
他責から自責へ切り替える。スピ系講師が今日からできる実践方法
はじめに
Day1では、他責にしていても現実は変わりにくいこと。
Day2では、自分でも気づかないうちに他責になっていることがあるとお伝えしました。
ここまで読んで、
「人のせいにしていても何も変わらないのはわかった」
「自分にできることを考えたほうがいいのもわかった」
と思っている方もいるでしょう。
でも、実際に嫌なことが起きた瞬間はどうでしょうか。
思うように集客できなかった。
お客様から期待した反応が返ってこなかった。
家族から理解してもらえなかった。
SNSで発信しても反応がなかった。
講座を一生懸命作ったのに申し込みが入らなかった。
そんなときに、
「全部自分の中で考えよう」
とすぐに切り替えられる人ばかりではありません。
むしろ、
「こんなに頑張ったのに」
「どうしてわかってくれないの」
「あの人のせいでこうなった」
「環境が悪いから無理」
という気持ちが先に出ることもあります。
それは珍しいことではありません。
大切なのは、最初から他責を一切感じないことではありません。
他責になっている自分に気づいたあと、そこに居続けないことです。
他責にすれば、その瞬間は楽かもしれません。
自分の行動を見直さなくても済むからです。
しかし、それを続けていると、
「できなかったのは誰かのせい」
「うまくいかなかったのは環境のせい」
という言い訳が少しずつ増えていきます。
そして、自分で責任を取ることが難しくなっていきます。
人のせいにしても、環境のせいにしても、周りのせいにしても、問題そのものは解決しません。
Day3では、他責の状態から自責へ戻るための具体的な手順をお伝えします。
難しい方法ではありません。
嫌なことが起きたときに、一つずつ順番に考えるだけです。
目次
他責から自責へ切り替えるのは一瞬ではなくていい
まず最初に知っておいてほしいことがあります。
他責から自責へ切り替えることは、
「嫌なことが起きても何も感じない」
ということではありません。
腹が立つこともあります。
悔しいこともあります。
悲しいこともあります。
「なんで私ばかり」
と思う日もあるでしょう。
その感情まで否定する必要はありません。
むしろ、無理に、
「全部私が悪い」
「私がもっと頑張らないと」
と考えてしまうほうが、自責ではなく自分責めになってしまいます。
自責とは、自分を苦しめるための考え方ではありません。
自分が動かせるものに意識を戻すための考え方です。
だから、
最初は腹が立ってもいいのです。
誰かのせいだと思ってもいいのです。
ただし、そこで終わらないこと。
少し落ち着いたあとに、
「では、私はここから何ができる?」
と戻ってくることが大切です。
ステップ1 感情と事実を分ける
他責から自責へ切り替える最初のステップは、
感情と事実を分けること
です。
何か嫌なことが起きると、感情と事実が混ざりやすくなります。
たとえば、講座を告知したのに申し込みが0件だったとします。
そのとき、
「誰も私のことを必要としていない」
「私の講座なんて価値がない」
「今の人たちは本気で変わろうとしていない」
と思うかもしれません。
でも、これらは事実でしょうか。
事実として言えるのは、
「今回の募集では申し込みが0件だった」
ということです。
それ以上のことは、自分の中で意味をつけている可能性があります。
ここを分けるだけでも、気持ちは少し整理しやすくなります。
事実と感情を分ける例
たとえば、
「投稿したのに、いいねが少なかった」
という出来事があったとします。
事実は、
「投稿した。いいねが5件だった」
です。
感情は、
「悲しい」
「恥ずかしい」
「認められていない気がする」
です。
解釈は、
「私の発信には価値がない」
「みんな私に興味がない」
かもしれません。
この3つを一緒にしてしまうと、
「自分には才能がない」
と大きな結論を出してしまいやすくなります。
でも、
「いいねが5件だった」
という事実だけに戻れば、
「では次は何を変えよう」
と考えやすくなります。
ステップ2 誰かのせいにしている言葉を見つける
