
はじめに:一発逆転ではなく「長く選ばれる講師」へシフトする
Day1〜Day4を通して、私たちは一貫して、
「クライアントがすぐに変化を起こすなんてことがない」という現実を出発点にしてきました。
・Day1:クライアントはすぐには変わらない。変化の勘違いを見抜く前提づくり
・Day2:0-100の早急な変化を前提にしない講座・スクール設計
・Day3:ヒアリングとフィードバックで「変化の種」を見逃さない実践技術
・Day4:クライアントの声をもとに講座を育てる改善と最適化
最終日のDay5では、これらをすべて統合して、
「長く選ばれ続けるスピ講師としての在り方」と「長期戦略」に落とし込んでいきます。
一度きりの「劇的ビフォーアフター」を目指すのではなく、
クライアントが何度でも相談したくなるような、安心できる講師・講座の土台を一緒に描いていきましょう。
・よくある失敗パターンの整理と手放し
・講師としての「境界線」と「自己ケア」
・相談依頼・コミュニティにつながる長期戦略
目次
Day5のゴール:在り方と戦略の「統合」
Day5で目指すのは、テクニックだけでなく、「どんな講師として在りたいか」を明確にし、
そこに向かう長期戦略を描くことです。
具体的なゴールは次の3つです。
- スピ講師として陥りやすい失敗パターンを理解し、自分なりの対策を持つ
- クライアントと自分を守る「境界線」と「自己ケア」の基本を押さえる
- 講座・個別相談・コミュニティがつながった長期戦略の全体図を描く
これが整うと、クライアントの変化がすぐに目に見えない時期でも、
「私はこのスタンスで、こういう流れを提供しているから大丈夫」と、自分を信じやすくなります。
スピ講師が陥りやすい3つの失敗パターン
まずは、スピ系30代女性講師が特に陥りやすい、3つの失敗パターンを整理しておきます。
失敗パターン1:「私がもっとがんばれば、すぐ変えられるはず」
クライアントの悩みや問題を前にして、
「私のセッションが足りないからだ」「もっと強いメソッドを学ばなきゃ」と自分を責めてしまうパターンです。
しかしDay1〜Day3で見てきたように、クライアントがすぐ変わらないのは自然なプロセスです。
講師が「変えなきゃ」と力みすぎるほど、クライアントのペースは乱れ、関係も重くなってしまいます。
失敗パターン2:「変化している風」に安心してしまう
クライアントの「もう大丈夫な気がします」「すごくスッキリしました」という言葉を聞いて、
本当は行動は変わっていないのに、講師側も安心してそこで終わりにしてしまうパターンです。
これは、変化があると勘違いしてしまう典型例です。
「気づき」や「スッキリ」を大事にしながらも、
「では現実では何を変えますか?」という一歩を丁寧に確認する必要があります。
失敗パターン3:「すべてを受け止めよう」として燃え尽きる
真面目で優しい講師ほど、クライアントの感情や人生を丸ごと抱え込もうとしてしまいます。
その結果、セッション後にぐったりと疲れ、自分の生活や大事な人との時間が後回しになってしまうことも。
これは、クライアントにとっても講師にとっても、本当の意味で優しい状態ではありません。
Day5では、この部分を「境界線」と「自己ケア」の観点から整えていきます。
講師の「境界線」と「自己ケア」を整える
クライアントの変化を長期的にサポートするためには、
講師自身が自分のエネルギーと時間を守ることが欠かせません。
境界線の基本:できること・できないことを明確にする
次の3点を、あらかじめ自分の中で言語化しておくと安心です。
- 私ができること(提供できるサポート)
- 私にはできないこと(専門外・責任を持てない領域)
- 必要に応じて専門家を紹介するライン(医療・法律・深刻な依存など)
これを自分の中で明確にしておくと、
クライアントがすぐに変化しないときでも、
「私は提供できることを誠実にやっている」と自分を支えやすくなります。
自己ケアの基本:講師自身の「土台」を整える
自己ケアというと、スパやリラクゼーションをイメージしがちですが、
まずは日常のシンプルな土台が大切です。
スピ講師のための自己ケア簡易チェック
- 十分な睡眠時間を「最優先予定」としてカレンダーに入れているか
- セッションとセッションの間に、最低15分の「何もしない時間」を確保しているか
- 自分自身が相談できる人(仲間・メンター・専門家)がいるか
- 「講師の自分」と「一人の自分」を切り替える時間や習慣があるか
自分の土台を整えることは、
クライアントの悩みや問題に飲み込まれず、現実的かつ愛のあるサポートを続けるための必須条件です。
長期戦略:講座・相談・コミュニティの全体像
ここからは、スピ講師としての長期戦略を描いていきます。
ポイントは、「一回きりで終わる関係」ではなく、「必要なタイミングでいつでも戻って来られる関係」を設計することです。
| レイヤー | 役割 | 例 |
|---|---|---|
| ① 無料・ライトな接点 | あなたを知ってもらう・考え方に触れてもらう | ブログ・メルマガ・SNS・無料動画・無料ワークPDF |
| ② 講座・グループプログラム | 悩み・問題を整理し、変化の「土台」を一緒に作る | 全3〜6回の講座・グループセッション |
| ③ 個別相談・個人セッション | 個別のテーマに深く向き合う・現実の具体化 | 単発セッション・継続個別セッション |
| ④ コミュニティ・長期サポート | 「一人ではない」と感じられる継続的な場 | オンラインサロン・フォローアップグループ・LINEオープンチャットなど |
