、 クライアントの負担も減り、 結果的に満足度が上がります。

STEP1:理想の受講生のビフォー/アフターを描く

まずは、 たった一人の理想の受講生 を明確にしていきましょう。 「スピ系の女性全般」ではなく、 具体的な一人を思い描くのがポイントです。

1-1. 理想の受講生シート

【理想の受講生シート】(例)

・年齢/状況:  例)35歳、パートナーと二人暮らし。パートで働きながら、週末にスピ系セッションをしている。 ・現在の悩み/モヤモヤ:  例)単発セッションはたまに入るが、安定しない。    高額講座を勧められて作ったものの、売れずに自信をなくしている。    お金のブロックが強く、「高額=悪いこと」のように感じている。 ・この講座で一番叶えたいこと:  例)売りたい気満々にならずに、自分も受講生も納得できる講座を持ちたい。    安定して月◯万円を受け取り、自分のスピの仕事に誇りを持ちたい。

1-2. ビフォー/アフターを書き出す

次に、その受講生の ビフォー(受講前)アフター(受講後) を、できるだけ具体的に書き出します。

【ビフォー/アフターシート】

<ビフォー(受講前)> ・収入: ・集客: ・講座の状態: ・お金に対する感覚: ・自己肯定感: ・日常の感情: <アフター(受講後)> ・収入: ・集客: ・講座の状態: ・お金に対する感覚: ・自己肯定感: ・日常の感情:

ここで大切なのは、 「宇宙とつながる」「波動が上がる」といった抽象的な表現だけで終わらせない ことです。 受講生が自分の言葉で 「あ、こうなれたらいいな」とイメージできるレベルまで、言語化してあげましょう。

STEP2:変化のステップに沿ってカリキュラムを組む

ビフォー/アフターが描けたら、 次はその間をつなぐ 「変化のステップ」 を決めていきます。

2-1. 変化のステップを3〜5段階に分ける

いきなりビフォーからアフターへジャンプするのではなく、 3〜5つのステップに分けて考えてみましょう。

【変化のステップ例】

STEP1:気づく  ・自分のお金のブロックや、「売りたい気満々」パターンに気づく STEP2:手放す・整理する  ・独りよがりになっている講座の要素を洗い出し、手放すものを決める STEP3:設計する  ・理想の受講生のビフォー/アフターをもとに、変化ベースで講座を設計する STEP4:伝える  ・受講生が安心して選べる形で案内文・セールストークを整える STEP5:検証する  ・実際に提供しながら、フィードバックをもとに微調整していく

あなたの講座でも、 「気づく → 手放す → 設計する → 伝える → 検証する」 のように、変化のプロセスを分解してみてください。

2-2. 各ステップに「やること」と「得られるもの」をセットにする

それぞれのステップごとに、

  • このステップでやること(ワーク・セッション・動画など)
  • このステップを終えたときに得られる状態・感覚

を書き出していきます。

【ステップ設計シート(例)】

STEP1:気づく ・やること:  - お金のブロックを整理するワーク  - 現在の講座を客観的に見るチェックリスト ・得られるもの:  - 自分の「売りたい気満々ポイント」がどこにあるかを理解できる  - 自分を責めるのではなく、構造を見直せる感覚 STEP2:手放す・整理する ・やること:  - 独りよがりな要素リストアップ  - 今の講座から削る/残す/変えるを決めるワーク ・得られるもの:  - クライアントのためにならない要素を手放す決意  - 本当に届けたい講座の核が見えてくる

こうして整理すると、 「セッション○回」「動画○本」といった数ではなく、 変化のプロセスとして講座全体を捉えられるようになります。

STEP3:サポート形態・期間・価格を整える

変化のステップが見えてきたら、 それを現実的な講座として形にしていきます。

5-1. サポート形態を決める

まずは、 「どんな関わり方が一番変化を支えやすいか」 を基準に、サポート形態を決めます。

  • 個別セッション中心が良いのか
  • グループの相乗効果を活かすのか
  • 動画+質問受付が合っているのか

ここでも、 「高額に見せるために盛る」のではなく、 理想の受講生が無理なく受け取れる形 を優先して考えてみてください。

5-2. 期間とペースを決める

変化のステップをもとに、 どれくらいの期間・どのくらいのペースで進むと無理がないかを決めていきます。

  • 仕事や子育てとの両立を考えると、週1ペースが現実的なのか
  • 感情の揺れや浄化のプロセスを考えると、ゆとりを持たせた方が良いのか
  • 短期集中が合うタイプのクライアントなのか

