
自分自身を認めるとは?自信が持てない人ほど知っておきたい最初の一歩
はじめに
人に何かを伝える仕事をしているのに、自分自身のことになると、なぜか自信が持てない。
スピリチュアルを伝える講師として活動している方の中にも、そんな感覚を持っている人は少なくありません。
相談者には「自分を大切にしてください」「自分を信じてください」と伝えられるのに、自分自身については、 「私はまだ足りない」 「もっとできる人にならなければ」 「こんな自分ではだめ」 と感じてしまうことがあります。
けれど、自信を持つために、最初から自分を好きになる必要はありません。
まず必要なのは、今の自分をきちんと知り、「私はこういう人なんだ」と認めることです。
今回のDay1では、「自分自身を認める」とはどういうことなのかを整理しながら、「受け入れる」「受け止める」との違いについても考えていきます。
目次
なぜ自分に自信が持てなくなるのか
自分に自信が持てない人には、ある共通点があります。
それは、「自分を見る基準」が、自分の外側にあることです。
たとえば、
- あの人よりうまく話せているか
- 同じ分野の講師より結果を出しているか
- SNSの反応が十分あるか
- 相談者から評価されているか
- 周囲から認めてもらえているか
こうした基準ばかりを見ていると、自分の価値を自分で判断しにくくなっていきます。
もちろん、周囲の評価を参考にすること自体が悪いわけではありません。
ただ、自分の価値まで他人の反応に預けてしまうと、評価されているときは安心できても、反応が少なくなった瞬間に不安になってしまいます。
そこで大切になるのが、「私は実際にはどんな人なのか」を自分自身で確認することです。
自分自身を認めるとはどういうことか
「自分を認めましょう」と聞くと、
「自分を褒めなければいけないの?」
「欠点まで好きにならないといけないの?」
と思う人もいるかもしれません。
けれど、ここでいう「認める」とは、自分を無理に高く評価することではありません。
もっとシンプルに言えば、
自分の中にあるものを、あるものとして確認すること
です。
たとえば、
- 私は人前で話すと緊張しやすい
- 私は人の気持ちを考えすぎるところがある
- 私は教えることが好き
- 私は行動するまでに少し時間がかかる
- 私は相談されると真剣に考える
これらに「良い」「悪い」という判断をつける必要はありません。
まずは、「私はそういうところがある」と確認するだけです。
これが、自分を認めることの土台になります。
自分を認めるためには、まず自分を棚卸しする
自分自身を認めるためには、そもそも「自分がどんな人なのか」を知らなければなりません。
そこで一度、自分自身を棚卸ししてみることをおすすめします。
難しく考える必要はありません。
次のようなことを書き出してみてください。
| 見るポイント | 書き出す内容 |
|---|---|
| 得意なこと | 人から頼られること、自然にできること |
| 苦手なこと | 避けたくなること、時間がかかること |
| 大切にしていること | 仕事や人間関係で譲りたくないこと |
| これまで続けてきたこと | 仕事、学び、家庭、活動など |
| 人から言われること | 優しい、真面目、話しやすいなど |
| 自分が気にしていること | 自信がない部分、隠したくなる部分 |
ここで大事なのは、立派な答えを書くことではありません。
「私はこんな人間です」と説明できる材料を集めていくことです。
自分を認められない人ほど、自分の欠けている部分ばかりを見ています。
しかし実際には、これまで続けてきたことや、人のためにしてきたこと、苦手でも向き合ってきたこともあるはずです。
それらも全部、自分自身の一部です。
認める・受け止める・受け入れるの違い
「認める」「受け止める」「受け入れる」は似ていますが、少しずつ意味が違います。
| 言葉 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| 認める | 自分にそういう面があると確認する | 私は人前では緊張しやすい |
| 受け止める | その事実を否定せずに一度向き合う | 緊張している自分が今ここにいる |
| 受け入れる | その自分も含めて、自分自身だと扱う | 緊張するところがあっても私は私でいい |
この3つをいきなり全部できる必要はありません。
最初は「認める」だけでも十分です。
たとえば、
「私は自信がない」
と思ったときに、
「自信がない私はだめだ」
と判断するのではなく、
「私は今、自信を持てないと感じているんだな」
と確認してみます。
