
自分らしい講座づくりの型を作る
はじめに
Day1では、自分が学んだ先生をそのまま目標にしてよいのかを見直しました。 Day2では、理想の受講生と自分の役割を整理しました。 ここまでで、「私は誰の力になりたいのか」「その人にとって、どんな存在でありたいのか」が少しずつ見えてきたはずです。
Day3では、それを実際の講座づくりに落とし込んでいきます。 スピ系講師として活動していると、どうしても自分が学んだ講座の形をそのまま使いたくなることがあります。 なぜなら、それが一番見慣れていて、安心できる形だからです。
しかし、学んだ先生の講座がよかったからといって、そのまま自分の受講生にも合うとは限りません。 あなたには、あなたの経験があります。 あなたには、あなたの言葉があります。 そして、あなたの受講生には、その人たちに合った進み方があります。
今日の目的は、特別な講座を無理に作ることではありません。 自分の役割と受講生の変化に合った、無理なく続けられる講座の型を作ることです。
講座づくりで先生の型をそのまま使うと苦しくなる理由
講師活動を始めたばかりの頃は、自分が学んだ先生の講座を参考にすることが多いものです。 どの順番で教えていたか。 どんなワークを出していたか。 どんな言葉で説明していたか。 価格はどうしていたか。 受講生との距離感はどうだったか。 それらを思い出しながら、自分の講座を作ろうとする方は少なくありません。
参考にすること自体は悪いことではありません。 ただし、そのまま使おうとすると、どこかで苦しくなります。 なぜなら、先生とあなたでは、経験も得意な伝え方も、受講生との関係性も違うからです。
たとえば、先生は強く引っ張るタイプだったかもしれません。 でも、あなたは一人ひとりの気持ちを聞きながら進めるほうが得意かもしれません。 先生は大人数の講座が得意だったかもしれません。 でも、あなたは少人数で深く関わるほうが力を発揮できるかもしれません。
また、先生が教えていた受講生と、あなたが支えたい受講生も同じではありません。 すでに行動力がある人向けの講座と、不安が強く一歩を踏み出せない人向けの講座では、必要な流れが変わります。 感覚が開いている人向けの講座と、現実とのつなげ方に悩んでいる人向けの講座でも、説明の仕方は変わります。
自分が学んだ型は、あくまで「参考」です。 そのまま再現するためのものではなく、自分に合う形へ作り直すための材料として扱うことが大切です。
| 先生の型をそのまま使った場合 | 自分に合う形へ整えた場合 |
|---|---|
| 言葉が自分のものにならず、説明に迷う | 自分の経験から話せるため、伝わりやすい |
| 受講生の悩みに合わない内容が入る | 必要な内容に絞れるため、満足度が上がる |
| 講師自身が無理をして疲れやすい | 自分の得意な進め方で続けやすい |
| 先生との比較から抜け出しにくい | 自分の役割に集中できる |
講座は「何を教えるか」より「どんな変化を届けるか」
講座づくりで最初に考えたいのは、「何を教えるか」ではありません。 もちろん、内容は大切です。 でも、それ以上に大切なのは「受講生が講座の前後でどう変わるのか」です。
スピ系講座では、学ぶ内容が広がりやすくなります。 エネルギー、直感、チャネリング、カード、ヒーリング、自己対話、使命、魂のテーマなど、 伝えたいことがたくさん出てくるかもしれません。 けれど、すべてを詰め込むと、受講生はかえって迷いやすくなります。
特に初心者や、自分に自信がない受講生にとっては、情報が多すぎることが負担になります。 「すごい内容だったけれど、結局何をすればいいかわからない」 「学んだときは感動したけれど、日常に戻ると使えない」 こうした状態になると、講座の価値が伝わりにくくなります。
だからこそ、講座づくりでは最初にゴールを決めます。 受講生が講座を受ける前にどんな状態で、受けた後にどんな状態になっているのか。 その変化をはっきりさせることで、必要な内容と不要な内容が見えてきます。
講座の変化を考える例
| 講座前の状態 | 講座後の状態 | 必要な内容 |
|---|---|---|
| 自分の感覚に自信がない | 日常の中で自分の感覚を確認できる | 感覚の見分け方、記録ワーク、小さな実践 |
| スピリチュアルを学んでも現実に活かせない | 仕事や人間関係で使える形に落とし込める | 現実への置き換え、行動計画、振り返り |
| 講師になりたいが、自分の軸がない | 誰に何を届ける講師か言葉にできる | 受講生設定、役割整理、講座設計 |
| 人の影響を受けやすく疲れやすい | 自分の境界線を意識して関われる | 境界線の確認、断り方、セルフケア |
このように、先に変化を決めると、講座の中身は自然と整っていきます。 「これも教えたい」「あれも入れたい」と迷ったときは、 その内容が受講生の変化に本当に必要かどうかを確認してみましょう。
