
クライアントとかかわることは、あなたの楽しみや幸せにつながっていますか?
スピリチュアル系の講師として活動していると、どうしても「どうすれば集客できるか」「どうすれば継続してもらえるか」といったことを考える機会が増えていきます。
もちろん、仕事として活動を続けるために売上を考えることは必要です。
けれど、その前に一度考えてみてほしいことがあります。
あなたは、クライアントとかかわることそのものを楽しんでいるでしょうか?
そして、その時間はあなた自身の幸せにもつながっているでしょうか?
目次
- 講師としてクライアントとかかわることを楽しめていますか?
- クライアントとの時間は、あなたを幸せにしていますか?
- 「離れてほしくない」という気持ちが強くなっていませんか?
- クライアントの幸せを心から願えていますか?
- 今の自分を確認する5つの質問
講師としてクライアントとかかわることを楽しめていますか?
講師として長く活動していると、クライアントとかかわることが「仕事」になっていきます。
相談を受ける。話を聞く。セッションをする。講座をする。質問に答える。
始めたころは一人ひとりとの出会いがうれしかったのに、いつの間にか予定表に並んでいる「今日の仕事」になっていることもあるでしょう。
それ自体が悪いわけではありません。
仕事である以上、慣れることもあれば、疲れる日もあります。
ただ、ときどき自分に問いかけてみてください。
「私は、この人とかかわる時間を楽しんでいるだろうか?」
ここでいう「楽しむ」は、いつも笑っていなければならないという意味ではありません。
深刻な悩みを聞くこともあるでしょう。難しい話をすることもあるでしょう。
それでも、「この人と向き合いたい」「この人が自分なりの答えを見つけていく時間に立ち会いたい」と感じられるのであれば、そこには講師としての喜びが残っています。
反対に、「早く終わらないかな」「また同じ話か」「次の商品を案内しなければ」といった気持ちばかりが強くなっているなら、一度立ち止まって自分の状態を確認する時期なのかもしれません。
クライアントとの時間は、あなたを幸せにしていますか?
もう一つ考えてみたいのが、クライアントとかかわることが、自分自身の幸せにつながっているかということです。
スピリチュアル系の仕事では、「人のために」という気持ちが強くなりやすいことがあります。
だからこそ、自分のことを後回しにしてしまう人もいるかもしれません。
しかし、自分が苦しくなり続ける働き方を続けることと、誰かを大切にすることは同じではありません。
クライアントの話を聞くことがうれしい。成長や変化を一緒に喜べる。講座をすることが好き。自分の知識や経験を伝えることに意味を感じる。
そうした感覚があるなら、それは仕事を続けるうえで大切にしたいものです。
一方で、クライアントとかかわるたびに消耗する、自分を演じ続けなければならない、断りたいのに断れない、といった状態が続いているなら、「もっと頑張らなければ」と考える前に、かかわり方そのものを見直す必要があるかもしれません。
「離れてほしくない」という気持ちが強くなっていませんか?
クライアントとの関係を考えるとき、少し答えにくい質問もあります。
「この人に、私から離れてほしくないと思っていないだろうか?」
継続的にサービスを利用してもらうこと自体が悪いわけではありません。
継続することで学びを深めたり、時間をかけて取り組んだりするサービスもあります。
大切なのは、その継続が誰のためなのかということです。
クライアント本人が必要性を理解し、自分で選んで継続することと、講師側が「離れてしまったら売上が減る」「自分の存在価値を感じられなくなる」と不安になり、必要以上につなぎ止めようとすることは同じではありません。
たとえば、クライアントが自分で判断できるようになってきたとします。
そのときに、
「よかった。自分で選べるようになってきたんだな」
と思えるでしょうか。
それとも、
「もう私を必要としなくなるかもしれない」
という不安のほうが強くなるでしょうか。
不安を感じること自体を責める必要はありません。
仕事として活動していれば、売上への心配が出てくることもあります。
ただ、その不安から、相手の判断力を弱めたり、「私がいないとあなたはうまくいかない」と感じさせたりする方向へ進んでいないかは、注意して見ておきたいところです。
クライアントの幸せを心から願えていますか?
