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なぜ講師は「寄り添わなければ」と思うのか?30代女性のスピ系講師が見直したい思い込み

なぜ講師は「寄り添わなければ」と思うのか?30代女性のスピ系講師が見直したい思い込み

なぜ講師は「寄り添わなければ」と思うのか?30代女性のスピ系講師が見直したい思い込み

はじめに

前回のDay1では、

「優しく寄り添います」

「最後まで伴走します」

といった言葉が、本当に講師自身の本心なのかを考えました。

そして、もう一つ大切なこととして、

そもそも講師は、寄り添わなくてはいけないのでしょうか。

という問いを置きました。

今日は、ここをさらに深く考えます。

なぜなら、「寄り添うのがしんどい」と感じている講師であっても、

「でも、講師なんだから寄り添うべきだよね」

「冷たい先生だと思われたくない」

「生徒さんを最後まで支えないと無責任なのでは?」

と考えてしまうことがあるからです。

ここには、自分でも気づきにくい思い込みがあります。

周囲がそうしているから。

業界でそう言われているから。

SNSで「寄り添える人が選ばれる」と見たから。

女性は優しくあるべきだという空気を感じてきたから。

さまざまな理由が重なり、

「私はそうしたい」ではなく、「私はそうしなければならない」

に変わっていることがあります。

今日は、その違いを整理していきます。

目次

「したい」と「しなければならない」は大きく違う

まず最初に見てほしいのは、

「寄り添いたい」と「寄り添わなければならない」は、まったく違う

ということです。

本当に寄り添いたい人は、それを負担だと感じないことも多いでしょう。

話をじっくり聞くことが好き。

相手の変化を近くで見たい。

一緒に考える時間が好き。

そういう人が「伴走します」と言うのであれば、それは自然です。

しかし、

「本当はそこまで関わりたくない」

「一人ひとりに長時間付き合うのは疲れる」

「教えることは好きだけれど、相談をずっと聞くのは苦手」

と思っているのに、

「でも、講師だからやらないと」

と続けているのであれば、話は変わります。

そこにあるのは希望ではなく、義務感です。

義務感で続けるサポートは、最初はできても、少しずつ苦しくなります。

さらに怖いのは、苦しくなったことを生徒さんのせいにしてしまうことです。

「この人は依存してくる」

「質問が多すぎる」

「何でも聞いてくる」

と感じるようになるかもしれません。

もちろん、本当に距離の取り方を考えたほうがよい相手もいます。

ただその前に、

自分が最初にどこまでやると約束したのか

を確認する必要があります。

「何でも相談してください」

「いつでも頼ってください」

「ずっと伴走します」

と言っていたのであれば、生徒さんはその言葉を信じて来ている可能性があります。

つまり、こちらが無意識に作った約束によって、自分自身が苦しくなっている場合もあるのです。

周りの講師がやっているから正しいと思っていないか

スピリチュアル系の発信を見ていると、

「心に寄り添います」

「あなたに伴走します」

「一人にしません」

「安心して何でも話してください」

といった言葉を目にすることがあります。

同じような言葉を何度も見ていると、

「講師とは、こういうものなんだ」

と思いやすくなります。

けれど、周りの人が使っている言葉が、あなたにも必要とは限りません。

たとえば、ある講師は一人ひとりと深く関わることが好きかもしれません。

別の講師は、必要な知識を教えたら、あとは本人が実践することを大切にしているかもしれません。

どちらも講師です。

どちらが上でも下でもありません。

にもかかわらず、

「周りの人が寄り添っているから、自分もそうしなくてはいけない」

と考えてしまうと、自分の教え方がだんだん見えなくなっていきます。

本来、講師として考えるべきなのは、

他の先生が何をしているかではなく、自分は何を提供するのか

です。

周囲に合わせることと、お客様に誠実であることは別です。

「優しい女性でいるべき」という空気の影響

30代以降の女性講師の場合、仕事だけでなく、これまでの生活の中で、

「女性は優しくしたほうがいい」

「人の話を聞ける女性のほうが感じがいい」

「相手を傷つけないようにしなさい」

「気が利く人でいなさい」

という空気に触れてきた人もいるでしょう。

もちろん、全員がそうではありません。

ただ、もし長い間、

「人に優しくするのは良いこと」

「自分より相手を優先するのは良いこと」

という感覚を持ってきたのであれば、それが講師としての行動にも影響することがあります。

生徒さんが困っている。

だから、予定外だけれど相談に乗る。