自分の経験を講座に変える3つの視点
自分らしい講座を作るうえで、あなた自身の経験はとても大切な材料になります。 ただし、経験をそのまま話すだけでは講座にはなりません。 受講生が学びとして受け取れる形に整理する必要があります。
ここでは、自分の経験を講座に変えるための3つの視点を紹介します。
1. 過去の自分がどこでつまずいたかを見る
まず見たいのは、過去の自分がどこでつまずいたのかです。 何がわからなかったのか。 何に不安を感じていたのか。 どんな言葉に救われたのか。 どんなやり方では苦しくなったのか。 そこには、今の受講生が必要としているヒントがあります。
たとえば、あなたが「先生の言うことを正解にしすぎて、自分の感覚がわからなくなった経験」があるなら、 受講生には自分で感じる力を育てる講座が作れます。 「スピリチュアルを学んでも生活が変わらなかった経験」があるなら、 日常に落とし込む講座が作れます。
2. 変われたきっかけを整理する
次に見るのは、自分が変われたきっかけです。 どんな考え方に気づいたとき、前に進めるようになったのか。 どんなワークや習慣が役に立ったのか。 どんな人との関わりで、自分を取り戻せたのか。 これらは、講座のステップになります。
ただし、「自分はこうだったから、受講生も同じはず」と決めつけないことが大切です。 自分の経験を土台にしながらも、受講生が無理なく進める順番に整えていきましょう。
3. 受講生が再現できる形にする
講座にするためには、受講生が自分でも実践できる形にする必要があります。 感覚的な説明だけでは、受講生は家に帰ってから迷ってしまいます。 「なんとなく感じてください」だけではなく、 「どの場面で、何を見て、どう書き出すのか」まで伝えると実践しやすくなります。
スピリチュアルな内容ほど、現実の行動に落とし込むことが大切です。 日記を書く、選択を記録する、人との距離感を見直す、体の反応を確認するなど、 受講生が自分の生活の中で使える形にすると、講座の価値は高まります。
自分らしい講座の基本設計
ここからは、実際に講座の型を作るための基本設計を紹介します。 最初から大きな講座を作る必要はありません。 まずは、1回講座や3回講座など、小さな形から整えるのがおすすめです。
基本設計1:誰のための講座か
まず、講座の対象者を決めます。 Day2で考えた理想の受講生をもとに、「この講座は誰のためのものか」を一文で書きます。
この講座は、____に悩んでいる人が、____できるようになるための講座です。
基本設計2:講座後のゴール
次に、講座後のゴールを決めます。 受講生が講座を受けた後に、どんな言葉を言えるようになっていたら成功でしょうか。
- 自分の感覚を少し信じられるようになった
- 迷ったときの判断基準ができた
- 自分の講師像を一文で言えるようになった
- 現実の行動に落とし込めるようになった
基本設計3:講座のステップ
ゴールが決まったら、そこに向かうステップを作ります。 いきなり大きな変化を求めるのではなく、受講生が安心して進める順番を考えます。
| ステップ | 目的 | 内容例 |
|---|---|---|
| ステップ1:現在地を知る | 悩みや迷いを整理する | 現状チェック、書き出しワーク、今の課題確認 |
| ステップ2:思い込みを見直す | 動けない理由に気づく | 先生像の見直し、他人軸の確認、価値観整理 |
| ステップ3:自分の軸を作る | 選ぶ基準を持つ | 理想の受講生、役割、講師としての約束 |
| ステップ4:実践に落とす | 日常や活動で使えるようにする | 発信文、講座設計、相談導線、行動計画 |
基本設計4:講師としての関わり方
講座内容だけでなく、あなたがどんな関わり方をするのかも大切です。 受講生を強く引っ張るのか。 一緒に整理するのか。 自分で選べるように支えるのか。 ここが決まると、講座の雰囲気が安定します。
自分の関わり方を決めておくと、受講生との距離感も整いやすくなります。 どこまでサポートするのか。 どこからは受講生自身が考える部分なのか。 その線引きがあることで、講師も受講生も安心して進めます。
今日のワーク
ここからは、あなた自身の講座の型を作っていきます。 今日のワークは、実際に講座の土台になる内容です。 まだ商品として完成していなくても大丈夫です。 まずは、言葉にしてみることから始めましょう。
ワーク1:講座の対象者を決める
次の空欄を埋めてください。
この講座は、____に悩んでいる人のための講座です。
例としては、次のような形です。
- 自分の感覚に自信が持てず、いつも先生や周りの答えを探してしまう人
- スピリチュアルを学んだけれど、現実の生活に活かせず迷っている人
- 講師になりたいけれど、誰に何を届けるのか決められない人
ワーク2:講座後の変化を書く
受講生が講座後にどんな状態になっていたらよいかを書き出します。
- 講座後、受講生は何がわかるようになりますか?