クライアントは、それぞれのタイミングで必要なレイヤーを選びます。
重要なのは、どこにいても「戻って来られる場所」があることです。
そのためにも、講師側から長期的なコミュニケーションの窓口(例:LINE公式アカウント)を用意しておくと、
クライアントは安心して「また相談したい」と連絡しやすくなります。
相談依頼につながる自然な導線づくり
ここでは、「売り込み」にならずに相談依頼につなげるための、自然な導線の考え方を整理します。
ステップ1:無料コンテンツで「考え方」に触れてもらう
・ブログ記事や発信で、「クライアントはすぐに変化しない」という前提と、あなたのサポートのスタンスを伝える
・Day1〜Day4で扱ったような視点を、少しずつ噛み砕いてシェアする
ステップ2:講座やワークで「実際に関わってみる」機会をつくる
・少人数の講座やグループワークで、あなたのヒアリング・フィードバックに触れてもらう
・ここで「この人となら、ゆっくりでも変化していけそう」と感じてもらえることが大切です。
ステップ3:必要な人にだけ「個別相談」の選択肢を提示する
講座の最後やフォローの中で、次のように自然にお伝えできます。
自然な相談案内の例
「今日までご一緒してきて、
“ここから先は、もう少し個別に深く見てもらいたい”と感じる方もいらっしゃると思います。
もしそうでしたら、必要な方には個別相談という形でもサポートしていますので、
タイミングが来たときに、こちらのLINEからいつでもご連絡くださいね。」
このように、必要な人にだけ選択肢として提示することで、押しつけではなく、
クライアント自身の「選ぶ力」を尊重した導線を作ることができます。
講座が終わったあとも、いつでも戻って来られる場所として、
下記のLINEを「長期的な窓口」として案内しておくのがおすすめです。
30日で取り組む実践アクションプラン
最後に、Day1〜Day5までを現実に落とし込むための、30日アクションプランを用意しました。
すべてやらなくても大丈夫です。気になるところから少しずつ進めてみてください。
30日アクションプラン(例)
- 1週目:講師の前提と境界線を整える
- 「クライアントはすぐに変化しない」という前提をノートに書き出す
- 自分ができること/できないことを3つずつ書いてみる
- 2週目:講座・セッションの流れを見直す
- 現在の講座やセッションの構成を紙に書き出す
- Day2の5ステップと照らし合わせて、改善したい1ポイントを決める
- 3週目:ヒアリングとフィードバックの質問を整える
- Day3の質問テンプレから「よく使いたい質問」を5つ選んでカードやメモにする
- 次のセッションで、そのうち1〜2個だけ使ってみる
- 4週目:長期戦略と相談導線を描く
- 無料コンテンツ/講座/個別相談/コミュニティの全体図を簡単な図にしてみる
- ブログや案内文の最後に、「必要なときはLINEから相談できる」ことを書き足す
※30日すべてを完璧にやることが目的ではありません。
ひとつひとつの小さな見直しが、クライアントの変化とあなた自身の安心感につながっていきます。
まとめ:一緒に成長していく講師であること
5日間を通して、「クライアントがすぐに変化を起こすわけではない」という前提から、
講座設計・ヒアリング・フィードバック・改善・長期戦略までを見てきました。
クライアントの変化がゆっくりであるように、
講師としての成長もまた、ゆっくり・段階的で大丈夫です。
大切なのは、一発逆転のメソッドを追いかけ続けることではなく、
目の前のクライアントと、自分自身と向き合いながら、
「一緒に成長していく講師」であり続けることです。
もし今、
「自分の講座や在り方を、一度じっくり相談したい」
「クライアントの変化の勘違いを減らして、もっと安心して伴走したい」
と感じているなら、それは次のステージに進む準備が整っているサインかもしれません。
一人で抱え込まず、必要なタイミングで、
信頼できる誰かに相談することもまた、スピ講師としての大切な選択です。
下記のLINEでは、講座設計・クライアントとの関わり方・長期戦略の個別相談を受け付けています。
「ちょっと聞いてみたいことがある」という軽い気持ちからで大丈夫です。
同じ想いを持つ講師として、あなたの話を丁寧にお伺いします。
よくある質問
Q. クライアントが全然変わらないと感じたとき、講座をやめたくなります。
その感覚を持つということは、それだけクライアントのことを真剣に考えている証拠でもあります。
ただし、「変わらない=自分がダメ」と結びつけてしまうと、とても苦しくなります。
まずはDay1〜Day3の内容を振り返り、「自分ができること」と「クライアントの選択」を分けて考えることから始めてみてください。
Q. 相談依頼につながる導線を作ると、「お金目的」に見えないか不安です。
相談の案内は、「売り込むため」ではなく、
「必要な人が、必要なタイミングで助けを求められるようにするため」のものです。
クライアントの選択を尊重する姿勢があれば、その案内はむしろ安心材料になります。
Day5で紹介したような、柔らかい言葉での案内文を参考にしてみてください。
Q. 自分自身の迷いや不安が大きいとき、クライアントと向き合ってもいいのでしょうか?
迷いや不安があること自体は、悪いことではありません。
そのうえで、自分の状態をきちんと自覚し、必要であれば一時的に件数を減らす・相談できる人を持つなど、
講師としての「自己ケア」を優先することをおすすめします。
自分を大切にする在り方は、そのままクライアントへのメッセージにもなっていきます。