
あなたは幸せですか?スピ系講師がクライアントの幸せを願う前に考えたいこと
はじめに
クライアントから相談を受けるたびに、あなたはきっと真剣に考えているはずです。
「この人に幸せになってほしい」
「少しでも心を軽くしてあげたい」
「本来の自分を取り戻してほしい」
その思いは、スピ系講師として活動するうえで、とても大切なものです。
けれども、その一方で、心の奥に小さな引っかかりはありませんか。
「自分は本当に幸せなのだろうか」
「自分の悩みも解決していないのに、人を幸せにできるのだろうか」
「自分が満たされていない状態で、クライアントの幸せを願ってもよいのだろうか」
こうした迷いを持つことは、講師として失格だからではありません。 むしろ、自分にも相手にも誠実であろうとしているからこそ生まれる問いです。
Day1では、クライアントの幸せを願う前に、講師であるあなた自身の幸せについて考えていきます。
講師自身が幸せではないと感じる理由
スピ系講師として人の相談を受けていると、知らないうちに「幸せな人として見られなければならない」と考えやすくなります。
クライアントから見れば、講師は悩みを整理し、進む方向を示してくれる存在です。 そのため、講師自身も迷わず、落ち込まず、いつも心が整っているように見せなければならないと思うことがあります。
しかし、講師も一人の人間です。 家族のこと、お金のこと、仕事のこと、体調のこと、人間関係のことなど、日々さまざまな出来事があります。
悲しくなる日もあれば、自信をなくす日もあります。 人の相談には答えられるのに、自分のことになるとわからなくなる日もあるでしょう。
それは能力がないからではありません。 自分の悩みには、自分の期待や不安、過去の経験が深く関わっているため、冷静に見えにくくなるだけです。
あなたが「私は幸せではない」と感じるとき、それは本当に幸せが一つもない状態でしょうか。
それとも、「講師ならもっと満たされていなければならない」という理想と比べている状態でしょうか。
幸せを感じられない原因が、今の生活そのものではなく、講師としての理想像との違いにあることも少なくありません。
講師はいつも幸せでなければならないのか
クライアントの幸せを願うために、講師がいつも完璧に幸せである必要はありません。
大切なのは、「私はすべての悩みを乗り越えています」と見せることではなく、自分の状態をごまかさないことです。
たとえば、今の自分が疲れていると気づいているなら、休むことができます。 不安を感じているとわかっているなら、大きな決断を急がないという選択もできます。
反対に、自分の苦しさを認めないまま相談を受け続けると、クライアントの言葉を落ち着いて受け止められなくなることがあります。
自分の悩みとクライアントの悩みが重なるとき
クライアントの悩みが自分の悩みと似ていると、必要以上に感情が動くことがあります。
「この人には絶対に成功してほしい」
「この人だけは救わなければならない」
「私と同じ失敗をさせてはいけない」
こうした思いは優しさから生まれています。 ただし、思いが強くなりすぎると、クライアント本人の望みよりも、講師自身の願いを優先してしまうことがあります。
クライアントの幸せを願うことと、クライアントの人生を代わりに背負うことは違います。
講師に必要なのは、悩みが一つもない状態ではありません。 自分と相手の気持ちを分けて考えられる状態です。
クライアントの幸せを自分の幸せにしすぎない
クライアントが笑顔になったり、行動できるようになったりすると、講師として大きな喜びを感じます。
「相談を受けてよかった」
「この仕事を続けてきてよかった」
「自分にも人の役に立てる力がある」
こうした喜びは、講師の仕事を続ける力になります。 人の幸せを自分のことのように喜べるのは、とても豊かな感覚です。
しかし、クライアントの変化だけが自分の幸せの理由になると、心が不安定になりやすくなります。
クライアントが思うように行動しなかったとき、あなたまで落ち込んでしまうかもしれません。 相談後に連絡が来なければ、「自分の伝え方が悪かったのではないか」と責めてしまうかもしれません。
クライアントから感謝されれば満たされるけれど、反応が薄ければ自分には価値がないと感じる。 その状態が続くと、講師としての活動が苦しくなります。
クライアントの幸せは、あなたの喜びの一つであってもよいのです。 けれども、あなたの幸せのすべてにする必要はありません。
クライアントから感謝されない日でも、私は自分の価値を感じられるでしょうか。
