
自分自身の目標はどう決める?スピ系講師が迷わず目標設定するための考え方
はじめに
Day1では、受講生やクライアントには「目標を決めましょう」と伝えているのに、自分自身の目標は曖昧になってしまう理由についてお話ししました。
目標が決められないのは、何も考えていないからとは限りません。
むしろ、いろいろなことを考えすぎているからこそ、決められなくなっている場合もあります。
「売上を増やしたほうがいいのかな」
「もっとたくさんの人に来てもらったほうがいいのかな」
「講座を増やすべき?」
「SNSをもっと頑張ったほうがいい?」
「でも、本当はもう少しゆっくり働きたい」
そんなふうに、頭の中にいくつもの考えがあると、どれを目標にすればいいのかわからなくなってしまいます。
そこでDay2では、 「自分自身の目標をどうやって決めればいいのか」 を、できるだけシンプルに整理していきます。
難しい方法は使いません。
数字だけを追いかける目標でもありません。
自分がこれからどうなりたいのか。
その方向を、自分自身で決められるようになることが今日の目的です。
目次
目標設定で最初に間違えやすいこと
目標を決めようとしたとき、多くの人が最初に数字を考えます。
たとえば、
- 月商100万円を目指す
- 毎月10人集客する
- フォロワーを1万人にする
- 講座を満席にする
こうした数字の目標が悪いわけではありません。
数字にすることで、達成できたかどうかがわかりやすくなります。
ただし、一つ問題があります。
それは、 「なぜその数字を達成したいのか」 がわからないまま数字だけを決めてしまうことです。
たとえば、
「月商100万円を目標にしよう」
と決めたとします。
でも、本当に欲しいものが月商100万円なのかというと、そうとは限りません。
本当は、
- 毎月の売上に不安を感じなくて済むようになりたい
- 家族との時間を増やしたい
- 好きな仕事を無理なく続けたい
- 価格を下げなくても選ばれるようになりたい
- お金の心配をしないで学びたいことを学びたい
という願いがあるのかもしれません。
だとすれば、目指すものは単純な売上額だけではありません。
目標設定で大切なのは、 誰かが言っている正解をそのまま採用することではなく、自分が本当に望んでいる状態を見つけること です。
「何を達成するか」より先に考えたいこと
自分の目標を決めるときには、いきなり 「何を達成する?」 と考えなくても大丈夫です。
先に考えてほしいのは、
「私は、どんな状態になったらうれしいだろう?」
という問いです。
たとえば今、 毎月の集客に追われているとします。
そうであれば、
「毎月必死に募集しなくても、安定して相談が入る状態になりたい」
という願いがあるかもしれません。
あるいは、講座やセッションが増えて忙しくなりすぎているなら、
「売上を大きく落とさず、週に2日はしっかり休める働き方にしたい」
という願いかもしれません。
目標は、ただ大きなものを掲げればいいわけではありません。
自分の毎日が、今よりどんな状態になればよいのか。
そこから考えると、自分に合った目標が見えやすくなります。
目標を4つの方向から考えてみる
「どうなりたいですか?」 と聞かれても、すぐには答えられないことがあります。
そんなときは、自分の生活を4つの方向に分けて考えると整理しやすくなります。
1.仕事
まずは、講師としてどのような働き方をしたいのかを考えてみましょう。
たとえば、
- 個別セッション中心から講座中心に変えたい
- 少人数でも長く関われる受講生を増やしたい
- 自分の得意なテーマを一つに絞りたい
- 毎月募集しなくても申し込みが入る仕組みを作りたい
- 紹介だけではなく発信からも申し込みが入るようにしたい
という目標が考えられます。
2.お金
次に、お金について考えます。
ここでは「いくら稼ぐべきか」ではなく、 自分がどのくらいの収入を必要としているのか を考えることが大切です。
たとえば、
- 毎月30万円を安定して得たい
- 半年後までに月商50万円を安定させたい
- 値下げをせずに講座を販売したい
- 売上の一部を学びや広告に使える余裕を作りたい
などです。
他人が掲げている売上目標を、そのまま自分の目標にする必要はありません。
自分の生活や理想の働き方に必要な金額を考えてください。
3.時間
仕事だけではなく、時間も大切な目標になります。
売上は増えたけれど、朝から夜まで仕事をするようになった。
その状態を自分が望んでいないのであれば、目標を達成したとは言いにくいでしょう。
たとえば、
- 土日は仕事を入れない
- 夕方以降は家族との時間にする
- 月に一度は完全に仕事から離れる日を作る
- 1日のセッション数を減らす
といった目標も立派な目標です。
4.自分の気持ち
最後に考えたいのが、自分がどんな気持ちで仕事をしたいかです。
これは数字では測りにくい部分ですが、とても大切です。
たとえば、
- 毎月の売上にびくびくしたくない
- 自分のサービスに自信を持ちたい
- 他の講師と比べる時間を減らしたい
- 無理に売り込まなくても仕事が続く状態にしたい
- 受講生との時間をもっと楽しみたい
という願いがあるかもしれません。
仕事、お金、時間、気持ち。
この4つを分けて考えると、自分が本当に変えたいものが見えやすくなります。
それは本当に自分の目標?
