
自分自身を認めるために大切な「価値観」の見つけ方
はじめに
前回のDay1では、自分自身を認めるということは、自分を無理に好きになることでも、自分のすべてを肯定することでもないとお伝えしました。
まずは、 「私はこういうところがある」 「私はこういうことが苦手」 「私はこういうことを大切にしている」 と、自分の中にあるものを確認すること。
それが、自分を認めるための最初の一歩です。
では、その次に何を見ていけばよいのでしょうか。
ここで大切になるのが、自分の価値観を知ることです。
価値観というと少し難しく聞こえるかもしれませんが、簡単に言えば、
「私は何を大切にして生きたいのか」
ということです。
スピリチュアルを伝える講師として活動していると、相談者の気持ちや周囲の期待を優先する場面も多くなります。
さらに、SNSを見れば、他の講師がどのように発信しているか、どのくらい活躍しているか、何人集客しているかといった情報も自然と目に入ります。
すると気づかないうちに、
- もっと発信しなければならない
- もっと人気が出なければならない
- もっと多くの人に認められなければならない
- もっと結果を出さなければならない
というように、自分ではなく他人の基準で自分を見てしまうことがあります。
この状態が続くと、自分の本当の気持ちがわからなくなり、自分自身を認めることも難しくなっていきます。
Day2では、「自分は何を大切にしている人なのか」を棚卸ししながら、自分の価値観を見つけていきます。
自信を持つためにも、自分の価値観を知ることはとても大切です。
なぜなら、自分の価値観がわかると、他人と比べるのではなく、自分自身の基準で物事を考えやすくなるからです。
目次
価値観とは「自分が大切にしたいもの」のこと
価値観という言葉を聞くと、 「人生の使命」 「生きる目的」 のような、大きなものを考えなければならないと思うかもしれません。
しかし、そこまで難しく考える必要はありません。
価値観とは、
「私はこういうことを大切にしたい」
という、自分なりの判断基準です。
たとえば、仕事について考えるときにも、人によって大切にしているものは違います。
- たくさんの人に影響を与えることを大切にする人
- 目の前の一人に丁寧に向き合うことを大切にする人
- 収入を増やすことを大切にする人
- 自由な時間を確保することを大切にする人
- 自分らしい方法で伝えることを大切にする人
- 家族との時間を大切にする人
どれが正解ということではありません。
大切なのは、
「私は何を大切にしたい人なのか」
を、自分自身が知っていることです。
ここがわからないままだと、人の成功を見たときに、
「私も同じようにならなければ」
と思いやすくなります。
しかし、自分の価値観がわかっていれば、
「あの人はあの方法を大切にしている。でも私は、目の前の人と丁寧に関わることを大切にしたい」
と考えることができます。
これだけでも、他人との比較から少し離れやすくなります。
自分の価値観がわからなくなる理由
「自分が何を大切にしているのかわからない」
という人は珍しくありません。
特に、人の気持ちをよく考える人ほど、自分の価値観が見えにくくなることがあります。
なぜなら、長い間、
- 人にどう思われるか
- 相手が何を望んでいるか
- 周囲に迷惑をかけないか
- 期待に応えられているか
を優先してきた可能性があるからです。
もちろん、相手のことを考えられるのは一つの長所です。
ただ、そればかりを続けていると、
「相手はどうしたいのか」
はわかっても、
「私はどうしたいのか」
がわからなくなっていきます。
すると、何かを決めるたびに人の意見が必要になったり、誰かに認めてもらわないと不安になったりすることがあります。
これは、自分に価値観がないということではありません。
自分の価値観を見る習慣が少なくなっていただけです。
そのため、今から少しずつ確認していけば大丈夫です。
他人と比べるほど自分がわからなくなる
自分に自信が持てないとき、人は自分の中を見るよりも、他人を見ることが増えやすくなります。
たとえば、同じ分野で活動している人を見て、
- あの人は私より話が上手
- あの人は私より人気がある
- あの人は私よりフォロワーが多い
- あの人は高額の商品を販売できている
- あの人は堂々として見える
と比べることがあります。
比較そのものが悪いわけではありません。
人を見ることで、自分の目標が見つかる場合もあります。
ただし、注意したいのは、
「相手が持っているものを、自分も持たなければ価値がない」
と考えてしまうことです。
たとえば、ある講師が毎日SNSを更新し、多くの人に向けて情報を発信しているとします。
その姿を見て、
「私も毎日発信できなければ、講師としてだめだ」
と考えてしまうかもしれません。
しかし、自分が本当に大切にしているのが、
「一人ひとりに丁寧に向き合うこと」
であれば、必ずしも同じ方法を取る必要はありません。
大切なのは、他人の方法をそのまま自分の基準にしないことです。
誰かの成功方法を見る前に、
「私はどんな活動をしたいのか」
を確認する必要があります。
自分の価値観を見つける5つの質問
ここからは、自分が何を大切にしている人なのかを具体的に見つけていきましょう。
次の5つの質問に答えてみてください。
1. お金や時間に余裕があったら、何をしたいですか?
