
スピ系講師が相手を視る前に確認したい許可の取り方と相談範囲
はじめに
Day1では、ヒーラーや霊能者が相手の許可なく勝手に視ることは、相手との信頼を損なうマナー違反になり得るとお伝えしました。
では、実際に仕事として相談を受けるときには、どのように許可を取ればよいのでしょうか。
相手から「視てください」と言われたからといって、何もかも自由に視てよいわけではありません。
恋愛について相談された場合と、家族関係について相談された場合では、必要となる範囲が違います。
また、相談者本人のことを視る場合と、相談者の家族や交際相手など、第三者について視る場合でも、慎重さが変わります。
大切なのは、相談が始まる前に「何について視るのか」「どこまで扱うのか」「何を伝えないのか」を確認することです。
こうした確認は、堅苦しい決まりを作るためではありません。
相談者が安心して話せるようにし、スピ系講師自身の信用を守るために行うものです。
Day2では、相手を尊重しながら相談を進めるための許可の取り方と、相談範囲の決め方を具体的に解説します。
目次
許可を取るとはどういうことか
許可を取るとは、ただ一度「視てもいいですか」と聞くことではありません。
相手が何を望んでいるのかを確認し、その範囲に合意したうえで相談を進めることです。
たとえば、相談者が「仕事について視てほしい」と話したとします。
この場合でも、次のように内容はさまざまです。
- 今の仕事を続けるべきか知りたい
- 転職する時期について知りたい
- 職場の人間関係について知りたい
- 自分に向いている仕事を知りたい
- 独立や起業について考えたい
「仕事」という一言だけでは、相談者が本当に知りたいことはわかりません。
そこで、「仕事の中でも、今日はどのことについて知りたいですか」と確認します。
この確認があることで、相談者は自分の悩みを整理できます。
スピ系講師側も、相談に必要のない部分まで視ることを避けられます。
許可を取ることは、能力を使う前の手続きではありません。
相手と一緒に相談の目的を決める大切な時間です。
「視てください」だけでは範囲が広すぎる
相談者の中には、「私のことを全部視てください」「何か視えることを教えてください」と依頼する人もいます。
このような依頼を受けると、自由に視てよいように感じるかもしれません。
しかし、「全部」という言葉の受け取り方は人によって違います。
相談者は仕事や恋愛について知りたいだけなのに、能力者側が家族の問題や過去の傷まで伝えてしまうこともあります。
その内容が当たっていたとしても、相談者が聞く準備をしていなければ、負担になる場合があります。
「何でも視てください」と言われたときほど、範囲を確認することが必要です。
たとえば、次のように聞くことができます。
今日は、仕事、恋愛、人間関係など、特に知りたいことはありますか。
何か気になることが視えた場合、相談内容以外のこともお伝えしてよいですか。
過去のことより、今後について知りたいというご希望はありますか。
このように少し具体的に聞くことで、相談者が望む範囲を確認できます。
相手が「何でもいい」と答えた場合でも、最低限の範囲は決めておきましょう。
たとえば、「では今日は、今の生活で特に大切なことを中心に視ます」と伝えるだけでも、相談の方向がはっきりします。
相談を始める前に確認したい5つのこと
相談を始める前には、少なくとも次の5つを確認しておくと安心です。
1.今日いちばん知りたいこと
相談者が何について悩み、何を知りたいのかを確認します。
悩みが複数ある場合は、「今日いちばん整理したいことは何ですか」と聞いてみましょう。
相談の中心が決まると、必要のない部分まで広げずに済みます。
2.視てほしい対象
相談者本人について視るのか、交際相手、家族、仕事相手などについても扱うのかを確認します。
特に第三者が関係する場合は、「その人の秘密を暴くためではなく、相談者がどう行動するかを考えるために扱う」と決めておくことが大切です。
3.知りたくない内容
相談者の中には、病気、寿命、妊娠、家族の秘密など、聞きたくない内容がある人もいます。