目標を立てるときに、もう一つ注意したいことがあります。
それは、 他人の目標を自分の目標だと思い込んでいないか ということです。
SNSを見ていると、
「月商100万円を達成しました」
「毎月満席です」
「フォロワー1万人になりました」
「全国から受講生が集まっています」
という投稿を目にすることがあります。
すると、
「私もそこを目指さなければいけないのかな」
と思うかもしれません。
でも、その人とあなたでは、生活も働き方も大切にしていることも違います。
月商100万円を目指すことが楽しい人もいれば、 月30万円を安定させながら、家族との時間を増やしたい人もいます。
どちらが正しいということではありません。
大切なのは、 「私は本当にそれを望んでいるの?」 と、自分自身に確認することです。
目標を考えたときに、
「やらなければ」
「普通はこれくらい目指すべき」
「周りがやっているから」
という言葉ばかり出てくるのであれば、その目標は一度見直してみてもいいでしょう。
反対に、
「そうなったらうれしい」
「ちょっと怖いけれど、やってみたい」
「それができたら自分の働き方が変わりそう」
と感じるなら、自分自身の願いに近い可能性があります。
曖昧な願いを具体的な目標に変える方法
ここまで考えると、
「もっと余裕を持ちたい」
「集客を安定させたい」
「もっと自信を持ちたい」
といった願いが出てくるかもしれません。
ただ、このままだと少し曖昧です。
そこで次は、願いを具体的にしていきます。
難しく考える必要はありません。
次の3つを加えてみてください。
- いつまでに
- どうなっていたいか
- そのために何をするか
たとえば、
「集客を安定させたい」
という願いがあるなら、
「3か月後までに、毎月3件以上の相談が安定して入る状態を目指し、そのために週2回の発信を続ける」
という形にできます。
また、
「もう少し休みたい」
という願いであれば、
「2か月後までに、週に1日は完全に仕事をしない日を作る。そのためにセッション日をまとめる」
という目標にできます。
「講座にもっと自信を持ちたい」
という場合なら、
「3か月以内に今の講座内容を見直し、受講後にどんな変化を得られるのかを言葉にできる状態にする」
といった目標も考えられます。
このようにすると、 ただの願いだったものが、実際に行動できる目標へ変わります。
期限を決めることがなぜ大切なのか
ここで、とても大切なのが期限です。
「いつかやりたい」
「そのうち変えたい」
という言葉は、とても便利です。
なぜなら、今すぐ何もしなくてもいいからです。
でも、あなた自身もわかっているのではないでしょうか。
「いつかやろう」と思っているだけでは、なかなかその日は来ません。
受講生から、
「いつか自分のサービスを始めたいです」
「いつか発信を始めたいです」
「いつか変わりたいです」
と言われたら、あなたはどう答えるでしょうか。
きっと、
「では、いつから始めますか?」
と聞くのではないでしょうか。
自分自身にも、同じ質問をしてみる必要があります。
「いつかちゃんと目標を決めよう」
ではなく、
「今月中に決める」
「今週30分だけ考える」
「3か月後までにここまで進める」
と決める。
期限を決めると、目標は初めて「今の自分が取り組むこと」に変わります。
大きすぎる目標より小さな目標から始める
目標設定というと、大きな目標を作らなければ意味がないと思ってしまう人もいます。
しかし、最初から大きすぎる目標を決めると、かえって動けなくなることがあります。
たとえば現在の月商が10万円なのに、
「来月100万円にする」
と決めても、何をしたらいいのかわからなくなるかもしれません。
その場合は、
「まず月20万円を3か月続ける」
という目標のほうが、今やることを考えやすくなります。
あるいは、
「毎月10人集客する」
ではなく、
「まず毎月1件、発信から相談が入る状態を作る」
というところから始めてもいいのです。
目標は、自分を大きく見せるためのものではありません。
実際に動くためのもの です。
だから、
「これなら少し頑張ればできそう」
というくらいから始めても大丈夫です。
小さな目標を一つ達成すると、
「自分で決めたことを実行できた」
という経験ができます。
その経験が、次の行動につながります。
自分自身の目標がないまま教え続けると、どうなる?