今の制限を少し外して考えてみます。
もし、お金や時間を気にしなくてもよいとしたら、どんな毎日を送りたいでしょうか。
- 好きな場所で仕事をしたい
- もっと家族との時間を増やしたい
- 少人数の講座を丁寧に行いたい
- 本を書きたい
- もっと学びを深めたい
- 自分のペースで仕事をしたい
ここに出てくる答えには、自分が大切にしているものが隠れています。
2. どんなときに「うれしい」と感じますか?
感情は、自分の価値観を知る手がかりになります。
たとえば、
相談者から、
「話を聞いてもらって安心しました」
と言われたときに大きな喜びを感じるのであれば、あなたは「人に安心を与えること」を大切にしているかもしれません。
「考え方が変わりました」と言われることがうれしいのであれば、「気づきを与えること」を大切にしている可能性があります。
自分が強くうれしいと感じる場面を思い出してみてください。
3. どんなことをされると嫌だと感じますか?
実は、「嫌だ」と感じることからも価値観は見えてきます。
たとえば、
- 時間を守ってもらえないと強く嫌だと感じる
- 人を雑に扱う態度を見ると嫌になる
- 嘘をつかれることが苦手
- 自分の考えを押しつけられるのが嫌
こうした反応の裏側には、
- 時間を大切にしたい
- 人を尊重したい
- 誠実でありたい
- 自由を大切にしたい
という価値観が隠れていることがあります。
4. これまで何に時間を使ってきましたか?
価値観は、言葉よりも行動に表れることがあります。
たとえば、
- 長年学び続けてきた
- 人の相談に乗る時間を多く使ってきた
- 家族を支えることを優先してきた
- 自分の技術を磨くことに時間を使ってきた
このような行動を見ると、自分が何を大切にしてきたのかがわかります。
「私は何を大切にしているかわからない」と感じる人は、まず過去の行動を見てみてください。
5. どんな人でありたいですか?
最後に、
「私はどんな人として生きたいのか」
を考えてみます。
たとえば、
- 誠実な人でありたい
- 人を安心させられる人でありたい
- 自分の言葉で伝えられる人でありたい
- 無理をしない人でありたい
- 自分も相手も大切にできる人でありたい
ここに書いた言葉は、自分がこれから大切にしたい価値観にもなります。
嫌だったことから価値観を見つける
価値観を見つけようとすると、
「好きなことを考えなければ」
と思う人が多いですが、嫌だった経験から探す方法もあります。
むしろ、強く嫌だと感じた経験ほど、自分の価値観がはっきり表れていることがあります。
たとえば、以前、
「自分の話をまったく聞いてもらえなかった」
という経験がとても嫌だったとします。
そこから、
「私は、人の話をきちんと聞くことを大切にしている」
という価値観が見えてきます。
また、
「自分の考えを一方的に否定されたことがつらかった」
という経験があるなら、
「私は、人それぞれの考えを尊重することを大切にしている」
のかもしれません。
このように、
「何が嫌だったのか」から「では私は何を大切にしているのか」を考える
と、自分の価値観を見つけやすくなります。
スピ系講師としての価値観も棚卸ししてみる
ここまで、自分自身の価値観について見てきました。
次は、スピ系講師として活動するときに何を大切にしたいのかも考えてみましょう。
講師として活動していると、つい、
- 売上
- 集客人数
- フォロワー数
- 講座の価格
- 知名度
など、数字で見えるものばかりに目が向きやすくなります。
もちろん、仕事として活動する以上、売上や集客を考えることも必要です。
しかし、それだけで自分の活動を判断すると、
「売上が少ない私はだめ」
「人が集まらない私は価値がない」
という考えにつながりやすくなります。
そこで、数字以外の部分も棚卸ししてみてください。
たとえば、
- 相談者にどんな気持ちで帰ってほしいか
- 自分はどんな講師でありたいか
- どんな人に届けたいか
- 何を一番伝えたいか
- どんな方法では仕事をしたくないか
- どんな関係性を相談者と作りたいか
こうしたことを書き出していくと、講師としての自分の軸が見えてきます。