相談前に、「触れてほしくない内容はありますか」と確認しておくと安心です。
相手が望んでいない内容を無理に伝える必要はありません。
4.相談内容以外のことが視えた場合の対応
依頼された内容とは別のことを感じる場合があります。
そのときに、すぐ伝えてよいのか、先に許可を取るのかを決めておきます。
基本的には、内容を詳しく話す前に確認することをおすすめします。
5.相談者が求める終わり方
相談者は、未来を知りたいだけとは限りません。
気持ちを整理したい人もいれば、行動を決めたい人もいます。
「今日の相談が終わるとき、どのような状態になっていたいですか」と聞くことで、相談の目的が明確になります。
許可を取るときに使える言葉
許可を取る言葉は、難しくする必要はありません。
相手が内容を理解でき、嫌な場合は断れる言い方であれば十分です。
相談を始める前の言葉
今日は、どのことについて視てほしいですか。
ご相談内容に必要な範囲で視ていきます。触れてほしくないことがあれば、先に教えてください。
相談内容とは別のことを感じた場合は、先にお伝えしてよいか確認します。
相談の途中で範囲を広げるときの言葉
今のお話と関係して、ご家族とのことも少し確認したほうがよさそうですが、視てもよいですか。
ご相談とは別の内容を少し感じています。詳しくお伝えしても大丈夫ですか。
過去の出来事にも関係がありそうです。そこまで触れてもよいでしょうか。
第三者について視るときの言葉
お相手の秘密を探るのではなく、あなたが今後どう関わるとよいかという視点で確認します。
お相手の気持ちを決めつける形ではなく、今の関係性と、あなたにできることを中心にお伝えします。
伝えない選択をするときの言葉
今回のご相談には必要がない内容なので、そこまでは広げずに進めます。
今お伝えすると不安だけを大きくする可能性があるため、必要な部分にしぼってお話しします。
許可を取ると、能力が弱く見えるのではないかと心配する人もいるかもしれません。
しかし、確認をしながら進める人のほうが、相談者には安心感を与えます。
「勝手に決めつけない人」「自分の気持ちを尊重してくれる人」と思ってもらえるからです。
第三者について視るときの注意
恋愛、家族、仕事の相談では、相談者以外の人について聞かれることがよくあります。
たとえば、次のような相談です。
- 交際相手は自分をどう思っているのか
- 夫は何を隠しているのか
- 職場の上司は自分を嫌っているのか
- 離れて暮らす子どもは何を考えているのか
- 知人が自分について何を話しているのか
このような相談では、相談者の不安を軽くするために、第三者の気持ちを知りたくなることがあります。
しかし、相手の秘密を探ることだけが目的になると、勝手に視ることと変わらなくなります。
第三者について扱う場合は、次の点を意識してください。
- 第三者の秘密を暴くことを目的にしない
- 事実として断定しない
- 相談者の不安をあおらない
- 相談者ができる行動に話を戻す
- 犯罪や危険が疑われる場合は、専門機関への相談をすすめる
たとえば、「相手はあなたを裏切っています」と断定するのではなく、「今の関係では不安が強くなっているようです。まずは確認できる事実を整理しましょう」と伝えます。
能力で感じた内容は、現実の事実と同じではありません。
相談者が大きな決断をするときは、実際の会話や記録、専門家の意見なども確認する必要があります。
スピ系講師の役割は、第三者の内面を勝手に暴くことではありません。
相談者が自分の気持ちを整理し、よりよい行動を選べるように支えることです。
依頼内容とは別のことが視えた場合
相談中に、依頼された内容とは別のことを感じる場合があります。
たとえば、仕事の相談を受けているときに、家族関係や体調について気になることを感じる場合です。
そのとき、感じたことをすぐに全部話す必要はありません。
まず、次の3つを考えてください。
- 今の相談内容に本当に必要か
- 相談者が聞く準備をしているか
- 伝えることで役に立つのか、不安を増やすだけなのか
相談に必要がない場合は、追わずに終えることもできます。