生徒さんが落ち込んでいる。

だから、本来の対応時間を超えて話を聞く。

生徒さんが不安そう。

だから、自分が何とかして安心させようとする。

一度や二度なら問題にならないこともあります。

けれど、それが毎回続いていくと、

講師として必要な仕事以上のものまで、自分が引き受ける

ようになることがあります。

そして、断りたくても断れません。

なぜなら、

「断ったら優しくない人になる」

と思ってしまうからです。

ここで覚えておきたいのは、

線を引くことと、冷たくすることは同じではない

ということです。

できることと、できないことを明確にする。

講座に含まれるものと、含まれないものを伝える。

質問できる範囲や時間を決める。

これは冷たい対応ではありません。

むしろ、お互いが安心して関係を続けるために必要なことです。

嫌われたくない気持ちが「寄り添う」に変わっていないか

「寄り添いたい」という気持ちの中に、

嫌われたくない

という気持ちが混ざっていることがあります。

たとえば、生徒さんに本当は、

「今のままだと変わらないと思います」

「そこは自分で決める必要があります」

「これ以上は講座の範囲外です」

と伝える必要があるとします。

しかし、それを言えば相手が不機嫌になるかもしれません。

嫌われるかもしれません。

悪い口コミを書かれるかもしれません。

そう思うと、言えなくなることがあります。

その結果、

「大丈夫ですよ」

「焦らなくていいですよ」

「いつでも聞いてください」

という言葉だけを返すようになるかもしれません。

もちろん、本当にそれが必要な場面もあります。

しかし、毎回それだけで終わっているなら、

相手に寄り添っているのではなく、自分が嫌われないための対応になっていないか

を考える必要があります。

ここは、とても見分けにくいところです。

なぜなら、表面上はどちらも「優しい言葉」に見えるからです。

けれど、心の中を見ると違います。

相手のために必要だと思って伝えているのか。

自分が嫌われないように伝えているのか。

同じ言葉でも、出発点は違います。

良い講師に見られたい気持ちはないか

講師として仕事をしていると、

「良い先生だと思われたい」

という気持ちが出ることがあります。

これは特別おかしなことではありません。

誰でも、自分の仕事を悪く思われたいとは考えないでしょう。

ただ、

良い講師に見られることが目的になると、必要以上のサービスを始めることがあります。

予定にはなかった個別相談を追加する。

本来は返信しない時間にも返事をする。

講座が終わったあとも、何か月も相談を受ける。

相手が困っていると言えば、毎回特別対応をする。

最初は喜ばれるかもしれません。

「こんなに優しい先生はいない」

「本当に親身になってくれる」

と言ってもらえることもあるでしょう。

その言葉がうれしくて、さらに頑張ってしまうこともあります。

しかし、考えてみてください。

それを一年続けられるでしょうか。

受講生が10人になってもできますか。

30人になってもできますか。

できないのであれば、それは講師としての標準的なサービスではなく、今だけ無理をしている可能性があります。

長く仕事を続けるためには、

喜ばれることより、無理なく続けられること

も大切です。

集客のために「寄り添う」を使っていないか

もう一つ考えてほしいことがあります。

それは、

「寄り添います」という言葉を、集客のために使っていないか

ということです。

「お客様には安心感が必要です」

「女性は共感で商品を買います」

「寄り添う発信をしましょう」

「優しい先生だと伝えましょう」

マーケティングを学んでいると、このような話を聞くことがあります。

それを聞いて、

「そうか。私は寄り添う先生として見せたほうが売れるんだ」

となることもあるでしょう。

しかし、集客のための言葉と、実際のサービスが違っていたら問題が起こります。

「何でも相談できます」

と書いてあるのに、実際に相談すると面倒そうにされる。

「あなたに寄り添います」

と書いてあるのに、講師の答えを押しつけられる。

「最後まで伴走します」

と書いてあるのに、商品購入後はほとんど連絡がない。

これでは、発信で作った期待と、実際のサービスに差が生まれます。

大切なのは、

売れそうな言葉を選ぶことではなく、自分が本当に提供できることを書くこと

です。

「寄り添います」と言わなくても、

「月2回の個別相談があります」

「質問には平日48時間以内に回答します」

「迷ったときは、考え方を一緒に整理します」

と具体的に書くことができます。

こちらのほうが、受講する側も何をしてもらえるのかわかります。

曖昧な優しさを売るより、具体的な約束を伝える。

そのほうが、長い目で見ると信頼につながります。