次は、自分の頭の中に出てきた言葉を見てみましょう。
他責になっているときは、
ある言葉が出やすくなります。
- ○○してくれなかったから
- あの人のせいで
- 環境が悪いから
- お金がないから
- 時間がないから
- 今はタイミングが悪いから
- 誰もわかってくれないから
- お客様が行動しないから
これらの言葉が出たら、
「また他責になっている」
と自分を責める必要はありません。
ただ、
「今、自分の外側に原因を置いているな」
と気づけば十分です。
気づくことができれば、そこから切り替えることができます。
言い訳を悪者にしない
ここで大切なのは、
言い訳をした自分を責めないことです。
人は自分を守るために言い訳をすることがあります。
失敗を認めるのが怖いとき。
自信をなくしたくないとき。
恥ずかしいとき。
「私のせいではない」
と思うことで、気持ちを守ろうとすることがあります。
ただ、その言い訳をずっと続けても、現実は変わりません。
だから、
「そう思いたくなるくらい嫌だったんだな」
と一度受け止めたあとで、
「では、次はどうする?」
と考えます。
ステップ3 自分で変えられることを一つ探す
次は、
「自分で変えられることは何か」
を探します。
ここで大切なのは、
何でも自分の責任にしないことです。
相手の行動は相手の責任です。
天気は変えられません。
過去も変えられません。
景気やSNSの仕組みも、自分一人では変えられません。
ですが、その中でも自分で変えられる部分はあります。
たとえば、
- 伝え方を変える
- 説明をわかりやすくする
- 募集の回数を増やす
- 価格の見せ方を見直す
- 誰に向けた講座なのかを明確にする
- 質問を増やして相手の話を聞く
- 自分の予定を見直す
- 相談できる人を探す
こうしたことは、自分で選ぶことができます。
自責とは、
変えられないものまで背負うことではありません。
変えられるものに力を使うことです。
「自分が悪い」ではなく「自分に何ができるか」
ここで言葉を間違えないようにしましょう。
「私が悪かったところはどこ?」
と考えるより、
「私にできることは何?」
と考えるほうがおすすめです。
「悪いところ」を探すと、自分責めになりやすくなります。
一方、
「できること」を探すと、次の行動につながります。
自責の目的は反省会をすることではありません。
次の選択をよくすることです。
ステップ4 次にする行動を小さく決める
自分で変えられることを見つけたら、
次にする行動を一つ決めます。
ここでよくある失敗が、
大きく変えようとしすぎることです。
たとえば、
「明日から毎日SNSを3投稿する」
「これからは一切他責にしない」
「今月中に全部作り直す」
というように、大きな行動を決めてしまうことがあります。
でも、大きすぎる目標は続かないことがあります。
自責を身につけるときは、
小さな行動で十分です。
たとえば、
- 次の投稿はタイトルを一つ変えてみる
- お客様に一つ質問してみる
- 今日は10分だけ講座内容を見直す
- 明日は30分だけ作業時間を確保する
- 一人で悩まず誰かに相談する
これくらいで構いません。
大切なのは、
考えたあとに実際に一つ動くことです。
他責は、自分の外側を見る考え方です。
自責は、自分が動けるところを見る考え方です。
だからこそ、最後は行動につなげることが大切です。
スピ系講師によくある場面で考えてみる
ここからは、スピ系講師として活動する中で起こりやすい場面を使って、他責から自責へ切り替える方法を見ていきます。
ケース1 講座を募集しても申し込みが入らなかった
他責になっていると、
「今のお客様はお金を使わない」
「みんな無料の情報しか見ない」
「SNSの仕組みが悪い」
と思うかもしれません。
もちろん、そうした影響がまったくないとは言えません。
ですが、そこで終わると、次の募集も同じやり方になるかもしれません。
自責へ切り替えるなら、
- 誰向けの講座か伝わっていたか
- 受けた後にどうなれるのか伝わっていたか
- 価格だけでなく価値を説明できていたか
- 告知回数は足りていたか
- 相談しやすい流れを作れていたか
