
不平不満を言う前に、自分で改善を考えていますか?スピリチュアル系講師が見直したい仕事の姿勢
「受講者が思うように行動してくれない」「講座の良さが伝わらない」「周囲が協力してくれない」。講師として仕事をしていると、こうした不満を感じることがあります。
思うように進まない状況について、不平不満を言うのは簡単です。ただ、言葉にしたあとも同じ状況が続いているなら、一度立ち止まって考えてみる必要があります。
「私は、この不満を解消するために、何を確認し、何を変えようとしているだろうか。」
不満を感じること自体を責める必要はありません。その不満を、改善の提案や次の行動につなげられているかが、今回のテーマです。
Day1では、不満を言うだけで終わる状態と、改善を考える姿勢の違いを整理します。
不満を言うことと、問題を改善することは違います
不満を誰かに話すと、自分の気持ちを整理できることがあります。話を聞いてもらいたいときもあるでしょう。
しかし、気持ちを伝えただけでは、講座の内容、受講者への案内、仕事の進め方が変わるとは限りません。
たとえば、「質問が多くて困る」と言っていても、質問を受け付ける範囲や時間を説明していなければ、同じことが続く可能性があります。
「案内しても申し込みがない」という不満も、誰に何を伝えたのかを確認しなければ、見直す部分がわかりません。
不満は、困っていることを知らせる言葉です。改善には、何が起きていて、どう変えたいのかを確かめる作業が必要です。
講師として、相手に求める前に確認したいこと
30代以降のスピリチュアル系女性講師として活動する中で、受講者やクライアントへの不満が出てくることもあるでしょう。
そんなときは、相手の姿勢を評価する前に、自分が伝えた内容を確認します。
- 何をしてほしいのか、具体的に伝えましたか。
- 取り組む目的や、進め方を説明しましたか。
- 相手が理解できたか、確認しましたか。
- 質問できる機会を用意しましたか。
- 自分が期待していることと、事前に約束したことは同じですか。
自分には当たり前でも、相手には初めての内容かもしれません。「説明したつもり」と「相手に伝わった」は、分けて考える必要があります。
もちろん、講師が説明を尽くしても、相手が取り組むかどうかを決めることはできません。だからこそ、自分が改善できる部分と、相手が選ぶ部分を分けます。
不満が続くと、周囲は対応の仕方がわからなくなる
「何をしてもだめ」「どうせ誰もわかってくれない」と言い続け、提案された方法も試さない。そうしたやり取りが続くと、周囲は何をすればよいのかわからなくなることがあります。
話を聞いても変わる余地が見えなければ、かかわりを控える人もいるでしょう。
ただし、「後ろ向きなことを言ったら、誰からも相手にされなくなる」と決めつける必要はありません。つらさを話すことや、問題を指摘することも、必要な場面があります。
仕事の話として協力を求めるなら、困っている内容に加えて、どうしたいのか、何を手伝ってほしいのかまで伝えてみてください。
「講座の案内が伝わっていない気がします。対象者と内容の説明を見直したいので、わかりにくい部分を教えてください。」
このように伝えると、相手は具体的な意見を出しやすくなります。
前向きな意見とは、困ったことを隠す言葉ではありません
前向きに考えようとして、「大丈夫です」「きっとよくなります」と言い換えるだけでは、問題が見えなくなることがあります。
ここでいう前向きな意見とは、現状を確認したうえで、改善できる方法や必要な対応を示す言葉です。
たとえば、次のように伝えられます。
- 「説明が長くなったので、次回は内容を三つに分けて伝えます。」
- 「時間外の質問が増えているので、受付時間と返答の目安を案内します。」
- 「この条件では対応が難しいため、日時か内容を調整したいです。」
問題を認め、必要なら断ることや変更を求めることも、改善のための対応です。
明るい言葉を使うかどうかより、次に何をするのかがわかることを大切にしてください。
説明用の例:受講者への不満を、講座の見直しにつなげる
以下は、考え方を説明するための架空の例です。
ある女性講師が、受講者から同じ質問を繰り返し受け、「何度説明しても理解してくれない」と不満を感じたとします。
そのまま受講者の意欲だけを問題にすると、講師が見直せる部分を見落としてしまうことがあります。
まず、実際に起きていることを確認する
どの説明のあとに、どんな質問が出ているのかを確認します。