ここで、さらに大切な問いがあります。
「私は、このクライアントの幸せを心から願っているだろうか?」
その幸せは、必ずしも「ずっと自分のクライアントでいてくれること」と同じではありません。
自分の講座を卒業することが、その人にとって良い場合もあります。
別の人から学ぶことが必要になる場合もあります。
そして、誰かに頼らず、自分で考えて進んでいくことがその人に合っている場合もあります。
そんなとき、
「私のところから離れても、この人が幸せならうれしい」
と思えるでしょうか。
これは、講師自身の価値を低く考えるという話ではありません。
むしろ、自分が提供できることと提供できないことを理解し、クライアント本人の選択を尊重するということです。
スピリチュアルな考え方やセッションにはさまざまな流派や捉え方があります。それらを伝えるときも、「これだけが絶対の答え」と決めつけるのではなく、本人が考え、選択できる余地を残すことは大切です。
また、医療や心理的な専門支援が必要な問題については、スピリチュアルなサービスだけで解決しようとせず、必要に応じて適切な専門家への相談を検討することも、相手を大切にする姿勢の一つです。
今の自分を確認する5つの質問
ここまで読んで、「私は大丈夫かな」と不安になる必要はありません。
正解を出すためではなく、今の自分を知るために、次の5つを考えてみてください。
- 私はクライアントと話す時間そのものを楽しめているだろうか?
- クライアントとかかわる仕事は、私自身の幸せにもつながっているだろうか?
- クライアントが自分で判断できるようになることを、素直に喜べるだろうか?
- 売上のために、必要以上にクライアントをつなぎ止めようとしていないだろうか?
- 私のサービスを利用しなくなったとしても、その人の幸せを願えるだろうか?
すべてに「はい」と答えられなくても構いません。
人とかかわる仕事をしていれば、疲れることも、迷うことも、自分の生活や売上について考えることもあります。
大切なのは、きれいな答えを出すことではなく、自分の本音をごまかさないことです。
まとめ
クライアントとの良い関係は、「たくさん継続してもらうこと」だけでは測れません。
講師自身がかかわることに喜びを感じられているか。そして、クライアント自身の選択や幸せを尊重できているか。
この二つを、ときどき確認してみることが大切です。
- クライアントとかかわることを自分自身も楽しめているか
- その仕事が自分の幸せにもつながっているか
- 相手が自分で判断できるようになることを喜べるか
- 不安から必要以上につなぎ止めようとしていないか
- 自分から離れた後も、その人の幸せを願えるか
クライアントを大切にすることと、自分を犠牲にすることは同じではありません。
また、クライアントに必要とされ続けることだけが、講師としての価値でもありません。
「私とかかわり続けてもらうこと」ではなく、「この人にとって良い方向とは何だろう」と考えられること。
そのうえで、自分自身もこの仕事を楽しみ、幸せを感じられる関係をつくっていくことが、長く活動するための土台の一つになるでしょう。
よくある質問
クライアントとかかわることを毎回楽しめないと、講師に向いていないのでしょうか?
そうとは限りません。仕事である以上、疲れる日や余裕がない日もあります。一時的な気分だけで判断するのではなく、「最近ずっと苦しい」「以前のように人とかかわりたいと思えない」といった状態が続いていないかを確認してみるとよいでしょう。
継続サービスを案内することは、依存させることになりますか?
継続サービスを案内すること自体が依存につながるわけではありません。本人が内容や必要性を理解し、断ることも含めて自分で選択できる状態になっているかが大切です。
クライアントに長く利用してもらいたいと思うのは悪いことでしょうか?
仕事として長く利用してもらいたいと思うこと自体を、すぐに悪いことと考える必要はありません。ただし、その気持ちのために相手の不安を必要以上に強めたり、自分から離れにくくしたりしていないかは確認しておきたいところです。
クライアントの幸せを願うとは、何でも受け入れることですか?
いいえ。相手を尊重することと、何でも引き受けることは別です。講師側にも、対応できる範囲や時間、守りたい境界があります。お互いの選択を尊重できる関係を考えることが大切です。
次回は「なぜクライアントとの関係が苦しくなるのか」を考えます
今回の問いに答えてみて、「以前は楽しかったのに、最近は少し苦しい」「クライアントに必要とされることが、自分の価値のようになっているかもしれない」と気づいた人もいるかもしれません。
では、なぜそのような状態になってしまうのでしょうか。
Day2では、講師として活動を続けるうちに、「役に立ちたい」という気持ちと「必要とされたい」という気持ちが混ざってしまう理由を、難しい言葉を使わずに整理していきます。