
本当は誰の役に立ちたいのか?スピ系講師が原点に戻るための問い
はじめに
スピ系講師として活動していると、「誰かの役に立ちたい」「悩んでいる人を助けたい」という思いが強くなることがあります。 その気持ちは、とても尊いものです。
けれど、ときどき立ち止まって考えたいことがあります。 それは、「本当に相手のために動いているのか」「実は、自分が認められたい気持ちを満たすためになっていないか」という問いです。
人は誰でも、自分の存在を認めてほしいものです。 だからこそ、講師として活動するほど、知らないうちに「相談者のため」ではなく「自分の安心のため」に発信してしまうことがあります。
このDay1では、スピ系講師として信頼される土台になる「誰の役に立ちたいのか」という原点を、やさしく見直していきます。
目次
- なぜ「誰の役に立ちたいのか」が大切なのか
- 役に立ちたい気持ちが、自分のためにすり替わる瞬間
- 私的な幸せと公的な幸せの違い
- 相談される講師が持っている視点
- 今日のワーク
- まとめ
- FAQ
なぜ「誰の役に立ちたいのか」が大切なのか
スピ系講師にとって、知識や技術はもちろん大切です。 けれど、それ以上に大切なのは「誰に向けて届けているのか」がはっきりしていることです。
なぜなら、相談者は言葉そのものだけでなく、その奥にある姿勢を感じ取っているからです。 どれだけきれいな言葉を使っていても、「この人は本当に私のことを見てくれている」と感じられなければ、信頼にはつながりません。
たとえば、同じ「あなたは大丈夫です」という言葉でも、相手を安心させるために言うのか、自分が良い人だと思われたいから言うのかで、伝わり方は変わります。
講師として長く選ばれる人は、自分の見せ方よりも、目の前の人が一歩進めることを大切にしています。 だからこそ、まずは「私は誰の役に立ちたいのか」を明確にする必要があります。
役に立ちたい気持ちが、自分のためにすり替わる瞬間
「誰かのために」と思っているのに、気づけば自分のためになっている。 これは、決して悪い人だから起きることではありません。 むしろ、まじめで一生懸命な講師ほど起こりやすいことです。
よくあるすり替わり
- 相談者を助けたいよりも、「すごい先生」と思われたい
- 相手の変化よりも、感謝されることを期待している
- 本音ではなく、相手に嫌われない言葉ばかり選んでいる
- 自分の不安を埋めるために、発信やセッションを続けている
- 相談者が自立するより、自分を頼り続けてほしいと思っている
こうした気持ちは、誰にでも少しはあります。 大切なのは、それを責めることではありません。 「今、自分はどちらを向いているのか」と気づくことです。
気づける講師は、整えることができます。 整えられる講師は、相談者にとって安心できる存在になります。
私的な幸せと公的な幸せの違い
幸せには、大きく分けて2つの形があります。 ひとつは「私的な幸せ」です。 これは、自分が満たされる幸せです。 たとえば、収入が増える、褒められる、人気が出る、安心できる、といったものです。
もうひとつは「公的な幸せ」です。 これは、自分だけでなく、誰かの人生や社会に良い影響を与えられたときに感じる幸せです。 たとえば、相談者が自分の力で前に進めるようになる、家族関係がよくなる、自分らしい選択ができるようになる、といったものです。
スピ系講師として本当の充実感を得たいなら、私的な幸せだけを追いかけるよりも、公的な幸せを感じられる活動に育てていくことが大切です。
もちろん、自分の幸せを後回しにする必要はありません。 ただ、自分だけが満たされる活動は、どこかで苦しくなります。 一方で、相手の変化や成長に心から喜びを感じられる活動は、長く続ける力になります。
相談される講師が持っている視点
相談される講師は、ただ知識が多い人ではありません。 相手の不安や迷いを、丁寧に受け止められる人です。
そして、相談者を自分に依存させるのではなく、相談者が自分の人生を選べるように支えます。 ここがとても大切です。
信頼される講師の考え方
| 自分中心になっている状態 | 相手中心に整っている状態 |
|---|---|
| 私を信じてほしい | 相手が自分を信じられるように支える |
| 感謝されたい | 相手が前に進めることを喜ぶ |
| 選ばれたい | 必要な人に届けばいいと考える |
| 離れてほしくない | 自立していく姿を応援する |
この視点を持つだけで、発信の言葉も、セッションの空気も変わります。 無理に強く見せなくても、安心感が伝わるようになります。
今日のワーク
Day1では、まず自分の原点を確認しましょう。 紙やスマホのメモに、次の問いを書き出してみてください。
問い1:私は本当は誰の役に立ちたいのか?