少し厳しく聞こえるかもしれませんが、ここも考えておきたいところです。
受講生には、
「目標を決めましょう」
「未来を明確にしましょう」
「行動しましょう」
と伝えている。
でも、自分自身は、
「私はそのうち考えればいい」
「今は忙しいから」
「仕事が落ち着いたら決めよう」
と思っている。
この状態が続くと、自分の中に小さな違和感が生まれることがあります。
「私は人には言っているのに、自分ではやっていない」
という違和感です。
すると、言葉に自信を持てなくなることがあります。
もちろん、何もかも完璧にできている必要はありません。
でも、 自分自身も同じテーマに取り組んでいること は大切です。
目標設定を教えるなら、自分も目標を持ってみる。
行動を勧めるなら、自分も小さく動いてみる。
そうすると、伝える言葉にも実感が入ります。
「私はこうやって考えたよ」
「私も最初は決められなかったよ」
「でも、こうやって整理したら少しずつ見えてきたよ」
そう話せることは、受講生にとっても安心につながります。
目標設定は、自分との約束を作ること
目標は、誰かに褒めてもらうために作るものではありません。
SNSで発表するためでもありません。
自分自身との約束です。
「私は、この方向に進んでみる」
と決めることです。
もちろん、途中で変わっても構いません。
実際に行動してみて、
「これは違うな」
と思えば修正すればいいのです。
目標を決めたら絶対に変えてはいけないわけではありません。
むしろ、行動しながら目標を見直すことは自然なことです。
大切なのは、
何も決めずに流され続けるのではなく、
今の自分なりに、進む方向を決めること です。
今日のワーク
今日は、自分自身の目標を一つ作ってみましょう。
紙やノート、スマートフォンのメモを用意してください。
ステップ1:今変えたいことを書く
まず、今の仕事や生活で変えたいことを書きます。
たとえば、
- 集客が不安定
- 仕事が多すぎて休めない
- 講座に自信がない
- 発信が続かない
- 売上が毎月バラバラ
などです。
ステップ2:どうなったらうれしいかを書く
次に、
「これがどう変わったら私はうれしい?」
と考えてみてください。
たとえば、
「集客が不安定」
であれば、
「毎月安定して相談が入るようになったらうれしい」
という願いが出てくるかもしれません。
ステップ3:いつまでにそうなりたいか決める
次に期限を決めます。
「いつか」ではなく、
- 1か月後
- 3か月後
- 半年後
- 今年中
など、自分が想像しやすい期限を決めてください。
ステップ4:最初にすることを一つだけ決める
最後に、
「そのために最初に何をする?」
と考えます。
ここでは一つだけで構いません。
たとえば、
- 発信内容を見直す
- 講座内容を書き出す
- 毎週発信する曜日を決める
- セッション数を見直す
- 売上と申し込み数を確認する
などです。
最終的には、次のような一文にしてみてください。
「私は3か月後までに、毎月3件以上の相談が安定して入る状態を目指します。そのために、まず今週、自分の発信内容を見直します。」
これだけでも、昨日までの
「何か変えたい」
という状態から一歩進みます。
完璧な目標でなくても大丈夫です。
まずは、自分自身に方向を示してあげてください。
まとめ・要約
自分自身の目標を決めるときは、いきなり大きな数字を掲げる必要はありません。
最初に考えるべきなのは、 「私は、今よりどんな状態になったらうれしいのか」 ということです。
仕事、お金、時間、気持ちという4つの方向から考えてみると、自分が本当に変えたいものが見えやすくなります。
そして、出てきた願いに 「いつまでに」 「どうなる」 「そのために何をする」 という3つを加えることで、実際に動ける目標へ変わっていきます。
また、目標は他人と比べて決めるものではありません。
誰かが月商100万円を目指しているから、自分も同じところを目指さなければならないわけではありません。
大切なのは、自分自身がどう働きたいのか、どんな毎日を送りたいのかを考えることです。
そして、「いつか決めよう」で終わらせないことです。