5-3. 価格を「感情+数字」で決める

最後に、価格を決めます。 ここで思い出してほしいのが、Day2で行った 「数字と感情の棚卸し」 です。

価格は、

  • 現実的に必要な数字(時間・経費・スキル)
  • 自分が安心して受け取れる感覚
  • 受講生の「これなら投資したい」と感じられるバランス

の3つが交わるポイントを探していきます。

「この価格じゃないとおかしい」と自分を説得するのではなく、 「この価格なら、誠実に全力で向き合える」 ところを選ぶのがポイントです。

テンプレート:今の講座を「変化ベース」に書き換えるワーク

ここからは、実際に あなたの今の講座を変化ベースに書き換えるテンプレート をお渡しします。

【変化ベース講座設計テンプレート】

1. 講座タイトル(仮でOK)  例)「売りたい気満々」から卒業して、誠実に選ばれるスピ系講師になる◯ヶ月講座 2. 誰のための講座か(理想の受講生)  ・年齢/状況:  ・現在の悩み:  ・この講座で叶えたいこと: 3. ビフォー(受講前の状態)  ・収入:  ・講座の状態:  ・お金の感覚:  ・日常の感情/口ぐせ: 4. アフター(受講後の状態)  ・収入: ・講座の状態:  ・お金の感覚:  ・日常の感情/口ぐせ: 5. 変化のステップ(3〜5つ)  STEP1:  STEP2:  STEP3:  STEP4:  STEP5:(必要なら) 6. 各ステップで「やること」と「得られるもの」  STEP1   ・やること:   ・得られるもの:  STEP2   ・やること:   ・得られるもの:  … 7. サポート形態・期間  ・期間:  ・セッション回数/形式:  ・グループ/個別:  ・その他サポート: 8. 価格とその根拠  ・価格:  ・この価格にした理由(数字):  ・この価格にした理由(感情):  ・受講生にどう説明するか:

この記事を読み終えたら、 ぜひ一度、このテンプレートに沿って 今の講座を書き出してみてください。 書き終えたものは、そのまま 「変化ベース設計シート」として活用できます。

チェックリスト:独りよがりポイントの最終確認

テンプレートを埋めたあと、 以下のチェックリストで 独りよがりポイント を確認してみましょう。

  • 講座の説明文を読んだとき、「私が」「私の講座が」より「あなたは」「受講生は」が多くなっているか
  • ビフォー/アフターが、「宇宙」「波動」だけでなく、受講生の日常レベルでイメージできるか
  • 変化のステップが、受講生にとって無理のない順番・ペースになっているか
  • サポートの量が、講師の不安を埋めるためではなく、変化を支えるために必要な分量になっているか
  • 価格を説明するとき、「この価値がわからない人は来なくていい」ではなく、「こういう方には合わないかもしれません」と丁寧に言葉を選べているか

3つ以上「いいえ」がついた場合は、 もう一度、 理想の受講生の顔を思い浮かべながら 書き直してみてください。 修正を重ねるほど、 「売りたい気満々」から遠ざかり、 受講生の変化を本気で願う講座 に近づいていきます。

よくある質問

Q. 変化ベースで設計すると、どうしても価格が下がってしまいます。

A. 最初の段階では、それで問題ありません。 変化ベースで講座を整えていくと、 「本当に必要なものだけを残す」ため、一時的に価格を下げたくなることがあります。 その代わり、 「この内容なら、この価格を安心して受け取れる」 という感覚が得られやすくなります。 提供を重ね、実績や自信がついたタイミングで、 内容とバランスを見ながら価格を見直していきましょう。

Q. ビフォー/アフターが、どうしてもふわっとしてしまいます。

A. その場合は、 「その受講生が朝起きてから寝るまでの1日」 をイメージしながら書いてみるのがおすすめです。 「どんな気持ちで目覚めるか」「どんな言葉を口にするか」「どんな表情をしているか」など、 日常のシーンまで落とし込むと、具体的になりやすくなります。

Q. 今ある講座が変化ベースになっていないと気づいてショックです…。全部作り直すべきでしょうか?

A. ショックを感じるほど真剣に向き合っている証拠なので、その感覚も大切にしてあげてください。 ただ、すぐに全部をやめる必要はありません。 「今ある講座の核を残しながら、変化ベースに書き換える」 というイメージで少しずつ整えていくことができます。 今日のテンプレートを活用して、まずは1つの講座から取り組んでみましょう。

まとめ:変化ベース設計シートをプロに見てもらうという選択

Day3では、 「売りたい気満々」から卒業するための 変化ベース講座設計 の具体的なステップをお伝えしました。

  • 変化ベース設計は、「教える内容」ではなく「受講生の変化」から逆算する方法
  • 理想の受講生のビフォー/アフターを具体的に描くことが出発点
  • 変化のステップを3〜5段階に分け、それぞれの「やること」と「得られるもの」を設計する
  • サポート形態・期間・価格は、「講師の安心」ではなく「変化を支えるため」に決める
  • チェックリストで独りよがりポイントを確認し、何度でも整え直せる

一人でシートを埋めていると、 「これでいいのかな…」「これってまだ売りたい気満々かも…」 と不安になることもあるかもしれません。

そんなときは、 第三者の視点を借りること も、誠実な講師の大切な選択肢です。

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