
無意識の他責に気づく。スピ系講師が自分の思考を整える方法
はじめに
Day1では、他責にしていても現実は変わりにくく、自分で変えられる部分に目を向けることが大切だとお伝えしました。
ただ、ここで一つ難しいことがあります。
それは、自分が他責になっていることに、自分ではなかなか気づけないということです。
「私は人のせいになんてしていない」
そう思っていても、
「忙しいからできない」
「周りがわかってくれない」
「お客様が行動してくれない」
「SNSの反応が悪い」
「今はタイミングがよくない」
という言葉が増えているなら、知らないうちに自分の外側へ原因を置いている可能性があります。
もちろん、忙しいこともあります。
環境が整っていないこともあります。
相手に原因がある場合もあります。
問題なのは、それらを理由にして、
「だから私は何もできない」
と止まってしまうことです。
他責は、強い言葉で人を責めることだけではありません。
自分ではどうにもできない理由を探し続けることも、他責につながります。
Day2では、自分の中にある他責のサインを見つける方法と、自責の考え方へ戻るための具体的な問いかけをお伝えします。
自分を責めるためではありません。
自分の人生や仕事を、自分で動かせる状態に戻すための話です。
目次
他責は「人を責めること」だけではない
「他責」と聞くと、
「あの人が悪い」
「あの人のせいでこうなった」
と、誰かを強く責めることを想像する人が多いかもしれません。
ですが、実際にはもっとわかりにくい形で他責は出てきます。
たとえば、
「私はやりたいけれど、時間がないからできない」
という言葉です。
これは一見すると、誰かを責めているわけではありません。
でも、
「時間がないから私はできない」
と考えて終わっているなら、自分で変えられる部分を探していない状態です。
「10分だけでもできることはないかな」
「何か一つ減らせる予定はないかな」
「毎日ではなく週に2回ならできないかな」
と考えることもできます。
もちろん、どうしても時間が取れない時期はあります。
それでも、
「できない理由を確認して終わる」のか、
「今の状況でできる方法を探す」のかで、その後は変わります。
他責か自責かを見るときは、
「誰かを責めているかどうか」
だけを見るのではなく、
「自分で変えられる部分を探しているか」
を見ることが大切です。
無意識の他責に気づく5つの言葉
無意識の他責に気づくためには、自分が普段どんな言葉を使っているかを見るとわかりやすくなります。
特に次のような言葉が増えているときは、一度立ち止まってみてください。
1. 「あの人が○○してくれないから」
たとえば、
「家族が応援してくれないから行動できない」
「お客様がわかってくれないから講座がうまくいかない」
という考え方です。
相手に期待すること自体が悪いわけではありません。
ですが、自分が動けない理由をすべて相手に置いてしまうと、相手が変わるまで自分も動けないことになります。
そこで、
「相手が変わらなくても、私にできることは何だろう」
と考えてみます。
伝え方を変えることかもしれません。
頼み方を変えることかもしれません。
相手に期待しすぎないことかもしれません。
2. 「環境が悪いから仕方ない」
環境の影響は確かにあります。
でも、
「環境が悪いから何もできない」
と決めてしまうと、自分の可能性まで閉じてしまいます。
今の環境の中でできることが本当に一つもないのかを考えてみましょう。
小さく始める。
やり方を変える。
人に助けを求める。
今まで使っていなかった時間を見直す。
できることは意外と残っているものです。
3. 「私は悪くない」
これは、自分を守るために出てくることがあります。
もちろん、すべてを自分のせいにする必要はありません。
ただ、
「私は悪くない」
で話を終わらせてしまうと、自分が改善できる部分まで見なくなることがあります。
悪いか悪くないかではなく、
「次に同じことが起きたら、私は何を変えられるだろう」
と考えるほうが、自分の成長につながります。
4. 「普通はこうしてくれるはず」
「普通は返信してくれるはず」
「普通はこれくらいわかるはず」
「普通は申し込む前に調べるはず」
こうした「普通は」という言葉にも注意が必要です。
自分にとっての普通と、相手にとっての普通は同じではありません。
相手が自分の期待通りに動かないことを責めるより、