と確認できます。
その結果、
「次回は受講後の変化をもっと具体的に書く」
という行動が見つかるかもしれません。
ケース2 お客様が言ったことを実践してくれない
この場合、
「この人は本気ではない」
「変わる気がない」
と思いたくなることもあるでしょう。
実際に、最終的に行動するかどうかはお客様自身の責任です。
講師が相手を無理に動かすことはできません。
ただ、
自分にできることはなかったかを考えることはできます。
- 一度にたくさん伝えすぎていなかったか
- 何から始めればよいか明確だったか
- 相手が困っていることを聞けていたか
- できなかった理由を確認したか
- 小さな目標にできていたか
ここを振り返ることで、次のお客様への対応もよくなります。
ケース3 家族が活動を理解してくれない
スピ系の仕事について、
家族から理解されないこともあるかもしれません。
そのとき、
「家族が応援してくれないから何もできない」
と考えると、自分の活動まで家族の反応に左右されてしまいます。
自責で考えるなら、
- 自分がどんな活動をしているか説明できているか
- 家族に理解してもらうことを求めすぎていないか
- 自分の時間をどう確保するか考えたか
- 必要な協力を具体的にお願いしたか
と見直せます。
相手を変えることより、
自分がどう伝え、どう行動するかを考えたほうが前へ進みやすくなります。
ケース4 SNSの反応が悪い
「アルゴリズムが悪い」
「今はSNSが難しい」
と思うこともあるでしょう。
確かに、自分では変えられない仕組みがあります。
でも、
- 誰に向けた投稿なのか
- 最初の文章はわかりやすいか
- 読んだ人が得られるものは明確か
- 投稿回数が少なすぎないか
- 自分の話ばかりになっていないか
は見直すことができます。
変えられない仕組みを責め続けるより、
変えられる一投稿を見直したほうが、次につながります。
他責から抜けにくいときにやってはいけないこと
他責をやめようとするとき、逆に苦しくなってしまう考え方があります。
ここでは、特に気をつけたいことをお伝えします。
何でも自分のせいにする
これは自責ではありません。
たとえば、相手が約束を守らなかったときに、
「私が悪かった」
とすべて背負う必要はありません。
相手がしたことは、相手の責任です。
そのうえで、
「次から約束をどう確認するか」
「この人とどう付き合うか」
は自分で選べます。
自分を責め続ける
「あのとき私がダメだった」
「どうして私はいつもこうなんだろう」
と考え続けても、次の行動にはつながりません。
過去の自分を責め続けるより、
「次は何を一つ変える?」
と考えることが大切です。
感情を無理に消そうとする
イライラしているのに、
「他責はダメだから怒ってはいけない」
と思う必要はありません。
怒りや悲しみを感じることと、他責のままでいることは別です。
まず感情を感じたあとで、
どう行動するかを選べばいいのです。
すぐに正解を出そうとする
自分にできることを考えても、
すぐに答えが出ないことがあります。
そんなときは、
「今わからない」
という答えでも構いません。
少し時間を置く。
誰かに相談する。
情報を調べる。
それも自分で選べる行動です。
今日から使える自責への切り替えテンプレート
嫌なことや、うまくいかないことが起きたら、次の順番で考えてみてください。
1. 何が起きた?
感情を入れすぎず、事実だけを書きます。
例:
「講座を5日間告知したが、申し込みは0件だった」
2. 今どんな気持ち?
感情をそのまま書きます。
例:
「悲しい。恥ずかしい。頑張ったのにと思っている」
3. 私は何を誰かのせいにしたくなっている?
正直に書きます。
例:
「お客様がお金を使わないせいにしたくなっている」
4. 私には変えられないことは何?
自分の責任ではないものを分けます。
例:
「お客様が最終的に申し込むかどうか」
5. 私が変えられることは何?
一つでも構いません。
例:
「講座を受けた後の変化をもっとわかりやすく伝える」
6. 次にする小さな行動は何?
今日か明日にできる行動にします。
例:
