
クライアントに「みてください」と言われたとき、すぐにみないほうがいい理由
セッションや個別相談をしていると、初めて会った人やクライアントから、 いきなり「私のことをみてください」と言われることがあります。
そんなとき、相手の期待に応えようとして、すぐにリーディングや鑑定を始めていないでしょうか。
実は、こうした場面ほど、すぐに「みますね」と答えないことが大切です。 まず確認したいのは、「何のために知りたいのか」「何について知りたいのか」ということです。
この記事の要約
クライアントから「みてください」と言われても、すぐにリーディングを始める必要はありません。 まず、何について知りたいのか、なぜそれを知りたいのかを確認することが大切です。 ヒアリングをすることで相談の目的が明確になり、相手にとって必要なサポートを提供しやすくなります。
「みてください」は、実はよくある言葉です
スピリチュアル系の仕事をしていると、 「私のこと、何かわかりますか?」 「ちょっとみてもらえますか?」 「今の私をみてください」 と言われることは珍しくありません。
特に、リーディング、ヒーリング、チャネリング、占い、セラピーなどを提供していると、 「この人なら何かをわかってくれるかもしれない」と期待されることがあります。
相手に悪気があるわけではありません。
ただ、ここですぐに何かを伝え始めると、 セッションの目的があいまいなまま話が進んでしまうことがあります。
なぜ、いきなり「みますね」と言わないほうがいいのか
「みてください」と言われたら、すぐにみる。
一見すると、これは親切な対応に見えます。 しかし、実際には少し注意が必要です。
なぜなら、「みてください」という言葉だけでは、 相手が本当に知りたいことがわからないからです。
たとえば、同じ「みてください」でも、 相手が知りたいことは人によって違います。
- 仕事について迷っている
- 人間関係について知りたい
- これからどう動けばいいか考えたい
- 自分の気持ちを整理したい
- ただ誰かに背中を押してほしい
こうした違いを確認しないまま話を始めると、 提供する側と受け取る側で、話の方向がずれてしまうことがあります。
最初に確認したいのは「何について知りたいですか?」
「みてください」と言われたときは、 すぐに答えを出すのではなく、まず質問をしてみましょう。
たとえば、 「今日は、どんなことについて知りたいですか?」 と聞くだけでも、会話は大きく変わります。
相手が「仕事のことです」と答えたら、 さらに少し聞いていきます。
「今の仕事について知りたいのでしょうか。それとも、これからの働き方についてでしょうか?」
こうして話を聞いていくと、 最初は「みてください」としか言っていなかった人でも、 少しずつ本当に聞きたいことが見えてくることがあります。
もう一つ大切なのは「何のために知りたいのか?」
「何について知りたいのか」がわかったら、 もう一つ確認しておきたいことがあります。
それが、 「それを知ったあと、どうしたいのか」 ということです。
たとえば、 「転職したほうがいいですか?」 と相談されたとします。
ここですぐに答えを出すのではなく、 「今、転職を考えている理由は何ですか?」 「転職するとしたら、どんな働き方をしたいですか?」 と聞いてみます。
すると、 「今の仕事が嫌だから辞めたい」のか、 「もっと自分らしい仕事をしたい」のか、 「収入を増やしたい」のか、 相談の背景が違うことがわかります。
この違いがわかると、セッションで扱うべきテーマも変わります。
ヒアリングは、リーディングの前に行う大切な仕事
スピリチュアルなセッションでは、 「感じる力」や「みる力」に意識が向きやすいものです。
けれども、セッションの質を支えるのは、 それだけではありません。
相手の話を聞く力も、とても重要です。
ヒアリングをすると、 クライアントが何に困っているのか、 何を知りたいのか、 何を期待しているのかが見えやすくなります。
そのうえで必要に応じてリーディングやセッションを行えば、 より相談内容に沿ったサポートができます。
「何でもみられる人」を目指さなくてもいい
特に経験が浅い時期には、 「すぐに答えられないと、実力がないと思われるのでは」 と不安になることがあります。
そのため、相手から「みてください」と言われると、 すぐに何かを伝えなければいけないように感じる人もいます。
しかし、セッションで大切なのは、 その場ですぐに何かを言い当てることではありません。
クライアントが何を求めているのかを確認し、 必要なテーマを整理したうえで、 自分が提供できる範囲のサポートをすることです。
「まずお話を聞かせてください」と言えることも、 提供者として大切な姿勢の一つです。
説明用の例:「みてください」と言われた場合
たとえば、初めて会った人から、 「先生、私のことをみてください」 と言われたとします。
ここで、 「わかりました。みますね」 とすぐ始めるのではなく、 次のように返すことができます。
「もちろんお話は伺えます。今日は、どんなことについて知りたいですか?」
相手が、 「最近、仕事がうまくいかなくて」 と答えたら、さらに聞いていきます。
「今のお仕事を続けるかどうかで迷っているのでしょうか。 それとも、仕事で起きていることについて整理したい感じでしょうか?」
このように聞いていくことで、 「みてください」という広い相談が、 「何について一緒に考えるのか」という具体的なテーマに変わります。
まず覚えておきたい3つの質問
「みてください」と言われたときは、 次の3つを確認するだけでも、セッションを進めやすくなります。
- 今日は何について知りたいですか?
