
受講生には目標設定を勧めているのに、自分の目標は決められないのはなぜ?
はじめに
受講生やクライアントには、 「目標を決めましょう」 「どうなりたいのかを明確にしましょう」 と伝えている。
けれど、ふと自分自身のことを考えてみると、 「私はこれから、どうなりたいんだろう?」 と答えられない。
そんなことはありませんか?
これは、講師として何かが足りないという話ではありません。 人のことは客観的に見られても、自分のことになると急に見えにくくなるのは、よくあることです。
ただ、その状態を長く放置してしまうと、 毎日仕事をしているのに、なぜか前に進んでいる感じがしない。 新しい講座を作っても、発信を続けても、どこに向かっているのかわからない。 そんな状態になりやすくなります。
この5日間では、スピ系講師として活動するあなたが、 自分自身の目標をあらためて見直し、 「私はここに向かっていく」と言える状態を作っていきます。
Day1では、まず「なぜ目標設定が大切なのか」、そして「なぜ人には教えられるのに自分ではできないのか」を整理していきましょう。
目次
なぜ目標設定が大切なのか
目標というと、 「売上100万円」 「受講生を50人集める」 「講座を満席にする」 といった数字を思い浮かべる方も多いかもしれません。
もちろん、それも目標のひとつです。
でも、本来の目標はもっとシンプルです。
「私は、どこに向かいたいのかを決めること」 です。
目的地が決まっていなければ、 どの道を選べばいいのかも決められません。
たとえば、 「もっと発信を頑張らなきゃ」 「新しい資格を取ったほうがいいかな」 「Instagramをやったほうがいいかな」 「新しい講座を作ったほうがいいかな」 と考えているとします。
ここで目標が決まっていなければ、 どれが本当に必要なのか判断できません。
だから、やることばかり増えていきます。
反対に、 「私は半年後までに、この講座を必要としている人に届けられる状態になる」 と決まっていれば、 今やるべきことも少しずつ見えてきます。
目標設定は、自分を縛るためのものではありません。
迷ったときに、 「私はこっちに向かうんだった」 と思い出すための目印なのです。
自分の目標を決められないのに、人に教えてもいいの?
ここで、少し胸が痛くなる人もいるかもしれません。
「受講生には目標を決めましょうと言っているのに、私は決められていない」
「こんな自分が教えていていいのかな」
そう思うこともあるでしょう。
でも、 自分が完璧にできていなければ、人に伝えてはいけないわけではありません。
人には、その人の状況があります。 あなた自身にも、あなた自身の課題があります。
大切なのは、 自分ができていないことに気づいたあと、見ないふりをしないことです。
むしろ、自分自身が目標設定で迷った経験があるからこそ、 受講生が目標を決められない苦しさも理解できます。
「決めればいいだけですよ」 と言って終わるのではなく、 「決めたいけれど決められないこともあるよね」 と理解できる。
その経験は、講師として大切なものになります。
ただし、 「私は人に教える立場だから、自分のことは後回しでいい」 という状態が続いているなら、一度見直す必要があります。
受講生の人生を考える時間は取っているのに、 自分自身の人生を考える時間がまったくない。
それでは、自分の活動がどこへ向かうのかわからなくなってしまいます。
なぜ自分のことになると目標が決められないのか
人の目標設定を手伝うときは、 「本当はどうなりたいですか?」 「何ができたらうれしいですか?」 と聞けるでしょう。
でも、自分自身に同じ質問をすると、 急に答えが出なくなることがあります。
そこには、いくつか理由があります。
失敗したくない
目標を決めると、 できたか、できなかったかが見えるようになります。
だから無意識のうちに、 「決めなければ失敗もしない」 という状態を選んでしまうことがあります。
できなかったときに自分を責めそう
まじめな人ほど、 目標を「自分を評価するためのもの」にしてしまいがちです。
達成できなかったら、 「私はダメだった」 と感じる。
それが怖いから、最初から曖昧にしてしまいます。
人のことを優先しすぎている
講師業をしていると、 受講生への返信、セッション、講座準備、発信など、 常に誰かのために時間を使います。
すると、 自分の未来を考えることは後回しになりやすくなります。
これは特に、相手の気持ちを大切にする人ほど起こりやすいことです。
本当の願いを言葉にするのが怖い
実は、 「目標がわからない」のではなく、 「本当はわかっているけれど、認めるのが怖い」 という場合もあります。
もっと売上を上げたい。 もっと自由な時間が欲しい。 今の働き方を変えたい。 講師業をもっと大きくしたい。 あるいは、少し仕事を減らしたい。
自分の本音を認めると、 何かを変えなければならなくなるかもしれません。
だから、あえて目標を決めないことで、今の状態を守っていることもあるのです。
「いつかやる」では、やっぱり動けない
「もう少し落ち着いたら考えよう」
