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スピ講師こそ『おせっかい禁止』?クライアントの境界線を守るという視点【Day1】

スピ講師こそ『おせっかい禁止』?クライアントの境界線を守るという視点【Day1】

スピ講師こそ『おせっかい禁止』?クライアントの境界線を守るという視点【Day1】

※本シリーズは、スピ系の個人セッション・講座・スクールを行う30代女性講師の方向けに、クライアントへの「良かれと思って」のおせっかいを手放し、プライバシーと信頼を守る在り方を5日間で整理していくものです。

はじめに:その「良かれと思って」、本当に相手のためになっていますか?

クライアントの力になりたい。
困っているなら、少しでも早く楽にしてあげたい。
スピ系の講師として活動していると、そんな思いから「つい先回りして世話を焼いてしまう」「視えたことを、本人が聞いていなくても伝えたくなる」ことはありませんか。

一見すると、それはとても優しい行為に見えます。けれど、クライアント側から見るとどうでしょうか。まだ心の準備ができていないのに未来や過去の話をされる。聞いてもいない家族のことまで勝手に視られて話される。
それは、たとえ悪気がなくても、プライバシーの侵害として受け取られてしまうことがあります。

このDay1では、「スピ講師こそ、おせっかいをしない選択が必要である」という前提に立ち、おせっかいとサポートの違い、そして先回りして世話を焼いたり、先を視て勝手に伝えたりすることがなぜ不要なのかを、落ち着いて整理していきます。

記事の最後には、あなた自身の「おせっかい度」を振り返るチェックシートを無料で受け取れるようにしています。
まずは、今までのやり方を責めるのではなく、静かに見直すところから一緒に始めていきましょう。

1. 「おせっかい」と「サポート」はまったく別物

まず最初に押さえておきたいのは、「おせっかい」と「サポート」は似ているようでいて、まったく別物だということです。

1-1. おせっかいは「相手の領域への勝手な侵入」

ここで言うおせっかいとは、

  • 相手が望んでいないのに、勝手に心配して行動する
  • 相手から頼まれていないのに、「あなたのためよ」と口を出す
  • 相手が聞いていない情報(未来、過去、家族のことなど)を一方的に伝える

というように、「相手が望んでいるかどうか」を確認する前に、こちら側の判断で踏み込んでしまう行為を指します。

スピの世界では、「視えたから伝えなきゃ」「感じたから言ってあげなきゃ」という感覚になりやすいのですが、
望まれていないタイミングで望まれていない情報を渡すことは、いくら愛情がベースにあっても、相手の心のスペースに土足で上がり込んでしまうことになりかねません。

1-2. サポートは「相手のペースを尊重する伴走」

一方で、本来の意味でのサポートとは、

  • 相手が「助けてほしい」と手を伸ばしたときに応える
  • 相手が話せる範囲・知りたい範囲を尊重する
  • 「どうしたいか」を一緒に確認しながら歩く

というように、相手の意思とペースを尊重した上で行われる関わりです。

スピ講師という立場にいると、どうしても「教える側」「導く側」としての意識が強くなりがちです。
ですが、クライアントの人生はクライアントのもの。講師の役割は、相手の人生に勝手に介入することではなく、本人が自分の足で歩けるように整えることです。

2. 先回りして世話を焼くことが招く3つの問題

「私はただ、心配で…。」「傷ついてほしくないから、つい。」
そんな気持ちで先回りして世話を焼いてしまうことは、スピ系の講師に限らず誰にでも起こりえます。

ですが、講座やスクール、セッションという「場」を預かる立場でそれをやり続けると、次のような問題が生まれやすくなります。

2-1. クライアントの「自分で選ぶ力」を奪ってしまう

先回りして「こうした方がいいですよ」と言い続けると、クライアントは少しずつ、自分で考えたり選んだりする前に、講師の答えを聞こうとするようになります

すると、表面上はスムーズに進んでいるように見えても、本当の意味での自己成長や自立からは遠ざかっていくことになります。

「自分で決めた」「自分で選んだ」という感覚は、クライアントの自信と自己肯定感を支える大切な土台です。
講師の先回りおせっかいは、この土台を静かに削ってしまうことがあるのです。

2-2. 講師への依存を強めてしまう

先回りのおせっかいが続くと、「困ったときは先生が何とかしてくれる」という構図ができあがります。
これは、短期的には喜ばれることも多いのですが、長期的には講師への依存を強めてしまいます。