伴走し続けることで、生徒の力を奪うこともある

「伴走することは良いこと」

そう考えている人に、もう一つ考えてほしいことがあります。

それは、

いつまでも伴走することが、本当に相手のためになるとは限らない

ということです。

たとえば、受講生が何かを決めるたびに講師へ相談するとします。

「これでいいですか?」

「次は何をしたらいいですか?」

「この選択で間違っていませんか?」

そのたびに講師が答えていると、その場では安心できます。

しかし、半年後も一年後も同じ状態だったらどうでしょうか。

その人は自分で判断できるようになっているでしょうか。

講座の目的が、

「講師に聞かなければ何も決められない人を作ること」

ではないのであれば、どこかで自分で考えてもらう必要があります。

そのとき講師は、

「今回は、まずあなた自身の考えを聞かせてください」

「私は答えを決めるのではなく、考えるための材料を伝えます」

「最後は自分で決めてみてください」

と言うことも必要になります。

これは突き放しているのではありません。

相手が自分で歩けるようになるために、手を離している

とも考えられます。

伴走とは、永遠に隣を走り続けることではないはずです。

むしろ、最終的には講師がいなくても進める状態を作ることが、必要な場合もあります。

講師が背負わなくてもいいものを見分ける

講師を続けていると、生徒さんの結果まで自分の責任のように感じることがあります。

「結果が出なかったら私の教え方が悪い」

「行動できないなら、もっと私が支えないと」

「落ち込んでいるなら、元気にしてあげないと」

そう思う人もいるでしょう。

もちろん、講師側が改善すべきことはあります。

説明がわかりにくかった。

教材が不足していた。

約束していたサポートができていなかった。

そういう場合は見直す必要があります。

しかし、生徒さんの人生すべてを講師が背負うことはできません。

講師が教える。

生徒さんが受け取る。

生徒さんが考える。

生徒さんが選ぶ。

生徒さんが行動する。

この中には、講師ができる部分と、本人にしかできない部分があります。

それを全部、

「私が伴走しなければ」

「私が何とかしなければ」

と背負ってしまうと、お互いに苦しくなります。

講師として誠実であることと、相手の人生まで責任を持つことは違います。

自分の仕事はどこまでなのか。

ここを明確にしておくことが大切です。

自分の関わり方を自分で決める

では、寄り添わない講師になればいいのでしょうか。

それも違います。

今回伝えたいのは、

「寄り添うな」

ということではありません。

寄り添うかどうかを、世間や周囲ではなく、自分で決めてください

ということです。

じっくり相談に乗りたいなら、それでいい。

短時間で必要なことだけ伝えたいなら、それでもいい。

個別相談をたくさん入れたい人もいれば、教材中心で教えたい人もいます。

講座終了後も交流したい人もいれば、期間が終わったら関係を一区切りにしたい人もいるでしょう。

大切なのは、自分の本心とサービスの内容が一致していることです。

たとえば、

本当は質問対応が苦手なのに、

「質問無制限」

にしない。

深夜の相談に対応したくないなら、

「いつでも連絡してください」

と書かない。

長期間付き合うつもりがないなら、

「一生伴走します」

と言わない。

これは冷たいのではありません。

できることを、できると言う。

できないことは、最初から約束しない。

それだけです。

むしろ、そのほうが生徒さんにとってもわかりやすく、安心できる関係になります。

今日やってほしい小さなワーク

今日は、自分が使っている言葉を一度見直してみてください。

ホームページ、ブログ、Instagram、LINE、講座案内などを開いて、

「寄り添う」

「伴走する」

「何でも相談」

「いつでも」

「最後まで」

「あなたを一人にしない」

といった言葉を使っていないか確認してみてください。

見つかったら、すぐに削除する必要はありません。

その代わり、一つずつ次の質問をしてみてください。

  1. 私は本当にこれをしたいだろうか?
  2. 今まで実際にこれをできていただろうか?
  3. この対応を受講生が増えても続けられるだろうか?
  4. 誰かに言われたから、この言葉を使っていないだろうか?
  5. この言葉を書かないと売れないと思っていないだろうか?
  6. 良い講師に見られるために書いていないだろうか?
  7. 嫌われたくない気持ちが混ざっていないだろうか?
  8. 本当に相手の成長につながる対応だろうか?
  9. 自分が背負わなくてもいいことまで背負っていないだろうか?
  10. この言葉を使わず、もっと具体的にサービス内容を説明できないだろうか?