いつか時間ができたら。
いつか仕事が落ち着いたら。
いつか自信がついたら。
そう思っていても、その「いつか」が自然にやってくるとは限りません。
受講生には行動を勧めているのに、自分自身のことになると後回しにしてしまう。
もし思い当たるなら、今日から少しだけ変えてみてください。
大きな行動でなくて構いません。
まず一つ、自分の目標を言葉にする。
そこから、自分自身の未来も動き始めます。
次回は「決めた目標を実際の行動に変える方法」をお伝えします
目標を決めても、それだけでは現実は変わりません。
次に必要になるのは、
「その目標のために、今日何をするのか」
を決めることです。
ただし、ここでも多くの人がつまずきます。
やることを増やしすぎたり、 大きすぎる計画を立てたり、 数日頑張って疲れてしまったりするからです。
Day3では、決めた目標を無理なく行動に変えていく方法を、具体的な手順にしてお伝えします。
もし今日のワークをやってみても、
「これが本当に自分の目標なのかわからない」
「考えれば考えるほど迷ってしまう」
「仕事の目標と自分の本音が合っていない気がする」
という場合は、一人で答えを出そうとしなくても大丈夫です。
自分のことほど、自分では見えにくいことがあります。
今の活動や働き方を整理しながら、 これからどこを目指していくのか一緒に考えたい方は、LINEからご相談ください。
よくある質問
目標は一つに絞ったほうがいいですか?
最初は、一番変えたいものを一つ決めることをおすすめします。 仕事、売上、集客、時間など、全部を一度に変えようとすると、何から手をつければいいのかわからなくなりやすいからです。 まず一つ決めて、その目標に関係する行動から始めてみてください。
売上目標を決めるのが苦手です。無理に決める必要はありますか?
最初から売上だけを目標にする必要はありません。 「毎月安心して仕事を続けられる状態にしたい」と考えたうえで、そのためにはどの程度の売上が必要なのかを考えてみると決めやすくなります。 数字は自分を追い込むためではなく、必要な行動を考えるための目安として使ってください。
目標を決めても途中で変えていいのでしょうか?
もちろん変えて構いません。 実際に行動してみると、「思っていたものと違った」「こちらの方向のほうが自分に合っている」と気づくことがあります。 目標は一度決めたら絶対に変えられないものではありません。 今の自分に合わせて見直していくことも大切です。
大きな目標を持ったほうが成長できるのではありませんか?
大きな目標が力になる人もいますが、大きすぎることで何をすればいいかわからなくなる人もいます。 その場合は、大きな目標の前に小さな目標を置いてみてください。 たとえば「月商100万円」の前に「まず月30万円を安定させる」と決めることで、必要な行動が考えやすくなります。
自分が本当に望んでいることがわかりません。
「何がしたいか」がわからないときは、「今の何を変えたいか」から考えてみてください。 不満、不安、疲れ、違和感などを書き出し、その反対の状態を考えると、自分が望んでいることが見えてくることがあります。
目標を決めると苦しくなってしまいます。
目標を「絶対に達成しなければならないもの」と考えると苦しくなりやすくなります。 目標は、自分を責めるための約束ではありません。 今の自分が進みたい方向を決めるための目印だと考えてみてください。 進みながら調整しても大丈夫です。
スピ系講師でも数字の目標は必要でしょうか?
活動を仕事として続けていくのであれば、必要に応じて数字を見ることは役立ちます。 ただし、数字だけを追いかける必要はありません。 売上、相談件数、受講生数などの数字と、自分が大切にしたい時間や働き方の両方を見ることが大切です。
自分が目標設定できていないのに受講生へ教えるのは問題でしょうか?
完璧でなければ教えられないわけではありません。 ただ、自分自身の課題を放置するのではなく、自分も実際に取り組んでみることは大切です。 自分で迷い、考え、行動した経験があることで、受講生がつまずいたときにも、より現実的な言葉を伝えられるようになります。