スピリチュアルな世界では、ときに「先生は特別な存在」「視える人は上の立場」という空気が生まれやすく、それが依存をさらに強めます。

本来は、クライアントが自分の内側とつながることをサポートするのが講師の役割です。
にもかかわらず、「何かあれば先生に聞けばいい」という状態が続くと、クライアントは自分の感覚よりも講師の言葉を優先してしまうようになります。

2-3. 「信頼」ではなく「支配」に近づいてしまう危険

相手が望まないことを、こちらの判断でどんどん進めていくと、たとえ表面上は感謝されていても、内側では「支配」に近い状態になってしまうことがあります。

本当の信頼関係は、お互いの境界線が守られている状態の上に成り立ちます。
講師側がクライアントの領域を侵食していくほど、「安心してなんでも話せる関係」からは離れていってしまうのです。

3. 「先を視ること・勝手に伝えること」がプライバシー侵害になる理由

スピリチュアルな感性を持つ講師の中には、「未来や過去、家族の状態などがなんとなく視えてしまう」という方も少なくありません。
そのとき、相手から何も頼まれていないのに、勝手に視て、勝手に伝えることは、明確なプライバシーの侵害になりえます。

3-1. クライアントには「知るタイミング」を選ぶ権利がある

たとえ本当に何かが視えていたとしても、それを今、知りたいかどうかを決める権利はクライアント側にあります

人は、受け取れる情報の量やタイミングがそれぞれ違います。
心の準備ができていないタイミングで「あなたの未来はこうです」と告げられることは、それ自体が心理的な暴力になってしまうこともあるのです。

3-2. 家族やパートナーを勝手に視ることは、二重の意味でNG

特に注意が必要なのが、「クライアントの大切な人たち」を勝手に視る行為です。
たとえば、

  • パートナーの気持ち
  • 子どもの前世や魂の状態
  • 親とのカルマ

などについて、クライアントが望んでいないのに一方的に語ってしまうことは、クライアント本人だけでなく、その周りの人のプライバシーも侵害することになります。

「相手のためを思って伝えたい」という気持ちがあったとしても、
実際には、クライアントの世界に不必要な不安や混乱を持ち込んでしまうことになりかねません。

3-3. 「視える・感じる」は才能。でも、だからこそ自制が必要

視える・感じる感性そのものが悪いわけではありません。むしろ、それは大切な才能です。
ですが、その才能をどう使うかは、講師側の責任です。

許可なく相手の領域に踏み込むことは、どれだけ「愛」を言葉に乗せても、相手の自由とプライバシーを奪う行為になりえます。
だからこそ、「先を視ることは勝手にやらない」「視えたとしても、相手の許可なく伝えない」という、自分なりのルールを持つことが大切なのです。

4. なぜスピ講師ほど「おせっかい」に走りやすいのか

ここまで読むと、「そんなつもりはなかったのに…」と胸がざわつく方もいるかもしれません。
ですが、あなたを責めたいわけではありません。むしろ、スピ講師として真面目に取り組んでいるからこそ、おせっかいに走りやすい面もあります。

4-1. 「救いたい」「役に立ちたい」が強いほど危うくなる

スピ系の講師の多くは、自分自身も過去に悩みや生きづらさを経験し、それを乗り越えてきた人たちです。
だからこそ、「あのときの自分のような人を救いたい」「少しでも早く楽にしてあげたい」という気持ちが強くなりがちです。

その気持ち自体は、とても尊いものです。
ただ、強くなりすぎると、「本人がどうしたいか」よりも「自分がどうしてあげたいか」が前面に出てしまうことがあります。

そうなると、いつの間にか、相手の人生のハンドルに手を伸ばしてしまうのです。

4-2. 「視えるからこそ言わなきゃ」という思い込み

もう一つの落とし穴は、「視えるものは、すべて相手に伝えるべき」という思い込みです。
ですが、本当に大切なのは、

  • 今、この人は何を知りたいのか
  • 今、この人はどこまでなら受け取れるのか
  • それを伝えることで、この人の自由は広がるのか、狭まるのか

といった、相手の準備と自由を中心に考える視点です。

視えること自体よりも、「視えたことをどう扱うか」「どこまで踏み込まないと決めるか」が、講師としての信頼を左右します。

4-3. 心配性・不安感が強いと、おせっかいが加速する

自分自身が心配性だったり、不安感が強かったりすると、クライアントの話を聞いているうちに、
「このままだと大変なことになるかも」「今すぐ止めないと」と、頭の中が不安でいっぱいになることがあります。