年齢、悩み、状況、心の状態まで、できるだけ具体的に書いてみましょう。 「女性」だけではなく、「自分を責めやすく、人に合わせすぎて疲れている40代女性」のように書くと見えやすくなります。
問い2:その人は、何に一番苦しんでいるのか?
表面的な悩みではなく、心の奥にある苦しさを想像してみてください。 お金、人間関係、仕事、家族、自己否定など、いくつか出てきても大丈夫です。
問い3:私はその人に、どんな未来を渡したいのか?
「元気になってほしい」だけでなく、どんな言葉を口にできるようになってほしいのか、どんな選択ができるようになってほしいのかまで考えてみましょう。
問い4:私は今、誰かのためと言いながら、自分のために動いていないか?
この問いは少し痛みを感じるかもしれません。 でも、ここに向き合える人ほど、講師として深く信頼されていきます。
まとめ
スピ系講師として活動するうえで、「誰の役に立ちたいのか」はとても大切な原点です。 役に立ちたい気持ちは美しいものですが、知らないうちに「認められたい」「感謝されたい」「選ばれたい」という自分の不安にすり替わることがあります。
大切なのは、その気持ちを否定することではなく、気づいて整えることです。 私的な幸せだけでなく、公的な幸せを感じられる活動に育てていくことで、講師自身も深い充実感を得られます。
まずは今日、「私は本当は誰の役に立ちたいのか」を書き出してみてください。 その答えが、これからの発信、講座、相談依頼につながる大切な軸になります。
要約
スピ系講師が信頼されるためには、知識や技術だけでなく「誰の役に立ちたいのか」を明確にすることが大切です。 誰かのために活動しているつもりでも、実は自分が認められたい気持ちを満たすためになっていることがあります。 私的な幸せだけでなく、相談者の成長や自立を喜べる公的な幸せを意識することで、講師としての軸が整い、相談される存在へ近づきます。
CTA
自分の活動の軸を整理したい方は、ひとりで抱え込まずにご相談ください。 今の発信や講座づくりを見直すきっかけになります。
FAQ
Q1. スピ系講師として、誰の役に立ちたいかがまだはっきりしません。
最初から明確でなくても大丈夫です。 まずは「過去の自分に近い人」「相談されることが多い悩み」「話を聞いていて心が動く相手」から考えてみてください。 完璧な答えよりも、今の時点での仮の答えを出すことが大切です。
Q2. 自分のために活動している部分があると、講師としてよくないのでしょうか?
よくないわけではありません。 人は誰でも、認められたい気持ちや安心したい気持ちを持っています。 大切なのは、その気持ちに気づいたうえで、相談者のためになる形へ整えていくことです。
Q3. 相談者を自立させると、仕事が減ってしまいませんか?
一時的にはそう感じるかもしれません。 しかし、相談者の自立を本気で支える講師は、長い目で見ると信頼されます。 信頼された人は、紹介や継続的な相談につながりやすくなります。
Q4. 公的な幸せとは、自己犠牲をすることですか?
いいえ、自己犠牲ではありません。 自分を大切にしながら、相手や社会にも良い影響を与えることです。 自分だけが苦しくなる働き方は、長く続きません。
Q5. 今日からできる小さな行動はありますか?
まずは「私は本当は誰の役に立ちたいのか?」という問いに、10分だけ向き合ってみてください。 その答えをもとに、次の発信文を1つ書いてみると、活動の軸が少しずつ見えてきます。