「相手にもわかるように伝えられていただろうか」
と考えたほうが、次の改善につながります。
5. 「今はタイミングが悪い」
タイミングが悪いこともあります。
ですが、この言葉を何度も使っているなら注意が必要です。
「もう少し落ち着いたら」
「状況が整ったら」
「自信がついたら」
「もっと勉強してから」
と先延ばししているうちに、何か月も何年も過ぎてしまうことがあります。
完璧なタイミングを待つよりも、
「今できる一番小さな行動は何か」
を考えることが大切です。
「できない理由」を探していないか
何か新しいことを始めようとしたとき、
人は無意識に「できない理由」を探すことがあります。
たとえば、
- 時間がない
- お金がない
- 知識が足りない
- 自信がない
- 家族が反対している
- まだ準備ができていない
- 自分には向いていない
これらが事実である場合もあります。
ただし、大切なのは、
「できない理由があること」
と
「何もしないこと」
は同じではないということです。
時間がなくても、5分なら使えるかもしれません。
お金がなくても、無料で学べることはあるかもしれません。
知識が足りないなら、今日一つ覚えることはできます。
自信がないなら、小さな行動から始めることはできます。
他責になっているときは、
「できない理由」
を集めることに意識が向きます。
自責で考えているときは、
「それでもできること」
を探します。
この違いはとても大きいです。
できない理由を100個集めても、現実は変わりません。
でも、できることを一つ見つけて行動すれば、少しずつ現実は動き始めます。
相手への不満が増えたときに考えたいこと
他責になっているときには、周りへの不満が増えることがあります。
「どうしてわかってくれないの?」
「どうして行動してくれないの?」
「どうして私ばかり頑張らないといけないの?」
「もっとちゃんとしてほしい」
こうした気持ちが出ること自体は悪いことではありません。
誰でも不満を感じることはあります。
大切なのは、不満を感じたあとです。
不満をずっと相手に向け続けるのか。
それとも、
「私は何を期待していたんだろう」
「その期待を相手にきちんと伝えていたかな」
「相手が変わらない場合、私はどうしたいのだろう」
と自分に戻って考えるのか。
ここで自分に意識を戻せると、状況を冷静に見やすくなります。
たとえば、お客様が講座の内容をなかなか実践してくれない場合、
「この人はやる気がない」
と決めてしまうのは簡単です。
でも、
「説明が難しくなっていなかったかな」
「一度にやることを多く伝えすぎていなかったかな」
「何から始めればよいか、具体的に伝えていたかな」
と見直せば、自分の講座を改善できるかもしれません。
もちろん、それでも行動しない人はいます。
そこまで自分の責任にする必要はありません。
自分ができることをしたうえで、相手の選択は相手に任せる。
この線引きも大切です。
他責から自責へ切り替える3つの質問
自分が他責になっていることに気づいたら、無理に気持ちを変えようとする必要はありません。
まずは質問を変えてみてください。
問いかけが変わると、見えるものも変わります。
質問1. 私が変えられることは何?
最初に考えたいのが、
「この状況の中で、私が変えられることは何だろう?」
という質問です。
相手の気持ちは変えられません。
過去も変えられません。
天気や景気も、自分の力だけでは変えられません。
でも、
- 自分の伝え方
- 自分の行動
- 自分が使う時間
- 自分が学ぶ内容
- 自分が誰に相談するか
- 自分が次に何を選ぶか
は変えることができます。
自分が変えられることに意識を向けるだけでも、気持ちは少し前向きになります。
質問2. 私は今、何を誰かのせいにしている?
次に、
「私は今、何を誰かのせいにしているだろう?」
と考えてみます。
この質問は少し耳が痛いかもしれません。
でも、自分を責めるためではありません。
自分の力を取り戻すための質問です。
たとえば、
「発信できないのは忙しいから」
と思っていたなら、
「忙しいのは事実。でも、1週間の中で30分も取れないだろうか」
と考え直すことができます。
「家族が応援してくれないから挑戦できない」
と思っていたなら、
「家族が応援してくれなくても、小さく始められる方法はないかな」
と考えられます。
こうして、自分の選択肢を増やしていきます。
質問3. 次に同じことが起きたら、私は何を変える?