誰かの役に立っていない時間にも、私は自分を大切にできるでしょうか。
他人の幸せから受け取れる喜びを知る
講師自身の幸せが、クライアントを含めた他人の幸せから生まれることは、決して悪いことではありません。
人は一人だけで生きているわけではありません。 誰かが安心した姿を見て、自分も安心することがあります。 誰かが一歩を踏み出した姿を見て、自分も勇気をもらうことがあります。
大切なのは、他人の幸せから受け取る喜びを否定することではなく、その喜びが自分にとってどのくらい大きいのかを知っておくことです。
たとえば、あなたが感じる幸せを十段階で考えてみてください。
- 自分の好きな時間を過ごしたときの幸せ
- 家族や友人と安心して話せたときの幸せ
- クライアントが前向きになったときの幸せ
- 感謝の言葉を受け取ったときの幸せ
- 収入や申し込みにつながったときの幸せ
それぞれ、どのくらいの幸せを感じるでしょうか。
クライアントの幸せに強い喜びを感じるのであれば、それはあなたが人とのつながりを大切にしている証拠です。
ただし、その喜びだけに頼るのではなく、自分一人でも感じられる小さな幸せを持っておくことが大切です。
温かい飲み物をゆっくり飲むこと、静かな時間を過ごすこと、好きな服を着ること、気持ちよく眠ること。 こうした小さな満足は、クライアントの反応に左右されない心の土台になります。
自分の幸せと、他人の幸せから受け取る喜び。 その両方があることで、講師として無理なく活動を続けやすくなります。
今日できる小さな確認
今日の段階で、幸せについての答えを出す必要はありません。 まずは、今の自分の状態を正直に確認してみましょう。
Day1ワーク
- 今の自分の幸せを十段階で表すと、いくつになるかを書きます。
- その数字にした理由を、三つ書きます。
- 最近、クライアントの幸せを見てうれしいと感じた場面を書きます。
- クライアントとは関係なく、自分だけで幸せを感じた場面を書きます。
- 明日、自分のためにできる小さな行動を一つ決めます。
書いている途中で、立派な答えを作ろうとしなくて大丈夫です。 「よくわからない」「何も思いつかない」という答えも、今の状態を知る大切な手がかりです。
自分の幸せを確認することは、わがままではありません。
自分の心の状態を知っている講師ほど、クライアントの気持ちを決めつけず、落ち着いて話を聞けるようになります。
まとめ・要約
クライアントの幸せを願うスピ系講師が、いつも完璧に幸せである必要はありません。 悩みや不安があることよりも、自分の状態を無視したまま相談を受け続けることのほうが問題になりやすいからです。
クライアントが幸せになることで、講師自身が喜びを感じるのは自然なことです。 人の変化を喜べる力は、講師としての大切な強みでもあります。
ただし、クライアントの反応や結果だけを、自分の幸せや価値のすべてにしないことが大切です。 誰かに感謝されない日でも、自分を大切にできる小さな幸せを持っておきましょう。
自分の幸せと、他人の幸せから受け取る喜び。 その両方を知ることが、無理なく長く人を支えるための土台になります。
よくある質問
自分が幸せではない状態で、相談を受けてもよいのでしょうか?
悩みがあるだけで相談を受けてはいけないわけではありません。 ただし、強い疲れや不安で相手の話を落ち着いて聞けないときは、予約を減らしたり、休む時間を取ったりする判断も必要です。
クライアントの結果が出ないと、自分の力不足だと感じてしまいます。
講師は、考え方や行動のきっかけを渡すことはできます。 しかし、その後どのように行動するかは、クライアント本人が決めることです。 すべての結果を講師一人の責任にしないようにしましょう。
他人を幸せにすることが、自分の幸せでもよいですか?
もちろんです。 人の笑顔や成長から喜びを感じることは、自然で温かな感覚です。 ただし、それだけが幸せの理由になると苦しくなるため、自分自身で満たせる時間も少しずつ持つことが大切です。
自分の幸せがよくわかりません。
大きな夢や特別な出来事から考えなくてもかまいません。 落ち着く、安心する、ほっとする、心地よいと感じる瞬間から探してみてください。 小さな感覚を言葉にすることが、自分の幸せを知る第一歩です。
一人で答えを出そうとして苦しくなっていませんか?
講師として活動していると、自分の悩みを誰にも話せず、一人で抱えてしまうことがあります。
クライアントの幸せと、自分自身の幸せの間で迷っている方は、LINEからご相談ください。 今の気持ちを整理しながら、無理なく活動を続ける方法を一緒に考えます。