手順の順番がわからないのか、言葉の意味が難しいのか、実際にやるときに迷うのか。質問の内容によって、必要な対応は変わります。
次に、自分が変えられる部分を考える
手順がわかりにくいなら、一つずつ示す。言葉が難しいなら、日常の例を使う。実践で迷うなら、講座内で一度試す時間をつくる。こうした方法を検討できます。
「受講者が理解しない」という不満を、「どこで迷っているのかを確認し、説明を直す」という行動に変えています。
それでも同じ質問が続く場合は、資料の確認方法や質問への対応範囲を説明することも必要です。改善することと、際限なく対応することは同じではありません。
自分で改善を考えることは、すべてを自分の責任にすることではありません
問題が起きたとき、必ず自分に原因があると考える必要はありません。
相手が約束を守っていない場合や、自分だけでは変えられない条件がある場合もあります。
その場合は、何が困るのかを具体的に伝え、相手に必要な対応を求めます。自分の側を変えるだけが改善ではありません。
また、改善案がまだ思いつかなくても、問題を伝えてかまいません。
「この点で困っています。原因を一緒に確認したいです」「今の条件では対応できないので、調整をお願いします」と、相談から始めることもできます。
自分で考える姿勢とは、一人で抱え込むことではなく、自分ができることと、協力を求めることを確かめる姿勢です。
今日のワーク:最近の不満を一つ、次の行動に変える
最近、仕事で口にした不満を一つ選び、次の四つを書いてみてください。
- 何が起きていますか。相手への評価ではなく、実際の出来事を書きます。
- どうなれば、今よりよい状態になりますか。望む変化を具体的にします。
- 自分で確認したり、変えたりできることは何ですか。説明、予定、案内、対応方法などを考えます。
- 相手に協力を求めたいことは何ですか。必要な情報や対応を言葉にします。
最後に、次に行うことを一つ決めます。
「もっと頑張る」ではなく、「次回の講座案内に質問の受付時間を書く」「受講者が迷った手順を確認する」のように、実際に行うことを選んでください。
すぐに答えが出ないなら、「何を確認すれば考えられるか」を決めるだけでも、次の一歩になります。
よくある質問
不満を誰かに話すことも、やめたほうがよいのでしょうか?
やめる必要はありません。気持ちを整理するために、話を聞いてもらうこともあります。「今日は話を聞いてほしい」「改善方法を一緒に考えてほしい」と、求めていることを伝えると、相手も対応しやすくなります。
改善案が出せないときは、問題を指摘してはいけませんか?
改善案がなくても、困っていることや問題を伝えてかまいません。何が起きているのか、どこに困っているのかを具体的にし、必要なら一緒に考えることを求めてください。問題の報告と、解決策の提案は、必ず同時でなくてもよいのです。
自分が工夫しても、相手が変わらない場合はどうすればよいですか?
相手の行動をすべて変えることはできません。説明や約束を確認し、必要な対応を求めたうえで、仕事の条件や対応範囲を見直します。さらに引き受けることだけでなく、調整する、断る、かかわり方を変えることも選択肢になります。
まとめ+要約
不平不満を言うのは簡単でも、それだけで状況が改善するとは限りません。講師として見直したいのは、不満を感じたあとに、何を確認し、どんな行動を選んでいるかです。
- 不満を感じることと、改善のために動くことを分けて考えます。
- 相手に求める前に、自分の説明や約束を確認します。
- 前向きな意見は、問題を隠さず、必要な対応を具体的に示します。
- 自分で変えられる部分と、相手に協力を求める部分を分けます。
- 改善案がなくても、問題を伝え、相談することはできます。
不満を言った自分を責めるより、「ここから何を変えられるだろうか」と考えてみてください。その問いが、仕事の進め方を見直すきっかけになります。
次回の予告
Day2では、不満の中にある期待や思い込みを整理します。「相手はこうするべき」という考えと、実際に伝えた内容を分け、改善につながる意見のつくり方を考えていきます。
不満を、改善の行動につなげたい方へ
「同じ不満を繰り返してしまう」「自分が変える部分と、相手に求める部分がわからない」。そんな場合は、最近困った場面を一つ取り上げて整理してみてください。
一人では整理しにくい方は、LINEからご相談ください。講座やクライアント対応で困っていること、見直したいことをお伝えください。