- 講座後、受講生は何を選べるようになりますか?
- 講座後、受講生はどんな行動を始められますか?
- 講座後、受講生はどんな不安から少し自由になりますか?
ワーク3:3回講座の形にしてみる
まずは小さく、3回講座として考えてみましょう。
| 回数 | テーマ | 受講生の変化 | ワーク内容 |
|---|---|---|---|
| 第1回 | 現在地を整理する | 何に迷っているのかがわかる | 悩みの書き出し、先生像の見直し |
| 第2回 | 自分の軸を見つける | 誰に何を届けたいかが見える | 理想の受講生、役割の一文化 |
| 第3回 | 行動に落とし込む | 発信や講座の一歩が決まる | 発信文作成、講座案、次の行動計画 |
ワーク4:講座の約束を書く
最後に、この講座で受講生に約束できることを書きます。 大げさな成果を約束する必要はありません。 あなたが誠実に届けられる変化を言葉にしましょう。
この講座では、____に悩むあなたが、____できるようになるために、 ____を一緒に整理していきます。
Day3の小さな行動
今日の小さな行動は、「自分の講座を一文で説明すること」です。 まだ募集ページを作る必要はありません。 まずは、次の形で書いてみてください。
私の講座は、____に悩んでいる人が、____できるようになるための講座です。
この一文が書けると、講座の方向性が見えやすくなります。 発信でも、相談でも、募集でも、「何のための講座なのか」を伝えやすくなります。
反対に、この一文が書けないまま講座を作ると、内容が広がりすぎたり、受講生に伝わりにくくなったりします。 今日の段階では完璧でなくて大丈夫です。 まずは一度、あなたの言葉で書いてみましょう。
まとめ+要約
Day3では、自分らしい講座づくりの型を作りました。 学んだ先生の講座を参考にすることはできますが、そのまま再現する必要はありません。 先生とあなたでは、経験も得意な伝え方も、支えたい受講生も違います。
講座づくりで大切なのは、「何を教えるか」だけではなく、「受講生がどんな変化を得るか」です。 講座前の状態と講座後の状態をはっきりさせることで、必要な内容が見えてきます。 そして、自分の経験を受講生が再現できる形に整理することで、講座はより実践しやすくなります。
自分らしい講座は、特別なことを無理に詰め込むものではありません。 あなたが力になれる相手に、必要な順番で、わかりやすく届けるものです。 今日作った一文をもとに、講座の土台を少しずつ育てていきましょう。
明日は、作った講座を必要な人に届けるために、「信頼される発信」と「相談につながる導線」を整えていきます。
相談したい方へ
自分らしい講座を作ろうとしても、どこから始めればよいのかわからないことがあります。 学んだ先生の講座と自分の講座の違い、理想の受講生に合う流れ、講座の一文づくりで迷っている方は、 LINEからご相談ください。
FAQ
Q1. 学んだ先生の講座構成を参考にしてもよいですか?
参考にすることはできます。 ただし、そのまま使うのではなく、自分の経験、伝え方、理想の受講生に合わせて作り直すことが大切です。 先生の型は材料として扱い、自分の言葉で整えていきましょう。
Q2. 自分の経験だけで講座にしてもよいのでしょうか?
自分の経験は大切な土台になります。 ただし、経験談だけでは講座として伝わりにくい場合があります。 受講生が再現できる手順やワークに変えることで、学びとして受け取りやすくなります。
Q3. 講座に入れたい内容が多すぎて絞れません。
その場合は、講座後のゴールに戻って考えてください。 受講生がどんな状態になればよいのかを決めると、必要な内容と今は入れなくてよい内容が見えやすくなります。
Q4. 最初から高額講座を作るべきですか?
最初から大きな講座を作る必要はありません。 1回講座や3回講座など、小さな形で始めることで、受講生の反応を見ながら内容を整えられます。 無理なく続けられる形から始めることが大切です。
Q5. 自分らしい講座かどうかは、どう判断すればよいですか?
自分が無理をしすぎずに伝えられるか、理想の受講生の変化につながっているか、 自分の言葉で説明できるかを確認してみてください。 この3つがそろっているほど、自分らしい講座に近づいています。