その不安を止めるために、先回りしてアドバイスしたり、未来を視て断定的に伝えたりしてしまうこともあるでしょう。

しかしそれは、「クライアントのため」というよりも、「自分の不安を落ち着かせるため」の行動になっている場合があります。
Day4では、この「講師自身の不安」とどう付き合うかについても、あらためて整理していきます。

5. ミニワーク:わたしのおせっかいパターンを見つける

ここまで読んで、「もしかしたら、私もやっていたかも…」と感じたところがあったでしょうか。
ここからは、責めるためではなく、これから変えていくための第一歩として、自分のパターンを静かに見つめてみましょう。

5-1. 振り返り質問

最近のセッションや講座を思い出しながら、次の質問に心の中で答えてみてください。

  • クライアントが聞いていないのに、未来や過去の話をしたことはありますか?
  • 「あなたのためを思って」と言いながら、相手の選択を否定したことはありますか?
  • クライアントの家族やパートナーのことを、許可なく視てコメントしたことはありますか?
  • セッション後、「ちょっと言いすぎたかも…」とモヤモヤした経験はありますか?

5-2. 書き出しワーク

紙かノートを1枚用意して、次のように書き出してみましょう。

  1. これまでに「良かれと思って」やってきた行動を思いつく限り書く
  2. その中で、「もし自分がクライアントの立場だったら、どう感じるか?」を横にメモする
  3. 「これからは、ここはやめてみたい」と思うものに★マークをつける

ここで大事なのは、「全部完璧にやめる」と決意することではありません。
まずは、自分の傾向を知り、これから少しずつ変えていくポイントを見つけることです。

5-3. 無料チェックシートで「おせっかい度」を可視化する

記事だけだと、どうしても「なんとなく分かった」で終わりがちです。
そこで、あなたの「おせっかい度」を10項目で確認できる、簡単なチェックシートを用意しました。

チェックシートを使うことで、

  • どの場面でおせっかいが出やすいのか
  • どのパターンを優先して手放していくと良いのか

が、一目でわかるようになります。

チェックシートは、下のボタンからLINEに登録していただくと受け取れます。
受け取ったら、まずは今の自分を責めずに、「ここからもっと良くなっていくための現在地」として見てみてくださいね。

LINEで相談する

※LINE登録後、「おせっかいチェックシート希望」と一言メッセージをいただければ、お送りします。
ご希望の方には、チェック結果に対して一言アドバイスもお返しします。

まとめ:クライアントの人生を信じるという選択

Day1では、スピ講師にとって身近な「おせっかい」と、クライアントのプライバシー・自立との関係を整理しました。
先回りして世話を焼くことや、先を視て勝手に伝えることは、たとえ愛から出ているように見えても、クライアントの領域への侵入になりうる行為です。

講師として本当に大切なのは、「私がなんとかしてあげなきゃ」と抱え込むことではなく、クライアントの人生を信じ、その人自身の選択とペースを尊重することです。

次のDay2では、そのための具体的な「ヒアリングの仕方」に焦点をあてます。
「心配しすぎない聴き方」「悩みや問題を勝手に決めつけない質問」について、一緒に整理していきましょう。

よくある質問

Q. これまでやってきたことを、全部やめなければいけませんか?

いいえ、全部を一気にやめる必要はありません。大切なのは、「どの行動がクライアントのプライバシーや自立を奪ってしまっているか」に気づき、優先度の高い部分から少しずつ見直すことです。

まずは、「許可なく未来や家族のことを話すのはやめる」「クライアントが聞いていないことは無理に伝えない」といった、小さなルールから始めてみてください。

Q. 視えてしまった内容を伝えないのは、不誠実ではありませんか?

「視えたものをすべて伝えること」が誠実さではありません。
本当の誠実さは、相手の準備や望みを尊重しながら、必要な範囲・タイミングで情報を扱うことにあります。

気になるときは、「少し別の視点も浮かんでいるのですが、お聞きになりますか?」と、まずは相手に選んでもらうようにしましょう。

Q. すでに依存傾向が強いクライアントがいて不安です…。今からでも変えられますか?

はい、今からでも変えることはできます。ただし、一気に距離を置くのではなく、関わり方のルールを少しずつ整えていくことが大切です。

たとえば、「このテーマはセッション内で扱いましょう」「すぐに答えをお伝えするのではなく、一緒に考えていきましょう」といった形で、徐々に依存のパターンから抜けていけるように設計していきます。
個別のケースについて不安がある場合は、LINEからご相談いただければ、状況に合わせて一緒に整理していくことも可能です。

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