特に考えてほしいのは、

「もし誰からも良い講師だと思われなくていいとしたら、私はどんな教え方をしたいだろう?」

という問いです。

周囲の評価を一度外してみると、自分の本音が見えやすくなります。

たとえば、

「私は、答えを教えるより自分で考えてもらいたい」

「私は、ずっと相談を聞くより、必要な知識をわかりやすく教えたい」

「私は、一人ひとりに長時間付き合うより、短い時間で要点を伝えたい」

「私は、優しい言葉をかけ続けるより、必要なことをはっきり伝えたい」

という答えが出るかもしれません。

それなら、それがあなたの講師としての形なのかもしれません。

反対に、

「私はやっぱり一人ひとりと深く話したい」

「相談を聞くことが好き」

「一緒に考えて進んでいく時間が好き」

と感じるのであれば、それも大切な答えです。

重要なのは、

どちらが正しいかではなく、自分で選んでいるかどうか

です。

まとめ+要約

講師として活動していると、

「寄り添わなくてはいけない」

「伴走しなくてはいけない」

「優しい先生でいなくてはいけない」

と感じることがあります。

しかし、その考えは本当に自分が選んだものでしょうか。

周りの講師がそうしているから。

業界でよく使われる言葉だから。

女性は優しいほうがいいと思っているから。

嫌われたくないから。

良い講師だと思われたいから。

そのほうが集客できそうだから。

こうした理由から、「寄り添うこと」が自分の希望ではなく義務になっている場合があります。

寄り添うこと自体が悪いわけではありません。

伴走することが間違っているわけでもありません。

ただし、

自分が本当はしたくないことを、「講師ならするべきだから」という理由だけで続ける必要はありません。

そして、講師が生徒さんのすべてを背負う必要もありません。

教えること。

考える材料を渡すこと。

必要なサポートをすること。

ここまでは講師ができます。

しかし最後に選び、決め、行動するのは生徒さん本人です。

それを忘れて「私が何とかしなくては」と思い続けると、講師も生徒も苦しくなることがあります。

だからこそ、

「世間ではどうか」

「他の先生はどうか」

ではなく、

私は、どんな講師でありたいのか。

私は、どこまで関わりたいのか。

私は、何を提供すると約束するのか。

ここを自分で決めることが大切です。

「寄り添います」と言わなくてもいい。

「伴走します」と言わなくてもいい。

優しい講師を演じなくてもいい。

必要なのは、実際にできることを誠実に伝え、その約束を守ることです。

Day3では、さらに具体的に、

「寄り添います」「伴走します」を使わずに、講師として何を約束すればいいのか

を考えます。

自分の講座について、

「どこまでサポートすればいいのかわからない」

「気づいたら生徒さんを背負いすぎている」

「自分らしい講師の形を整理したい」

という場合は、LINEからご相談ください。

LINEで相談する

よくある質問

講師なのに、生徒さんに寄り添わなくても本当に大丈夫ですか?

はい。講師全員が同じ形で寄り添う必要はありません。大切なのは、何を教え、どこまでサポートするのかを明確にし、約束した内容をきちんと提供することです。

寄り添わないと、生徒さんから冷たいと思われませんか?

可能性がまったくないとは言えません。しかし、「寄り添う」という言葉を使うことと、信頼されることは同じではありません。返信の範囲やサポート内容を具体的に示し、必要な場面で誠実に対応するほうが安心につながることもあります。

生徒さんから相談されたら、どこまで対応すればいいのでしょうか?

講座や契約の中で約束している範囲を基準に考えるとわかりやすくなります。何でも受け入れるのではなく、「ここまでは対応する」「ここから先は別の相談になる」と決めておくことも大切です。

断ると罪悪感を持ってしまいます。

断ることを「相手を拒絶すること」と考えると罪悪感を持ちやすくなります。しかし実際には、自分が提供できる範囲を伝えているだけの場合もあります。できないことまで引き受けて途中で苦しくなるより、最初から範囲を明確にするほうがお互いにわかりやすくなります。

優しくすることと、甘やかすことの違いがわかりません。

一つの目安は、その対応によって生徒さんが少しずつ自分で考えられるようになっているかを見ることです。毎回答えを渡すことで、講師に聞かなければ決められない状態が強くなっているなら、関わり方を見直す必要があるかもしれません。

「伴走します」と言わない場合、何を書けばいいですか?

具体的なサポート内容を書く方法があります。「月2回の個別相談」「質問はチャットで受付」「平日48時間以内に回答」「迷ったときは考え方を整理する」といった形です。何をしてもらえるのかが明確になるため、受講する側にも伝わりやすくなります。

生徒さんの結果が出ないと、自分の責任だと思ってしまいます。

講師側に改善できる点があれば見直すことは必要です。ただし、講師が教材や考え方、サポートを提供したあと、実際に選び行動する部分は本人にしかできません。講師ができることと、生徒さん本人が担うことを分けて考えることが大切です。

周りの講師がみんな「寄り添う」と発信していて不安です。

周囲と同じ言葉を使う必要はありません。むしろ、自分が実際にどのように教え、どのように対応するのかを具体的に伝えることで、あなたの講師としての特徴がわかりやすくなることがあります。

自分が本当にしたいサポートの形は、どうすればわかりますか?

「お客様に喜ばれるか」だけで考えず、「自分はどんな時間なら無理なく続けられるか」「何をしているときに教える仕事が楽しいと感じるか」「どこから負担を感じるか」を書き出してみてください。その中に、自分に合ったサポートの形を見つける手がかりがあります。

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