最後は、
「次に同じことが起きたら、私は何を変える?」
です。
失敗したことを何度も考えても、過去は変えられません。
でも、次の行動は変えられます。
講座の申し込みが少なかったなら、
次は告知の回数を増やす。
説明が伝わらなかったなら、
次はもっと簡単な言葉を使う。
予定を詰めすぎて疲れたなら、
次は余白を作る。
同じことが起きても、次に違う行動を選べれば、それは成長です。
スピ系講師が特に気をつけたい他責の考え方
スピ系講師という仕事では、人の心や人生、考え方に関わることが多くなります。
そのため、他責が少し違う形で表れることがあります。
たとえば、
「この人はまだ受け取れる状態ではない」
「波動が合わないから仕方ない」
「この人自身が変わろうとしていない」
「今はそのタイミングではない」
と考えることです。
こうした見方そのものを否定する必要はありません。
実際に、相手側の準備が整っていないこともあるでしょう。
ただ、それだけで終わってしまうと、自分が見直せる部分を見落とす可能性があります。
たとえば、
「もっと相手に伝わる説明はできなかったかな」
「相手の話を十分に聞けていたかな」
「自分の考えを押しつけていなかったかな」
「難しい言葉を使いすぎていなかったかな」
「相手が本当に求めていることを確認できていたかな」
と振り返ることができます。
スピ系講師だからこそ、
目に見えない理由だけですべてを説明しないことも大切です。
伝え方。
講座の内容。
価格。
申し込みまでの流れ。
相手への対応。
こうした現実的な部分にも目を向けることで、講師としてさらに成長しやすくなります。
人に何かを伝える立場だからこそ、
「自分にも改善できるところはあるかもしれない」
という視点を持っておくことが大切です。
今日できる簡単な振り返りワーク
ここまで読んだら、今日一つだけ振り返ってみましょう。
紙でもスマートフォンのメモでも構いません。
最近、うまくいかなかったことを一つ書いてください。
たとえば、
- 講座の申し込みが入らなかった
- SNSを更新できなかった
- お客様とうまく話せなかった
- 予定していた仕事が終わらなかった
- 家族とぶつかってしまった
など、何でも構いません。
次に、3つ書いてみてください。
1. 私は何を原因だと思っている?
まずは、正直に書きます。
「あの人のせい」
「時間がなかった」
「環境が悪かった」
「自分には向いていない」
どんな答えでも構いません。
2. その中で、自分に変えられることは何だった?
次に、
自分で変えられた部分がなかったかを考えます。
たとえば、
- もっと早く準備できた
- 説明を短くできた
- 誰かに相談できた
- 予定を詰めすぎないようにできた
- 相手の話をもう少し聞けた
などです。
3. 次に同じことが起きたらどうする?
最後に、次の行動を一つだけ決めます。
ここで大事なのは、
大きな目標を立てないことです。
「次は完璧にする」
ではなく、
「次は前日に10分準備する」
「次は一つ質問してから話す」
「次は投稿を1本だけ作る」
というように、小さく決めます。
自責の習慣は、こうした小さな振り返りから作られていきます。
まとめ
自分が他責になっていることは、自分では意外と気づきにくいものです。
人を強く責めていなくても、
「時間がないから」
「環境が悪いから」
「相手がわかってくれないから」
「今はタイミングが悪いから」
という言葉で、自分が動かない理由を作っていることがあります。
他責にすると、その瞬間は楽になるかもしれません。
自分が悪いと思わなくて済むからです。
でも、その状態が続くと、自分で責任を取る力が弱くなっていきます。
そして何かあるたびに、
「仕方がない」
「私にはどうすることもできない」
という言い訳が増えてしまうことがあります。
人のせいにしても、環境のせいにしても、周りのせいにしても、問題そのものは解決しません。
それどころか、
自分で現実を変えられない感覚が強くなり、
「自分なんて何をやっても無理なのかもしれない」
という気持ちまで出てくることがあります。
だからこそ、
「誰が悪いのか」
を探すより、
「私は何を変えられるのか」
を考えてみてください。
自責とは、自分にすべての責任を押しつけることではありません。
自分ができること、自分が選べること、自分が変えられることを見つけることです。