「今の仕事がひと段落したら、自分のことも考えよう」
「いつかちゃんと目標を立てよう」
そう思ったことはないでしょうか。
でも、講師として活動していれば、 完全に何もない時期はなかなか来ません。
受講生が増えれば忙しくなります。 新しい講座を作れば忙しくなります。 発信を始めれば、それも仕事になります。
つまり、 「時間ができたら考える」 では、ずっと考えないままになる可能性があります。
そして、これはあなた自身が受講生にも伝えていることかもしれません。
「いつか変わりたいと思っているだけでは変わらない」
「やろうと思っているだけでは進まない」
きっと、どこかではわかっていますよね。
だからといって、 今日すべてを決める必要はありません。
必要なのは、 「自分自身のことも、きちんと考える」 と決めることです。
目標設定は、まずここから始めればいい
目標を立てようとすると、 いきなり数字を決めようとする人がいます。
でも、最初から 「月商100万円」 「受講生100人」 などと決める必要はありません。
まず考えてほしいのは、 「今よりどうなったら、私はうれしいのか?」 ということです。
たとえば、
- 毎月の集客への不安を減らしたい
- 自分の講座にもっと自信を持ちたい
- 紹介だけに頼らず申し込みが入るようにしたい
- 仕事だけではなく家族との時間も大切にしたい
- 自分らしい働き方を作りたい
最初は、このくらいで構いません。
大切なのは、 「正しい目標」を作ることではなく、 自分が本当に望んでいる方向を見つけることです。
目標設定は、自分を追い込むためにするものではありません。
これからの自分が迷わないために、 方向を決めてあげるものです。
今日の小さなワーク
今日は、細かな目標を決めなくても大丈夫です。
紙やスマートフォンのメモを開いて、次の3つを書いてみてください。
- 今の仕事で「このままでは嫌だな」と感じていること
- 半年後、今より少し良くなっていたらうれしいこと
- 本当はやってみたいけれど、後回しにしていること
人に見せる必要はありません。
きれいな言葉にしなくても大丈夫です。
「もっと稼ぎたい」 「もっと休みたい」 「集客に追われたくない」 「自信を持ちたい」
そんな言葉でも十分です。
まず、自分自身の本音を自分が知ること。
そこが、目標設定のスタートです。
まとめ・要約
受講生やクライアントには目標設定を勧めているのに、自分自身の目標は決められていない。 そんな状態は、決して珍しいことではありません。
人のことは客観的に考えられても、自分のことになると、失敗への不安や忙しさ、本当の願いを認める怖さなどが入り込みます。 その結果、「そのうち考えよう」と後回しにしてしまいます。
しかし、目標がないままでは、何を優先すればいいのかがわからなくなります。 発信、講座作り、資格取得、集客など、目の前のことを頑張っていても、それがどこにつながっているのか見えなくなるからです。
目標設定とは、自分を追い込むことではありません。 「私はこれから、こちらに向かっていく」と自分に方向を示すことです。
今日は完璧な目標を作る必要はありません。 まずは、「今よりどうなったらうれしい?」と自分自身に聞いてみてください。
次回は「自分の目標をどうやって決めるのか」を整理します
目標が大切だとわかっていても、 「では具体的に、何を目標にすればいいの?」 という疑問は残ります。
そこでDay2では、 仕事、売上、働き方、生活などを整理しながら、 自分自身の目標を具体的にしていく方法をお伝えします。
ひとりで考えていると、どうしても同じところをぐるぐるしてしまうこともあります。 「自分の場合は何を目標にすればいいのかわからない」という方は、LINEからご相談ください。
よくある質問
目標は必ず数字にしなければいけませんか?
いいえ。最初から数字にする必要はありません。「もっと余裕を持って働きたい」「集客への不安を減らしたい」など、まずは自分が望んでいる方向を言葉にするところから始めて大丈夫です。
目標を決めても達成できなかったら意味がないのでは?
達成できなかったとしても意味はあります。目標があることで、自分がどこまで進んだのか、何が足りなかったのかを振り返れます。目標は自分を責めるためではなく、方向を確認するために使うものです。
自分ができていないことを受講生に教えてもいいのでしょうか?
自分がすべて完璧にできている必要はありません。ただ、自分自身の課題を見ないふりにするのではなく、自分も学び続ける姿勢を持つことは大切です。その経験が、受講生への理解にもつながります。
目標がまったく思いつかない場合はどうすればいいですか?
「何を達成したいか」ではなく、「今の何を変えたいか」から考えてみてください。不満や違和感の反対側に、あなたが望んでいる状態が隠れていることがあります。
忙しくて目標を考える時間がありません。
長時間考える必要はありません。まず10分だけ、自分の未来について考える時間を作ってみてください。「時間ができたら」ではなく、短くても先に時間を取ることが第一歩になります。