「今日30分だけ募集ページを見直す」
この6つを使うだけでも、
気持ちの中でぐるぐる考え続ける状態から抜けやすくなります。
そして、
「誰が悪いか」
ではなく、
「私はこれからどうするか」
へ意識を戻せるようになります。
まとめ
他責から自責へ切り替えるというのは、
何が起きても自分だけに責任があると考えることではありません。
自分では変えられないものと、自分で変えられるものを分けることです。
他責にしていると、
「あの人が悪い」
「環境が悪い」
「今はタイミングが悪い」
という理由を探しやすくなります。
その瞬間は少し楽かもしれません。
でも、誰かを責め続けても、問題は解決しません。
そして他責が習慣になると、
できなかった理由を毎回外に置くようになり、
自分で責任を取ることが難しくなっていきます。
言い訳が増えれば増えるほど、
自分で選んでいる感覚も小さくなります。
すると、
「どうせ私には何もできない」
「自分なんて頑張っても変わらない」
という思いまで出てきてしまうことがあります。
だからこそ、
嫌なことが起きたときには、
すぐに誰が悪いかを決めるのではなく、
まず事実と感情を分けてみてください。
そして、
「私は今、何を誰かのせいにしたくなっている?」
と確認してみます。
そのうえで、
「この状況の中で、私が変えられることは何?」
と問いかけます。
答えは大きなものでなくて構いません。
伝え方を一つ変える。
10分だけ時間を作る。
一人に相談する。
一つ質問してみる。
それだけでも、自分の人生のハンドルを自分の手に戻す行動になります。
自責とは、自分を責めることではありません。
「私はここから何ができるか」
を考え続ける姿勢です。
この姿勢を少しずつ身につけていくことで、スピ系講師としての仕事にも、日々の人間関係にも変化が出てきます。
要約
- 他責から自責へ切り替えるときは、最初から怒りや不満をなくす必要はありません。
- まずは起きた事実と、自分が感じた感情や解釈を分けることが大切です。
- 「○○してくれないから」「環境が悪いから」という言葉が出たら、自分の外側に原因を置いていないか確認します。
- 自責とは「自分が悪い」と考えることではなく、「自分に変えられることは何か」を探すことです。
- 変えられることを見つけたら、大きな目標ではなく、今日か明日にできる小さな行動を一つ決めます。
- スピ系講師は、相手や目に見えない理由だけに原因を置かず、伝え方や講座内容、発信、対応など自分で改善できる部分も確認することが大切です。
- 他責に戻ってしまっても、自分を責めず、「では次はどうする?」と問い直せば、自責へ戻ることができます。
よくある質問
Q. 怒っているときにも、すぐ自責で考えたほうがいいですか?
無理にすぐ切り替える必要はありません。怒りや悲しみが強いときは、一度気持ちを落ち着けてから考えても構いません。大切なのは、感情を感じることではなく、その感情のまま誰かを責め続けて終わらないことです。
Q. 自責と自分責めの違いがよくわかりません。
自分責めは「私が悪い」「私はダメだ」と過去の自分を責める考え方です。自責は「この状況で私にできることは何か」「次は何を変えるか」と未来の行動を考えるものです。自分を責めて苦しくなっているなら、自責ではなく自分責めになっていないか確認してみてください。
Q. 相手が100%悪いと思う場合でも、自分にできることを考える必要がありますか?
相手の責任まで自分で背負う必要はありません。ただし、今後自分を守るためにどうするか、同じことが起きないためにどう関わるかは考えることができます。相手の責任と、自分がこれから選べる行動を分けて考えることが大切です。
Q. 他責だと気づくと、自分にがっかりしてしまいます。
他責になったことに気づけた時点で、考え方を変える機会が生まれています。「また人のせいにしてしまった」と責めるより、「気づいたから、ここから変えよう」と考えてみてください。気づく回数が増えるほど、少しずつ切り替えやすくなります。
Q. 自分で変えられることが思いつかない場合はどうすればいいですか?
「誰かに相談する」「情報を集める」「今日は決めずに一度休む」といったことも、自分で選べる行動です。問題そのものを今日解決できなくても、次につながる一歩を選べれば十分です。
Q. お客様が変わらない場合、講師として責任を感じてしまいます。
講師として伝え方や支援方法を振り返ることは大切ですが、お客様が最終的に何を選び、どう行動するかまで講師が背負う必要はありません。自分ができる支援と、相手自身が決めることを分けて考えることで、必要以上に自分を責めずに済みます。
Q. 他責を減らすには毎日何をすればいいですか?
一日の終わりに「今日うまくいかなかったこと」「そのとき何のせいにしたくなったか」「自分にできることは何か」「明日一つ何を変えるか」の4点だけ振り返ってみてください。短い時間でも続けることで、自分の考え方の癖に気づきやすくなります。
次回予告
Day4では、自責で行動し始めたあとに必要になる「振り返りと改善」についてお伝えします。
自責を意識して行動しても、
すべてが一度でうまくいくわけではありません。
むしろ、
やってみて、結果を見て、もう一度変えてみる。
この繰り返しが大切です。
次回は、
「頑張ったのに結果が出なかった」
というときに他責へ戻らず、
何を見直せばよいのか。
そして、スピ系講師として講座や発信、お客様対応を少しずつよくしていくための考え方を具体的にお伝えします。
「わかっているけれど変えられない」と感じている方へ
他責にしても何も変わらない。
自分にできることを考えたほうがいい。
頭ではわかっていても、実際には何度も同じ考え方に戻ってしまうことがあります。
特に、
仕事。
お客様との関係。
家族。
お金。
自分への自信。
いくつもの悩みが重なっていると、
「結局、何から変えればいいのかわからない」
という状態になることもあります。
そんなときは、
全部を一度に変えようとしなくても大丈夫です。
今起きていることを整理して、
自分では変えられないことと、
自分で変えられることを分けるだけでも、
次に進むための一歩が見えてきます。
「自分の場合は、どこまでが自分の責任なのだろう」
「何を変えれば、今の状況が動き始めるのだろう」
一人では整理しにくいと感じる方は、LINEからご相談ください。