たとえば、
「私は、大人数に広く伝えるより、少人数の人と深く関わりたい」
という答えが出てくるかもしれません。
それなら、その人にとっては、たくさんの人を集める方法だけが成功ではありません。
少人数でも、深く関われる仕事の形を作ることが、その人に合った活動になります。
自分の価値観を知るということは、
自分に合った成功の形を知ること
でもあります。
価値観には優先順位がある
自分の価値観を書き出してみると、
- 自由
- 安心
- 成長
- 家族
- 仕事
- 貢献
- 収入
- 誠実さ
など、たくさん出てくることがあります。
その場合は、
「どれも大切だから決められない」
と思うかもしれません。
もちろん、無理に一つだけ選ぶ必要はありません。
ただし、自分にとっての優先順位を知っておくと、何かを決めるときに迷いにくくなります。
たとえば、
「収入を増やしたい」
と思っている一方で、
「家族との時間も大切にしたい」
と感じているとします。
このとき、
「どちらが正しいか」
を考える必要はありません。
大切なのは、
「今の私は、どちらをより優先したいのか」
を確認することです。
価値観は、一生同じでなければならないわけではありません。
年齢や生活環境、仕事の状況によって変わることもあります。
だからこそ、
「今の私は何を大切にしたいのか」
を、ときどき見直すことが大切です。
自分の価値観を認めると自信につながる
自分に自信を持ちたいと思ったとき、多くの人は、
- もっと知識を増やす
- もっと結果を出す
- もっと上手に話せるようになる
- もっと多くの人に認めてもらう
ことを考えます。
もちろん、知識や経験を増やすことは大切です。
しかし、それだけでは自信が安定しないことがあります。
なぜなら、外側の基準だけで自分を評価していると、もっと上の人が現れた瞬間に自信を失ってしまうからです。
一方で、
「私は人を安心させることを大切にしている」
「私は一人ひとりと丁寧に関わる講師でいたい」
「私は誠実に伝えることを大切にしたい」
と、自分の価値観がわかってくると、自分を見る基準が変わってきます。
人より優れているかどうかではなく、
「私は、自分が大切にしたいことを大切にできているか」
という基準で自分を見ることができるようになるからです。
これは、自分自身を認めるうえでとても重要です。
自信とは、
「私は誰よりもできる」
と思うことではありません。
「私は私なりに大切にしたいものがある」
「私はこの考えを大切にしている」
「私はこういう人でありたい」
と、自分の中にあるものを認められることも、自信の一つです。
自分の価値観を認めることができれば、
「人と違っていても大丈夫」
と思える場面も少しずつ増えていきます。
今日の価値観棚卸しワーク
今日は、自分自身が何を大切にしている人なのかを書き出してみましょう。
紙でもノートでもスマートフォンのメモでも構いません。
次の質問に答えてください。
質問1:仕事で大切にしたいことは何ですか?
例:
- 無理をしないこと
- 誠実に伝えること
- 目の前の人を大切にすること
- 自分らしい言葉で伝えること
質問2:人間関係で大切にしたいことは何ですか?
例:
- お互いに尊重すること
- 正直に話せること
- 無理に合わせすぎないこと
- 安心できること
質問3:講師として大切にしたいことは何ですか?
例:
- わからないことをわからないと言えること
- 相談者の考えを否定しないこと
- 自分の考えを押しつけないこと
- 難しい言葉を使わずに伝えること
質問4:自分が嫌だと感じることは何ですか?
嫌だと感じることを書いたら、その横に、
「では私は何を大切にしているのか」
を書いてみます。
たとえば、
| 嫌だと感じること | そこからわかる価値観 |
|---|---|
| 話を聞いてもらえない | 人の話をきちんと聞くこと |
| 考えを押しつけられる | 相手の自由を尊重すること |
| 約束を守ってもらえない | 誠実であること |
| 急かされる | 自分のペースを大切にすること |
質問5:これからどんな人でありたいですか?