- 今、どんなことで気になっていますか?
- それがわかったら、どうしたいですか?
すべてを機械的に質問する必要はありません。
大切なのは、 「すぐに答えること」よりも、 「相手が何を求めているのかを理解すること」です。
今日からできること
次に誰かから「みてください」と言われたら、 すぐにリーディングを始める前に、一度質問をしてみてください。
まずは、 「今日は、どんなことについて知りたいですか?」 という一言だけでもかまいません。
この一言があるだけで、 相手の相談内容が整理され、 セッションの方向も決めやすくなります。
まとめ
クライアントや初めて会った人から、 いきなり「みてください」と言われることはよくあります。
しかし、その場ですぐに 「わかりました。みますね」 と始める必要はありません。
まず大切なのは、 「何について知りたいのか」 「何のために知りたいのか」 を確認することです。
ヒアリングをすることで、 クライアント自身も自分の相談内容を整理しやすくなります。
スピリチュアルなセッションでは、 何かを感じ取る力だけでなく、 相手の話を丁寧に聞き、相談の目的を確認する力も大切です。
要点
- 「みてください」と言われても、すぐにリーディングを始めなくてよい
- 最初に「何について知りたいのか」を確認する
- 「何のために知りたいのか」まで聞くと相談の目的が見えやすくなる
- ヒアリングもセッションの大切な一部である
- その場で何かを言い当てることより、相談内容を正しく理解することを優先する
よくある質問
「みてください」と言われて質問を返すと、能力がないと思われませんか?
必ずしもそうではありません。 むしろ、何を知りたいのかを確認したうえで進めたほうが、 相手の相談内容に沿ったセッションをしやすくなります。 質問することは、できないからではなく、目的を合わせるための確認です。
相手が「何でもいいのでみてください」と言ったらどうしますか?
その場合も、 「最近、特に気になっていることはありますか?」 と少し広めに聞いてみるとよいでしょう。 仕事、人間関係、自分自身のことなど、会話をしながらテーマを絞っていきます。
ヒアリングをすると、スピリチュアルなセッションらしくなくなりませんか?
ヒアリングとスピリチュアルなセッションは対立するものではありません。 相手の相談内容を確認したうえで、必要に応じてリーディングやセッションを行うことで、 より目的のわかりやすい時間になります。
どこまで質問すればよいのでしょうか?
すべてを詳しく聞く必要はありません。 少なくとも「何について知りたいのか」と「それを知ってどうしたいのか」が見えるところまで聞くことを、一つの目安にできます。
次回予告
Day2では、 なぜクライアントが「みてください」とだけ言ってしまうのかを考えます。
相談内容をうまく言葉にできない人に対して、 講師側がどのように質問していけばよいのかを、さらに具体的に解説します。
相談について
「クライアントへの質問の仕方がわからない」 「セッションで、どこまで聞いてから始めればよいのかわからない」 「自分のセッションの進め方を一度整理したい」 という場合は、一人で考え続けるより、実際の流れを整理しながら見直す方法もあります。
自分のセッションに合ったヒアリングの形を考えたい方は、LINEからご相談ください。