これだけでも、自分自身との関係は少し変わります。
自信は「認めること」から育っていく
自信という言葉を聞くと、「私はできる」と強く思える状態を想像する人が多いかもしれません。
しかし、本当の意味で安定した自信は、何でもできると思うことではありません。
むしろ、
「私はこれが得意」
「これは苦手」
「こういうときは不安になる」
「それでも、必要ならやってみる」
と、自分の状態をある程度わかっていることから生まれてきます。
つまり、自信は「自分を大きく見せること」ではなく、「自分を知っていること」と深く関係しています。
自分自身を認めることができれば、自分の得意な部分も、苦手な部分も、以前より冷静に見られるようになります。
すると、「私は何もできない」という漠然とした不安が、
「私はここは苦手だけれど、ここはできる」
という具体的な理解に変わっていきます。
この具体性が、自信の土台になります。
今日やってみたい簡単なワーク
今日は、自分を好きになろうとしなくて大丈夫です。
まずは、自分自身について10個書き出してみてください。
書き方は、とても簡単です。
- 私は〇〇な人です
これを10個書くだけです。
たとえば、
- 私は真面目な人です
- 私は考えすぎることがあります
- 私は人の話を聞くのが好きです
- 私は新しいことを始める前に不安になります
- 私は困っている人を見ると気になります
良いことだけを書く必要はありません。
むしろ、「自分ではあまり好きではない部分」も書いてみてください。
そして最後に、ひとつずつ、
「これも私の一部なんだ」
と確認してみてください。
納得できなくても構いません。
まず認めるところから始めることが大切です。
まとめ
自分自身を認めることは、自分を無理に好きになることでも、自分の欠点をすべて肯定することでもありません。
「私はこういうところがある」と、自分にあるものをあるものとして確認することです。
自信が持てないとき、多くの人は「もっとできる自分にならなければ」と考えます。
けれど、その前に必要なのは、今の自分がどんな人なのかを知ることです。
得意なこと、苦手なこと、大切にしていること、続けてきたこと、そして自分では気に入っていない部分まで、一度棚卸ししてみてください。
自分を認めることができるようになると、「私は何もできない」という曖昧な不安から離れやすくなります。
そして、「ここはできる」「ここは苦手」「でもこれが私」と、自分自身を現実的に見ることができるようになります。
自信は、自分を無理に信じ込むところからではなく、自分を知り、自分を認めるところから少しずつ育っていきます。
次回Day2では、自分自身を認めるために、「私は何を大切にしている人なのか」「どんな価値観を持っているのか」をさらに具体的に整理していきます。
自分だけでは整理しにくいと感じた方へ
自分のことは、自分だからこそ見えにくいものです。
「自分のことを知りたいけれど、何を書けばいいかわからない」 「自分を認めたいのに、どうしても否定してしまう」 という方は、一人で答えを出そうとしなくても大丈夫です。
対話しながら整理すると、自分では当たり前だと思っていた強みや、これまで気づかなかった考え方が見えてくることがあります。
よくある質問
自分を認めることと、自分を甘やかすことは違いますか?
違います。自分を認めるとは、「今の自分にはこういう部分がある」と事実を確認することです。何をしてもよいと考えることではありません。自分を正しく知ることで、必要な部分は改善しやすくなります。
自分の嫌いな部分まで認めなければいけませんか?
好きになる必要はありません。「私はここを嫌だと感じている」と認めるだけでも十分です。嫌いな部分を無理に肯定しようとすると、かえって苦しくなることがあります。
自分を受け入れられないときはどうしたらいいですか?
いきなり受け入れようとせず、まずは「そう感じている自分がいる」と認めるところから始めてください。認める、受け止める、受け入れるという順番で考えると整理しやすくなります。
自分を認めると、本当に自信につながりますか?
自信の土台には、自分自身について具体的に理解していることが大切です。得意なことも苦手なことも認められるようになると、「私は何もできない」という漠然とした不安が減り、自分にできることを現実的に見つけやすくなります。
スピ系講師ほど自信を失いやすいことはありますか?
人に何かを伝える立場では、「自分自身もできていなければならない」と考えやすくなることがあります。しかし、講師であっても迷いや不安を感じることはあります。大切なのは、それを否定することではなく、自分の状態をきちんと認めることです。