今日一日だけでも、
「○○だからできない」
という言葉が頭に浮かんだら、
「それでも、私にできることは何?」
と問い直してみてください。
その小さな問いかけが、自分の人生や仕事を自分の手に戻していくきっかけになります。
要約
- 他責は、人を直接責めることだけではなく、「環境が悪いからできない」と自分の外側に原因を置くことも含まれます。
- 「○○してくれないから」「環境が悪いから」「私は悪くない」「普通はこうするはず」「今はタイミングが悪い」という言葉が増えたときは、他責になっていないか確認することが大切です。
- 他責になっていると「できない理由」を集めやすく、自責で考えると「それでもできること」を探しやすくなります。
- 相手への不満が出たときは、「私は何を期待していたのか」「自分に変えられることはあるか」と考えることで自分に意識を戻せます。
- 他責から自責へ戻すには、「私が変えられることは何?」「何を誰かのせいにしている?」「次は何を変える?」という3つの質問が役立ちます。
- スピ系講師は、目に見えない理由だけで判断せず、伝え方や講座内容、対応など現実的に改善できる部分も振り返ることが大切です。
よくある質問
Q. 他責になっているかどうか、自分ではよくわかりません。
「○○だからできない」「あの人が○○してくれないから」「仕方がない」という言葉が増えていないかを確認してみてください。そのあとに「それでも自分にできることは何か」と考えられるなら、自責の方向へ戻ることができます。
Q. 本当に環境が悪い場合でも、自分に原因を探すべきですか?
すべての原因を自分に探す必要はありません。環境に問題があるなら、それは事実として認めて構いません。そのうえで「この環境の中で自分にできることは何か」「環境そのものを変えるためにできることはあるか」と考えることが大切です。
Q. 自分にできることを考えても、何も思いつかない場合はどうしたらいいですか?
最初から大きな答えを探さなくても大丈夫です。「誰かに相談する」「5分だけ調べる」「今日は休んで明日考える」なども、自分で選べる行動です。今すぐ問題を解決するのではなく、一歩だけ前へ進むことを考えてみてください。
Q. 相手に問題があるのに、自分を見直すのは納得できません。
相手に問題があることと、自分に改善できる部分があることは別の話です。相手の問題まで自分の責任にする必要はありません。ただ、今後同じ状況になったときに自分を守る方法や、関わり方を変える方法を考えることはできます。
Q. 自責を意識すると、自分を責める癖が強くなりそうで心配です。
自責は「私が悪かった」と自分を責め続けることではありません。「次に何ができるか」を考えるためのものです。過去の自分を責める方向へ進んだら、「では次はどうする?」と未来の行動へ意識を戻してください。
Q. スピ系講師の場合、相手が変わらないことも自分の責任ですか?
いいえ。相手が最終的にどう行動するかは、相手自身の選択です。講師としてできるのは、伝え方を工夫したり、理解しやすい環境を作ったり、必要な支援を行ったりすることです。自分ができる部分と、相手が決める部分を分けて考えることが大切です。
次回予告
Day3では、他責から自責へ考え方を変えるための具体的な実践方法を扱います。
頭では、
「人のせいにしても仕方がない」
とわかっていても、実際に嫌な出来事が起こると、すぐに自責へ切り替えるのは簡単ではありません。
そこで次回は、
イライラしたとき。
失敗したとき。
思うような結果が出なかったとき。
そんな場面で使える、自責へ戻るための具体的な手順をお伝えします。
自分だけでは気づきにくい他責を整理したい方へ
自分の考え方は、自分では当たり前になっているため、
「これは他責なのか」
「それとも本当に自分ではどうにもできないことなのか」
判断しにくいことがあります。
特に、講師として活動していると、
お客様との関係。
集客。
発信。
家族との時間。
仕事への不安。
さまざまなことが重なり、自分一人では整理できなくなることもあります。
そんなときは、今感じていることを一度言葉にしてみるだけでも、見え方が変わることがあります。
「今の自分はどこで止まっているのか」
「自分に変えられる部分はどこなのか」
一緒に整理したい方は、LINEからご相談ください。