必要だと感じた場合でも、内容を詳しく話す前に許可を取ります。
今のご相談とは別のことを少し感じました。詳しく聞きたいですか。
相手が「聞きたくない」と答えた場合は、そこで止めます。
「せっかく視えたのだから伝えなければならない」と考える必要はありません。
相手が望まない内容を伝えないことも、相手を守る大切な判断です。
特に、病気、寿命、事故、妊娠、死別など、大きな不安につながる内容は慎重に扱う必要があります。
能力で感じたことだけを根拠に、病気や将来の出来事を断定してはいけません。
体調に関する心配がある場合は、医療機関に相談するよう伝えます。
法律、契約、お金、相続などの問題がある場合は、それぞれの専門家への相談をすすめることも必要です。
相談者が断れる状態を作る
許可を取るときに大切なのは、相手が本当に断れる状態になっていることです。
口では「嫌なら断ってください」と言っていても、断りにくい雰囲気があれば、十分な許可とはいえません。
たとえば、次のような言い方は、相手に圧力を与えることがあります。
大切なことが視えたので、聞いたほうがいいです。
今聞かないと後悔するかもしれません。
本当は伝えないほうがいいのですが、特別に教えます。
このような言い方をされると、相談者は怖くなり、断りにくくなります。
相手が安心して選べる言い方に変えましょう。
今回の相談とは別の内容なので、聞かなくても問題ありません。
今は聞きたくない場合は、ここでは扱いません。
必要だと感じたときに、あらためて相談していただいて大丈夫です。
相手が断ったときに、不機嫌になったり、説得したりしないことも大切です。
「わかりました。では今日のご相談に戻りましょう」と自然に受け止めます。
断る権利が守られているとわかれば、相談者は安心して話せます。
相談内容と同意を簡単に残す
仕事として継続的に相談を受ける場合は、相談範囲や同意した内容を簡単に残しておくと安心です。
大げさな書類を作る必要はありません。
予約フォームや相談前の確認文に、次のような項目を入れる方法があります。
- 今回相談したい内容
- 視てほしい対象
- 触れてほしくない内容
- 相談内容以外の情報を伝えてよいか
- 相談内容を第三者に話さないことの確認
- 医療、法律、投資などの判断を代わりに行うものではないこと
たとえば、相談前の案内文には、次のように書けます。
セッションでは、ご本人からご相談いただいた内容に必要な範囲で視ていきます。ご相談と関係のない内容を感じた場合は、詳しくお伝えする前に確認します。聞きたくない内容や触れてほしくない分野がある場合は、事前にお知らせください。
このような案内があると、相談者はどのようにセッションが進むのかを理解できます。
スピ系講師側も、その場の感覚だけで範囲を広げにくくなります。
また、相談内容をメモとして残す場合は、保管方法にも注意してください。
名前、住所、連絡先、家族関係、健康状態などは、他人に見られないように管理します。
相談内容を事例として紹介したい場合は、本人の許可を取ります。
名前を隠しただけで本人がわかる可能性がある場合は、内容を変えるか、紹介しない判断も必要です。
今日取り組む小さなワーク
Day2では、自分が相談を始める前に使う確認文を作ってみましょう。
次の4つの質問に答えてください。
- 相談を始める前に、相手へ何を確認しますか。
- 触れてほしくない内容を、どのように聞きますか。
- 相談内容とは別のことが視えた場合、どのように許可を取りますか。
- 相手が断った場合、どのように返事をしますか。
迷う場合は、次の例を自分の言葉に直して使ってください。
今日は、いちばん知りたいことを教えてください。ご相談に必要な範囲で視ていきます。触れてほしくないことがあれば、先にお知らせください。別の内容を感じた場合は、お伝えする前に確認します。聞きたくない場合は、遠慮なく断ってください。
作った文章は、予約時の案内、セッション前の説明、申込フォームなどに使えます。
一度作って終わりにせず、実際の相談者の反応を見ながら、わかりやすい言葉に整えていきましょう。
