
他人に影響されないでいるために。スピリチュアル系講師が自分の判断を取り戻す第一歩
ほかの講師の発信を見て、自分の講座が物足りなく感じる。誰かの助言を聞いて、決めていた方針を変えたくなる。クライアントの反応が気になり、伝えたいことを言えなくなる。そんな場面はありませんか。
人の意見から学べることはあります。ただ、そのたびに自分の考えを置き去りにしているなら、一度立ち止まってみてください。
私は、他人に影響されないでいるためには、すべての意見を遠ざけるよりも、聞いたあとに自分で選べることが大切だと考えます。シリーズの初日は、他人の言葉と自分の判断を分けるところから始めましょう。
誰かの言葉が、そのまま自分の答えになっていませんか?
尊敬する講師から「もっと発信したほうがよい」と言われたら、投稿を増やしたくなるかもしれません。別の人から「発信よりも個別対応を大切に」と言われたら、今度は投稿を減らしたくなるかもしれません。
どちらも参考になる意見です。しかし、自分の活動の目的や時間、相談者との約束を確かめずに取り入れると、方針が変わり続けてしまいます。
助言を受けたときは、「この人が言うから正しい」と決める前に、「今の私に合う理由は何だろう」と考えてみましょう。相手を尊重しながら、自分の状況に合わせて判断できます。
自分自身を持つとは、何を大切にするかを言葉にすること
「自分を持とう」と言われても、すぐに強い自信を持てるとは限りません。まずは、仕事で大切にしたいことを具体的にするところから始められます。
たとえば、次のような考えです。
- 受講者が、自分で選べるように説明したい
- 分からないことを、分かったふりで伝えたくない
- 相談者の不安を強めて、申込みを勧めたくない
- 仕事と、自分の生活の両方を大切にしたい
ここに挙げたものを、そのまま採用する必要はありません。あなたが「これは大切にしたい」と思うことを、自分の言葉で書いてください。
判断に迷ったとき、戻って確かめられる考えがある。それが、自分自身を持つための土台になります。
信念を持つことと、考えを変えないことは違います
信念、つまりビリーフとは、ここでは自分が大切にしている考えや、判断の前提となるものを指します。
たとえば「相手を尊重する」という信念があれば、質問を受けたときに丁寧に聴く、参加を無理に勧めないといった行動につながります。
ただ、信念があるからといって、方法まで変えてはいけないわけではありません。説明が伝わらなければ、言葉や順番を変えられます。新しい事実を知ったら、自分の考えを見直すこともできます。
大切にしたいことを持ちながら、事実や相手の状況を確かめる。その姿勢なら、人の意見を聞くことと、自分で判断することを両立できます。
過去の出来事を、未来の結論にしない
以前、講座への申込みが少なかった。発信した内容に厳しい反応があった。自分の意見を伝えて、相手と気まずくなった。そうした経験があると、次の行動にも迷いが生まれることがあります。
そのとき、過去に起きたことと、これから起きると予想していることを分けてみてください。
説明用の例です。「前回の講座は申込みが少なかった」は、過去の出来事です。「次も誰も興味を持たないだろう」は、未来についての予想です。この二つを同じものとして扱わないことが大切です。
前回の経験から、対象者や案内の内容、開催時期を振り返ることはできます。そのうえで、次に何を変えるかを考えられます。過去を参考にすることと、過去の結果で未来を決めてしまうことを分けましょう。
未来を、自分の選択からつくっていく
「未来は自分自身でつくれる」という考えを、私は、これからの行動を自分で選び直せるという意味で大切にしたいと思います。
ほかの人の反応や、すべての結果を自由に決められるわけではありません。それでも、何を学ぶか、誰に何を伝えるか、どのような約束をして仕事をするかは、自分で考えられます。
過去の流れをそのまま続ける以外にも、選択肢はあります。講座の内容を絞る、対象者を見直す、相談対応の範囲を伝える、説明の仕方を変える。今の選択によって、次の活動の形を変えていけます。
望む未来を考えたら、「そのために今日選べることは何か」と問いかけてみてください。大きな決断でなくても構いません。
今日の確認:他人の意見と、自分の考えを分ける
最近、誰かの言葉を聞いて迷った場面を一つ思い出し、次の三つを書いてみましょう。
- 相手は、どのような意見を伝えましたか?
- 私は、その場面で何を大切にしたいですか?
- その意見を取り入れる、取り入れない、確認してから決める。今はどれを選びますか?
結論を急ぐ必要はありません。「今は決めず、必要な情報を確かめる」も、自分の判断です。誰かの言葉にすぐ従う前に、自分の考えを挟む時間をつくってみてください。
よくある疑問
人の意見で気持ちが揺れたら、自分を持てていないのでしょうか?
気持ちが揺れることだけで、そう決まるわけではありません。揺れたあとに、自分の目的や大切にしたいことを確かめて選べるかを見てみましょう。
尊敬する講師の助言も、断ってよいのでしょうか?
助言への感謝と、採用するかどうかの判断は分けられます。「参考にして、自分の状況に合わせて考えます」と伝える方法もあります。
過去の経験は、考えないほうがよいですか?
過去から学べることはあります。ただ、以前の結果が次も必ず起きると決めず、今の条件や変えられる部分を確かめることが大切です。
まとめ
他人に影響されないでいるためには、人の意見を聞いたあと、自分の基準で選ぶことが大切です。仕事で守りたい考えを言葉にし、過去の出来事と未来の予想を分け、今日できる行動を選んでいきましょう。
次回は、自分を支えている信念と、選択を狭めている思い込みを、どう見分けるかを考えます。
人の意見を聞くたびに活動の方針が変わってしまう、自分が大切にしたいことを整理したいという方は、LINEからご相談ください。今の活動と迷っていることを言葉にするところから、一緒に考えていきましょう。