最後に、
「私は〇〇な人でありたい」
という文章を5つ書いてみてください。
たとえば、
- 私は、誠実な人でありたい
- 私は、人を安心させられる人でありたい
- 私は、自分の気持ちも大切にできる人でありたい
- 私は、無理をしない人でありたい
- 私は、自分の言葉で伝えられる講師でありたい
すべて書き終わったら、その中から特に大切だと感じるものを3つ選んでください。
それが、今のあなたにとって大切な価値観の候補です。
そして、最後に、
「私はこれを大切にしたい人なんだ」
と確認してみてください。
誰かに理解してもらう必要はありません。
まずは、自分が自分の価値観を認めることが大切です。
まとめ
自分自身を認めるためには、自分の良いところや悪いところを見るだけではなく、
「私は何を大切にしている人なのか」
を知ることも大切です。
自分の価値観がわからないままだと、他人の考え方や成功の形を、そのまま自分の基準にしやすくなります。
すると、
「あの人のようになれない私はだめ」
「もっと結果を出さなければ認めてもらえない」
と感じやすくなります。
しかし、自分の価値観がわかってくると、
「私はこれを大切にしたい」
「私はこういう講師でありたい」
と、自分自身の基準を持てるようになります。
価値観は、好きなことだけから見つかるわけではありません。
うれしかったこと、嫌だったこと、これまで時間を使ってきたこと、これからどんな人でありたいかということからも見つけることができます。
そして、自分の価値観を知ったら、まずはそれを認めてあげてください。
「こんなことを大切にしていていいのかな」
と否定する必要はありません。
人によって大切にしたいものが違うのは自然なことです。
自分自身を認めるということは、能力だけを認めることではありません。
自分が大切にしていることや、自分がこうありたいと思っている気持ちも含めて、
「これが今の私なんだ」
と確認することです。
そして、自分の価値観を認められるようになると、他人と比較するのではなく、自分自身の基準で自分を見ることができるようになります。
その積み重ねが、自分に対する信頼につながり、少しずつ自信の土台になっていきます。
次回のDay3では、自分の価値観や特徴を知ったうえで、
「自分の苦手な部分や嫌いな部分をどう受け止めていけばいいのか」
を具体的に整理していきます。
自分の価値観がわからなくなっている方へ
自分自身について考えようとしても、
「何を大切にしているのかわからない」
「自分が本当にしたいことがわからない」
「考えれば考えるほど、正解がわからなくなる」
ということがあります。
特に、長い間、人の期待に応えたり、周囲に合わせたりしてきた人ほど、自分自身の気持ちは見えにくくなります。
そのようなときは、無理に一人で答えを出そうとしなくても大丈夫です。
誰かと話しながら、
- どんなときにうれしかったのか
- 何が嫌だったのか
- 何に時間を使ってきたのか
- どんな人でありたいのか
を一つずつ整理すると、自分では気づかなかった価値観が見えてくることがあります。
「自分をもっと知りたい」
「自分の軸を整理したい」
「講師として、自分らしい方向性を見つけたい」
と感じている方は、LINEから相談してください。
よくある質問
自分の価値観がわからない場合はどうすればいいですか?
最初から「私の価値観はこれです」と明確に答えられなくても問題ありません。
まずは、うれしかったこと、嫌だったこと、これまで時間を使ってきたことを書き出してみてください。
たとえば、雑に扱われることが嫌なのであれば、「人を大切にすること」や「丁寧に関わること」を大切にしている可能性があります。
感情や過去の行動から考えると、自分の価値観を見つけやすくなります。
価値観は途中で変わってもいいのでしょうか?
変わっても問題ありません。
価値観は、年齢、仕事、家族、環境、経験などによって変化することがあります。
以前は仕事を最優先にしていた人が、今は家族や自分の時間を大切にしたいと感じることもあります。
大切なのは、昔の自分に合わせ続けることではなく、「今の私は何を大切にしたいのか」を確認することです。
価値観が他人と違うと不安になります
人によって価値観が違うのは自然なことです。
たくさんの人に知られたい人もいれば、少人数の人と深く関わりたい人もいます。
どちらが正しいということではありません。
他人との違いを見るよりも、「私は何を大切にしたいのか」を自分自身が理解していることのほうが大切です。
スピ系講師として売上を大切にするのはよくないことでしょうか?
売上を大切にすること自体が悪いわけではありません。
仕事として活動する以上、収入を考えることは必要です。
大切なのは、自分にとって売上だけがすべてになっていないかを確認することです。
収入、相談者との関係、自由な時間、家族、学びなど、自分が大切にしたいもの全体を見ながら、自分に合った仕事の形を考えていくことが大切です。
自分の価値観を知ると、なぜ自信につながるのでしょうか?
自分の価値観がわからないと、人の評価や人の成功を基準にして自分を判断しやすくなります。
一方で、
「私はこれを大切にしたい」
という基準があると、
「人より上か下か」
ではなく、
「私は自分が大切にしたいことを大切にできているか」
という見方ができるようになります。
自分自身の基準で自分を見られるようになることが、自分への信頼につながり、その積み重ねが自信の土台になります。
自分の価値観を認めるとは、どういうことですか?
自分の価値観を認めるとは、
「私はこういうことを大切にしたい人なんだ」
と、自分の気持ちを否定せずに確認することです。
その価値観が立派かどうか、人から評価されるかどうかを考える必要はありません。
まず、自分自身が「私はこれを大切にしている」と認めることから始めます。