まとめ
相手から「視てください」と言われた場合でも、何もかも自由に視てよいわけではありません。
相談を始める前に、何について知りたいのか、誰について扱うのか、触れてほしくない内容はあるのかを確認する必要があります。
特に、相談内容とは別のことが視えた場合は、詳しく話す前に「お伝えしてもよいですか」と聞くことが大切です。
相手が聞きたくないと答えた場合は、それ以上伝えず、もとの相談に戻ります。
許可を取ることは、能力を弱く見せる行動ではありません。
相手の気持ちや境界線を大切にできる、信頼されるスピ系講師であることを示す行動です。
また、第三者について視る場合は、その人の秘密を暴くことを目的にせず、相談者自身が今後どう行動するかを考えるために扱いましょう。
仕事で必要な範囲だけを視ること、範囲を広げる前に確認すること、相手が断れる雰囲気を作ること。この3つが、安心して相談されるための基本です。
自分のセッションに合う確認文を作りませんか
許可を取ることが大切だとわかっていても、実際の相談では、どのように聞けばよいか迷うことがあります。
言葉が固すぎると距離を感じさせ、やわらかすぎると大切な内容が伝わらない場合もあります。
あなたの活動内容や相談方法に合わせて、セッション前の説明文、予約時の確認文、相談範囲の決め方を整理したい方は、LINEからご相談ください。
次回のDay3では、相談中に迷わないための具体的な進め方と、勝手に視ないための実践手順を解説します。
よくある質問
相談者が「全部視てください」と言った場合は、本当に全部視てもよいですか?
```「全部」という言葉の意味は人によって違うため、そのまま受け取らないほうが安心です。仕事、恋愛、家族、人間関係など、特に知りたいことを確認してください。また、聞きたくない内容や触れてほしくない分野がないかも聞いておきましょう。
```毎回細かく許可を取ると、セッションの流れが止まりませんか?
```確認の言葉を短く決めておけば、流れを大きく止めずに進められます。「ご相談とは別のことも少し感じます。お伝えしてよいですか」と一言聞くだけでも十分です。確認をせずに一方的に話すより、相談者の安心につながります。
```相手の守護霊や高次の存在から伝えるように言われた場合はどうすればよいですか?
```そのように感じた場合でも、相談者本人の意思を優先します。「お伝えしたい内容を感じていますが、聞きますか」と確認し、断られた場合は伝えません。何かを感じたことが、相手の同意を省いてよい理由にはなりません。
```相談者本人ではなく、家族から依頼された場合はどうすればよいですか?
```本人の秘密や内面を詳しく探るのではなく、依頼者がどのように関わればよいかを中心に扱ってください。たとえば、子どもの気持ちを断定するのではなく、親としてできる声かけや、現実に確認できる状況を整理する方向へ進めます。
```相談者が聞きたいと言った内容なら、何でも断定してよいですか?
```許可があっても、感じた内容を事実として断定することは避けたほうが安心です。「そのように感じます」「この可能性があります」と伝え、現実の事実と区別してください。特に、病気、妊娠、寿命、犯罪、浮気など、人生に大きく影響する内容は慎重に扱う必要があります。
```相談前の確認文は、口頭だけでもよいですか?
```小規模な相談であれば口頭でも進められますが、仕事として継続する場合は、予約ページや申込フォームにも簡単な説明を載せることをおすすめします。相談者が事前に内容を確認でき、スピ系講師側も同じ基準で対応しやすくなります。
```相手が断った内容でも、危険を感じたら伝えるべきですか?
```具体的で現実的な危険がある場合は、相手を怖がらせる言い方ではなく、安全を確認するための一般的な案内をしてください。ただし、能力で感じたことだけを理由に、事故や病気などを断定してはいけません。緊急性がある現実的な状況では、警察、医療機関、相談窓口などにつなぐことが大切です。
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